2024年11月11日

（編訳注：文中の日付・時刻は特記のない限り、太平洋冬時間（日本時間より17時間遅れ）基準です。）

今回の内容

• 『ファウンデーションズ』プレオーダー受付は11月12日で終了です！
• 『ファウンデーションズ』のイベント
• MTGアリーナで『ファウンデーションズ』をコレクションする
• アルケミーおよびヒストリックにおける禁止制限リストの更新
• アルケミー再調整
• 今週末、予選プレイイン（BO1）を２本立てで開催
• 今後のイベント予定

『ファウンデーションズ』プレオーダー受付は11月12日終了です！

　いよいよ11月12日に『ファウンデーションズ』がリリースされ、プレオーダー受付も終了します！

　このセットには、多くのカードが収録されます。収録カードの一覧とMTGアリーナでの入手先は、『ファウンデーションズ』カードイメージギャラリーをご覧ください。このセットのメカニズム解説は、「マジック：ザ・ギャザリング『ファウンデーションズ』のメカニズム」記事をご覧ください。ブロック時のダメージ割り振り順に関する変更についてもご説明していますので、ぜひご一読ください。

　MTGアリーナにおける新たなダメージ割り振りは、以下の動画のようになります。

　この例では、あなたが４/４のクリーチャーで攻撃し、対戦相手は２/３と５/３の２体でブロックしています。その後対戦相手は、《狂信の力》で５/３のクリーチャーに＋３/＋３の修整を与え、８/６に強化しました。

　ここで今回のルール変更が影響します。あなたは４/４のクリーチャーが与えるダメージを好きなように割り振ることができるようになったのです。上記動画では、３点を対戦相手の２/３へ（これでこのブロック・クリーチャーを倒せます）、残る１点を強化された８/６へ割り振っています。

『ファウンデーションズ』のイベント

　11月12日の『ファウンデーションズ』実装にともない、BO1とBO3のシールドやドラフト、「プレミア・ドラフト：『ファウンデーションズ』」など新たなイベントがやってきます。

　これらのイベントは新セットの練習におすすめです。11月17日のボーナス予選プレイインや11月30日のアリーナ・オープン、それから11月22日には人気のイベントが帰ってきます（詳細は近日中にお伝えします）ので、これからやってくるイベントに備えましょう。

　さらに、来週から始まる「ファウンデーションズ ジャンプスタート」イベントも見逃せません。11月19日から12月3日まで開催されますので、イベントを楽しみながら『ファウンデーションズ ジャンプスタート』のカードを集め、ワイルドカードを節約しましょう！

MTGアリーナで『ファウンデーションズ』をコレクションする

　『ファウンデーションズ』は収録カードが多いセットです。メインセットと『ファウンデーションズ ジャンプスタート』に加えて、テーブルトップではStarter Collectionやビギナー・ボックスもあります。それらの製品については「『ファウンデーションズ』をコレクションする」記事にて詳しくご紹介していますが、どちらもマジックを新たに始めるプレイヤーが遊び方を学んだりコレクションを築く第一歩を踏み出したりするのを後押しできるようデザインされています。

　デジタルゲームであるMTGアリーナでは、別の形でコレクションを築く第一歩をご用意します――プレイヤーの皆さんにデッキをプレゼントするのです。11月12日の『ファウンデーションズ』実装にともない、ゲーム内受信箱に新たなデッキを10個お送りします。それらは新規プレイヤーの皆さん向けの、『ファウンデーションズ』をベースにした新たなデッキの「プレビュー版」となっています。新規プレイヤー向けコンテンツでそれぞれのデッキが役割を果たせるようになるまではまだ微調整やさらなる改善が必要ですが（今後のミッドウィーク・マジックで皆さんにもご協力をいただくかもしれません）、いち早くプレイヤーの皆さんへ配布したかったのです。これで、『ファウンデーションズ』のコレクションを始める第一歩にふさわしいカードが揃うはずです。

