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Making Magic -マジック開発秘話-
任務完成化 その1
2023年1月30日
セットのデザインの話が終わったあと、私は、そのセットのカード個別のデザインの話をする記事を1~2本書いている。通常はプレインズウォーカーや伝説のクリーチャーといった目立つカードに焦点を当てるのでレアや神話レアに偏ることが多い。そこで今回は、『ファイレクシア:完全なる統一』のコモン数枚についての話をしようと思う。
《苦痛ある選定》
まず非常に効率的なコモンの除去呪文から。どのセットにも、黒のコモンに一定数の除去呪文は必要で、多くの場合は何でも殺せる(無条件の)ものと条件のあるものが混在している。標準的には、前者が1枚、後者が2枚であるが、この数はセットによって異なりうる。我々がいつも使っている基本的な効果のどれについても、その製品の一部らしく感じさせるためにそのセットのメカニズムやテーマと相互作用させる方法を探している。このスロットは多くの変更を経ているので、それを見ながらなぜ変わり続けたのかを説明していこう。
〈致死的な態度〉(バージョン#1)
{B}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+1/+0の修整を受け接死を得る。
執拗{p/b}(この呪文をあなたの手札から唱えたなら、これを追放する。あなたがこれでない呪文1つを唱えたとき、執拗コストでこのカードを唱えてもよい。)
一番最初のバージョンは、我々が「遠回しな除去カード」と呼んでいるものだった。つまり、通常は殺せないクリーチャーを殺す助けになるカードである。最初のこのデザインは、攻撃クリーチャーを倒せるようにブロック・クリーチャーを強化するクリーチャー戦闘用カードとしてデザインされていた。通例、戦闘用カードは通常のクリーチャー破壊とは別のスロットで扱われる。
このデザインは、展望デザイン中に試していたメカニズムの執拗/relentlessを使っていた。{p/b}は黒のファイレクシア・マナを表す記法である。すべての混成コストはこういった形式で書かれていて、ファイレクシア・マナでは他の色と違って小文字のpを使っている。初期の執拗は、土地ではなく呪文のプレイを参照していた。
〈致死的な態度〉(バージョン#2)
{1}{B}
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失う。あなたは2点のライフを得る。
執拗{1}{p/b}{p/b}{p/b}(この呪文をあなたの手札から唱えたなら、これの解決に際し、これを追放する。あなたがこれでない名前を持つ呪文を唱えたターンの間、追放領域にあるこれを執拗コストで唱えてもよい。)
前回の効果は執拗カードとはうまく働かなかった。通常、我々は、(特にコモンでは)2対1交換ができないよう、再利用可能なカードが簡単にクリーチャーを破壊できるようにはしない。次に試した効果は、対戦相手からライフを吸収するものだった。ここでは、執拗には他の呪文を唱えることが必要になっている。
〈間欠的な頭痛〉(バージョン#3)
{1}{B}
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカード1枚を捨て、1点のライフを失う。執拗{1}{p/b}{p/b}(この呪文をあなたの手札から唱えたなら、これの解決に際し、これを追放する。あなたが土地をプレイしたターンの間、追放領域にあるこれを執拗コストで唱えてもよい。)
ライフ吸収呪文はあまり強力ではなかったので、手札破壊呪文を試すことにした。これは新しいメカニズムと組み合わせたときに何が一番うまく働くかを理解するのがどれほど難しいかの好例であり、実際に試してみてうまくいかなかったら次のプレイテストに向けて変えるという手法が使われているのだ。メカニズムの方も調整を重ねていることで、問題は複雑なものになる。ここで、執拗は土地をプレイすることを参照するようになっている。
執拗は一見するとフラッシュバックの変種に見えるが、プレイテストを経てその違いを理解することができた。もっとも大きな違い2つは、土地をプレイしたターンに限られることと、ライフを支払いに使えることだった。
