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企画記事
緊急企画! 第3回マナバーン杯にウィザーズチームも参戦してみた!! ~勉強編~
緊急企画! 第3回マナバーン杯にウィザーズチームも参戦してみた!! ~勉強編~
by 格内麻也子(WotC広報担当)
ゲームとは楽しさの共通言語である。一緒にやる仲間がいれば、何でも楽しく、そして、そのゲームが面白ければ言うことはない。
ここは、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト東京オフィス。マジックの楽しさを世に広めるため今日も懸命に働き、そして時にマジックで遊んでいる。
射場本:ねーねー、金子さん、気がついたんだけどウィザーズ・プレイ・ポリシーが変わったので、もしかして10/10(土)開催の「第3回マナバーン杯」に僕たちも出場できるんじゃない?!
金子:たしかに。優勝賞品が250ドル以下みたいなので参加できそうですね。
格内:お、いいですね!みんなで参戦しちゃいますか?!
マナバーン杯に向けてウィザーズチーム結成!と思われた、その翌日のこと...
射場本:ごめん、やっぱその日用事あったわ。
金子:やー、僕も参加できるかちょっと微妙ですね、嫁の誕生日の次の日なんで。
格内:がーん!!!!!
結成2日目にしてチーム解散の危機。すでに参加する気満々になっていた格内は元気な若人集団、ウィザーズ・プレイ・ネットワーク担当に救いを求めた。
格内:10/10(土)に「マナバーン杯」というものがあって、みんなで参加したらきっと楽しいと思うのだけれど...それで、フォーマットは『戦乱のゼンディカー』のシールドでね...(以下、省略)
伊藤・柴田:あ、いいっすよー!(1秒即決)
格内:え、いいの?!てか早っ!! でも問題として、私たちは上手いプレイヤーではないので、ウィザーズチームを勝利へ導く先生が必要だと思うです。なんたってこの大会には強豪・チームマナバーンが参加するわけですから。
柴田:チームマナバーン?
格内:ええ、マナバーンを発行しているホビージャパンの開発者とマナバーン杯優勝者で編成された超エリート集団です。前回のチームメンバーは浅原さんと和田さんと加茂さんでしたが、今回のチームメンバーはまだ明らかになっていません。
伊藤:誰にせよ強敵ですね。こっちの味方になってくれそうなプロプレイヤーはいないんですか?
格内:うーん、この企画に乗ってくれそうな浅原さんは敵チームに入ることが予想されるので声をかけれられないですしね。......ダメもとでニコニコ生放送プロツアー実況でもお馴染みの元プロプレイヤー、鍛冶さんを誘ってみますか?
鍛冶:うーん、朝起きられるかが問題ですけど、マナバーン杯出てみましょうか!
格内:まじっすか!!ありがとうございます!鍛冶さんがいれば百人力です! ちなみに私たちの目標はトップ8プロフィールにダブルピースの写真で載ることなので、大会で勝てるようにシールドの勉強会やりませんか?
鍛冶:え...、まぁ、いいですよ。
格内:鍛冶さん神!!
ところかわって、都内某所の柴田宅にて。
格内:バタバタと第1回勉強会の日程が決まりましたが、無事にみんな集まりましたね!
鍛冶:まぁ、じゃあ、さっそく『戦乱のゼンディカー』シールドデッキ構築の考え方を順番に説明していきますね。
格内、柴田、伊藤:よろっしゃしゃしまーす!!
鍛冶:えーっと、まずは開封したパックのカードを色ごとに分けます。
鍛冶:そして色ごとに「いつ使っても強いカード」「場面は限られるが使うと強いカード」「使いにくそうなカード」と3つの群に分けます。
格内:私、最初にクリーチャーを並べてバランス良さそうな色でデッキにしていました! クリーチャー15枚、その他の呪文8枚くらいっていうかんじです。
鍛冶:格内さんのやり方だと、クリーチャーを並べて戦うビートダウンになりやすく後半息切れしやすくなっていませんか?
格内:たしかに~。
鍛冶:この環境は「覚醒」の能力によって土地がクリーチャーになったり、マナ域が重いクリーチャーや呪文が多いので、デッキの中身が全部使えるカードになるわけです。クリーチャーの枚数とその他の呪文の枚数はカードの強さを見て選びましょう。
格内:なるほど~。
鍛冶:次に3つに分けたカードを見て、色を検討しましょう。今回の環境的には2色+タッチ1色になることが多そうですね。
伊藤:まず2色はどうやって決めたらいいでしょうか?
鍛冶:「いつ使っても強いカード」全体を眺めて、戦術の方向性が噛み合う2色を選びます。カードが足りない場合は単純な水増しをするのではなく、常に全体を眺めて他の色も検討することが必要です。
伊藤:この環境だと、どんなカードが強いのでしょうか?
鍛冶:基本的には「ドローができるカード」や「カードアドバンテージやテンポアドバンテージを取りやすいカード」は強いです。あとは、この環境だと土地が強いので、下手なカードを入れるよりは土地を入れたいですね。土地は基本の17枚から、多い時には19枚あってもいいと思います。あとマナ加速からコストの重い呪文を唱えるデッキが強そうな環境かなと考えているので、マナが出るカードは欲しいです。
柴田:タッチする色はどのようにして決めたらいいですか?
鍛冶:タッチする色はいつ引いても強いカードを入れて決めます。マナ域が重いカードであればタッチする土地は3枚くらいで良いと思います。
格内:せんせーい、早速デッキを組んでみました!
