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お知らせ

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「プロツアー『モダンホライゾン3』」観戦ガイド

Rich Hagon and Adam Styborski
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2024年6月18日

 

 さあ目の準備はできました。

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 長年この業界にいる方なら、この何の変哲もない言葉の裏がわかるでしょう――そう、プロツアーがやってくるのです。刺激的なデッキに壮大なブラフ、運命を変えるトップデッキ、偉大なプレイヤーたち、少しの涙(ときに嬉し涙)、優勝トロフィー、ドラフト、構築戦、トップ8、そして王者。アムステルダムで行われるプロツアーは、もちろん良いものになるでしょう。ですが今回は特に素晴らしく、エキサイティングで、特別なものになりそうですよ。

「プロツアー」って何? 誰が出場するの?

 プロツアーは、数多くある競技の道が向かう終着点、マジック最高権威の大会の1つです。招待選手限定のこのイベントでは、総額500,000ドルの賞金(とトロフィー)や毎年開催される「マジック世界選手権」への参加権利に関わるポイントが授与されます。

 地域チャンピオンシップを勝ち抜いたプレイヤー、2023-2024年シーズンで活躍したプレイヤーやプロツアー上位入賞者、MTGアリーナやMagic Onlineのプレミア・イベントで参加資格を得たプレイヤーなど、250人に迫る選手が「プロツアー『モダンホライゾン3』」に参加します。全参加者のリストはこちらでご覧いただけます。(リンク先の情報は変更される可能性があります。)

イベントはどこで観戦できる?

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 「プロツアー『モダンホライゾン3』」の模様は、6月28〜30日の日程でtwitch.tv/magicにて英語生放送でお送りします(日本語放送の情報は後段をご確認ください)。プレイヤーやファンの皆さんの投稿、またカバレージ等のコンテンツは#PTMH3のハッシュタグをつけて@PlayMTGにてお届けしますので、ぜひチェックしてください。

 6月28日(金)、29日(土)の放送はアメリカ東部時間5時(日本時間18時)から開始し、『モダンホライゾン3』ブースタードラフトを3回戦お送りした後、モダン構築戦を5回戦お届けします。

 6月30日(日)のトップ8プレイオフの放送は、アメリカ東部時間4時(日本時間17時)から開始し、準々決勝の全卓すべてを同時に進行、また準決勝も2卓同時に進行し、最後に決勝戦を執り行います。

 28日(金)、29日(土)に行われるブースタードラフトは現地時間9時(日本時間16時)から開始しますが、放送は11時(日本時間18時)から開始し、フィーチャーするプレイヤーのドラフトピック、そして第1回戦の模様をお送りします。放送が進行するにつれて、実際の対戦と放送でお送りする対戦との時差は徐々に縮まる予定です。

 30日(日)のトップ8プレイオフは現地時間10時(日本時間17時)から開始し、準々決勝のフィーチャーマッチをフルでお送りした後、その他の卓をできる限り多く放送予定です。また、準決勝も同様に、フィーチャーマッチをフルでお送りした後、もう1卓の残りの試合をお届けし、それから決勝戦の模様をすべてお見せする予定です。

日本語版注:日本語での情報は、以下のメディアからお届けします。

  • Twitter @mtgjp (マジック日本公式アカウント)
  • Twitter @MTGArenaJP (MTGアリーナ日本公式アカウント)

 「プロツアー『モダンホライゾン3』」の模様は、全日程で日本語実況で公式生放送! 放送スケジュール・放送ページは以下のとおりです。

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「プロツアー『モダンホライゾン3』」日本語放送情報
日程 放送日・放送時間 放送ページ
1日目 6月28日(金) 18:00~ YouTube
2日目 6月29日(土) 18:00~
3日目 6月30日(日) 17:00~

日本語版放送出演者

この大会には何が懸かっているの?

 今回のプロツアーが特別と言った理由が、ここにあります。シーズンカレンダーの関係です。

 「プロツアー『モダンホライゾン3』」は今シーズンの第三幕となり、残るは10月にラスベガスで行われる世界選手権のみです。つまりこのアムステルダムで、世界選手権の舞台が整うのです。これまでシカゴでの「プロツアー『カルロフ邸殺人事件』」、シアトルでの「プロツアー『サンダー・ジャンクション』」で世界選手権の席が徐々に埋まっていき、最終的なフィールドの様子が垣間見えてきました。前回の世界選手権からは王者のジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Depraz選手とプレイヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得したサイモン・ニールセン/Simon Nielsen選手。プロツアー『カルロフ邸殺人事件』では殿堂顕彰者のセス・マンフィールド/Seth Manfield選手と、元世界王者のハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez選手が世界選手権の舞台へ。プロツアー『サンダー・ジャンクション』では、同じくかつて世界を制した高橋 優太選手や、長年にわたりオンラインで活躍してきた、イギリスのショーン・ゴダード/Sean Goddard選手が加わりました。そして地域チャンピオンシップからも、ブラジルのギリェルメ・ミリヤム/Guilherme Merjam選手、イタリアのマルコ・デル・ピヴォ/Marco del Pivo選手、中国のユウ・フウ/Fu Yu選手、と世界中から集まっています。

