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変化の証人

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変化の証人

Blake Rasmussen

2015年1月12日


 プレビュー・ウィークは終わりましたが、プレリリースまではあと1週間あります。皆さんはカードギャラリーに目を走らせ、最新カードの数々を知ったことでしょう。しかし、それらを実際に使えるようになるまではもう1週間、そして購入できるようになるまではもう2週間お待ちいただくことになるのです。もし皆さんが私と同じ気持ちなら、新デッキの構築に思いを馳せ、あるいは統率者戦をプレイするなどして、余裕を持って待つことができるでしょう。新たなお気に入りのカードたちが皆さんの手に渡るそのときを。(《精霊龍、ウギン》や《魂火の大導師》、準備はいいですか?)

 とはいえ、私たちDailyMTG.comとしては、この空いた時間はふたつのセットの架け橋となる要素に目を向けるチャンスです。『タルキール覇王譚』と『運命再編』には非常に多くの繋がりがあり、細かいところまで全部見つけられるものならやってみろ、と私たちに挑戦しているのではないかと思えるほどです。そこで今日は私のお気に入りのひとつに注目したいと思います。

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 これら2体のゴーレム、よく似た姿の構築物たちの間には、1,280年もの時の隔たりがあります。そして、違いはそれだけではありません。皆さんにはそれぞれのカードのフル・アートを、制作時の概要を添えてご覧いただきましょう。

星霜の証人》 アート:Izzy

舞台:タルキール

氏族:ジェスカイ

色:なし(アーティファクト・クリーチャー)

場面:ジェスカイが統べる湖のほとりを見張っている。

状況:装飾の施された石でできた太古のゴーレムの姿。それは1,000年以上前に作られたもので、経年を示している。石の表面にはところどころヒビが入り、彫刻の跡は摩耗し、あるいは崩れている。それでも、12フィート(4メートル)を超えるそのゴーレムの威容は変わらない。

アートの中心:古代ジェスカイのゴーレム

全体の雰囲気:太古の時代からこの地を守護するものの姿が、時の流れを示している。


 時の流れは、そのフレーバー・テキストにも表れています。1,280年もの時が凝縮されたフレーバー・テキストは、このセットにおける私のお気に入りのひとつです。

「それは龍たちの激突、ウギンの最後、そしてカンたちの興隆のすべての時代を歩いてきた。」


 では続けて、《火の巡礼者》を見てみましょう。


火の巡礼者》 アート:Izzy

舞台:『運命再編』でのタルキール

氏族:ジェスカイ

色:無色のアーティファクト・クリーチャー

場面:ジェスカイの工房内にて。

状況:ジェスカイの職工たちの手により完成したばかりのゴーレムの姿。制作中の足場は取り外され、起動したゴーレムは自分の足で世界への第一歩を踏み出す。ジェスカイのゴーレムが元々はこういう姿だったということを、見るものに思わせるように――かつては彩色され、素材は磨かれた石か、あるいはそれに金属のメッキ処理を施したものだったのだろうなと。

アートの中心:完成したばかりのゴーレム

全体の雰囲気:一大事業達成の瞬間。

備考:このゴーレムは『Huey』(訳注:『タルキール覇王譚』開発中の名称)のカード、《星霜の証人》に描かれたものと同じ。見た目は同じで、より新しい姿を。


 そう、《火の巡礼者》で描かれているゴーレムは、《星霜の証人》で描かれているものと「同じ」なのです。時を経て磨り減ったゴーレムのまだ新しい頃を見るのは、なんとなく物悲しさを感じますね。ですがこれもまた、『タルキール覇王譚』と『運命再編』をつなぐクールな架け橋のひとつなのです。

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