　ビギナー・ボックスおよびStarter Collectionの代替手段として配布するこれらのデッキには、メインセットおよびStarter Collectionのカードからレアや神話レア50枚以上を含む400枚以上のカードが収録されています。このデッキ配布により、プレイヤーの皆さんが楽しい新セットへの第一歩を最高の形で踏み出せるなら幸いです。ぜひ新たなカードの数々でデッキ構築をお楽しみください。

　ここからさらに、『ファウンデーションズ』のストアパックやリミテッドのイベント、「ジャンプイン！」（新たなテーマパックも登場します）、「ファウンデーションズ ジャンプスタート」（来週開催です）でコレクションを進め、そして最後に必要なカードはワイルドカードで狙い撃ちにしましょう。

アルケミーおよびヒストリックにおける禁止制限リストの更新

　MTGアリーナにおいて２枚のカードが禁止されることをお伝えします。

発行日：2024年11月12日

• 《巨怪の怒り》はアルケミーにて禁止となります。私たちは基本的に、アルケミーでの禁止措置を避けたいと考えています。しかしながら《巨怪の怒り》は非常に柔軟性の低いデザインであり、このカードを変更が足りなかったりまったく使えないものにしてしまったりすることなく再調整するのは困難です。このカードの姿をアルケミーで見られなくなる（そして攻撃力で劣る別のコンバット・トリックに目を向けることになる）のは私たちの望むことではありませんが、ヒストリックやブロールなどのローテーションなしのフォーマットでは引き続きお楽しみいただけます。そのためアルケミーでは完全に禁止とする異例の措置を取ることに決めました。
• 《時間操作》はヒストリックにて禁止となります。このフォーマットではすでに《時間のねじれ》が禁止されており、ヒストリックは何度もターンを繰り返すことを推し進める場ではないと私たちは考えています。

アルケミー再調整

　あわせて、いくつかのカードの再調整もお知らせします。

《A-残響の力線》

変更前：あなたが、あなたがコントロールしているクリーチャー１体だけを対象としていて、インスタントやソーサリーである呪文１つを唱えるたび、その呪文をコピーする。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。

変更後： あなたが、あなたがコントロールしているクリーチャー１体だけを対象としていて、インスタントやソーサリーである呪文１つを唱えるたび、{1}を支払ってもよい。そうしたなら、その呪文をコピーする。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。

　低コストのコンバット・トリックを駆使する攻撃的な赤のデッキは、以前より懸念の声が上がっていたところへ『ダスクモーン：戦慄の館』でさらなる強化を得ました。《残響の力戦》についてはすでに、BO1のスタンダードで禁止、アルケミーで一時停止の措置を取りましたが、告知でもお伝えしていた通りこのカードの再調整を行います。うまくいけば、再調整版の《残響の力戦》は幅広く使えるエキサイティングなものであり続けながら、アグロ・デッキに爆発的な推進力を与えることはなくなるでしょう。

《A-心火の英雄》

• １/１を０/１に変更

　赤のアグロ・デッキは、さらなる措置を必要とするほど強力です。《心火の英雄》はスタンダードで特に強力な１マナ・クリーチャーの１つであり、この小さなネズミは２ターン目早々に３点以上の攻撃をたやすく繰り出します。ゲームの最序盤から回答必須の脅威となり、《無感情の売剣》のようなカードによって一気にゲームを決めることもできます。《心火の英雄》をまったく使えないものに変えるのは私たちの目指すところではありませんが、その速さを少し抑えたいと思います。「雄姿」１回で強力な１マナ域になるのではなく、性能を引き出すためには複数回誘発させることが要求されるようにしました。

《A-歪んだ看守、グレンゾ》

変更前：歪んだ看守、グレンゾが戦場に出たとき、および、あなたのアップキープの開始時に、対戦相手１人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーを強奪する。
各ターン、あなたがオーナーでない呪文１つを唱えるためのマナ・コストを支払うのではなく{0}を支払ってもよい。

変更後：歪んだ看守、グレンゾが戦場に出たとき、および、あなたのアップキープの開始時に、対戦相手１人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーを強奪する。
毎ターン１回、あなたがオーナーでなくマナ総量が３以下である呪文１つを、それのマナ・コストではなく{0}を支払って唱えてもよい。