5 《平地》 5 《島》 5 《沼》 1 《進化する未開地》 -土地(16)- 1 《果てしなきもの》 1 《城砦化した塁壁》 1 《空中生成エルドラージ》 1 《マラキールの使い魔》 1 《巡礼者の目》 1 《影の滑空者》 1 《雲マンタ》 1 《グリフィンの急使》 1 《ウラモグの失却させるもの》 1 《幽霊の歩哨》 1 《カラストリアの夜警》 1 《コジレックの媒介者》 1 《フェリダーの君主》 1 《波翼の精霊》 1 《破滅の昇華者》 -クリーチャー(15)- |
1 《骨の粉砕》 1 《ギデオンの叱責》 1 《二人戦術》 1 《完全無視》 1 《ハグラへの撤退》 1 《風への散乱》 1 《悪魔の掌握》 1 《荒廃の一掴み》 1 《存在の一掃》 -呪文(9)- |
鍛冶:やれやれ、全く話を聞いていなかったようですね。なんですか、このチャーハンにカレーをかけたようなデッキは。
格内:飛行で殴って回復してライフを40にしてロマン勝ちたいです!
鍛冶:3色入れていますが、それぞれにダブルシンボルのカードは入っていますし、却下です。もうちょっと考えて方向性を統一させましょう。
格内:ぐぬぬ、それではこれでどうでしょう?!
8 《島》 6 《沼》 1 《亡骸のぬかるみ》 1 《荒廃した湿原》 1 《進化する未開地》 -土地(17)- 1 《果てしなきもの》 1 《深水の大喰らい》 1 《波に漂うもの》 1 《威圧ドローン》 1 《空中生成エルドラージ》 1 《マラキールの使い魔》 1 《巡礼者の目》 1 《雲マンタ》 1 《ウラモグの失却させるもの》 1 《荒廃を招くもの》 1 《コジレックの媒介者》 1 《ウラモグの回収者》 1 《波翼の精霊》 1 《破滅の昇華者》 -クリーチャー(14)- |
1 《骨の粉砕》 2 《予期》 1 《完全無視》 1 《風への散乱》 1 《呪文萎れ》 1 《悪魔の掌握》 1 《荒廃の一掴み》 1 《存在の一掃》 -呪文(9)- |
鍛冶:うん、バランスよく組めていて強そうなデッキです。序盤は「飛行」や「嚥下」の能力のクリーチャーで抑えて、最後はサイズの大きなエルドラージで殴り勝つという感じですね。対戦相手から強いクリーチャーが出てきても確実に除去できるカードが多いので安定していそうです。
格内:なんか自分で考えたデッキじゃないみたいです!
鍛冶:あ、シールドにおいて、一番大事なことをこれから言いますよ。それは、サイドボードのプランを立てることです。
格内:サイドボードのプラン?
鍛冶:はい、デッキ構築は20分、サイドボードのプランで30分、時間をとってもいいくらいです。対戦相手が使うであろうデッキタイプを予想して、このデッキがきたら、このカードをサイドインしようとシミュレーションをしておきます。ここをちゃんと考えるだけで勝率はかなり上がるでしょうね。ビートダウン系のデッキには相手よりちょっとマナ域の重いカードを入れる、飛行で殴ってくる系のデッキには飛行を止めるカードを入れる、後半にエルドラージが出る系なら除去できるカードを入れるとかです。
格内:なるほど~。私の場合は、こんなかんじのカードがいいかな。
8 《島》 6 《沼》 1 《荒廃した湿原》 1 《進化する未開地》 1 《亡骸のぬかるみ》 -土地(17)- 1 《果てしなきもの》 1 《深水の大喰らい》 1 《波に漂うもの》 1 《威圧ドローン》 1 《空中生成エルドラージ》 1 《マラキールの使い魔》 1 《巡礼者の目》 1 《雲マンタ》 1 《ウラモグの失却させるもの》 1 《荒廃を招くもの》 1 《コジレックの媒介者》 1 《ウラモグの回収者》 1 《波翼の精霊》 1 《破滅の昇華者》 -クリーチャー(14)- |
1 《骨の粉砕》 2 《予期》 1 《完全無視》 1 《風への散乱》 1 《呪文萎れ》 1 《悪魔の掌握》 1 《荒廃の一掴み》 1 《存在の一掃》 -呪文(9)- |
3 《山》 1 《多勢》 1 《沸き立つ大地》 1 《火山の隆起》 1 《石の怒り》 1 《存在の一掃》 -サイドボード(8)- |
鍛冶:メインのどのカードとサイドボードのどのカードを入れ替えるのか、あらかじめプランを決めておきましょう。
その翌日...
格内:チームTシャツつくりましたー!!
柴田・伊藤:え、それ、みんなで着るんですか?
格内:はい、格内の命令/Kakuuchi's Commandです! あとマナバーンの編集の方に、ウィザーズもマナバーン杯に参加するんですって伝えたら大歓迎ムードで! 向こうのウェブサイトでも「ウィザーズチーム、ゲスト参戦!」って告知されることになっちゃたんですよね~☆
柴田・伊藤:えええーー!!!!
金子:それは大変だ、では僕も参戦しますよ!!
格内:いいんですか?!
金子:嫁には仕事だって言い訳します。
格内:か、かねこさーん!!!
ウィザーズがマナバーン杯にゲスト参戦!
マナバーン杯でこのTシャツを着ているウィザーズチームと対戦すると、ファイル(いずれか1つ)とボールペンがもらえます!
果たしてウィザーズチームはトップ8プロフィールにダブルピースで載れるのか!? 次回、大会編へ続く!
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