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『テーロス』のメカニズム
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『テーロス』のメカニズム
magicthegathering.com Staff
2013年9月2日
目次
テーロスの次元には偉大な英雄たち、凶暴な怪物、そして強大な力を持つ神々が存在します。
英雄的
英雄的能力を持つクリーチャーは、あなたがそれを対象とする呪文を唱えるたびに強力な恩恵をもたらします。
英雄的能力は、あなたがその英雄的クリーチャーを対象とする呪文を唱えるたびに誘発します。他のクリーチャーを同時に対象とする呪文も含みます。呪文が英雄的能力を持つクリーチャーを複数対象とする場合、そのすべてが誘発します。装備などの起動型能力は英雄的能力を誘発しません。
インスタントやソーサリー呪文に「対象」という単語が含まれる場合、その呪文は対象を取ります。オーラ呪文も、そのエンチャント能力が示す対象を取ります。クリーチャーおよびその他のパーマネント呪文(オーラを除く)は対象を取りません。
英雄的能力は、そのクリーチャーのコントローラーがそれを対象とする呪文を唱えたときにのみ誘発し、他のプレイヤーが唱えたときには誘発しません。
エンチャントとニクス
テーロスの夜空に瞬く星々の世界ニクスに、テーロスの神々は存在します。神々やそれに仕える者たち、そしてその武具は、ニクスの力と威厳を宿しています。
『テーロス』セットには、神々やその使者を表す多数のクリーチャー・エンチャント、および神々の武具を表す5つのアーティファクト・エンチャントが含まれます。『テーロス』ブロックのすべてのクリーチャー・エンチャントおよびアーティファクト・エンチャントは、ニクスの星界を描いた独自のカード枠を持ちます。
ニクスのカード枠には、特に関連するルールはありません。これは単に、これらのクリーチャーやアーティファクトが同時にエンチャントでもあることの印です。『テーロス』の他のエンチャントには通常のカード枠が使用されています。
クリーチャー・エンチャントやアーティファクト・エンチャントは、アーティファクト・クリーチャー同様、いずれかのタイプに影響するものすべての影響を受けます。それ以外は、通常のクリーチャーやアーティファクトのように振舞います。
テーロスのクリーチャー・エンチャントは神々自身か、または授与をもつクリーチャーです。
授与
テーロスの神々はその使者を世界に送り出し、相応しい者にその恩恵を授与します。
授与を持つクリーチャーは、他のクリーチャー1体をエンチャントしてそのパワー、タフネスおよび能力を与えるオーラとして唱えることもできます。
授与を持つカードが手札にあるとき、あなたには2つの選択肢があります。マナ・コストを支払って普通に唱えるか、授与コストを支払って唱えるかです。授与カードを普通に唱えた場合、それはクリーチャー・エンチャント呪文として解決し、戦場でクリーチャー・エンチャントになります。その授与能力および「エンチャントされているクリーチャーは......」という表記は無視します。
授与カードをその授与コストで唱えた場合、それはクリーチャー呪文ではありません。それは代わりにエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ呪文となるので、クリーチャーを対象として唱える必要があります。そのクリーチャーが英雄的能力を持つ場合、他のオーラ呪文同様、それを誘発します。
授与を持つカードをオーラとして唱えた後、呪文が解決する前に対象クリーチャーが戦場を離れた場合、このオーラ呪文は通常のオーラ呪文のように打ち消されるのではなく、クリーチャー・エンチャントとして解決されます。このオーラ呪文が解決されるときに対象のクリーチャーがまだ戦場にいる場合、それはそのクリーチャーをエンチャントするオーラとして解決されます。
クリーチャーをエンチャントしている間、授与を持つオーラはその文章欄に書かれたボーナスをそのクリーチャーにもたらします。エンチャントしているクリーチャーが何らかの理由で戦場を離れた場合、このオーラは他のオーラのように墓地に置かれるのではなく、ただちにクリーチャー・エンチャントになります。
信心と神々
テーロスの神々は、信心深い者たちにその恩恵を与えます。