〈病的な精神〉(バージョン#4)
{2}{B}
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカード2枚を捨てる。そのプレイヤーが捨てなかった各カードにつきそれぞれ、増殖を行う。
(セットデザインに入っている)この時点で執拗はなくなり、このカードは手札破壊であり続けたがセット内にある別のメカニズム、増殖に紐付けられた。展望デザインの間は増殖は青緑赤だったが、セットデザインではバランスやカラーパイを鑑みて青緑黒に変更になっていた。
〈黒に堕ちる〉(バージョン#5)
{2}{B}
ソーサリー
パワー3以下のクリーチャー1体を対象とする。それを破壊する。
ついにこのスロットは除去呪文になった。このカードは本質的に(《弱者成敗》の)再録だが、名前は新しくなっている。単なる再録であるということから考えると、セットデザインはこのスロットで何をすべきか決めかねていたがクリーチャー除去であることは必要だと判断して、一時的な代用として再録カードを入れたのだろう。
〈魂奪い〉(バージョン#6)
{1}{B}
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とする。それのマナ総量が3以下なら、それを破壊する。
堕落 ― それのコントローラーが3個以上の毒カウンターを持っているなら、そのクリーチャーを破壊する。
セットデザイン・チームは、これに堕落を持たせることが必要だと判断した。わかりやすい手法は、これを、対戦相手が堕落していたら無条件の除去呪文になる条件付き除去呪文にすることだった。2つ疑問が残った。条件付きの条件はどうするか、コストはどうするかである。
チームは、マナ総量的には積極的にすべきだと判断し、{2}{B}から{1}{B}にした。そうなると基本の能力はいくらか弱くしなければならないので、パワーでなくマナ総量を参照するように変更した。これで除去できるクリーチャーの種類は減り、平均としてそのパワーレベルも低くなる。最終バージョンでは、このバージョンからの変更は1つだけで、破壊ではなく追放になっている。この変更は、プレイデザインが求めたもので、彼らはスタンダードに追放効果を増やしたかったのだ。また、この変更によって、神話レアのドミナス対策にもなっている。爆弾級の神話レアの対策となるコモンは必要なのだ。
さて、このカードのアート指示を紹介しよう。
舞台:『Lacrosse』
色:黒マナの呪文
場所:ミレックス(ワールドガイド p 66-79 参照)
行動:鋼の族長の僧侶(p 144a)が、男性の有貌体(p 146-148)の背中に爪でファイレクシア語の文章(p 11からどれか1つ)を刻み込んでいる瞬間を描いてください。文章は緑の屍気の酸(p 79)で書かれています。血は避けてください。
焦点:刻み込んでいる行動
雰囲気:恐ろしい儀式
注記:ファイレクシア語の文章はワールドガイドからそのまま写してください。こちらに相談なく変更しないでください。
《聖堂の導き手》
このカードのデザインの話の最初に、トリビア問題を出したいと思う。
聖堂/Basilicaは存在する単語か、それとも造語か。
クリックして正解を表示
このファイレクシアの天使は、多くの変遷を経た。見ていこう。
〈祝福をもたらすもの〉(バージョン#1)
{3}{W}
クリーチャー ― ファイレクシアン・クレリック
3/4
汚濁2(「このクリーチャーは-1/-1カウンター2個が置かれた状態で戦場に出る。」を選んでもよい。)
これが-1/-1カウンター2個が置かれた状態で戦場に出たとき、あなたは3点のライフを得る。
最初のこのバージョンでは、このカードは初期展望デザインで試していたメカニズムを持っていた。まだ感染がこのセットにあったので、-1/-1カウンターを使っていたのだ。我々は-1/-1カウンターの新しい使い方を探していて、汚濁/taintedはキッカー的な使い方を試すものであった。クリーチャーが一定数の-1/-1カウンターを置いた状態で戦場に出ることを選ぶことができ、そうしたなら、何か効果を得るのだ。3/4飛行クリーチャーか、1/2飛行クリーチャーとライフ3点か、どちらにするか。