　「強奪」デッキはアルケミーでは過剰な強さを見せているわけではありませんが、《歪んだ看守、グレンゾ》はブロールにおいて特に強力な統率者の１体となっています。《歪んだ看守、グレンゾ》の強烈なマナ・コスト軽減は、高コストで楽しい呪文をプレイする対戦相手を過剰に罰し、奪った高コスト呪文を唱えるには１ターン待たなければならないという「強奪」ならではの緊張感を失わせています。私たちは《歪んだ看守、グレンゾ》の力を残しながらも、パワーレベルをブロールやアルケミーのプレイ・パターンに合わせて調整しました。

《A-有翼の叡智、ナドゥ》

変更前：あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは「このクリーチャーが呪文や能力の対象になるたび、あなたのライブラリーの一番上にあるカード１枚を公開する。それが土地・カードなら、それを戦場に出す。そうでないなら、それをあなたの手札に加える。この能力は、毎ターン２回しか誘発しない。」を持つ。

変更後：あなたがコントロールしているクリーチャー１体が呪文や能力の対象になるたび、あなたのライブラリーの一番上にあるカード１枚を公開する。それが土地・カードなら、それを戦場に出す。そうでないなら、それをあなたの手札に加える。この能力は、毎ターン２回しか誘発しない。

　《有翼の叡智、ナドゥ》は逸脱したパワーレベルを持つカードとして知られ、無限コンボの可能性とプレイ・パターンの再現性からブロールで特に強力な統率者の１体になっています。私たちはこのカードの強みを残しながらも、パワーレベルとこのカードが独占するゲーム時間の量を減らすことを目指しました。

　なお《歪んだ看守、グレンゾ》と《有翼の叡智、ナドゥ》の再調整にともない、ブロールのマッチメイキングも見直しています。

　上記４つの再調整がアルケミーのメタゲームをより健全にし、ブロールの体験をより良いものにする助けになることを私たちは願っています。これらのパワーレベルの軽減に加えて、昨年のアルケミー・セット収録のカードについていくつかパワーレベルを増加させ、プレイヤーの皆さんに新たな選択肢や強力なツールをご提供したいと思います。

《A-確固たる棘尻尾》

変更前：確固たる棘尻尾が攻撃するたび、{3}を支払ってもよい。そうしたとき、確固たる棘尻尾は各クリーチャーと各プレインズウォーカーにそれぞれ１点のダメージを与える。

変更後：確固たる棘尻尾が攻撃するたび、確固たる棘尻尾は各クリーチャーと各プレインズウォーカーにそれぞれ１点のダメージを与える。

　《風封じのヴァンタサウルス》のようなカードを獲得した「恐竜」デッキは、上位帯へ近づいています。私たちはその歩みを少し後押ししたいと思っています。ティミーの皆さん、がんばって！

《A-時代讃歌》

• コストを{4}{U}から{1}{U}に変更
• 初期強度を３から１に変更

《A-バルド・シャンティ》

• コストを{1}{R}から{R}に変更

　「合唱」カードは、私たちが想定していたより弱いことがわかりました。合唱を使うデッキは２色以上を必要とし、スペル重視の構築が求められ、強度を早く上げていくことができていません。そこで私たちは、「青赤合唱」が合唱の相互作用を増やすために３色目に触れやすくしたり、あるいは強力な青赤スペル系デッキの一角になったりできるよう再調整を行いました。

