• HOME
  • >
  • READING
  • >
  • 2012年プレミア・プレイの改良

READING

お知らせ

お知らせ

2012年プレミア・プレイの改良

お知らせ

2012年プレミア・プレイの改良

authorpic_wizardsofthecoast.jpg

2012年プレミア・プレイの改良

Wizards of the Coast / Translated by YONEMURA "Pao" Kaoru

2011年12月23日


 2012年シーズンが1月早々のグランプリ・オースティンで幕開けする前に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はプレミア・プレイ・イベントのシステムとプレインズウォーカー・ポイント・システムについて以下の変更を行なうことを告知します。これらの修整は、9月と11月に告知した変更内容への精査によるものです。

  • プレインズウォーカー・ポイントのイベント倍率と順位の修整
  • ワールド・マジック・カップの開催
  • 新プロ・プレイヤーズ・クラブの設立
  • プロツアー招待の見直し
  • グランプリ不戦勝の閾値
  • 2012年世界選手権をマジック・プレイヤー選手権に改名

 上記の各項目について、これからご説明します。これらの変更に関する決定について、またプレイヤーの皆さんからのご意見をどのように取り入れたのかについては、組織化プレイ・ディレクターのヘレン・バーゴット/Helene Bergeotからのお知らせをお読み下さい。


プレインズウォーカー・ポイント

 プレインズウォーカー・ポイント・システムに、いくつもの変更がなされました。競技プレインズウォーカー・ポイント合計から直接プロツアーへの招待が得られるというシステムは、5月に開催されるプロツアー「アヴァシンの帰還」からはなくなります。競技合計は、今後「期間合計」と「年間合計」の2つに再編されます。加えて、イベント倍率にも変更が加えられ、プロ合計はこれまでのプロ・ポイント・システムを元に再構築されました。

 期間合計を元に、グランプリでの不戦勝が決定されます。現在の期間合計に用いる期間は、2011年12月26日から2012年4月1日(これまでのカテゴリー名でいう競技合計シーズンと同じです)。年間合計を元に、ワールド・マジック・カップ予選への招待(後述)が決定されます。プレインズウォーカー・ポイント・システムのカテゴリーを再編しましたが、年間合計は2012年4月から有効になります。プロ・ポイントを元に、新しいプロ・プレイヤーズ・クラブのレベルが決定されます。

 プレインズウォーカー・ポイントのカテゴリーは以下のように再編されたことになります。

feature174c_categories_ja.jpg

 カテゴリー名の変更とともに、イベント倍率にも変更が加えられました。以下の表に示したイベント倍率の変更は、2011年12月26日以降の全てのイベントに適用され、1月中にはプレインズウォーカー・ポイント・ウェブサイトに反映されます。イベント倍率が12倍のイベントから得られるポイントは生涯合計にだけ加算され、期間合計や年間合計には加算されません。また、プロツアー上位8人の得るイベント倍率18倍も存在しなくなりました。

feature174c_multipliers_ja.jpg

 2012年フライデー・ナイト・マジック選手権に関して、FNM合計の順位はこのイベント倍率の変更によって遡及計算されません。2011年9月5日から2011年12月25日までに開催されたフライデー・ナイト・マジックは、イベント倍率3倍のままになります。2011年12月26日以降のフライデー・ナイト・マジックのイベント倍率は、1倍です。2011年度のフライデー・ナイト・マジック選手権は、以前告知した招待ポリシーの通りに、8月16日から19日にインディアナポリスで開催されるGen Conで行なわれます。フライデー・ナイト・マジック選手権の参加者は、Gen Conへの4日間入場権利を得ます。

 プレインズウォーカー・ポイント・システムの発展とともに、旧来のEloレーティングは2012年1月中にも参照できなくなります。


グランプリ
順位 点数
1 8
2 6
3-4 5
5-8 4
9-16 3
17-32 2
33-64 1
プロツアー
順位 点数
1 30
2 24
3-4 22
5-8 20
9-16 15
17-25 10
26-50 6
51-75 5
76-100 4
101- 3
ワールド・マジック・カップ
順位 点数(各個人)
1 8
2 7
3-4 6
5-8 5
9-16 4
17- 3
マジック・プレイヤー選手権

 マジック・プレイヤー選手権で1マッチ勝利するごとに1点のプロ・ポイントを得ます。最終順位の上位者には、追加のポイントが与えられます。

ワールド・マジック・カップ

 ワールド・マジック・カップは、3日間に渡るチーム戦だけのイベントで、その年のマジック最強国を決めます。ワールド・マジック・カップの参加チームは、ワールド・マジック・カップ予選イベントの優勝者3人と、(2011年6月13日から2012年5月13日までに開催されたイベントに基づく)その国のプロ合計第1位のプレイヤーから構成されます。2012年度ワールド・マジック・カップは、(8月16日から19日の)インディアナポリスでのGen Conで開催されます。2012年世界選手権とされていた、マジック・プレイヤー選手権はGen Conではなく、同年のより遅い時期に開催されることになります(マジック・プレイヤー選手権の詳細については後述)。

