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Mファイル『基本セット2020』編・赤、緑、多色、土地、その他
2019年7月19日
こんにちは、Mファイル『基本セット2020』編へようこそ! 今回は、赤、緑、金色、それにアーティファクトと土地を見ていきます。それでは、このメリッサ・デトラが展望、セット、そしてプレイデザインの各チームからの開発中のカードに対する洞察とコメントをその1年後にご紹介します!
以前はマルチバース(Mファイルという名前はここから取られています)と呼ばれていたドレイクは、マジックのカードを、すでに印刷されたものも、デザインの初期のものも、その間のものもすべて記録するために使う、社内のデータベースです。わたしたちは時折セット・デザイン中のカードに触れて、そのセット・リードのためにコメントを残します。皆さんが見るコメントだけが、わたしたちがそのカードについて議論しているすべてではありません。これらはわたしたちがそのセット・リードとコミュニケーションを取って意見を伝える多くの手段の1つに過ぎないのです。
各登場人物の顔をご覧になりたいなら、こちらをクリックするとコメンテーターの一覧が表示されます。
《チャンドラの火炎猫》
MH: このクリエイティブのアイデアが定着するなら、これはものすごく人気が出ると思う。
PC: エレメンタル/チャンドラのデッキがものになるならとてもいい前段カードになるな。
GREGG: 「エレメンタル・クリーチャー・呪文」から「エレメンタル・呪文」にテンプレート変更。これは少し機能的な変更だ。バランスのチェックは?
ABRO: 大丈夫だ、《名も無き転置》をより多くの人に!
この可愛らしいコモンの子猫ちゃんはわたしたちが滅多に見かけない独特な動きをします。高速マナ・ランプは赤のカラー・パイですが、欠点がついてきます。通常は《発熱の儀式》のような使い捨ての効果や、《スカークの探鉱者》でクリーチャーを生け贄に捧げるようなコストが必要なものや、《戦慄衆の勇者、ネヘブ》の戦闘ダメージを与えるなどの、何か他の条件を持ったものです。しかし、マナを得るために飛び越えるべき障害のない赤マナ・クリーチャーは稀な存在です。赤のこのような効果はマジックの初期に《炎の修道女》などが持っていました。しかし、基本的に赤は赤いやり方でマナを得ようとするならこれしか方法はありません。
『基本セット2020』では濃いエレメンタルのテーマがあり、3種類のチャンドラがいます。わたしたちはそれらのデッキが呪文を唱えることを助けるため、そして3ターン目よりも前に唱える呪文を与えるために赤いマナ源を入れたいと考えました。《チャンドラの火炎猫》のマナは条件付きで赤いものを唱えるために使えるので、わたしたちはここでこれを印刷することができました。
《丸焼き》
ID: インスタントでこれを欲しいかもしれない。
YS: {R}ソーサリー→{1}{R}インスタント。
DSJ: 「どう見てもこの晩飯はカウンター席向けじゃない。《丸焼き》はカウンターできないからな。――ヨニ」
GREGG: ぱちぱち。
《丸焼き》は、プレイデザインにはプレイテスト名の「鳥のあぶり焼き」のほうが通りがいいのですが、敵対色サイクルの1枚です。わたしたちはこのサイクルを『基本セット2020』にプロテクションを戻す決定と並行して作りました。
プロテクションが戻ってくることになった理由はいくつかあり、それについては先週のMファイルに書いてあるのですが、その理由の1つは、環境に必要とされたときにプレイヤーへ分かりやすいサイドボード用のカードを提供するためです。
赤を使うプレイヤーが《ドミナリアの英雄、テフェリー》と《黎明をもたらす者ライラ》に負けた場合、それらに対抗するためにサイドボードのどれをプレイすれば良いのかとても明確であるというわけではありませんでした。例えば《火による戦い》を《黎明をもたらす者ライラ》対策に入れることができますが、5ターン目の《ドミナリアの英雄、テフェリー》に対しては役に立ちません。わたしたちは環境の強力なカードに対する簡潔明瞭なサイドボード・カードを作りたいと考えました。
わたしたちはこのサイクルをデザインした時にこんなことを考えていました。
- その色のデッキの動きは? どんな種類のパーマネントや呪文をプレイしている?
