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お知らせ

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2026年2月9日 統率者戦ブラケット(ベータ版)更新

Gavin Verhey
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2026年2月9日

 

 やあみんな! 「統率者戦フォーマット委員会」代表のガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyだ。

 本日は、統率者戦に関するいくつかの重要なトピックをみんなで確認して、前回の更新で触れた変更点についてお話をしようと思う。

 まずは全般的な更新からお伝えして、その後に3つの重要なトピック、すなわち混成マナとブラケット、それからゲームチェンジャー・リストへのカードの追加について語っていこう。また、本日は統率者戦の禁止制限告知もあるので、こちらもあわせて読んでくれ。禁止制限告知では禁止解除した2枚について詳しく語っているので、この記事ではその他のトピックに焦点を当ててお伝えする。

 さて、話すべきことはたくさんあるから早速本題に入るぞ。

2026年の統率者戦について

 昨年、私たちは2025年をやや不安定な足取りで迎えた。その前に色々なことが起きていて、私たち「統率者戦フォーマット委員会」も新たに発足したばかりだったのだ。2026年を始めるにあたり、現在の統率者戦の状況を私たちは全体的に良好だと感じている。

 昨年開催された「MagicCon」や「コマンドフェスト」、その他イベントを見るに、統率者戦の歩みは変わらず力強く、プレイヤーたちがこのフォーマットを大いに楽しんでいるのは明らかだ。また、私たちが行ったさまざまな変更にも満足している。「統率者戦ブラケット・システム」は全体的に見てうまく機能しているし(これについては後で詳しく話そう)、禁止カード・リストに入っていることが疑問視されていたいくつかのカードを禁止解除したことで、デッキ・ビルダーたちに新たな選択肢を用意できた。

 とはいえすべてが春を謳歌しているわけではない。ミクロレベルで見れば、カード・テキストの冗長さや類似した効果のカードが増えることによる過剰な重複、自己完結型の統率者など、私たちが把握しているものからみんなに指摘されたものまで、デザイン上の傾向がいくつもある。ウィザーズ側としては、より多くのカードを早期に統率者戦フォーマット委員会へ提示しフィードバックを得るよう努めてきた。委員会はそれらのカードに素晴らしいコメントを残し、大いに貢献してくれている。

 マクロレベルで見れば、統率者戦が直面している課題が1つある。マジック最大規模のフォーマットにまで成長するにつれて、やや画一的になっているきらいがあるのだ――本来はそのように設計されたフォーマットではないのに。現在の統率者戦プレイヤーたちは、テーマを突き詰めたカジュアルなものからcEDHまで、実にさまざまなゲーム体験を求めている。プレイヤーそれぞれが満足できるゲームを見つけられるようにすることが急務と言えるだろう。その点についてはブラケット・システムが大きな役割を果たしており、私たちが新たに作成した用語が助けになっている。それでも私たちは引き続き、プレイヤーそれぞれが自分に合ったゲームを楽しめるような方法を模索し続けている。他にみんなの助けになるコミュニケーション手段はないだろうか? 私たちはそこに間違いなく注目しているよ。

 今年の活動を始めていくにあたりもう1つ強く意識しておきたいのは、変更の間隔だ。統率者戦は時間の流れが緩やかなフォーマットだ。プレイヤーは組み上げたデッキを手放さないし、カードが広く普及するにも時間がかかり、基本的に物事が変化しないことが好まれる。昨年は禁止カードの解除措置を行ったり、統率者戦ブラケット・システムを導入したり、各ブラケットやゲームチェンジャー・リストに微調整を行ったり、伝説の機体や宇宙船に関するルールを変更したり(これは厳密には統率者戦フォーマット委員会発足以前から動いていたけれど、導入したのは私たちだ)と、多くの変化が起きた。

 どれも大切な変更であり、私たちも自信を持って打ち出したものの、1年の間に統率者戦に起こる変化としては多く、フォーマットに動きを感じさせることになったかもしれない。もちろん今年は変更を行わないと言うつもりはないけれど(早速カードの禁止解除をしたばかりだ!)、変更の間隔には気を配っていくつもりだ。引き続き綿密にコミュニケーションは取っていくが、今年はもう少しペースを落ち着かせていきたい。