《A-ガドウィックの秘本》

• 能力追加：装備しているクリーチャーは＋１/＋０の修整を受け護法{1}を持つ。

変更前：装備しているクリーチャーがプレイヤー１人に戦闘ダメージを与えるたび～

変更後：装備しているクリーチャーが攻撃するたび～

　こちらも青赤スペル系のカジュアルなデッキを少しだけサポートするための取り組みです。また、《好奇心》の亜種を求める青単デッキのサポートにもなるでしょう。

《A-幻影の発明家、ナシ》

• 能力追加：瞬速

《A-タリオンの玉座守り》

• ２/１から４/２に変更

　私たちはこれらの２枚に改善の余地があると考えており、どちらも４マナの瞬速持ちの脅威にすることにしました。

《A-噴水港のスター》

• コストを{2}{G}から{1}{G}に変更
• ３/３から２/３に変更

　《蓮葉跳びの道案内》で恩恵を受けたアルケミーの「カエル」デッキに、もう少しだけ力を与えたいと思います。

今週末、予選プレイイン（BO1）を２本立てで開催

　今週末には、次回の予選ウィークエンドへの参加権利が手に入るBO1の予選プレイインが２回開催されます。１回目は11月16日に、スタンダードで行われます。

　その後11月17日に、リミテッドでの戦いに注目した「追加予選プレイイン」が開催されます。こちらは新たにリリースされた『ファウンデーションズ』のリミテッドで行われます！

今後のイベント予定

　各イベントは特記のない限り、記載されている日の８時（PT）に開始/終了します（ミッドウィーク・マジックを除く）。

ミッドウィーク・マジック

　「ミッドウィーク・マジック」は火曜日の14時（PT）に始まり、木曜日の14時（PT）に新規参加を締め切ります。

• 11月12～14日：『ファウンデーションズ』構築
• 11月19～21日：『ファウンデーションズ ジャンプスタート』
• 11月26～28日：スタンダード・デッキ戦
• 12月3～5日：ビルダー・チャレンジ：『ファウンデーションズ』（ブロール）

クイック・ドラフト

• 11月12～22日：『カルロフ邸殺人事件』
• 11月22日～12月3日：『ファウンデーションズ』

その他のイベント

• 11月5～12日：プレミア・ドラフト『ニューカペナの街角』
• 12月6～8日：メタゲーム・チャレンジ：タイムレス

競技イベントの予定

　記載の日時はすべて太平洋時間基準です。

予選イベント

　「予選プレイイン」イベントは、予選ウィークエンドへの参加権利を懸けた１日完結のイベントです。

　「予選ウィークエンド」は、「アリーナ・チャンピオンシップ」への参加権利を懸けた２日間にわたるイベントです。

　予選参加券は、MTGアリーナ内のプレイヤー受信箱へお送りします。イベントが始まる前にお受け取りください！

2024年11月

• 予選プレイイン（BO1）：11月16日6時（日本時間23時）～11月17日3時（日本時間20時）
  • フォーマット：スタンダード
• 追加予選プレイイン（BO1）：11月17日6時（日本時間23時）～11月18日3時（日本時間20時）
  • フォーマット：『ファウンデーションズ』リミテッド
• 予選プレイイン（BO3）：11月22日6時（日本時間23時）～11月23日3時（日本時間20時）
  • フォーマット：スタンダード
• 予選ウィークエンド：11月23日6時（日本時間23時）～11月24日16時（日本時間翌25日9時）
  • フォーマット：スタンダード（BO3）

2024年11月のランク戦シーズン

　2024年11月のランク戦シーズンは10月31日12時5分（日本時間翌11月1日5時5分）から始まり、11月30日正午（日本時間翌12月1日5時）まで続きます。

• ブロンズ報酬：『ファウンデーションズ』１パック
• シルバー報酬：『ファウンデーションズ』１パック＋500ゴールド
• ゴールド報酬：『ファウンデーションズ』２パック＋1,000ゴールド＋《復讐に燃えた血術師》カード・スタイル
• プラチナ報酬：『ファウンデーションズ』３パック＋1,000ゴールド＋《復讐に燃えた血術師》カード・スタイル＋《光の模範》カード・スタイル
• ダイヤモンド報酬：『ファウンデーションズ』４パック＋1,000ゴールド＋《復讐に燃えた血術師》カード・スタイル＋《光の模範》カード・スタイル
• ミシック報酬：『ファウンデーションズ』５パック＋1,000ゴールド＋《復讐に燃えた血術師》カード・スタイル＋《光の模範》カード・スタイル

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