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企画記事
行弘賢の簡単!『タルキール覇王譚』シールド講座
行弘賢の簡単!『タルキール覇王譚』シールド講座
by 行弘 賢
皆さんこんにちは。今回グランプリ・静岡2015(以下GP静岡)のフォーマットである『タルキール覇王譚』のリミテッド解説記事を書かせていただきます、行弘賢と申します。よろしくお願いいたします。
僕のことをご存知の方もいるとは思います。が、知らない方のために軽く紹介させていただきますと、プロプレイヤーレベル3段階のうち真ん中であるゴールド・レベルのプロをやらせていただいており、プロツアー(以下PT)やGPを中心としたプレミアイベントに継続参戦しています。あ、もちろん、近所のフライデー・ナイト・マジックなども参加してますよ!
とにかくゴチャゴチャ言いましたが、要はPTやGPたくさん参加してる人、とでも覚えておいてください。
あ、あとドラフトが凄く好きです。PTやGPで初日落ちしたり、大会が終わった後は人を集めてとにかくドラフトをしています。もし暇そうな僕を見かけたら「ドラフトやらない?」って誘ってみてくださいね。
さて、僕の紹介も長々と書いてしまいましたが、そろそろ本題のGP静岡のフォーマットである『タルキール覇王譚』のリミテッドについて解説していきたいと思います。
1.GP静岡のフォーマットって何なの?
参加予定の皆さんはご存知かと思いますが、そもそもGP静岡ってどういうものなの?と疑問に思っている方に、GP静岡のフォーマットの説明をさせていただきます。
GP静岡のメインイベントは2日間行われます。1日目のフォーマットは『タルキール覇王譚』シールドデッキ(以下シールド)です。ブースターパック6個をその場で開封し、その中のカードと支給される基本土地を組み合わせて、40枚以上のデッキを作り戦います。
無事初日9回戦を7勝2敗以上の成績で折り返せたなら、2日目に行くことができます。
2日目は『タルキール覇王譚』ブースタードラフトです。3パックを1パックずつ開封し、自分の欲しいカードを1枚ピックしてから隣の人に流す。この作業を1パック14枚×3パックで42枚ピックするまで行い、そのカードと支給される基本土地から40枚のデッキを作ります。
2日目に行くことができれば私も大好きなドラフトが2回できます。しかしながらそのためには、初日しっかり勝たねばなりません。ですので、この記事では大事な初日のフォーマットである『タルキール覇王譚』シールドから解説していきます。
2.『タルキール覇王譚』シールドのセオリー
先程も申しました通り、シールドは6パックを開封し、その後支給される基本土地と組み合わせ、40枚以上のデッキを作り対戦するフォーマットです。したがって、パックの内容によってそれこそ無限とも言えるようなカードの組み合わせがあります。その中から最適解を見つけ、強いデッキを作る。中々に骨が折れそうですよね。
でもね、皆さん安心してください。
僕が『タルキール覇王譚』環境のシールドのセオリーを皆さんに教えちゃいます!これを読めば2日目進出間違い無し!
......とまではいきませんが、ある程度勝率に関わってくる、この環境で大事ないくつかのセオリーがありますので、それを紹介させていただきます。
『タルキール覇王譚』シールドセオリーその1:まずは土地を見よ
『タルキール覇王譚』はいわゆる「多色環境」です。多色のカードがコモン、アンコモンに複数種類あり、なおかつ3色の組み合わせが5氏族分と、非常に多色のカードが多い環境です。それらを複数枚デッキに入れると、基本土地だけではカードをプレイするのが難儀な時もあります。
なので、まずは「どの氏族の土地が一番多いか?」をチェックしましょう。ここで言う土地とは、2色以上の組み合わせが出る《陰鬱な僻地》({U}{B})や《神秘の僧院》({U}{R}{W})などのことです。
ここで色の合う土地の枚数が最も多い氏族が、「第一候補」の色の組み合わせになります。
例えば、《平穏な入り江》({W}{U})、《急流の崖》({U}{R})、《神秘の僧院》({U}{R}{W})、《磨かれたやせ地》({W}{B})、《血溜まりの洞窟》({B}{R})とプールに土地がある場合は、「ジェスカイ({U}{R}{W})」が第一候補です。
なぜ、土地が多い氏族が第一候補になるのかというと、初日9回戦もの長丁場の戦いでは、まずは「デッキの安定性」が重要になるからです。プレイしたいタイミングでカードがプレイできない。そのようなことになってしまうと勝てるものも勝てません。なので、土地が多くある氏族をまずは組んでみましょう。
その後、《マルドゥの戦旗》のような、土地と同じく複数の色マナを供給できるカードもしっかりチェックしておきましょう。
『タルキール覇王譚』シールドセオリーその2:レアを見よ
次にレアを見ていきましょう。レアは他のアンコモン以下のレアリティのカードより抜けて強い場合が多いです。土地と噛み合った氏族の強力なレアが出たら、ぜひ使っていきましょう。
ですが、毎回第一候補の氏族と噛み合った色のレアが出るとは限りません。強力なレアは多色の場合が多いので、自分の氏族と合っていない場合はプレイすることが難しいのです。
せっかく強いレアが出たのに、自分の第一候補の氏族と色が合っていない......。そんな時は「タッチ」を検討しましょう。
タッチとは、強力だが色の合っていないカードをデッキに入れてデッキパワーを底上げする手法のことです。
この環境で言えば、第一候補の氏族以外で余った土地を有効活用する方法とも言えます。
先ほどセオリー1の例で、《平穏な入り江》({W}{U})、《急流の崖》({U}{R})、《神秘の僧院》({U}{R}{W})、《磨かれたやせ地》({W}{B})、《血溜まりの洞窟》({B}{R})と土地があった場合は第一候補は「ジェスカイ」となりますが、そこに強力なカードである《真面目な訪問者、ソリン》がプールにあるなら、白黒、赤黒の土地も使って、さらに各種戦旗、この場合なら《マルドゥの戦旗》があるならば入れて、これで黒マナ源が3枚入ることになり、立派なタッチが成立します。
ちょっとデッキパワーが物足りない...。そんな時はタッチを有効活用してみてください。
『タルキール覇王譚』シールドセオリーその3:変異を入れよう!