 そしてこれからさらに多くの選手が舞台に上がってきます。アムステルダムの「プロツアー『モダンホライゾン3』」のトップ8入賞者がベガスでのパーティーに加わり、同じくシーズンを通しての獲得精算マッチ・ポイント上位32名、つまり「最近調子イイやつら」もやってくるのです。これぞ世界選手権。あらゆる週末で大半のプレイヤーよりも良い成績を残し続けてきた者たちが、強い光で照らす舞台です。そして最上位層のプレイヤーたちにとっては、プレイヤー・オブ・ザ・イヤー獲得のレースが佳境を迎えます。現時点での上位10名(と直近2大会の成績)は以下の通りです。

  • 高橋 優太 35点(トップ16、準優勝)
  • セス・マンフィールド 30点(優勝、トップ64)
  • サイモン・ニールセン 30点(準優勝、トップ32)
  • アダム・エデルソン/Adam Edelson 29点(トップ8、トップ16)
  • ジェイソン・イェ/Jason Ye 29点(トップ16、トップ8)
  • ショーン・ゴダード 29点(トップ32、トップ8)
  • チェン・ミンヤン/Mingyang Chen 27点(トップ8、トップ32)
  • ハビエル・ドミンゲス 27点(トップ16、トップ16)
  • 井川 良彦 27点(不参加、優勝)
  • アレクサンダー・フレドリクセン/Alexander Friedrichsen 25点(トップ8、トップ32)

 特に印象的なのは、安定感の高さでしょう。不参加を除く19の結果を見ると、トップ32を逃したものが1つしかないのです。アムステルダムとラスベガスで繰り広げられるプレイヤー・オブ・ザ・イヤーのレースで、彼らが最後まで上位争いをするであろうことは想像に難くありません。とはいえまだこれから獲得できるポイントもたくさんあります。アムステルダムの地でトップ8入賞を果たせば、ランキングを駆け上がりラスベガスでの決戦に挑めるでしょう。

 今大会の見どころといえばもう1つ、素晴らしいフォーマットの組み合わせです。初日と2日目は『モダンホライゾン3』ドラフトで開幕し、8人1卓のドラフト・ポッド内での戦いが繰り広げられます。今回のドラフトは、誰もが力を持つことになるでしょう。強力なエルドラージが再び現れ、赤緑(エルドラージ・落とし子)や緑青(エルドラージ・ランプ)でその力を振るうことができます。もちろん、それらを合わせてティムール(緑青赤)にできないとは誰も言っていませんよ。それから、「エネルギー」をめぐる争いはさらに激しいものとなるでしょう。今回はアゾリウス(白青)がエネルギー重視のテーマを持っていますし、イゼット(青赤)でミッドレンジに寄せるもよし、あるいはもう少し離れてボロス(赤白)に進み、横展開のアグロ戦略も良いでしょう。いっそのことジェスカイ(青赤白)にしてエネルギーを全力で駆使するというのはどうでしょうか? 「改善」がいい? それならアブザン(白黒緑)がおすすめです。そしてカードを争ってピックするのを回避する方法もあります。ディミーア(青黒)でカードを引くもよし、アーティファクト重視のラクドス(黒赤)へ向かうもよしです。いずれにしても非常に楽しいドラフトになることは間違いありません。私たちはいつものように、ドラフトの様子を幅広く追っていきます。

 初日2日目ともに、ドラフト・ラウンドの後はモダン構築5回戦が行われます。トップ8ラウンドも同じくモダンで行われます。プロツアーでの成功を大きく左右するのが、メタゲーム(大会に持ち込まれたデッキの、アーキタイプごとの使用率)です。その環境におけるベスト・デッキを見極めて使うことができれば、大きな成功を掴める可能性があるでしょう。そして同じく、ベスト・デッキを見極めてそれを「倒す」デッキを使うという、さらに先を行く戦略もあります。しかしモダンは、膨大な選択肢があるフォーマットです。「ボロス・バーン」から「アゾリウス・コントロール」や「硬化した鱗」、「不屈の独創力」、「アミュレット・タイタン」、「ドメインZoo」、「死せる生」、「ラクドス想起」まで、モダンにはありとあらゆる可能性があり、どれも強力な一発を秘めているのです。そして多くのプレイヤーが、その可能性をさらに広げようとしています。

