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企画記事
ユースアンバサダープログラム2018・レポート:第2回 ウィザーズ本社見学
数回に渡ってユースアンバサダープログラムの米国ツアーの様子をお届けするレポート第2回は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社本社の見学です。
第1回はこちら。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(以下ウィザーズと省略)。このサイトをご覧の方で、ここのことを知らない人はいないと思いますが、一応紹介しておきます。
アメリカ合衆国のファンタジーやサイエンス・フィクションを主なベースとしたゲーム出版社で、『マジック:ザ・ギャザリング』などのトレーディングカードゲームや、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などのロールプレイングゲームなどが代表作です。
マジックを作っている総本山がここです。
場所は、シアトル郊外のワシントン州レントンにあります。
シアトル市街からは車で20分ほどで、本社のある場所は自然も多く少し静かな雰囲気です。
8月の平均気温は24℃で、最低気温は13.2℃、風も穏やかで非常にすごしやすいです。
また、シアトルは「Rainy City」と呼ばれ雨が多いと思われがちですが、「降水量」はそれほど多くありません。そう呼ばれる理由は、雨の頻度が多いためです。春や晩秋、冬はほとんどが、雨を含む曇りの日になるそうです。
また、シアトルでは、マジックだけでなく、ボードゲームも盛んな街です。
この雨の多い気候のために家に居ることが多いシアトルの住人達は、ボードゲームや、カードゲームを家族や近所付き合いのツールとして使用しているそうです。それが、これらが発達したポイントになったのだとか。
シアトルについての説明はこれぐらいにして、さっそく中へ入っていきましょう。
入り口は大変に広く、さすがアメリカ本社って感じですね。
また、この日から受付の場所が1階のロビーに変わったそうです。以前までは、まずはエレベーターで上階へあがり、そこで受付をしたのですが、今は玄関を入ってすぐの場所で受付が可能となっています。
あの良く見るロゴマークも立体で光ってます。これを見ると、本社に来たなって実感がありますね。
受付では、タッチパネルに自分の住所などを入力し、見学の準備をします。
白黒ですが、写真もその場で撮るので、自分の画像の入ったパスが発行されます。
今回、ユースアンバサダーたちに本社を紹介してくれるのは、ロン・フォスターさん。日本国内のグランプリでもお馴染みですね。ロンさんは、マジックが日本に入ってきたころから、マジックと関わっていたレジェンド的存在です。
これは、裏話もいろいろ聞けそうです。
受付から、ロビーに出ると、さっそくロンさんが社員の方の説明をしてくれました。
こちらは、マット・タバックさん。『カラデシュ』など少し前までのマジックのデベロップに関わっていた方です。
彼の記事を読んだことがある人もいるんじゃないでしょうか?(例:『カラデシュ』のメカニズム)
現在は、別のゲームの開発をしているのだとか。
続いては、モンス・ジョンソンさん。
この方は、マジックの産みの親であるリチャード・ガーフィールド氏と学生時代からの付き合いで、その頃からずっと一緒に仕事をしているのだとか。
そんな訳で、彼がモデルのカードが存在します。
《モンスのゴブリン略奪隊》です。彼の名前からこのゴブリンはできたそうです。イラストもどことなく雰囲気が似てます。
こちらは、ロビーのすぐ隣にある社員用のカフェです。
曜日によって違うメニューが配られるそうです。
他にも、1階には3歳までのお子さんの預かってくれる託児所や、ジムがありました。
ジムには、道場がセットになっていて、9~17時でトレーナーがいて柔道を習えるのだとか。
マジックを作るにも、フィジカルが大切ってことですね!(?)
しかし、ロビーだけでも、福利厚生の手厚さを感じますね。
ロビーはこれぐらいにして、いよいよ社内に侵入です。
エレベーターで上の階へあがるとまず出迎えるのが、本社の守り神ミッチーです。
マジック中枢部の守り神ということもあり、サイズも非常に大きいです。重さは1.5トンあるそうです
これには、アンバサダーたちも大興奮です。
みな、隅々まで見ようとミッチーのまわりに集まります。
細部まで、精巧に作りこまれています。
ちなみに、これを作った方は、キム・バートンさんという女性です。彼女はこれを作ったあと、「wetaワークショップ」という、特殊メイクやフィギュア制作会社に入ったそうです。
聞いたことあるかたもいるかもしれませんが、この会社は多くの映画に関わっています。「ロード・オブ・ザ・リング」や「マッドマックス」、最近だと「ブレードランナー2049」や「パシフィック・リム:アップライジング」などにもこの会社の特殊メイクや造形物が使用されています。
「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」の劇中で石になってしまった3体のトロールは彼女が手がけたそうですよ。
さてさて、こちらのフロアには、この会社で生まれたたくさんの製品が展示されています。
ちなみに、この場所は、応接室にもなっています。
窓際で守っているのは、《黒き剣のダッコン》ですね。『ドミナリア』では、彼の剣が収録されていました。
再鍛する前の方が刃がシンプルですね。
今度は、会議室の入り口です。
本社の中にはたくさんのミーティングルームがあって、それぞれ、マジックにまつわる場所などの名前がついています。
この部屋は、「Jace's Sanctum」と名前があります。
そう《ジェイスの聖域》です。ゲートウォッチたちもここで作戦会議をしていましたし、まさにぴったりの名前ですね。
アンバサダーたちも、そんな話をしながら楽しそうです。
これはめずらしいですね! 冷蔵庫です!
飲み物の種類も多いですし、なかなか会社には無いですね。
……すいません、適当なこといいました。
これは社員用の冷蔵庫で、中に入っている飲み物は自由に飲んで良いそうです。
日本の会社でいうところの給湯室って感じですかね?
コーヒーメーカーや各種お茶も用意されていて、飲み物には困らなさそうです。
うちの会社にも欲しい。
社内には、いたるところにゲームのアートが使用されています。
それは、マジックだったり、ダンジョンズ&ドラゴンズだったり。
どの空間にいても、クリエイターの想像力を膨らませる工夫がなされています。
さて、1階に改めて移って、最後の部屋を紹介したいと思います。
この部屋の名前は「ドミナリア」、もっとも広い部屋だそうです。
こちらの役割ははレクリエーションルームで、マジックの対戦テーブルも、全てのテーブルに巨大プレイマットが敷かれています。
遊びをクリエイトする会社らしく、ビデオゲームから卓球まで幅広いゲームができます。
せっかくなので、アンバサダーたちも、本拠地で社員の方とプレイマジック!
昼食も一緒にとらせてもらいました。
おや? そうこうしていると誰か来たようです?
この人はっ……。続きは、次回の記事で。
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