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グランプリ・横浜がやってくる!?あなたにオススメなグランプリの楽しみ方はどれ?
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2012.06.08
グランプリ・横浜がやってくる!~あなたにオススメなグランプリの楽しみ方はどれ?
by 瀬尾 亜沙子
○はじめに
はじめまして。大会で主に写真撮影を担当している、瀬尾亜沙子と申します。
この記事では"グランプリ"について段階を踏んで説明しますが、あなたがどれくらい知識をお持ちかによって、最初のほうの説明をすっとばして読んでいただいても大丈夫です。
「へぇ、マジックの大会なんてあるんだ。ちょっと行ってみようかな。どんなことやってるの?」というあなたは→1章「グランプリって何?」から
「フライデーナイト・マジックとか、ちょっとした大会とかは出たことあるけど、グランプリはよく知らないんだよね」というあなたは→2章「グランプリに参加するには」から
「グランプリなら行ったことあるけど、今回はショップ主催なんでしょ? 今までとどこが違うの?」というあなたは→3章「グランプリならではのお楽しみ」から
○1章 グランプリって何?
グランプリとは、平たく言えばマジックのお祭りです。
誰でも参加できる大規模なトーナメントをメインに、さまざまな併催イベントが行なわれ、全国からマジックファンが集まります。
そのグランプリが、来たる6月23日(土)・24日(日)に、横浜で開催されます。
会場となるのはイベントホール「パシフィコ横浜」で、みなとみらい線の「みなとみらい」駅から徒歩3分。JR・地下鉄の「桜木町」駅からは、動く歩道を通って徒歩12分。JR「横浜」駅からは少し遠いですが、水上バスに乗って行くというのも風流なものです。詳しい道順はこちらをご覧ください。(→パシフィコ横浜の会場アクセスページへ)
↑マジックの世界選手権などが過去に何回も行なわれてきた「パシフィコ横浜」は、日本のマジックシーンにとってとても縁の深い場所です。写真は2005年にここで行なわれた世界選手権の模様です。
↑これは前回グランプリの写真ですが、本戦だけで1100人以上が参加し、大賑わいとなりました。今回も大勢のプレイヤーが訪れることが予想されます。
○2章 グランプリに参加するには
このように、グランプリはほかのトーナメントとはスケールが段違いの一大イベントです。あなたもぜひグランプリ・横浜に参加し、その盛り上がりを体感してみませんか?
本戦に出場するためには、22日(金)夕方または23日(土)の朝に受付をすればOKです。その際、参加費が3500円必要ですが、23日朝よりも22日のうちに受付を済ませておいたほうが500円安くなってお得です。
ちなみに、本戦に参加せず会場で見学したり、ショップで買い物したりするだけなら入場料はかかりません。
グランプリ・横浜の本戦は、モダンで行なわれます。モダンとは、スタンダードよりも使えるカード種類が大幅に多いフォーマットです。
どんなカードが使えるのかはこちらの「トーナメントフォーマット」を、今はどんなデッキが主流なのかといった情報については、「津村健志のモダン・タイムズ」などでくわしく取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。
グランプリでは、全国のライバル(のみならず海外から訪れるプレイヤーもいます!)とマジックの腕を競い合うのはもちろん、トッププレイヤーの戦いを間近に見ることもできます。そしてグランプリ参加者にはみな平等に、「フィーチャー・マッチ」に呼ばれ、カバレージ記事に名を残すチャンスもあるのです。
↑会場には、上位プレイヤーどうしの対戦を自由に見学できる「フィーチャー・マッチ」のテーブルが設置されています。ここでの対戦は、リアルタイムでオンライン上にアップされるイベント中継記事(ライブ・カバレージ)として掲載される可能性があります。
○グランプリの流れ
さて、あなたがグランプリ・横浜の本戦に参加したとします。どんな2日間になるのか、大ざっぱにシミュレートしてみましょう。
受付
まずは参加費を払ってプレイヤー登録をします。
受付の際にはDCIナンバーが必要です。公式トーナメントに参加するのが初めてで持っていない方は、先に住所・氏名などを登録してDCIナンバーを発行してもらいましょう。
また、WEB上の記事に名前や写真が掲載されてもよいかどうかの承諾書類も提出します。これを承諾しないかぎり、WEB上に掲載される名字はイニシャルとなりますので、「仕事をズル休みして来ちゃったから、バレると困る!」という方でも安心です。
↓
デッキ登録
受付時に配られるデッキ登録用紙に、デッキの内容を書いて提出します。書き間違えるとペナルティがついてしまいますから、提出前にしっかりと見直しましょう。
そして事前説明を聞き終えたら、いよいよ本戦が始まります。↓
23日(土)のトーナメント
参加人数にもよりますが、7~9回戦くらいの長丁場になります。がんばりましょう。
なお、会場内にはコンビニやレストランもありますので、ラウンドの合間にご飯を食べることができます。
成績が0敗~2敗のプレイヤーは、必ず2日目に進出できます。もし、2敗までのプレイヤーが規定人数に達していなかったら、それ以下の成績でも進出のチャンスがあります。
↓
24日(日)のトーナメント
めでたく2日目に通過したら、トップ8入りをかけてさらに6~7回戦を戦います。
残念ながら1日目の成績がふるわず通過できなかった場合は、いろいろな併催イベント(3章をご覧ください)に参加してみるとよいでしょう。↓
トップ8の戦い
トップ8に入ったら、あとは準々決勝→準決勝→決勝と決勝トーナメントを勝ち抜いて、優勝トロフィーと賞金3500ドルをその手に掲げるだけです!
