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お知らせ
マジックの旅は多元宇宙を越えて
2021年2月25日
先ほど(原文掲載時)、私たちはマジック:ザ・ギャザリングのエキサイティングな新ブランド『Universes Beyond』をお披露目しました。このシリーズは、世界中に何百万ものファンを持ち愛されている世界やキャラクター、物語を、マジック:ザ・ギャザリングのゲームシステムと組み合わせたものです。
訪れる世界には「ウォーハンマー40,000」や「指輪物語」のような広大なものも含まれますが、『Universes Beyond』の発展にともない他の舞台も取り挙げられるでしょう。
マジックのゲームシステムを他の世界へ広げるというこの試みは、刺激的で新鮮で、そして長年のファンの皆さんには多くの疑問が浮かぶものでしょう。そこでこの記事では、2022年より発売を予定している『Universes Beyond』について、皆さんの疑問にお答えします。
『Universes Beyond』は、マジック:ザ・ギャザリング内の1つのブランドとして扱われます。つまり、既存の製品ラインアップに加わるということです。
『Universes Beyond』は、あるシンプルな考えから生まれました。マジックの物語がゲームシステムの枠を越えて漫画や小説、他のゲームに広がるなら、マジックのゲームシステムを広げて、マジックの外の世界を探検できるようにしても良いのではないか。
私たちマジック・ファンはみな、他の世界も好きなはずです。皆さんもきっと「灰色のガンダルフとマジックをプレイしたらどうなるだろう」と想像したり、「マジックに『一つの指輪』が登場するとしたらどんな風になるだろう」と思い描いてみたり、「強力なスペースマリーンを中心にしたデッキを組みたい」と考えたりしたことがあるでしょう。『Universes Beyond』は、そういった夢を私たちなりに叶える製品なのです。
また私たちは、『Universes Beyond』が私たちの愛するマジックというゲームをもっと多くの方へ、何もなければ接点がないかもしれない人たちへ届けてくれることに期待しています。そして、このシリーズで登場する世界やキャラクターのファンが、『Universes Beyond』を通して私たちのゲームに気づいてくれることを願っています――私たちの素晴らしいコミュニティの一員として、楽しいひとときを過ごしていただけることを。
『Universes Beyond』のことをもっと知りたいというお気持ちはわかります。すべてのご質問にお答えすることはできませんが、ここでいくつかの情報をお伝えしましょう。
『Universes Beyond』では通常のマジック製品と少しだけ異なるブランディングが行われ、その結果カードの見た目も特徴的なものになっています。それも間違いなくマジックのカードではあるのですが、カード枠が独特で、『Universes Beyond』のカードであることを示すホログラムも付いています。こんな風に:
ホログラムに見覚えがある方もいらっしゃるでしょう。そう、『Secret Lair X The Walking Dead』のカードに使われていたものと同じです。この製品が『Universes Beyond』の大元になっているのです。
ちなみに、『Universes Beyond』の製品はマジックが販売されている場所なら基本的に発売されます。厳密に言えば『Secret Lair』シリーズとは異なるわけです。例えば「Warhammer 40,000 Commander deck」なら、統率者デッキが販売されている場所でお買い求めいただけます。「指輪物語」をテーマにした製品も同様です。ときには『イコリア:巨獣の棲処』のときに発売された『Secret Lair: Godzilla lands』のように、メインセットに関連する『Secret Lair』形式にする場合もあります。また、『Secret Lair X The Walking Dead』のような限定の製品もときどき発売されますが、基本的には『Universes Beyond』は他のマジック製品と同様にどこでも購入できるようにするつもりです。
とはいえ、『Universes Beyond』のカードはスタンダードでは使用できません。私たちはマジックのカードを広く使われるものにしようと力を尽くしていますが、『Universes Beyond』は通常のスタンダードのセットからは外れる製品になります。そのため、スタンダードの製品の発売間隔に大きな変化はありません。この製品の登場は、私たちがこれまでやってきたことにもう1つクールなものが加わるというだけのことなのです。
それを明確にするためにも、お伝えしておくべきことがあります。発売予定のマジックのセット『Adventures in the Forgotten Realms』(英語版製品名)は、『Universes Beyond』シリーズの製品ではありません。現在のところ、『Universes Beyond』シリーズではウィザーズ・オブ・ザ・コーストが作り上げた世界とは別の世界を取り挙げる予定です。フォーゴトン・レルムがマジックの多元宇宙の一部になっているのかと問われれば、現時点での回答は「No」です。しかしそれが理にかなっていて、マジックとダンジョンズ&ドラゴンズにとってプラスになるのであれば、将来的に考えを変えるかもしれません。
最後になりますが、これまで他の世界のキャラクターをカードにする際に私たちがさまざまな形を試すのを見てきた皆さんとしては、『Universes Beyond』シリーズでは『イコリア:巨獣の棲処』での「ゴジラシリーズ・カード」(既存のマジックのカードを、見た目だけ別世界のキャラクターにする)方式なのか、それとも『Secret Lair X The Walking Dead』(別世界のキャラクターが描かれた独自のカードを作成する)方式なのか、気になるところでしょう。その答えは「両方」ですが、基本的には独自のカードを作成する方針でいます。それでも既存のカードの見た目を変える絶好の機会が見つかるかもしれませんし、カード仕様の方式については製品を展開しながらバランスをとっていくつもりです。
『Universes Beyond』は刺激的で新鮮で、つまりこれまでのマジックとは一味違う製品です。私たちも皆さまと一緒に、お気に入りの物語やキャラクター、そしてそれらを取り巻く情熱を楽しみたいと思います。後日また、『Universes Beyond』についてもっと詳しくお話しする日を心待ちにしています。
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