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お知らせ
スタンダードに再び活気を
スタンダードは長きにわたり、皆さんのお近くのゲーム店の発展に欠かせないものであり続けてきました。豊富なプレイ機会に活発な競技シーン、店舗ごとに異なるメタゲーム、そして熱が入りながらも気軽に楽しめる競技性。それらは非常に多くのゲーム店に浸透しており、それゆえに、スタンダードが苦戦している時期は店舗の皆さんからも注目を集めています。
ここ数年にわたりマジックは飛躍的に成長していますが、テーブルトップのスタンダードはその速度についていけていません。統率者戦は大きな成長を遂げ、パイオニアやモダンの人口も増え続けています。MTGアリーナにおいては、スタンダードが1日のプレイ回数の一番多いフォーマットになっています。
ですがマジックが驚異的な成長を遂げているにも関わらずテーブルトップのスタンダードが取り残されている点は、私たちも心配しているところです。スタンダードが健全で人気を集め、イベント参加者も多いフォーマットであることが、プレイヤーの体験やビジネスの成功にこの上なく重要だと信じていると、プレイヤーの皆さんからも、店舗オーナーの皆さんからも、何度もお声がけをいただいています。私たちも最近、スタンダードをどのように支援すれば良いかについて、皆さんに尋ねたり皆さんの意見に耳を傾けたりすることが多くなっています。
Over the past few years, Standard play has dried up in many stores. I have my own list of possible reasons, but I’d love to hear from you about your store community. Why has sanctioned Standard play declined relative to other formats in your store?
— Aaron Forsythe (@mtgaaron) November 9, 2022
そして私たちは、スタンダードを支援するための計画をまとめてきました。その計画は、スタンダードがこの週末に「プロツアー・機械兵団の進軍」で見受けられたような「楽しいフォーマット」であることを取り戻す一助になるでしょう。ですが同時に、私たちはスタンダードやテーブルトップにおける競技マジックにもっと大々的に取り組んでいく必要があることを認識しています。そのために、私たちは今後数か月をかけて、多面的な計画を展開していく予定です。
本日がその第一歩となるのです。
計画の第一歩は、スタンダードにおける全カードのライフサイクルを1年延長することです。現行のスタンダード環境より、セットがローテーションによりスタンダードを去るのは2年ごとではなく3年ごとになります。
つまり今年に限り、『エルドレインの森』の発売にともなうスタンダードのローテーションはありません。そして2024年の同時期に、『イニストラード:真夜中の狩り』および『イニストラード:真紅の契り』、『神河:輝ける世界』、『ニューカペナの街角』がローテーションでスタンダードを去ることになります。
(なおMTGアリーナにおいては、スタンダードにはこの変更が適用されますが、アルケミーには適用されない予定です。詳しくはMTGアリーナ・チームによる発表をご確認ください。)
この変更は、近年における統率者戦やパイオニア、モダン、その他フォーマットの驚くべき成長に水を差すことを意図したものではありません。プレイヤーの皆さんがスタンダードに関わる理由を増やすことが目的です。スタンダードのローテーションを3年ごとに拡大することで、テーブルトップのスタンダードを楽しみやすくするための大きなポイントを2つクリアでき、さらにもう1つ利点があると私たちは信じています。
- 現行スタンダードのカードをより長く使えること。プレイヤーの皆さんがお気に入りのカードで長く楽しみたいと思っていることは、私たちも繰り返し聞いてきました。スタンダードは唯一のローテーションするフォーマットであり、もちろん常に新鮮さをご提供することは大切なのですが、より良い落としどころがあるのではないかと感じる部分もあります。
- 時間をかけて、メカニズムやアーキタイプをより効果的に構築できること。セットのブロック制から離れた私たちは、高い柔軟性を得ることができました。しかしそれは同時に、セット内のメカニズムやテーマの構築力を失うことにもなりました。ローテーションの間隔を広げることで、私たちがアーキタイプを築いたり活力を与えたりする機会をより多く見出せるようになります。それは多様性の向上やアーキタイプが長持ちすることにつながり、プレイヤーの皆さんを飽きさせないような競技シーンの変化をもたらすのです。
- 「色やメカニズム」に注目したデッキ(「セレズニア毒性」や「アゾリウス兵士」のようなデッキ)が多く、ミッドレンジが少ない環境を作るための強力なツールを得られること。カード・プールが広がることで、スタンダード環境は新しいデッキの種が一度に植えられるような大きな変化にも対応できるようになるでしょう。
今回の変更により、スタンダードが安定し、活気にあふれ、ゲーム店での立場が強化されると私たちは信じています。
スタンダード体験向上のための取り組みは、これで終わりではありません。ゲーム店でスタンダードが着実に発展できるよう、私たちは引き続き多段階にわたり計画を展開していき、テーブルトップのスタンダードが活気を取り戻せるようサポートしていきます。今後のことはまだ計画段階ではありますが、今回のローテーションに関する変更はいち早くお伝えすることが大切だと思いました。
今後の計画は現在検証が行われており、完了し次第実施予定です。それまでの間に、もっと皆さんの声をお聞かせください!ぜひ公式Twitter(@PlayMTGや@wizards_magic)でも、Discordでも(英語で)お声がけください。5月16日に予定している「WeeklyMTG」でのコメントも大歓迎です!
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