あなたの色への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コスト内に含まれるその色のマナ・シンボルの数です。5色のそれぞれへの信心を数えるカードが存在し、それらは信心に応じて様々な効果を持ちます。例:
- マナ・コストが{3}{B}のパーマネントは、あなたの黒への信心に1を加えます。
- マナ・コストが{R}{R}{R}のパーマネントは、あなたの赤への信心に3を加えます。
- マナ・コストが{1}{G}{W}のパーマネントは、あなたの緑への信心に1と、白への信心に1を加えます。
信心はあなたのパーマネントのマナ・コスト、つまりカードの右上角のコストにあるマナ・シンボルのみを数えます。起動コストや基本土地の大きなマナ・シンボルなど文章欄にあるマナ・シンボルは信心に数えられません。色マナ・シンボルのみ数えられます。パーマネントを唱えるためのコストが何点であるかは関係なく、色マナがいくつあるかだけを見ます。あなたの色への信心を見るパーマネントは、それ自身のコストにあるマナ・シンボルも数えます。
『テーロス』には登場しませんが、混成マナ・シンボルやその他の特殊な色マナ・シンボルもそれぞれの色への信心に数えられます。たとえば、マナ・コストが{R/G}{R/G}のパーマネントは、あなたの赤への信心に2と、緑への信心に2を加えます。
たとえば〈ケイラメトラの侍祭〉は、常に少なくとも{G}をあなたのマナ・プールに加えます。これは{G}がそのマナ・コストに含まれるためです。文章欄にある{G}シンボルは数えません。
『テーロス』では、5柱の神々が、神というクリーチャー・タイプを持つ伝説のクリーチャー・エンチャント・カードとして登場します。ただし、それぞれの色への信心が十分に高まるまでは、神々がクリーチャーとして戦場に降臨することはありません。
『テーロス』の神々はすべて破壊不能を持ち、あなたのその神の色への信心が十分な場合にのみクリーチャーとなります。神が戦場に出たときにあなたのその色への信心が必要数未満だった場合、クリーチャーが戦場に出たときに誘発する能力は誘発しません。戦場の神がクリーチャーであるときにあなたのその色への信心が必要数を下回った場合、それはただちにクリーチャーではなくなります。戦場に出たときにはクリーチャーでなかったとしても、速攻を持たない限り、神は戦場に出たターンには攻撃できません。
神々は常に伝説のエンチャントであり、クリーチャーであるかに関わらずその能力は機能します。あなたの緑への信心に関係なく、〈狩猟の神、ナイレア〉は常にあなたのクリーチャーにトランプルを与えます。
怪物化
テーロスの自然には怪物が徘徊し、敵対するものを容赦なく襲います。
怪物化は起動型能力で、コストを支払えるときならいつでも起動できます。怪物化が解決されるとき、そのクリーチャーがすでに怪物的であるかどうかをチェックします。怪物的でなければ、怪物化により一定数の+1/+1カウンターがそのクリーチャーの上に置かれ、そのクリーチャーは怪物的になります。つまり、怪物化の能力が二度目に解決されるときには何も起こりません。何らかの形で怪物化の能力が打ち消された場合、そのクリーチャーはカウンターを得ることも怪物的になることもなく、怪物化の能力は再び使うことができます。
怪物化の能力を持つクリーチャーの多くは、怪物的になったとき、つまり怪物化の能力が初めて解決されるときに誘発する誘発型能力を持ちます。
〈石殴りの巨人〉の誘発型能力は、怪物化の能力が初めて解決されるときに誘発します。その怪物化の能力が解決されるときに〈石殴りの巨人〉が戦場に出ていなかった場合、その誘発型能力は誘発しません。
怪物化を持つカードの中には、怪物的である限り能力を得るものもいくつかあります。
占術
占術のメカニズムが『テーロス』で復活します。
占術には必ず数字が定められています。占術を行う際には、ライブラリーの一番上からその数字の枚数のカードを見て、そのうち望む枚数だけライブラリーの一番下に置き、残りを望む順番で一番上に置きます。占術1を行うとは、ライブラリーの一番上のカードを見て、それをライブラリーの一番上に置くか一番下に置くかを決めるということです。占術2やそれ以上の場合、より多くの選択肢があります。
〈炎語りの達人〉の能力は、何枚のカードを見たかやカードをどこに置いたかに関係なく、あなたが占術を行うたびに1回誘発します。たとえば、前兆語りが戦場に出ることで、炎語りの達人の能力が1回誘発します。
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