 今シーズンはこれまで、他を圧倒したチームが4つあります。シアトルの「プロツアー『サンダー・ジャンクション』」では、チーム「Sanctum of All」がチャン・レイ/Rei Zhang選手とジェイソン・イェ/Jason Yeをトップ8へ送り出しました。もちろんそれは素晴らしいことですが、なんとエティエンヌ・エジェンシュワイラー/Etienne Eggenschwiler選手(11-4-1)に、プロツアー・デビューを果たしたニコル・ティップル/Nicole Tipple選手(11-5)、グレッグ・マイケル/Greg Michel選手(10-5-1)、カイン・ラインハルト/Cain Rianhard選手(10-6)と全員がトップ32以内の好成績を収めたのです。突出したパフォーマンスであったことは間違いないでしょう。しかしシアトルでのこの大会を完全に制したのは、チーム「森山ジャパン/Moriyama Japan」でした。10人中9人が勝ち越しを決め、5人がトップ32入り。高橋 優太選手と松浦 拓海選手と井川 良彦選手の3人がトップ8へ。そして井川選手はタイトル獲得を果たしたのです。彼らのメタ読みは完璧に当たりましたが、同じことを再び行うのは至難の業です。今回はどのように取り組んでくるのか、ご注目ください。

 シカゴの「プロツアー『カルロフ邸殺人事件』」では、チーム「Handshake Ultimate Guard」と「ChannelFireball Ultimate Guard」が大会を席巻しました。「Handshake」は2人のデンマーク人プレイヤーをトップ8へ送り出し、サイモン・ニールセン選手はクリストファー・ラーセン/Christoffer Larsen選手を準決勝で破り、決勝へ。そのニールセン選手との決勝戦を制したのが、セス・マンフィールド選手でした。「ChannelFireball」は、マンフィールド選手とサム・パーディー/Sam Pardee選手をトップ8の舞台に上げたのです。この大会でもメタゲームを読むことが勝敗を分け、「ラクドス吸血鬼」は求められた仕事をやりきったのでした。アムステルダムの「プロツアー『モダンホライゾン3』」に向けて、チームに動きが出ているようです。「Handshake」は、チームリーダーのデイヴィッド・イングリス/David Inglis選手や元世界王者のネイサン・ストイア/Nathan Steuer選手の名前がリストにありません。一方、常に数多くの殿堂顕彰者を擁する「CFB」には、史上最高のプレイヤー3人が所属することになりました。ジョン・フィンケル/Jon Finkel選手、ルイス・スコット=ヴァーガス/Luis Scott-Vargas選手、そして生ける伝説たるカイ・ブッディ/Kai Budde選手が、プロツアー初日のドラフト卓に座るのです。

 以上のように、今大会ではドラフトが生み出すドラマからモダンのメタゲーム、強大なチームの力と一匹狼の技のぶつかり合い、優勝タイトルだけでなく、世界選手権の席やプレイヤー・オブ・ザ・イヤーの座を懸けた白熱したレースまで見守ることができます。アムステルダムでの大会は、本当に特別なものになりそうです。

 私の目は準備万端です。皆さんはどうですか?

デッキリストの公開はいつ?

 6月28日の第4回戦開始時に、「プロツアー『モダンホライゾン3』」公式イベントページにてモダンのデッキリストを公開予定です。掲載はアメリカ東部時間8時ごろ(日本時間21時頃)を予定しています。(日本語翻訳版デッキリストも追って公開予定です。)

 なお『モダンホライゾン3』ブースタードラフトのデッキリストの公開予定はありません。

 イベントの模様は、Magic.ggおよびtwitch.tv/magicにて随時お届けします。

生放送の配信チームは?(英語版)

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ミラー配信は許可されていますか?

 「Twitchコンテンツの共有に関するガイドライン」に従った上で、「OBS」または「XSplit」をご利用いただくことで、「プロツアー『モダンホライゾン3』」のtwitch.tv/magic公式配信をミラー配信できます。これによって、Twitchをご利用の皆さまがそれぞれのコミュニティでこのイベントの観戦をお楽しみいただけます。ただし、ミラー配信はウィザーズ社が後援するものではありません。また、ミラー配信を行う方はウィザーズの「ファンコンテンツ・ポリシー」を遵守していただきますようお願い申し上げます。

勝者には何が贈られるの?

 「プロツアー『モダンホライゾン3』」でマッチ・ポイントを30点以上獲得したプレイヤーは、2025年に開催予定の2024-2025年シーズン「プロツアー1」に招待されます。

 さらに参加者には、優勝賞金50,000ドルをはじめ、トーナメントの最終順位に基づき総額500,000ドルの賞金が授与されます。最終順位に関わらず、参加者全員が少なくとも1,000ドルを受け取ります。賞金についての詳細は、後日改めてお伝えします。

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