これらの問いは、どんな効果が欲しいのかや何点のダメージが適正なのかを決める助けになりました。
- どんな対策を相手が持っていると想定できるか? これに対応して対戦相手は何をしてくるか?
《丸焼き》の場合、青のプレイヤーは打ち消し呪文を持っていることが想定されるので、この呪文が打ち消されないことは重要でした。
わたしたちはこの呪文をターンの経過した《ドミナリアの英雄、テフェリー》やタフネスの高いクリーチャーを殺すものにしたいと考えました――どちらも赤の苦手なものであり、それがわたしたちがダメージを5点にしたのと、クリーチャーとプレイインズウォーカーに当たるようにした理由です。
《目覚めた猛火、チャンドラ》
PC: このプラスの能力はここではかなり魅力がない感じがする。4マナのチャンドラも2点ダメージを与えるの? あとこの紋章は相手にすると悲惨そうだ。[+1]で「ライブラリーの一番上から2枚を見て、土地以外のカードを次のターンまでプレイしてよい」にできるかな?
DSJ: FFLの環境の中でこのカードを使ってデッキを組んでるので、5マナ以上の選択肢は他にもっといいのがたくさんあるように思う。6マナのカードはとてつもない影響があるようにする必要があると思う。
ID: 非エレメンタルはこの2番目の能力にあると見落としやすい。これの他の能力でエレメンタルに全然言及していないからなおさらだ。どんぐらい関係あるの?
ABRO: あのマナクリが生き残るから完全に関係がある。とは言え、[-3]のためにそれを置いとく必要はない。
YS: [-3]をエレメンタル以外にするとこれがジャングルリーフ・デッキで使えそうになって、それはクールなことだと思う。
YS: [-X]から追放を削除。4番目の能力を追加。
YS: 4番目の能力を削除して、「打ち消されない」を追加。
37人のプレインズウォーカーがいるセットが出たばかりです。わたしたちは『基本セット2020』のプレインズウォーカーを『灯争大戦』のものとは異なるものにしたいと思い、そのために採った方法の1つが、チャンドラのプラス能力で紋章を相手に与え、そしてゲームが進むと大量の紋章を相手に与えることができる可能性を持たせることでした。一部の(わたしも含む)プレイデザイナーは紋章を除去したり干渉したりする手段が存在しないのでこれに関して少し心配でした。わたしたちはこのカードがこのような能力を持つことは適正なのかどうか議論を重ねました。わたしたちはこのバージョンのチャンドラの性能を見てみることに決め、そしてこれは楽しそうでいくつかのデッキに影響の強い立ち位置にあるものになりました。コメントにあるように、ここに至るまでに多くの反復工程が行われました。
《ゴブリンの首謀者》
YS: 話題を呼ぶ再録として、これか《ゴブリンの女看守》に興味がある。 FFLでどちらかをテストできるが、両方は無理だ。
ELI: これはモダンのカードの「無作為の順番」のラインにかかっているが、再録なので実際の変更はできない。無作為か好きな順番かでこのセットになにか影響はあるだろうか?(本当はこれで悩まなくていいように「好きな順番」にしてデジタルではランダムで処理するのがいいと思うんだけどね!)
