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お知らせ
『神河:輝ける世界』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)
2022年2月9日
はじめに
こんにちは、皆さん!
『神河:輝ける世界』とともに、いくつかの新メカニズムといくつかの再録メカニズムが登場します。新ルールは、換装と完成化という新メカニズムや、パーマネントが改善されているという言葉の意味を説明しています。機体にもいくらかの小さな変更がありますし、変身した状態で戦場に出るパーマネントにさえ1点変更があります。
このセットの発売に伴って、旧カードのオラクルへの大きな変更はありません。この文章は、ルールの変更の編集中に書かれたものなので、最終的なものとは少し異なる場合があります。完成したら、ルール・ページ(英語版)で公開されます。
それでは、早速飛び込みましょう!
総合ルール変更点
これは、『神河:輝ける世界』の発売とともにマジックに予定されているルール変更の概要です。執筆時点で、公式ルールは検証中です。公式ルールは、ルール・ページ(英語版)で公開されます。この概要と公式ルールとの間に齟齬がある場合、公式ルールが優先されます。
新ルール、更新されたルール
換装
301.5c
クリーチャーでもある装備品はクリーチャーにつけられない、というルールです。当然、換装を機能させるためには変更する必要があります。このルールには、換装を持つ装備品についての例外が加えられます。
702.151
このルールとそのサブルールは、換装というキーワード能力を定義しています。最初のサブルールは、換装が2つの起動型能力を意味すると定めています。換装[コスト]は、「[コスト]:あなたがコントロールしていてこれでないクリーチャー1体を対象とする。このパーマネントをそれにつける。起動はソーサリーとしてのみ行う。」と、「[コスト]:このパーマネントをはずす。ソーサリーとしてのみ起動でき、このパーマネントがクリーチャーについていなければ起動できない。」を意味します。
この節のそれ以外のサブルールでは、効果が換装を持つ装備品を他のクリーチャーにつけたとき、ついているかぎりその装備品はクリーチャーではなくなる、ということと、その後も何らかの理由でクリーチャーであったならはずれる、ということが説明されています。
機体
702.122a
搭乗能力に関するルールです。機体が、クリーチャー化した後、それ自身に搭乗できるということをほとんどのプレイヤーは気づいていなかったかもしれません。それは直感に反するだけでなく、自動運転車を信用しない私のような人間には本当に怖いものでした。このルールを1語だけ変更して、プレイヤーがそういうことをできないようにしました。
701.22d
このセットの機体の中には、《駆動メカ》のように、搭乗されたときに誘発する能力を持つものがあります。この新ルールは、「この機体が搭乗されるたび」とは「この機体の搭乗能力が解決されるたび」ということを意味すると定めています。特に、これは、クリーチャーが機体に搭乗したときに誘発する、《変速の名手》などの誘発型能力とは異なります。それらの能力は搭乗能力の解決時ではなく、起動時に誘発します。また、これらの能力は、その機体がそれ自身の搭乗能力以外の方法でクリーチャー化しても誘発しないことにも注意が必要です。
完成化
107.4、107.4f
マナ・シンボルが何なのかを定義するルールです。《完成化した賢者、タミヨウ》は、ここで説明する必要がある新しい混成ファイレクシア・マナ・シンボルを使っています。他のカードはこのシンボルを使っていませんが、他の9種類の混成ファイレクシア・マナ・シンボルも完成化のために記載されています。
702.150
このルールは、完成化というキーワード能力が示す置換効果を定義しています。基本的に、完成化を持つプレインズウォーカー・呪文のコストに含まれるファイレクシア・マナ・シンボルにライフを支払うごとに、それが忠誠カウンターを置いた状態で戦場に出るなら、代わりに、それより2個少ない数の忠誠カウンターを置いた状態で戦場に出ます。
改善されているクリーチャー
700.9
改善されているクリーチャーとは、その上にカウンターがあるか、装備しているか、そのクリーチャーのコントローラーがコントロールしているオーラをエンチャントしているかのいずれかであるクリーチャーのことです。この新ルールは、これと同じような表記でそう説明し、また、クリーチャーだけが改善されうると説明しています。
それ以外のルール変更
406.3
これは、追放領域にあるカードをいったんプレイヤーが見ることができたなら、そのプレイヤーはそのカードを見続けてもいいというルールです。書かれている通りに読むと、このルールはカードを見ることができるようになる前から追放されていなければ適用されません。カードを見てから裏向きで追放する場合には適用されなかったのです。そのため、そう処理するカードには、それらのカードを見てもよいと明記されていました。《龍の神の再誕》をデザインしたとき、私たちはこの必要性に取り組み、この許可をルールに直接書くことに決めました。今後は、効果がカードを見てから裏向きに追放する場合、それらのカードが追放領域にあり続けている限り、それらを見ることができます。これは厳密に言えば1枚(《クローンの殻》)については機能変化ですが、私の経験上、ほとんどのプレイヤーはすでにその追放したカードを見ることができると信じていて、そのようにプレイしています。
508.3d-f
クリーチャーが攻撃したときにどんな能力が誘発するのかを説明したルールです。新しい誘発条件を扱うために更新されました。これによる機能変化はありません。
602.5f
過去のカードの表記が、今と違う意味を持つことがあると定めているルールがあります。例えば、「ゲームから取り除かれた」と書かれている古いカードは、「追放された」になっています。これが同じであると定めるルールが存在しています。多くのカードで「この能力はソーサリーとしてのみ起動する」が「ソーサリーとしてのみ起動する」に短縮されたときも、同じようなルールが追加されました。しかしながら、機能変化や混乱の可能性がないので、このルールは不必要であり削除されました。
616.1d
『神河:輝ける世界』の英雄譚は、自身を追放して返信した状態でクリーチャーとして戦場に戻る、変身する両面カードです。「変身した状態で戦場に出る」置換効果がいつ適用されるかを明確化した新ルールは、変身した状態で戦場に出るに際してプレイヤーが物語カウンター1個を置くことを選べないようにすることで奇妙なコーナーケースを防ぎます。
702.20b
カードによって、自分のライブラリーから特定のカードを探し、ライブラリーを切り直し、そしてそのカードをその一番上に置くという場合、そのカードは理論上切り直す時点でもライブラリーの一部です。このルールは、そのカードを一緒に切り直さないことで、このテンプレートが正常に作用するようにしています。しかしながら、《生態学的な理解》はこのルールで処理されないことがわかったので、ルールが更新されました。《生態学的な理解》を非常に奇妙な方法でプレイしていない限り、機能変化はありません。
707.8
両面パーマネントをコピーした場合にどうなるかを説明したルールです。両面パーマネントは両面呪文からなり、それもコピーできるので、領域を問わず両面カードに適用するように一般化されました。
903.3a
《開闢機関、勝利械》は、統率者として使用できるという能力を持つ伝説の機体です。この能力が機体でも正しく作用するようにするため、これを扱うルールが少し調整されました。
新サブタイプ
プレインズウォーカー・タイプの一覧に「魁渡/Kaito」が追加されました。
用語集の新項目
完成化、改善された、換装
オラクル変更点
『神河:輝ける世界』の発売に伴う旧カードのオラクルへの変更はありません。Gathererでカードの公式テキストが参照できます。
(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)
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