 ウィザーズは、前回の世界選手権に参加した国別代表チーム数とほぼ同じ数の国をワールド・マジック・カップに招くことを予定しています。その一覧は、プレミア・イベント招待ポリシーで確認できます。ワールド・マジック・カップでは、最終順位に応じて、総額およそ15万ドルの賞金とプロ・ポイントが得られるとともに、上位4チームには次のプロツアーへの招待並びにエアフェア賞が与えられます。現時点でプロ・プレイヤーズ・クラブのレベル6?8のプレイヤーは、2012年は参加褒賞として1000ドルが与えられます。各イベントの順位によって得られるプロ・ポイントについては、右の表をご覧下さい。


ワールド・マジック・カップ予選

 ワールド・マジック・カップ予選は、世界中のウィザーズ・プレイ・ネットワーク参加店舗で開催され、その優勝者は自国の代表チームの一員としてワールド・マジック・カップに挑むことになります。ワールド・マジック・カップ予選は各国で4月21日から6月9日の間に開催されます。全てのワールド・マジック・カップ予選は招待選手限定のイベントであり、招待選手はその国ごとに異なるプレインズウォーカー・ポイント順位によって定められます。

 2012年はシステムの変わり目ですので、招待選手を求める期間の再割り付けに時間がかかりました。招待選手を決めるにあたって、プレイヤーの12ヶ月にわたる実績を計ることは重要ですが、2012年度のワールド・マジック・カップ開催のためにその一部だけを参照することにしました。2011年12月26日から2012年4月1日の期間合計を用いてワールド・マジック・カップ予選への招待選手を決定します。2012年からのワールド・マジック・カップ予選への招待選手は、年間合計を用いて決定します。

 招待選手の条件は国によって異なり、プレミア・イベント招待ポリシー(リンク先は英語、近日翻訳予定)に記載されています。ワールド・マジック・カップ予選の優勝者、また「トッププロ」枠のプレイヤーにはエアフェア賞も提供されます。2013年ワールド・マジック・カップ予選への招待選手を定めるために用いる年間合計は、2012年5月2日から2013年3月17日までとなります。

 ワールド・マジック・カップ予選は、国別選手権や国別予選に置き換わるものです。ワールド・マジック・カップ予選についてのより詳細な情報は、プレミア・イベント招待ポリシーに記載されています。


プロ・プレイヤーズ・クラブ

 新しいプロ・プレイヤーズ・クラブは、2011年までのプロ・ポイント・システムとほぼ同じような方法でプロ・ポイントを用いてレベルを決定します。レベルは点数によって定まり、各年、トップ・プロに報いるためのものになっています。

  • シルバー(15点):全てのグランプリで2不戦勝、自国でのワールド・マジック・カップ予選への参加資格
  • ゴールド(25点):全てのプロツアーへの招待、全てのグランプリでの3不戦勝、ワールド・マジック・カップ予選への招待
  • プラチナ(40点):ゴールド・レベルでの特典の全てに加え、プロツアー参加褒賞3000ドル、全てのプロツアーでのホテル賞、エアフェア賞、グランプリ参加褒賞250ドル、ワールド・マジック・カップでの参加褒賞1000ドル(招待選手に限る)

 この変更のタイミングと、マジックにおける一連の区切りの変更の影響を受け、2013年プロ・プレイヤーズ・クラブのレベルを決定するために用いる期間は2011年6月13日から2012年5月13日までに延長されました。2012年5月13日に定められるレベルに基づく特典は、即座に発効します。2011年のプロ・プレイヤーズ・クラブのレベルに基づく特典は、暦年上の2012年を通して有効です。両方の特典が重なる場合、より高いレベルに基づく特典だけが有効となります。

 2011-2012年シーズン、2012-2013年シーズンにはスケジュール上の差異が存在します。シルバー、ゴールド、プラチナ・レベルに達するために必要な点数は、2012-2013年シーズンには再計算され、現在のものよりも高くなると思われます。それらについての告知は、2012年5月(新シーズンの開始時)に行ないます。

 この新しいレベルが導入されると、マジック・プロツアー殿堂顕彰者はゴールド・レベルの特典と、プロツアーでの参加褒賞500ドルを得られます。もし殿堂顕彰者がプラチナ・レベルの特典を得ることになった場合、プラチナ・レベルでの参加褒賞に加えて上記の500ドルを受け取ることになります。

 各イベントの順位によって得られるプロ・ポイントについては、上の表をご覧下さい。更新されたプロ・プレイヤーズ・クラブについての完全な情報は、グローバル・サイトから参照できます(英語)。2011年シーズン終了時点までのプロ・ポイントの順位はこちらから参照できます。