わたしたちはゴブリン部族デッキを強化するために《ゴブリンの首謀者》と《ゴブリンの女看守》の両者がモダンに参入することにワクワクしていて、そして『モダンホライゾン』はこれらのカード両方にとって完璧な場所のように思われました。しかしゴブリン部族はスタンダードにも存在し、少し強化を必要としていました。わたしたちは譲歩して、ほぼ同時期に出ることが分かっているこれらのセットに1枚ずつ入れることにしました。
少しの期間、わたしたちは両方のカードをスタンダードでテストしました(上に書いてあるように同じデッキに両方入れたわけではありません)。わたしは全てのゴブリン・ファンがこれらのモダンに新しく追加されたカードを楽しんでくれることを願っています。
《森林の勇者》
GSV: 見事! 明瞭簡潔なトークンへの報酬だ。
MH: 大ファンだ。
DSJ: トークン全般を参照するとなんかヤバい動きにならない? 宝物・トークンとかで誘発したらかなり素敵だと思う。
YS: どのトークンでも良くなった。やったぜ宝物と(検閲済)。
コメントにあるように、このカードの目的は構築フォーマットとリミテッドの両方で楽しく方向性のある基柱カードとなることです。一番面白いのはこれがクリーチャーだけでなくどんなタイプのトークンでも機能することです。これは統率者戦やエターナル・フォーマットで、手がかりや宝物や他のなにか適当なトークンで巨大なサイズになれると思います。
《夏の帳》
ABRO: 弱すぎるかな?
YS: 新しい帳に置き換え。
YS: 別の選択肢:インスタント
各対戦相手の墓地に青か黒のカードがあるならその墓地を追放する。
カードを1枚引く。SPS: これの気に入らないところは、プレイヤーたちがカードを引くために青か黒の呪文に対応してこれを唱えることを期待するのに機能しないところですな。
YS: 機能すると思うが?
わたしたちは多分、《夏の帳》のデザインにこのサイクルの残り全部のカードを合わせたよりも時間をかけています。このカードの最初のバージョンは『テーロス』の《狩人狩り》のような分かりやすい格闘呪文で、自分のクリーチャーに等しいダメージを対象の青か黒のクリーチャーもしくはプレインズウォーカーに与えていました。
このデザインにはいくつか問題点がありました。まず、このカードで何をするにもクリーチャーを出していないといけません。青黒のようなコントロール系の色の組み合わせを相手にして、それを達成するのは大変です。わたしはこの古いデザインのより大きな問題点は、青と黒が緑に対して干渉するために呪文をプレイすることに焦点を当てているのに、この呪文がクリーチャーかプレインズウォーカーを除去していることだと感じました。わたしたちは除去や手札時破壊呪文のような青と黒の動きに対して強い対策カードを求め、クリーチャーやプレインズウォーカーを除去する呪文はそうではないと感じました。
《凶暴な見張り、ガーゴス》
YS: 2→4。明確に。
ABRO: 今絶対的にこれが好き。
GREGG: レジェンド・ルールの問題で新しいプレイヤーを騙してしまうんじゃないかな?
ELI: この「他の」は言語学的にものすごく変だ。これを避けるために対戦相手のクリーチャーとだけ格闘するようにすることは可能?
SPS: これ好きですぞ。
セットをデザインするとき、心理学的分類の全てのプレイヤーに向けたカードを入れようとします(この心理学的分類とはティミー/タミー、ジョニー/ジェニー、スパイクのことです)。ガーゴスは緑のティミー向けカードとしてデザインされ、プレイヤーにハイドラ部族デッキを組む方向性を与える可能性を持っていました。
このカードをテストしていくと、これはとても楽しいのですがスタンダードではフライデー・ナイト・マジックのレベルでさえも弱すぎることが分かりました。わたしたちはこのカードにハイドラのコストをさらに軽くすることも含めていくつかの調整を行いました。重いハイドラをデッキに大量に入れることは難しいのですが、4マナ軽減することによってそれが可能になると分かりました。わたしたちはこのカードのできあがりに満足しています。
《アーク弓のレインジャー、ビビアン》
YS: ニッサをいっぱい作ったのは分かってるが、ビビアンとニッサの違いって何だ? このカードは簡単にニッサになってしまうと思う。
MDT: 奥義がプラスではなくこっちを使おうと思うほどエキサイティングではないですね。
PC: ビビアンというよりドムリっぽい?