 みんなこのフォーマットをプレイしてくれて、ともに歩んでくれてありがとう。みんなのおかげで、統率者戦は最も人気を集めるフォーマットになっているよ。

 それじゃあ、本日の注目のトピックを見ていこう。

混成マナについて

 単刀直入に言おう。今回は、統率者戦における混成マナの機能を変更しない。

 昨年10月の更新で、混成マナに関するルールを変更する可能性があるとお伝えした。現在は混成カードの「両方の色」が固有色に合わないと使用できないようになっている。私たちが提案したのは、「片方の色」が合えば使えるようにする変更だった。つまり《台所の嫌がらせ屋》を固有色が「緑白」のデッキだけでなく、「緑か白」のデッキで使えるようにするんだ。これについては、マジックのデザインの観点から求められる理由を含めて詳しく話した動画があるから、興味があったら視聴してみてくれ(英語)。この提案を発表して以来、多くの議論が巻き起こった。

 この提案をしたときに、私たちは君たちからのフィードバックを求めた。すると大量の意見が発信された。私は何時間も動画を観て、ポッドキャストを聞き、記事を読み、ソーシャルメディアを眺めた。統率者戦フォーマット委員会メンバーの意見も議論を重ねるたびに大きく揺れ動き、また振り出しに戻ることもあった。極めて意見が分かれる提案だったのだ。

 正直なところ、私のウィザーズでの経歴を振り返ってもこれほどコミュニティの感情が真っ二つに分かれたところは見たことがない。どちらかに着地するだろうと思っていたのだが、まったくそうはならなかったのだ。

 意見が大きく分かれていることを受けて、私は社内の調査チームとともに12月から1月の上旬にかけてさまざまなプレイヤーを対象にアンケート調査を行った。ソーシャルメディア上の意見だけでなく、もう少し定量的な情報を得たかったのだ。おそらくそれが何かの手がかりになるはずだ。

 そして調査の結果……意見が完全に分かれていることが示された。混成マナの変更について「1」を「極めて否定的」、「5」を「極めて肯定的」として5段階で評価してもらった結果が以下の通りだ。

  • 5(極めて肯定的):25%
  • 4(肯定的):19%
  • 3(どちらとも言えない):19%
  • 2(否定的):17%
  • 1(極めて否定的):21%

 またしても意見は真っ二つ。このデータをどう読むかについては議論の余地があるものの、マジック最大規模のフォーマットのルールを変更するにはあまりに接戦すぎる。

 統率者戦フォーマット委員会メンバーの意見とコミュニティ全体の感情、そしてこのアンケート結果をすべて混ぜ合わせても、決着つかずの接戦という結果だった。最終的に私は、今回は専門家の意見を聞き入れることにした。当初は統率者戦フォーマット委員会の中でこの変更を支持する者が多かったのだが、その後反対派の方が多くなった。統率者戦フォーマット委員会がこのフォーマットの目であり耳である以上、今回はその判断を信じたい。

 さらに、統率者戦フォーマット委員会の意見とソーシャルメディアの意見、そしてアンケート調査の自由回答欄を総合的に見ると、いくつか通底するテーマや意見が見受けられた。どちらかの意見を堅持し「統率者戦の基本理念を不必要に損なう」と捉える人や「非常に理にかなっており新たな価値を加えられる」と感じている人がいる一方で、それらの中間にいる人や2つの意見に揺れる人も少なくない。その中で私の耳に特によく聞こえてきたのが、「多くの変化が急速に起きているように感じる」という声や「今後も混成カードが増えていくなら(私たちもそのつもりだと明言している)、それらをありのままに感じられる世界がいい」という声だった。

 たしかにその通りだ! マジックのデザインは長らくそういう世界に根ざしているけれど、マジック・プレイヤーはそうでないのだから。

 そのことを念頭に置いて、今はこの議題を棚上げにしておきたい。今後どこかで議論を再開するのはいつでもできるし、話題は再び浮上傾向にあるから、おそらく自然とまた取り挙げることになるだろう! 先述した通り昨年は多くの変更が行われたし、この議題はまだ明確な決着がつきそうにない。

 だからもう少し様子を見てみよう。この件についてはまた改めて、別の機会にお話できればと思う。来年のどこかで取り挙げてみようかな。いずれにしても、この議論はひとまずここで終わりにしておこう。

ブラケットについて

 全体的に見て、私たちは前回の微調整を経たブラケット・システムに非常に満足している。私たちの知る限り、ゲーム前の話し合いでブラケットを利用する人は増え続けており、このシステムは広がりを見せている。

