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「パイオニア」フォーマット発表

Blake Rasmussen
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2019年10月21日

 

 間もなく、テーブルトップ・マジックとMagic Onlineに「パイオニア」――『ラヴニカへの回帰』以降のカードを用いるローテーションなしの新たなフォーマットがやって来ます!

 なぜ今、新たなフォーマットを導入するのか? そしていつどこでプレイできるのか? 素晴らしい質問ですね!

 10月24日午後2時(アメリカ太平洋夏時間、以下「PDT」)より twitch.tv/magic にて行われる「Weekly MTG」の配信で、アーロン・フォーサイス/Aaron Forsytheとマックス・マッコール/Max McCallがパイオニアに関するご質問にすべてお答えします。その前に、こちらでもう少しだけこの新たなフォーマットの詳細と理念についてお話ししましょう。

 パイオニアの物語はモダンとともに始まりました。むかーしむかし(正確に言うなら2011年)、ローテーションでスタンダードを去ったカードを引き続き使いたいものの、レガシーという深みへ飛び込むには心の準備ができていないプレイヤーのために、その2つのフォーマットの間を埋める役割を担うモダンが創設されました。当時、レガシーで使用できる最古のセット(『アルファ版』)が発売されてから18年もの歳月が経っており、スタンダードとの間を埋めるフォーマットが必要だったのです。

 そして現在、モダンは私たちが望んだ通り、プレイヤーが気軽に楽しめるローテーションなしのフォーマットになっています。そしてスタンダードもかつてない盛り上がりを見せ、マジック:ザ・ギャザリング アリーナから新世代のプレイヤーが輩出されています。

 しかし、その2つのフォーマット間の差は、大きく開いてきています。モダンで使用できる最古のセットが発売されたのは、2003年――16年前のことです。今やカードプールはかなり広くなり、「ローテーション後もスタンダードから去ったカードを使えるフォーマット」としての役割は担えなくなっているのです。そこで、ローテーション後もスタンダードから去ったカードを使いたいと願う比較的最近始めたプレイヤーのために、かつてモダンが担っていた役割をパイオニアが担い、スタンダードとの架け橋となります。パイオニアは、テーブルトップ・マジックとMagic Onlineでお楽しみいただけます。現時点では、マジック:ザ・ギャザリング アリーナへの実装予定はありません。

 パイオニアの話を続ける前に、1つだけはっきりさせておきましょう――モダンはどこにも行きません。私たちもプレイヤーの皆さんも、モダンを愛しています。パイオニアでは代わりになり得ません。モダンは多様性にあふれ、成長を続け、厚みのあるプレイヤー層を確立しています。私たちがeスポーツ・プログラムの更新を検討していたとき、テーブルトップ・マジックはさらなる成長を見せていました。その様子を見た私たちは、プレイの機会を増やすだけでなく、プレイの手段も増やす必要があると感じました。パイオニアはその新たな手段になってくれると私たちは見ています。図でもご紹介しましょう。

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 パイオニアでは、『ラヴニカへの回帰』以降のセットを使用します。このフォーマットを作る上での目標の1つが、セットを越えたシナジーを楽しめるくらい広いカードプールを設定し、独自の特徴を持たせることでした。『ラヴニカへの回帰』以降の範囲にすることで、『ラヴニカへの回帰』直前に創設されたモダンとは大きく異なる体験を生み出すことができるでしょう。さらに詳しい理由は、10月24日(PDT)の「Weekly MTG」配信をお楽しみに。

 また、パイオニア最初期の禁止カードは5枚だけです。このフォーマットでは、《溢れかえる岸辺》《汚染された三角州》《血染めのぬかるみ》《樹木茂る山麓》《吹きさらしの荒野》の「フェッチランド」5枚が禁止されます。

 このフォーマットにおける禁止・制限の方針は、「Weekly MTG」配信にて改めてお知らせします。ここで簡潔にご説明しますと、フェッチランドとショックランドが組み合わさったマナ基盤は極めて強固で、3色/4色のデッキをあまりに簡単に成立させてしまうためです。そうなると環境のデッキは画一化し、このフォーマットは「1つのデッキに最強のカードをどれだけ詰め込めるか」を決める戦いになってしまうでしょう。マナ基盤に制限を設けることで多様性が増し、プレイヤーそれぞれが異なるデッキを選べるのです。

 パイオニアは、10月23日(PDT)よりMagic Onlineでのテストが始まります。その後間もなくして、プレミア・イベントや予選イベントに導入されます。テーブルトップの方でも、近日中にハイレベルな舞台に導入されます! 2020年2月1~2日(アメリカ太平洋標準時、以下「PST」)および2月8~9日(PST)に行われるプレイヤーズツアー2020#1では、フォーマットにパイオニアを採用するイベントがあり、2020年4月25日(PDT)から開催されるプレイヤーズツアーファイナルでも使用が検討されます。それから、2020年3月21日(PDT)から始まるテーブルトップのプレイヤーズツアー予選でも、パイオニアが使用されるイベントがあります。

 なお、この新たなフォーマットについての決定は暫定的なものとし、実際に導入されてから注意深く監視して、サイクル外のタイミングで禁止カードを見直す予定です。Magic Onlineからもデータを収集し、初期段階で問題が起こるようであればカードを禁止するつもりです。最新情報につきましては、 @Wizards_Magic(英語)や @MagicOnline(英語)のTwitterアカウントや、公式サイトのお知らせにご注目ください。(編訳注:日本語Twitterアカウント @mtgjp でも情報を発信いたします。)

 Magic Onlineでは、10月23日(PDT)のメンテナンス後からパイオニアが実装されます。

  • Leagueを含め、Play Lobbyで(特に見やすく表示されるなど)スタンダードやモダンと同じように扱われます。
  • 2019年内は、パイオニアのWeekly Format Challengesはありますが、Format Playoffはありません。
  • パイオニアで行われるMOPTQは以下の通りです。(日付はすべてPDT/PST)
    • 11月1日(金)
    • 11月8日(金)
    • 11月15日(金)
    • 11月23日(土)
    • 12月6日(金)
    • 12月7日(土)
  • 11月23日(土)(PST)のMOCS Preliminaryイベントはパイオニアで行われます。

 新たなフォーマットの導入は、いつもエキサイティングなものです。プレイヤーの皆さんが何を考え、何を生み出すのか見るのが待ち切れません!

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