KEN: このセットでは掘ってクリーチャー1枚見つけるけど、教示者は2枚見つけてくるよ。
YS: [-7]で2枚取れるように!
YS: 新しい奥義に。[-7]はクリーチャーをデッキから戦場に出していた。
MJJ: ゼガーナもトランプルをつける4マナ域だ。+1/+1カウンターもつければものになるんじゃないかな。
ビビアンの反復工程を行うに際し、わたしたちはこれを『基本セット2019』のビビアンともニッサの能力一式とも違うものにするのに苦労していました。わたしたちは伝統的な「プラス、マイナス、奥義」のプレインズウォーカー能力のバリエーションを試していましたが、試した能力のほとんどが似すぎたもののままでした。
最終的に、わたしたちは最初の2つの能力には満足して、良いパワー・レベルだと思いました。わたしたちはこの最後の能力に何か斬新なものをつけたい、そして伝統的ではない奥義を試してみたいと思いました。またわたしたちはこの能力を戦場に自分のクリーチャーが全くいないときに使いたくなるものにしたいとも思いました。
「願い」やゲームの外部(ほとんどの場合はサイドボード)からカードを持ってくる効果は頻繁に使われるものではなく、わたしたちはこのような能力をもっと試すことに興味があったので、ここで使うことにしました。これはビビアンに一般的な緑のデッキでの汎用性を与え、メインデッキで使いたくないようなツールボックス・クリーチャーを使うことを可能にしました。このことはMTGアリーナのBO1スタンダードのようなフォーマットで素晴らしいことです。
《発現する浅瀬》
YS: スタンダードのエレメンタル・デッキの核としてこれを試してみる。
YS: {2}{G}{U}2/2→{1}{G}{U}1/1
BRYAN: とてもクールなカード。
YS: 微調整、公開しなくてよくなった。
《発現する浅瀬》は多分、わたしが『基本セット2020』の中で一番プレイして楽しかったカードです。これはシナジーのカードであり、このアドバンテージを得る能力は止められないに等しく、これをデッキの中心にすればするほどその規模は大きくなるので、使い込むと面白いカードです。
『基本セット2020』が出るころには、わたしたちはスタンダードでマーフォーク、恐竜、吸血鬼、ウィザードなどを含むたくさんの部族の選択肢を持っています。わたしたちは新しい部族をその見返りとともにすべて1つのセットに入れました。それが他と競い合うのは大変です。わたしたちはエレメンタルを他の部族とは違ったものにしたいと考え、そしてアグレッシブなクリーチャーやロードを作るよりも、ランプやアドバンテージを得ることを意識することでそれを行いました。このような戦略はこれらの戦略のどちらかまたは両方を好むプレイヤーにとって魅力的で、《発現する浅瀬》は他に部族のサポートがそれほどなくても自立することができます。
《冒涜されたもの、ヤロク》
YS: 色違いの起動コストを持った伝説のクリーチャー。
YS: 新しい構造になって、すべてのパーマネントに及ぶように。
ID: 無限ループしないかチェックよろしく。
MJJ: 《練達の魔術師、ナル・メハ》と明滅で、すでにできることよりも強いものは何も見つけられなかった。いくつかの英雄譚と組み合わさると少し直感的ではないことは指摘しておく。