 前回の更新では、構築済みデッキと「ブラケット2(コア)」の結びつきを切り離し、各ブラケットで想定されるゲーム体験をよりわかりやすくした。それはプレイヤーたちが自分のデッキのブラケットを知る助けになった。また、この更新により「ブラケット2(コア)」への人口の移動を実感できるサインが観測され、「ブラケット3(アップグレード)」への人口の偏りが緩和されたように感じられる。

 私たちはこの変化を好ましく思っているものの、その代償も認識している。伝聞や口コミによってブラケット・システムはかなり広まってきたが、私たちが小さな変更を加えるたびに伝言ゲームのような状態になり、一部の人には徐々に伝わっていくものの、全員に伝わらなくなっているのだ。細かい更新や微調整を把握できず、すでに変更を加えた要素についてのフィードバックを送る人々が数多く見受けられている。そのため、ブラケットレベルに関する変更はしばらく控えた方が良いだろう。ブラケット3のデッキを区分するべく新たにブラケットを追加するべきかどうかの議論は続けていくけれど、それはかなり大きな変更となり、みんなの認識に大きなズレが生まれることになるかもしれない。結局のところブラケット3には非常に広いスペースを意図しており、私たちが切り取りたいのはごくわずかな部分だけなのだ。

 私たちもまだ、前回の更新後の「MagicCon」の様子を見られていない。「MagicCon」は変化を実際に目で見ることができ、多くのフィードバックを得られる素晴らしい場だ。ブラケットレベルに関する変更は、少なくとも今年1回は「MagicCon」を見てからのことになるだろう(もっと先のことになるかもしれない)。そしてその後の経過にも満足できたら、今年の後半には「(ベータ版)」のタグが取れるかもしれない。もう少し微調整を加える場合も、たぶん今年の後半に行うことになるだろう。

 ここで改めて伝えておきたいことが2つある。

 1つは、ブラケットはゲーム前の会話を促すことを意図したツールであること。それは誰と誰が対戦できるかを決定する権限を持つものでは決してない。ブラケット2のデッキとブラケット3のデッキが対戦しても良いゲームになることは多々あるし、ブラケット3のデッキとブラケット4のデッキが対戦しても同じだ。ゲーム前の会話の中で認識が違うことに気づいたら、ゲームに期待することを話し合って、それに合うデッキかどうかを確認しよう。

 もう1つは、ブラケット1はカードの使用可否のルールを多少曲げても構わない場所として意図されていること。私たちのもとにも「Un」セットのカードを使いたいという声がときどき届くけれど、ブラケット1ではゲーム前の会話で「通常なら統率者戦で使用できないカードが入ってるんだけど」という声が上がることも想定されている。

 今後もブラケットに関するフィードバックは大歓迎だ。私たちは数多くのRedditのスレッドに目を通し、考察記事を読んできた。みんな色々な意見や提案を発信してくれてありがとう!

ゲームチェンジャーについて

 ブラケット・システムと同様に、ゲームチェンジャー・リストについても私たちは全体的に満足している。リストに載っている伝説のカードについてはまだ意見が交わされているし、フィードバックも寄せられており、私たちもすべて確認している。でも前回の更新を経て非常に良い状況になっていると感じているよ。今後も微調整はあるかもしれないけれど、大規模な変更ではなく数枚単位に絞って見ていきたいと考えている。

 まずはゲームチェンジャー・リストに新たに加わるカードについて話そう。それはブラケット・システムが導入された当初から私たち(や多くの人)が話題に挙げていた《告別》だ。

 《告別》は、ゲーム内で起こった多くのことを一気にリセットできる1枚だ。それはあらゆるものを取り除き、またはじめからの再構築には多くの時間を要するため、多くのプレイヤーが楽しめるものではないだろう。カードをゲームチェンジャー・リストに入れる際の目安として、プレイヤーがそのカードをゲーム内で見ることになるか知りたがったり、必要なら遭遇を避けたりするものであることが多い。使用できる場をブラケット3以上に制限することで、《告別》ありのゲームを望む人だけが楽しめるようになるだろう。

 このマナ総量のカードをゲームチェンジャー・リストに入れるのは、簡単なことではない。前回の更新で語ったけれど、高コストのカードはゲームに影響を与えるまでに多くのリソースを割くことになるため、審査基準は厳しくなるのだ。私たちは《告別》について多くの議論を重ね、その基準を満たしていると判断した。

