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お知らせ

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2024年9月23日 統率者戦禁止制限告知

Commander Rules Committee

2024年9月23日

 


 この記事は「統率者戦ルール委員会/Commander Rules Committee」による告知の転載です。告知全文や詳しい説明は、mtgcommander.netをご覧ください(リンク先は英語)。


告知日:2024年9月23日

統率者戦
その他
  • 「銀枠プロジェクト/Silver Border Project」やその他の新たな取り組みに関する更新

それぞれの更新についての説明は、以下をご覧ください。

発行日

テーブルトップ:2024年9月23日
Magic Online:2024年9月23日12時(日本時間翌24日4時)

今回の禁止についての統率者戦ルール委員会による説明

 禁止制限告知について詳しくお話する前に、大事なイベントについてお伝えしたいと思います。9月28~29日に、ルール委員会と「Cardboard」のコミュニティ主催による「Sheldon Menery Charity Stream」の第2回をお送りします。2023年にシェルドン・メネリー/Sheldon Menery氏が亡くなられて以来、シェルドン氏の友人や同僚を集めて結成したチームはがん研究に50,000ドルを超える寄付を行ってきました。放送は各日ともアメリカ東部時間8時(日本時間21時)より深夜まで行われ、ゲームと思い出とプレゼントいっぱいのものになります。

 親愛なるシェルドン氏を称えるイベントにご参加いただけますと幸いです。イベントでは、寄付金を募るためにシェルドン氏の個人的なコレクションを含む素晴らしいものをご用意しています。9月28~29日はtwitch.tv/commanderrcに注目し、統率者戦のゲームの様子やチャリティーへのご参加をお楽しみください。

 それでは今回の告知を詳しく見ていきましょう!

禁止カードについて

 統率者戦の理念では、創造性が優先されます。その理念をルールや禁止リストへ反映させるために私たちがこれまで取り組んできたことの1つが、他のフォーマットよりもゲームの進行ペースが遅くなるよう促すことです。それにより、さまざまなデッキがやりたいことを展開する時間と余地が生まれます。私たちは、プレイヤーの皆さんが交流を中心にしたゲームをゆっくりと楽しみ、環境を探検しやすくするという目標を持っているのです。

 統率者戦では常に、誰かがいち早く集団を抜けて最初の敵役になる可能性があります。ただし素早く動くことのアドバンテージは、複数のプレイヤーから狙われることによってバランスが取れていました。しかしここ数年において、特に『ストリクスヘイヴン:魔法学院』以降、ゲーム中盤の強力なカードがゲーム序盤を一気に進めたプレイヤーに雪だるま式にアドバンテージを与え、そのまま勝利へ導くというプレイ・パターンが見受けられるようになっています。ときにはそういうゲームがあっても良いのですが、それがよくあることになるのは望ましくありません。私たちはその頻度を少し下げるため、このフォーマットで特に爆発的なプレイ展開を生み出す3枚の禁止に踏み切りました。

 魔力の墓所――1ターン目に0マナで出てくるこのカードは、《魔力の墓所》から「印鑑」や「タリスマン」、土地、そしてさらなる「印鑑」といった爆発的なスタートを実現させ、2ターン目には5マナを使えるようになります。ゲームが12ターン以上続けば《魔力の墓所》から受けるダメージの蓄積も代償として無視できないものになるのですが、その爆発的な力で6~8ターン目にゲームを決着させる場合は欠点になりません。

 宝石の睡蓮――《宝石の睡蓮》もまた2ターン目に5マナを実現しますが、こちらは特に良い手札を揃える必要もありません。生み出したマナでできることは制限されているものの、近年の4マナや5マナの統率者はかなりのパンチ力を備えており、消費したマナを埋め合わせるドロー能力を持っていたり、ゲームの序盤に干渉することが難しい護法のような除去耐性を持っていたりするものも多くあります。

 波止場の恐喝者――《波止場の恐喝者》は、通常であれば先の2枚ほどゲーム序盤から爆発的な力を発揮するわけではありません。それでも2ターン目に多くのマナを生み出せる可能性があり、その後であっても手堅く宝物・トークンを生成する手段となります。このカードは数年にわたり境界線上にありましたが、パワーレベルに応じてうまく収まっていたため、これまで行動を起こすことは避けてきました。しかしながら、それはたびたび序盤から雪だるま式に差を広げる展開を引き起こすようになっているのです。

 それから、触れにくい話題にも触れなければならないでしょう。私たちは《太陽の指輪》を禁止しませんし、そのつもりもありません。たしかに前述した基準に則れば、《太陽の指輪》も禁止される条件を満たしています。しかし《太陽の指輪》は統率者戦というフォーマットを象徴するカードであり、他のカードでは真似できないような法則を超越した方法でこのフォーマットの独自性と強く結びついています。《太陽の指輪》を禁止すれば、統率者戦のアイデンティティを根底から変えることになります。私たちは爆発的なスタートをすべて排除しようとしているのではありません(たまに起きるのはむしろエキサイティングなことです)。他の3枚を取り除くことで、マナ・カーブを逸脱したマナを最初の数ターンで安定して生み出せる手札を揃えられる可能性は減るでしょう。

 そしてもう1枚、また別の手段で爆発的な展開を実現するカードが禁止されます。《有翼の叡智、ナドゥ》は現時点で他のフォーマットにおいて禁止されており、私たちが統率者戦における動向を詳しく見たことに驚きはないでしょう。他のフォーマットで大きな問題となっているカード(《王冠泥棒、オーコ》や「相棒」など)が統率者戦では問題ないということもあるのですが、《有翼の叡智、ナドゥ》を観察したところ、このカード固有のプレイ・パターンが問題となることが示唆されました。

 問題の一部は、省略できず最終的に失敗する可能性もある不確かな手順をかなり長い時間行う《有翼の叡智、ナドゥ》の勝ち手段にあります。これは、専用構築が必要になる一連のコンボではありません。「普通の」シミック・デッキに《有翼の叡智、ナドゥ》を投入するだけでも、ゲームがリソースをゆっくり削り出すような展開になるリスクを抱えているのです。《有翼の叡智、ナドゥ》はカジュアル・プレイにおける主力カード、中でも《稲妻のすね当て》と強烈な相互作用を持ち、デッキに悪用する意図がなくとも、ゲームの時間を独占してしまう状況を生み出す可能性があります。それは、私たちがリスクを抱えてでもやりたい体験ではありません。そのため《有翼の叡智、ナドゥ》も禁止となります。

統率者戦のこれからは?

 次は平穏な更新情報をお伝えできればと思います!

 前回の更新では、銀枠カードのデッキへの採用について、プレイヤーの皆さんとのコミュケーション手段を改善するとお伝えしました。この計画はうまく進行していますが、まだ実行の準備は整っていないため、この場での発表は控えさせていただきます。遅くとも次回のお知らせまでには実現すると見込んでいます。

 私たちはウィザーズ社の皆さんとともに、ゲーム前の会話に使える新たなツールの提供にも取り組んでいます。好みが似ておりその中にある可能性に心躍らせる同志を探す助けになるものを作りたいと考えています。具体的なタイムラインはお約束できませんが、続報をお待ちください。

 次回の更新は、マジック:ザ・ギャザリング『ファウンデーションズ』プレリリース閉幕後の11月18日です! それまではチャリティー配信に参加し、デッキ構築を続けましょう!

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