1年半前に『基本セット2020』が初めてセットデザインに入ったとき、このセットの発売時にブロールがフォーマットとしてあるのかはっきり分かっていませんでした。ブロールが始まっていた場合、わたしたちはこの3色の組み合わせを含むすべての色の組み合わせがあるようにしたいと考えました。わたしたちはブロールと統率者戦の両方のプレイヤーが新しいカードでデッキを組めるように、楔の伝説のクリーチャーのサイクルをデザインすることにしました。
この伝説のクリーチャーのサイクルは最初、唱えるためのコストが友好色でそれとは違う色のコストの起動型能力を持っていました。このようなカードはサイクルの中に収めながらバランスを取るのがかなり大変です。ある起動型能力はうまく機能したのですが、そうでないものもありました。特にヤロクは適正なものにするのに苦労したカードの1枚です。
これの最初のデザインは、クリーチャーにだけ作用する《パンハモニコン》のバリエーションでした。わたしたちはカラー・パイの中にあって、このカードにつけることに理屈が通っていて、そして文章欄に収まる能力を探すのに苦労していました。このサイクルの他のカードも同じような問題を抱えていました。わたしたちはこれらを楔のマナ・コストを持つものにすることを決め、そしてより制限の厳しいコストを持っているためにこれらをより強力なカードにすることが可能になりました。統率者としてもっとエキサイティングなものにするために、これにはクリーチャーだけでなくすべてのパーマネントに影響するように変更がなされました。
《天頂の探求者、カーリア》
ABRO: このカードでなにか他のことをして、スタッツを少し小さくしたい。 .
ID: デーモン、ドラゴン、天使からランダムに選んで、その後そのタイプをチューターするっていうのはどう?
MDT: スタッツを小さくして、5枚見て、天使とデーモンとドラゴン全部を見つけてくるのはどうですか?:
YS: 警戒を追加、「これにより公開されたものすべてに等しいライフを得る」はまだ考え中。
AF: 「見つけなかった場合、これは速攻を得る」
YS: 1つ見つける→それぞれ1つ見つける
MJJ: エキサイティングな強化だ。
カーリアは楔の伝説のクリーチャー・サイクルの別のカードです。オリジナルの《巨大なるカーリア》は人気のある統率者で、わたしたちはカーリアのファンが喜びスタンダードで楽しい基柱カードにもなる、新しいカーリアをデザインしたいと思いました。
わたしたちは大型の飛行クリーチャーで天使かデーモンかドラゴンのどれか1つを《衝動》するバージョンをデザインしました。このカードはデッキの核にするのが難しく、そして探すのに失敗したときに嫌な気分になるので、プレイして大満足のカードというわけではありませんでした。わたしたちは数多くの微調整を行いましたが、満足の行くものにはなりませんでした。最終的にできあがったバージョンは、天使とドラゴンとデーモンが満載されたデッキを構築してあればエキサイティングな見返りが得られるように意図されています。
《不屈の巡礼者、ゴロス》
YS: 新デザイン。2番目の能力を忘れないように。
YS: どんな土地でも見つけて来られるようになった。
YS: 4マナ2/2で{W}{W}{U}{U}{B}{B}{R}{R}{G}{G}で3枚→5マナ3/3で{3}{W}{U}{B}{R}{G} で2枚に。
GREGG: 「グロボス」はどうかな。
AF: もっと大きいスタッツでも行けるだろう。4/4? 3/5?