 《告別》は多くの構築済みデッキに収録されており、とりわけ「ユニバースビヨンド」セットでは物語の名シーンを表現した形で収録されることが多いことにも触れておきたい。前回の更新で構築済みデッキとブラケット2の結びつきは切り離したものの(この変更自体は非常に良いものだと思う!)、そのことは引き続き心に留めておくべきだと私たちは考えている。今後は構築済みデッキに《告別》が収録されないという意味では決してない(また必ず収録されると思う!)けれど、このカードが他の全体除去とは一線を画すものであり、誰もがこのレベルの盤面一掃を楽しめるわけではない、ということは意識しておきたい。

 今回の変更点はもう1つ、《生命の律動》がゲームチェンジャー・リストに加わる。これは、禁止解除措置を受けたカードに行われる通常の手順だ。

 しかしながら、同じく禁止解除となる《呪文追い、ルーツリー》については、特例としてゲームチェンジャー・リストに加えない予定だ。《呪文追い、ルーツリー》が禁止されたのは、それ単体のカードパワーではなく「相棒」メカニズムにより自動的にデッキに採用されることが理由だった。そのためこのカードをゲームチェンジャーに指定する理由はないのだ。

ゲームチェンジャー・リスト:2026年2月9日更新[MO] [ARENA]
ドラニスの判事
悟りの教示者
告別
謙虚
セラの聖域
息詰まる徴税
テフェリーの防御
-固有色:{W}(7)-

聖別されたスフィンクス
サイクロンの裂け目
激情の後見
意志の力
けちな贈り物
直観
覆いを割く者、ナーセット
神秘の教示者
リスティックの研究
タッサの神託者
-固有色:{U}(10)-
むかつき
ボーラスの城塞
陰謀団の先手ブレイズ
悪魔の教示者
伝国の玉璽
ネクロポーテンス
敵対工作員
オークの弓使い
恐怖の神、ターグリッド
吸血の教示者
-固有色:{B}(10)-

ギャンブル
ジェスカの意志
死の国からの脱出
-固有色:{R}(3)-

生命の律動
輪作
ガイアの揺籃の地
自然の秩序
種子生まれの詩神
適者生存
俗世の教示者
-固有色:{G}(7)-
 
オーラの破片
合同勝利
アウグスティン四世大判事
概念泥棒
-多色(4)-

古えの墳墓
金属モックス
死者の原野
Glacial Chasm
厳かなモノリス
ライオンの瞳のダイアモンド
魔力の櫃
Mishra's Workshop
モックス・ダイアモンド
一望の鏡
一つの指輪
The Tabernacle at Pendrell Vale
-無色(12)-

いざ2026年へ

 本日はいくつかのカードの禁止解除とその他小さな更新を行った。

 2026年には、他にも何かあるだろうか?

 まずは、引き続き定期的に更新情報を発信し、みんなに状況を伝えていきたい。次回は「MagicCon」をいくつか経たあとに、5月か6月くらいにお話できたらと思う。

 それから、2025年は前半に統率者戦の禁止制限告知を行い、その後は触れないとしたけれど、今年はそういう制限をかけるつもりはない。もちろん、ハイペースで変更を行っていくわけじゃないよ――記事冒頭で伝えたことと全然違うことになってしまうからね。もし現時点で他に変更したい点があるなら、今回の更新でやっているよ。とはいえ今年中にどこかで統率者戦の禁止改訂が行われる可能性は十分にある。ひとまず今回の更新がどのように受け止められるかを見て、観察を続けていこう。みんなも本日の禁止制限告知記事の方で取り挙げられたカードについて、ぜひフィードバックを送ってくれ。みんなの意見を見て変更の可能性を探っていくよ。

 今回の更新情報を読んでくれてありがとう。みんなの意見を見るのを楽しみにしているよ。君たちの投稿や記事、動画が上がり始めたら、私たちはみんなソーシャルメディアに釘付けになるだろう。マジック:ザ・ギャザリング公式Discord(英語)でもフィードバックを集めているから、どんどん意見を寄せてほしい。

 最後まで読んでくれてありがとう――統率者戦フォーマット委員会一同

Alex Heyer
Bandit
Ben Wheeler
Deco
Ittetu
Josh Lee Kwai
Lua Stardust
Olivia Gobert-Hicks
Rachel Weeks
Rebell Lily
Tim Willoughby
Toby Elliott

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