変異はこの環境において避けては通れないシステムです。
変異を持ったクリーチャーは、{3}を支払うことで裏向きで2/2のクリーチャーとして唱えることができます。
なので、変異は「最低でも3マナ2/2」とも言えます。
対戦相手からも頻繁に3マナ2/2として変異がプレイされるので、最悪「相討ち」に持ち込めるケースも少なくありません。
そういった都合もあり、変異はある程度は「入れ得」なカードになります。色の合った氏族の変異をはじめとして、色の合っていない変異を入れることを検討してもかまいません。
というのも、第一候補であるジェスカイにマルドゥの《子馬乗り部隊》を入れても変異以外ではプレイできませんが、先程の例のような土地事情なら、《磨かれたやせ地》({W}{B})、《血溜まりの洞窟》({B}{R})と土地がありますので、運が良ければ「表にする、普通にプレイできる」可能性もあります。
これもいわゆる一種のタッチで、なおかつ強力な変異のタッチはデッキパワーを底上げするだけでなく、「最低3マナ2/2」としてプレイできるという保険付きのタッチになるので、強力な変異はどんどんタッチしていきましょう。
『タルキール覇王譚』シールドセオリー:まとめ
- まずは土地を見て第一候補の氏族でデッキを組んでみよう!
- 次にタッチできるレア、変異を探してデッキパワーを底上げしよう!
この2点が非常に重要となりますので、ぜひ意識してデッキを組んでみてください。1月9日(金)には前日グランプリトライアル(GPT)もありますので、そこで練習してみるのも良いと思います。
3.各氏族の特徴
シールドのコツに続いて、各氏族の特徴についてお話していきます。必ずこう!というわけではありませんが、「タルキール覇王譚」の氏族はそれぞれ特徴を持っていて、それに沿ったデッキになることが多いので、覚えておいて損はありません。
アブザン
白緑黒3色の氏族。氏族のメカニズムは「長久」。白は飛行、黒は除去、緑は質の良いクリーチャーと攻守ともにバランスの取れた氏族。シールド最強レアの一角である《砂塵破》が使えるのも特徴。
ジェスカイ
青白赤の3色の氏族。氏族のメカニズムは「果敢」。青白の2色には飛行クリーチャーが多いため、飛行で攻める氏族になる。赤の部分はクリーチャー除去や最後の一押しの火力と、攻めが強い氏族。ただし、どうしてもタフネスが低いクリーチャーが多くなりがちで、線が細くなるのが玉にキズ。上手くはまれば圧倒的なテンポで相手を押し切れるだろう。
スゥルタイ
黒緑青3色の氏族。氏族のメカニズムは「探査」。探査はそれ単体では重いカードのものが多いが、それだけに強力なカードが多い。《境界の偵察》などの墓地の枚数を増やすカードでサポートし、探査の強力なカードパワーで戦う氏族。
マルドゥ
赤白黒3色の氏族。氏族のメカニズムは「強襲」。《子馬乗り部隊》に代表されるトークン生成カードと、《ラッパの一吹き》などの全体強化カードで相手を押し込むのが主軸となる氏族。赤、白、黒と除去の色なので、相手を妨害する手段にも長けている。
ティムール
緑青赤3色の氏族。氏族のメカニズムは「獰猛」。他の氏族よりもキーワード能力を活かす戦略が求められる。基本的にはパワー4以上を多めに入れて、《凶暴な殴打》を代表とした「獰猛」を活用し、サイズ差で相手を圧倒する氏族。
4.静岡とマジック
GP静岡は実は今回が初めて開催されるわけではありません。古くは2001年開催から始まり、最近では去年2013年12月と、なんと計4回も開催されています。静岡という地は日本のトーナメントシーンを語る上で外せない、由緒正しき地なんですね。
僕は2008年、2013年と参加しましたが、どちらも思い出深いものです。2008年開催時は初のGP遠征で、友達と福岡から電車で16時間かけて静岡まで行きました。フラフラになりながらも、友人と一緒に旅する楽しさ、それに2日目進出できた喜び、大変有意義な遠征だったことを覚えています。
2013年開催時は、本戦こそ初日落ちと振るわなかったものの、2日目のサイドイベントの目玉であるスーパーサンデーシリーズで優勝することができ、これもまた良い思い出となりました。
2008年開催からの参加の僕ですら思い出がたくさんある静岡の地、ぜひ皆さんも参加して、良い思い出をたくさん作ってくださいね。
皆さん最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。それでは皆さんGP静岡の会場でお会いしましょう!
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