わたしたちは複数の役割を埋めるカードをよくデザインします。唯一の仕事がTier1のスタンダードのカード、リミテッドのボム、もしくは統率者戦の定番であるカードをデザインするよりも、いろんな状況で楽しくなれるカードをデザインしたほうが良い結果を得られます。
プレイデザインが『基本セット2020』のスタンダードをテストし始めたとき、わたしたちはこの明らかに統率者向けのカードを見て、これがスタンダードでも本当に楽しそうなデザインだと考えました。わたしたちはこれがスタンダードのパワー・レベルで満足行くものになって、魅力的な統率者でもあるようになるまで、プレイテストと反復工程を行いました。どんな土地でも見つけられる能力は統率者戦において重要で、強力なスタッツはスタンダードにおいて重要です。最終的に本当に楽しいカードができました。
《神秘の炉》
YS: 1マナ→ライフ1点支払う。点数で見たマナ・コスト3→4。アーティファクトではなく無色の呪文をプレイできるようにも変更。
DEL: レビュー:「無色の呪文を唱える」はこのセットでは変? ヨニは変だと言ってました。狙いは《ウルザの後継、カーン》とのコンボですが、混乱を招く可能性があります。
TOMR: 感想――リミテッドでは、無色と書いてあるのに色付きアーティファクトを唱えられて土地をプレイできないのはかなり変だった。
NKM: これがヴィンテージでヒットすれば、なにか新しくて楽しいことをすると思う。
わたしたちはこのカードが好きですが、スタンダードでは安定したデッキを組むのに十分な数のアーティファクトがないのでうまくいきませんでした。このデッキの主な推進派だったトム・ロスは、スタンダードにはカーンやウギンなどの強力な無色のプレインズウォーカーがいるので、無色のカードを唱えられる能力をこれにつけることを推していました。他の理由がなければ『基本セット2020』にはアーティファクトでない無色の呪文はないのに色のついたアーティファクトはたくさん存在しているので、このテキストがこのカードについているのはかなり変で、そしてこの注意書きはかなり変でした。わたしたちはマジックやスタンダードを新しく始めるプレイヤーに混乱を引き起こしたくありませんでした。
わたしたちはこのカードで行ったり来たりを繰り返しましたが、最終的にカーンやウギンを唱えられれば『基本セット2020』の外側のゲームプレイがもっと楽しくなると考えました。
《睡蓮の原野》
YS: 《血染めの太陽》とコンボ。
Max: これは私を《エルフの開墾者》をもっと好きにさせる。
YS: 呪禁を追加。
ID: 《ビヒモスを招く者、キオーラ》とテストよろしく。
《睡蓮の原野》は最初呪禁がなく、ほとんどのフォーマットでプレイするのがとてもリスキーでした。当時《廃墟の地》がメインデッキで見かけられ、わたしたちはこのカードが成功を収めるチャンスがないと感じました。わたしたちは土地破壊に対して耐性をつけ、これをプレイしようと思うプレイヤーに少し安全性を与えるために、これに呪禁をつけました。
《死者の原野》
BRYAN: FFLは「[カード名]か他の土地があなたのコントロールで戦場に出るたび、あなたが名前の異なる土地を7枚以上コントロールしている場合、黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体生成する」を要求している。
YS: {T}:{C}を加える→{B}を加える
YS: {T}:{B}を加える→{C}を加える。アートの事情でもとに戻す。一部の統率者戦のデッキにもいいことだ。
カードをデザインするとき、わたしたちは現実世界のスタンダードにあって、全くプレイされていないものを探すことがよくあります。《風景の変容》は『基本セット2019』でその基準を満たしていたカードの1枚です。《風景の変容》は戦場に出たときに大量のダメージを与えられる土地(《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》)を探してきてそのままゲームに勝てたので、過去の大部分において成功を収めていました。《死者の原野》は《風景の変容》ありでもなしでも楽しいデッキ構築を提供し、大量のゾンビをもたらしてゲームに勝利します――もしくは少なくとも信じられないアドバンテージが得られます。これは《不屈の巡礼者、ゴロス》や《エルフの開墾者》のような『基本セット2020』の土地を探してくる他のカードと組み合わせても楽しいデッキになります。
Mファイル『基本セット2020』編は以上です! 私はまた数か月後に『エルドレインの王権』のMファイルのために戻ってきます。『エルドレインの王権』についてはサンディエゴで行われるコミック・コン(7月20日)のパネルで情報が発表されるのでぜひ見てください。そこではそれがどんなセットなのかが明かされます。ここではネタバレはありませんが、このセットは多分わたしの今までで一番好きなセットで、とてもワクワクしています!
読んでくれてありがとう!
メリッサ・デトラ (@MelissaDeTora)
(Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru)
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