なお、トップ4に入るとアメリカで開催される次のプロツアーへの参加権が得られ、世界への道が開ける仕組みです。
これだけは忘れるな!グランプリの持ち物チェックリスト
□モダンのデッキとサイドボード
□スリーブ(途中で破れたり汚れたりするので予備もあったほうがいいでしょう。会場でも買えます)
□参加費(併催イベントの参加費なども忘れずに)
□ライフを記録するためのライフカウンター・メモ帳など
□ボールペン
※ほかに、対戦で疲れた脳に糖分を補給するチョコレートや、トークンやカウンターを使うデッキの場合はそれらも持ってくるといいでしょう。
○3章 グランプリならではのお楽しみ
ここからは、グランプリならではの楽しみについて紹介していきましょう。
なお今回からグランプリはショップ主催となり、東京のお店「CARDSHOP晴れる屋」がスポンサーとなっています。イベント内容や進行は今まで同様ですが、いつもより圧倒的に多いショップが出店することと、2日目に本戦とレガシー選手権(このあとご紹介します)とで別々のカバレージ記事が掲載されるため、二本立てで楽しめるという点が、今までとは違って強化された部分です。
○併催イベント
こちらに一覧がありますが、手ぶらですぐに出られる敷居の低いものから、魔窟になりそうなものまで、2日間さまざまなパブリックイベント(併催イベント)を取り揃えてお待ちしています。
その中からいくつか、目玉イベントをご紹介しましょう。
○日本レガシー選手権
一番の目玉となるのはやはり、日本レガシー選手権。このところ盛り上がり続けているレガシーの、2012年日本最強プレイヤーを決める戦いです。
優勝するとパワー9の1枚、《Mox Pearl》の最高の状態のものがもらえるなど、賞品の豪華さも注目を集めています。また、このレガシー選手権ではトーナメント全体を通してのカバレージ記事が掲載される予定ですので、お楽しみに。
※前回の日本レガシー選手権のカバレージはこちら。
それから、22日(金)に行なわれるグランプリの直前トライアル。これを勝ち抜くと、グランプリ本戦で不戦勝を3ラウンド分得ることができ、圧倒的に有利となります。時間に余裕があるなら、前日受付も兼ねてぜひ参加してみてください。そうすれば2日間だけでなく、3日間まるごとグランプリを楽しめるというわけです。
また、24日(日)の3人チームモダンと、23日(土)のヴィンテージトーナメントも見逃せません。どちらもなかなか行なわれないフォーマットですので、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。
チームモダンは違うタイプのデッキを使っている友達と組めば、本戦のデッキを流用して簡単に出ることができます。一方ヴィンテージはマジックの中でも一番濃い世界。1ターンキルやユニークなデッキが続出し、見ているだけでも面白い大会になりそうです。
↑こんな感じの未裁断フォイルシートが賞品となる、シールド&ドラフトトーナメントもあります。すごい存在感です。
そのほかにも、8人トーナメントを随時開催しており(ドラフト、モダン、レガシー、スタンダードがあります)、一日中いつでも好きな時に遊べますので、近くまで来たからふらりと寄ってみた、という方も歓迎です。
○ショップめぐり
今回のグランプリには、以下の通り計9つものカードショップが出店する予定です。
(五十音順) ブースをめぐれば、探していたあのカードや、掘り出し物に必ず出会えることでしょう。売られているのはシングルカードがメインですが、昔のパックやスリーブ・アルバムなどの関連グッズ、それにレアカードくじなどを扱うお店もいろいろあります。
なお、各ショップのブースではカードの買い取りやトレードを行ないませんのでご注意ください。
グランプリのお楽しみはまだまだ続く!
本戦に参加するともれなく、イラスト違いのフォイル版《ゴブリンの先達》がもらえます。
アーティスト・サイン会ではカードのイラストレーターにサインをもらったり、ポスターのような大きなプリントを買ったり、写真のようにオリジナルイラストを描いてもらったりできます。今回も2人のアーティストが来日します。
会場ではプレイヤーどうしのトレードも盛んに行なわれています(ただし現金トレードは禁止です)。トレードしたい人たちが机からあふれて床に進出することも・・・。
○おわりに
真剣に世界を目指すことも、ゆるーく遊ぶこともできるグランプリ。
いつもはやれないようなゲームを楽しんだり、新しいマジック友達を作ったり、ついでに横浜観光をしたり・・・。グランプリ・横浜で、あなたならではの楽しみを見つけてください!
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