『ゲートウォッチの誓い』特別カードプレビュー：新たな言葉

By Masashi Koyama

　2016年、新年明けましておめでとうございます！

　今年は１月からグランプリ・名古屋2016という大きなイベントがありますので、年初からマジックをぜひお楽しみいただければと思います！

　さて、そのグランプリ･名古屋の前週である1月22日(金)に2016年最初のマジック新製品である『ゲートウォッチの誓い』が発売されます！

　徐々に『ゲートウォッチの世界』が明らかになってきている中、本記事では全世界に先駆け、『ゲートウォッチの誓い』の新たなカードを１枚ご紹介いたします！

青と言えば？

　さて、皆さんにとって「青を象徴するカード」と言えばどのようなカードでしょうか。最近ではマジックの主要キャラクターであり、様々なフォーマットで活躍する《ヴリンの神童、ジェイス》や、《時を越えた探索》などがパッと出てくるかもしれません。

　ですが、古くからマジックをお楽しみいただいている方の多くは、このカードを真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。

「呪文１つを対象とし、それを打ち消す」

　マジック最初期から存在した《対抗呪文》。たったふたつの青マナで全ての呪文を無に帰してしまうこのカードは、「青を象徴するカード」として多くのプレイヤーに親しまれ、また多くのプレイヤーに忌み嫌われ、長きに渡って草の根、プロシーンを問わず様々なトーナメントで活躍し、『基本セット第７版』を最後にその姿を消すこととなりました。

　ですが、「呪文を打ち消す」という青の特性は、その後も形を変えながら引き継がれていくこととなります。

　《対抗呪文》のテキストを引き継いだのが《取り消し》です。『時のらせん』以降継続して現在まで登場しており、最近では『タルキール覇王譚』に収録されています。

　点数で見たマナ･コストが４と重くはなりましたが、「打ち消されない《対抗呪文》」として『ダークスティール』に収録された《最後の言葉》。その効果もさることながら、より有名なのはフレイバーテキストかもれしれません。

いつか、誰かが私を打ち負かすだろう。 だがそれは今日ではないし、お前にでもない。

　フレイバーテキスト二十選の中でも秀逸なフレイバーテキストとして紹介され、愛されました。

　そして、他にも《対抗呪文》を模したカードは数多く輩出されています。最近ではスタンダードのトーナメントで《シルムガルの嘲笑》を多く見かけますが、全ての「呪文１つを対象とし、それを打ち消す」というカードは、元をたどれば《対抗呪文》に行き着くと言っても過言ではありません。

　そしてこの『ゲートウォッチの誓い』でも新たな《対抗呪文》の子孫が登場します。

　《圧倒的な否定》です！

　そのまま唱えれば《最後の言葉》として、何か呪文を唱えていればまさに打ち消されない《対抗呪文》として、十二分に活躍を見せてくれそうな１枚ではないでしょうか。

　現在のスタンダードではこのカードを活かせそうなデッキが数多く存在するのも見逃せない点ですね。

　また、特に青同士のいわゆる「打ち消し合戦」では「呪文や能力によっては打ち消されない」というテキストがキラリと光ることでしょう。

　《対抗呪文》の新たな子孫であり、《最後の言葉》の亜種とも言える《圧倒的な否定》。２つの呪文のミックスともいえる　《圧倒的な否定》。トーナメントシーンでの活躍が期待される１枚となりそうです。

『ゲートウォッチの誓い』発売は1月22日(金)！

　さて、ここでご紹介した《圧倒的な否定》以外にも、『ゲートウォッチの誓い』のカードが『ゲートウォッチの誓い』カードギャラリーにプレビューウィーク終了まで日々追加されていきます。

　1月22日(金)の発売を楽しみにお待ちください！