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お知らせ
『モダンホライゾン2』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)
2021年6月18日
はじめに
こんにちは、皆さん!
『モダンホライゾン2』は、人気のメカニズムに注目を集め、カード・デザインの限界をエキサイティングな形で広げる、マジックとモダン・フォーマットのお祝いです。それらの新しいデザインに適合するため、ルールを更新しました。ほとんどの変更は小さいものです(手掛かりは定義済みトークンになりました)。しかし、非常に大きいものも含まれています(《大嵐の咆哮、スラスタ》のことです)。
総合ルール変更点
これは、『モダンホライゾン2』とともにマジックに訪れるルール変更の概要です。この概要と公式ルールとの間に齟齬がある場合、公式ルールが優先されます。
新ルール、更新されたルール
107.7.
これはプレインズウォーカーの忠誠度シンボルに関するルールです。《獅子のカルス》は追加コストにこれを使っており、新しい使われ方です。この用法を扱うため、このルールが更新されました。
109.4b
通常、スタックや戦場にあるオブジェクトだけがコントローラーを持ちます。109.4にはこのルールの例外が列記されています。この新ルールは、誘発してからスタックに置かれるまでの誘発型能力にはコントローラーがいると明確化しています。この節の残りの項目は1文字ずつずれました。
111.10f
これまで、手掛かり・トークンが調査というキーワード処理のルールで定義されていました。しかし、『モダンホライゾン2』の数枚のカードは、調査以外の形で手掛かり・トークンを生成しています。そこで手がかり・トークンの定義を定義済みトークンの項目に移し、こうして手掛かりは宝物や食物と肩を並べることになりました。rule 701.36〔調査〕もこれを参照するように更新されました。
113.6a
特性定義能力はゲームの外部も含むあらゆる場所で機能します。ゲームの開始前にも機能します。多相能力を持つ多相の戦士がデッキに入っていれば《孤児護り、カヒーラ》を相棒にできるということを明確化するため、このルールが更新されました。rule 604.3も同じく更新されています。
113.6c
戦場で機能しないほとんどの能力には、どの領域で機能するかが明示されています。《飢餓の潮流、グリスト》は、どの領域で機能しないかを明示した新しい種類の能力です。これはそれ以外のあらゆる領域やゲームの外部、ゲームの開始前で機能するということを定めた新ルールです。つまり、《飢餓の潮流、グリスト》を統率者にすることはできますが、《孤児護り、カヒーラ》を相棒にしたデッキに入れることはできません。この節の残りの項目は1文字ずつずれました。
603.2h
《ニクソスの模範》は、最後に「これは毎ターン1回しか行えない。」という表記のある新しい誘発型能力を持ちます。これは、ターン内にそこに書かれている処理を2回以上することはできない、ということと、その処理をした後は、そのターンの間この能力は誘発しない、という2つのことを意味します。
603.12.
《血流の学部長、ヴァレンティン》は興味深い再帰誘発型能力を持っています。具体的には、呪文や能力の解決ではなく置換効果による再帰誘発型能力です。このルールは、置換効果を含むように更新されました。
606.4-6
《獅子のカルス》は、プレインズウォーカーの忠誠度能力に+1忠誠度という追加コストを加える独特な能力を持っています。新ルールと、旧ルールの更新によってこれの働きを明確化しました。具体的には、カウンターを加えたり取り除いたりする複数のコストは、忠誠度能力を起動できるかどうかの判断や忠誠度カウンターをいつく追加あるいは除去するかにおいては合算して単一のコストとするというものです。これは、カウンターをオブジェクトに置くことに言及する置換効果にも影響します。
607.2p
《濁浪の執政》は、探査と、「これによって追放され」たカードを参照する関連した能力を持っています。これらの関連した能力がどう機能するかを、新しいルールで説明しています。
702.6c
この、「[性質]クリーチャーに装備」のルールは、書き直す予定でした。「クリーチャー」という語がこれらの装備能力にあるべきかどうかという点で、文字通り読むと奇妙で冗長だったのです。文章は大きく書き直されましたが、機能的には同じです。しかしながら、この新しい語法によってrule 702.6dは不要になり、702.6eが1文字繰り上がりました。
702.16j
これは「プロテクション(すべて)」のルールです。多くのことを網羅しています。すべてを網羅していると言ってもいいでしょう。ただし、プレイヤーは例外でした。《テフェリーの防御》はプレイヤーにプロテクション(すべて)を与えます。そしてこのルールは先例に従い、パーマネント同様にプレイヤーにも言及するようになりました。
702.19.