 下記は、今後18ヶ月のプレインズウォーカー・ポイント合計シーズンの重なりあいとそのカテゴリー別を示したものです。

プレミア・プレイのシーズン
カテゴリー 用途 開始日 終了日
期間合計 次シーズンのグランプリの不戦勝 2011/08/29 2011/12/25
期間合計 次シーズンのグランプリの不戦勝
2012年ワールド・マジック・カップ予選への招待
2011/12/26 2012/04/01
期間合計 次シーズンのグランプリの不戦勝 2012/04/02 2012/08/19
期間合計 次シーズンのグランプリの不戦勝 2012/08/20 2013/03/17
年間合計 2013年ワールド・マジック・カップ予選への招待 2012/04/02 2013/03/17
プロ・ポイント 2012-2013年プロ・プレイヤーズ・クラブのレベル
2012年ワールド・マジック・カップトッププロ招待
2012年マジック・プレイヤー選手権への招待
2011/06/13 2012/05/13
プロ・ポイント 2013-2014年プロ・プレイヤーズ・クラブのレベル
2013年ワールド・マジック・カップトッププロ招待
2013年マジック・プレイヤー選手権への招待
2012/05/14 2013/05/19
FNM合計 2012年フライデー・ナイト・マジック選手権への招待 2011/09/05 2012/06/01

プロツアーへの招待

 5月に行なわれるプロツアー「アヴァシンの帰還」以降、プロツアーへの招待は以下の条件に基づいて行なわれます。

  • 直前のプロツアーでの上位25名(エアフェア賞つき)
  • そのプロツアーに先行する各グランプリの上位4名(エアフェア賞つき)
  • プロ・プレイヤーズ・クラブの特典を受ける会員(レベルによってはエアフェア賞も)
  • マジック・プロツアー殿堂顕彰者(参加褒賞500ドル)
  • プロツアー予選優勝者(エアフェア賞つき)
  • マジック・オンライン予選優勝者(プロツアー・スーパー・ドラフトへの参加資格つき)

 プロツアー「闇の隆盛」への招待は、2011年世界選手権の個人戦上位25名とチーム戦上位4チームにも与えられることになりました。これは旧システムと新システムの差異をなるべく減らすための措置です。加えて、ワールド・マジック・カップの上位4チームは次のプロツアーへの招待を手にします。


グランプリ

 グランプリ・オースティンから、グランプリは、上位4人がプロツアーへの招待を得られるようになります。グランプリで不戦勝を得られる水準は、9月に発表した上位X人というものから、何点以上の期間合計があれば得られるというものに変わります。2012年1月1日から2012年4月1日までに開催されるグランプリの不戦勝は、、9月に告知したプレインズウォーカー・ポイントのシステムによって与えられます。

 1不戦勝を得るためには300点、2不戦勝を得るには600点、3不戦勝を得るには1200点の期間合計が必要です。この不戦勝を得るために必要な点数を定めるシステムは、2011年12月26日から始まり(2012年4月1日までの期間で行なわれ)ます。グランプリ・トライアルは今後もウィザーズ・プレイ・ネットワーク参加店舗で開催され続けますし、その優勝者は3不戦勝を得ます。

 プレイヤーがシーズンの途中で必要な点数に達した場合、そのシーズンのそれ以降のグランプリでそのプレイヤーは不戦勝を得ますし、その次のシーズンはもちろん不戦勝を得ます。プレインズウォーカー・ポイントのイベント倍率が8倍と高いのに加え、グランプリで優秀な成績を収めるとプロ・ポイントまで手に入ります。グランプリで得られるプロ・ポイントについては、上記の表をご確認下さい。


マジック・プレイヤー選手権

 2012年の世界選手権はGen Conで開催されるという予定を紹介しましたが、2012年のマジック・プレイヤー選手権はGen Conから第3プロツアーまでの間のどこかで開催されます。以下の条件を満たした招待選手わずか16人によるイベントだということは既報の通りです。

  • 2011年最優秀選手:Owen Turtenwald
  • プロツアー・フィラデルフィア優勝者:Samuele Estratti
  • 2011年世界王者:彌永 淳也
  • 2011年マジック・オンライン王者:Reid Duke
  • プロツアー「闇の隆盛」優勝者
  • プロツアー「アヴァシンの帰還」優勝者
  • 各地域(北米、ヨーロッパ、日本、中南米、アジア太平洋)の2011年6月13日から2012年5月1日までのプロ・ポイントによるランキング1位
  • 2011年6月13日から2012年5月1日までのプロ・ポイントによる全世界ランキング上位から、招待選手の総数が16人になるまで

 マジック・プレイヤー選手権は、プレイヤーの構築、リミテッドの卓越した技能を試す3日間のイベントです。このイベントの賞金は、既報の通り10万ドルになっています。上記の変更点は、年間最優秀選手を招待選手に加えたことと、プロ・プレイヤーズ・クラブの期日変更に伴って計算に用いる日付をずらしたことだけです。マジック・プレイヤー選手権では、その性質上、プロ・ポイントは単純に順位によって与えられるものではありません。マッチに勝つごとに1点得られ、上位入賞者はそれに加えてさらにプロ・ポイントを手にできるのです。

 これらの変更の理由その他については、ヘレン・バーゴットのお知らせをお読み下さい。また、マジック開発部ディレクターのアーロン・フォーサイスからも、2011年のマジック総括と絡めた「ディレクターより」が2012年第1週にDailyMTG.comにて公開される予定です。

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索