これはルールのトランプルの項目です。新しいルールが追加されて古いルールが変更されて、プレインズウォーカー越えトランプルがこの節になりました。トランプルはこれまで通りに働きますし、プレインズウォーカー越えトランプルはみなさんが予想する通りに働きます。《大嵐の咆哮、スラスタ》がプレインズウォーカーを攻撃して、その後そのプレインズウォーカーが(なぜか)クリーチャー化して自分への攻撃をブロックする、といった奇妙なコーナーケースにも対応したつもりです。あまり深く考えすぎないでください。タイムパラドックスが起こるかもしれません。私にもわかっていません。
702.82c
山羊は何でも食べるものなので、《金属山羊》の持つアーティファクトの貪食能力についての新ルールです。
702.92.
生体武器のルールが更新されて、作られるトークンがファイレクシアン・細菌・トークンになりました。それ以外は変わっていません。
706.13.
この新ルールは、ゲーム内に存在していないオブジェクトのコピーを生成する、《片目のガース》の能力を扱います。
新サブタイプ
クリーチャー
レインジャー
プレインズウォーカー
ダッコン、ディハーダ、グリスト
新しい用語
手掛かり・トークン、プレインズウォーカー越えトランプル
更新した用語
再演と探すの項目に、具体的なルール項番を記載しました。
履修の項目を更新し、キーワード処理だと明記しました。
オラクル変更点
大規模テンプレート変更
ファイレクシアン・クリーチャー・タイプ更新
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》とファイレクシアンというクリーチャー・タイプが登場して、他の多くのクリーチャーもそのタイプを持つことが明らかになりました。合計で、およそ250枚のカードが更新されています。それらのほとんどはファイレクシアンというクリーチャー・タイプを得たものですが、中にはファイレクシアン・トークンを生成したり、能力によってファイレクシアン・クリーチャーになったりするものもあります。これまで持っていたタイプを失ったカードはありません。
ファイレクシアン・訂正の一覧はこちらをクリックするとご覧いただけます。
カード個別の更新
レインジャーというクリーチャー・タイプ
『モダンホライゾン2』の発売によって、《クウィリーオン・レインジャー》と《イーオスのレインジャー長》が新しくレインジャーというクリーチャー・タイプを得ました。現時点では、他のクリーチャーは更新されていません。
《恒久守護のラナール》
『ストリクスヘイヴン』の更新の一部として、《恒久守護のラナール》は《精霊表現者》と合うように訂正を受けましたが、その訂正は機能に意図していた以上の影響を与えました。今回の更新で、手札から追放されたカードを正しく見るテンプレートで訂正されました。新しいオラクル・テキストは、印刷されたものからの機能変化になっています。他に《ブレタガルドの英雄》と《再鍛の刃、ラエリア》の2枚も同様の更新を受けました。
《恒久守護のラナール》の旧テキスト:
Flying, vigilance
The first card you foretell each turn costs 0 to foretell.
Whenever a spell or ability you control exiles one or more cards from your hand and/or permanents from the battlefield, create a 1/1 white Spirit creature token with flying.
新テキスト:
Flying, vigilance
The first card you foretell each turn costs 0 to foretell.
Whenever one or more cards are put into exile from your hand or a spell or ability you control exiles one or more permanents from the battlefield, create a 1/1 white Spirit creature token with flying.
和訳:
飛行、警戒
各ターンで初めてあなたが予顕するカードを予顕するためのコストは{0}になる。
あなたの手札にある1枚以上のカードが追放領域に置かれるか、あなたがコントロールしている呪文や能力が戦場にある1つ以上のパーマネントを追放するたび、飛行を持つ白の1/1のスピリット・クリーチャー・トークン1体を生成する。
(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)
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