ほとんどの場合、単に3/4飛行クリーチャーを選ぶことになった。追加の効果のためにクリーチャーを小さくするというのは最も有益なデザイン空間ではないとわかったので、汚濁は(確か-1/-1カウンターより先に)ボツになった。
〈ファイレクシアの天使〉(バージョン#2)
{4}{W}
クリーチャー ― ファイレクシアン・天使
3/3
飛行
これが戦場に出たとき、各対戦相手につきそれぞれ、あなたはそのプレイヤーが持つ毒カウンター1個につき2点のライフを得る。
次のこのバージョンでは天使になり、飛行を得た。当時我々はこれを「毒による拡大カード」、つまり対戦相手が持つ毒が多ければ強化されていくカードとして試していた。堕落と拡大を同時に試していて、堕落のほうがいいことが多いとわかったので、拡大は縮小された。(少量はセットに残っている。)
〈油をもたらすもの〉(バージョン#3)
{4}{W}
クリーチャー ― ファイレクシアン・天使
3/3
飛行
これが戦場に出たとき、あなたがコントロールしているパーマネント1つを対象とする。それの上に油カウンター1個を置く。
デザインでよくあることの1つが、カードをセットの何らかの一面と関連付けようとして、何かがうまく行かなかった場合、他のテーマを試すことである。このバージョンでは毒を参照するのをやめて、油カウンターを扱っている。セットデザインは、油カウンターを扱うが油カウンターを使う方法を持たないカードがどれぐらい必要かを調べようとしていた。その答えは「少しだけ」だった。
〈ダニをもたらすもの〉(バージョン#4)
{4}{W}
クリーチャー ― ファイレクシアン・天使
3/3
飛行
これが戦場に出たとき、有毒1と「このクリーチャーではブロックできない。」を持つ無色の1/1のファイレクシアン・ダニ・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。
セットデザインは、この天使を毒と相互作用させるべきだと判断したので、ダニ・トークンを生成するようにした。ダニ・トークンは展望デザインで、白に毒を並べる戦略を持たせるためにデザインされていた。このカードはその後、ダニ1体でなく2体を生成するように強化されることになる。そのため、マナ・コストは{4}{W}から{3}{W}{W}になった。コモンではダyブルシンボルはあまりしない(そしてするときはこれのような重いカードになる)ので、このカードを白の中心にするという意図を示していたと言える。
このカードのアート指示は以下の通り。
舞台:『Lacrosse』
色:白のクリーチャー
場所:記念ファサード(p 14-25)
行動:ファイレクシアの天使(p 119A)が空を飛んでいます。彼女は赤い布に包まれた小さなファイレクシアのダニを持っています。p 115のデザインをもとにしてダニをデザインしてください。天使には複数対の腕があり、それぞれの腕にダニの「子供」を持っていても構いません。彼女の背後に5色の太陽のいくつかがあっても構いません。
焦点:天使
雰囲気:子供を抱いた聖母
《実験的占い》
このカードは開発部内で「《予期》増殖」を呼ばれている。これの進化を見ていこう。
〈思考実験〉(バージョン#1)
{4}{U}
インスタント
カード2枚を引く。増殖を行う。
一番最初から、このカードはカードを引くことと増殖の2つに関係していた。何かを試すとき、最初は一番単純なバージョンから始めることが多い。《霊感》({3}{U})に、増殖をつけてみた。《霊感》には何かを加える余地があるが、増殖の分には足りないので、コストを{4}{U}に上げた。
〈実験室の増加者〉(バージョン#2)
{2}{U}
クリーチャー ― ファイレクシアン・ウィザード
2/3
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えていた場合、増殖を行う。
ここでこのスロットはコモンからアンコモンになり、クリーチャーになった。その2つの変更の理由は、増殖の基柱カード、つまり初期にピックしてそれを軸にしたデッキをドラフトすることを勧めるようなカードを作ることだった。
〈製造的調査〉(バージョン#3)
{U}
インスタント
増殖を行う。
執拗{1}{U}(この呪文をあなたの手札から唱えたなら、これの解決に際し、これを追放する。あなたが土地1つをプレイしたとき、追放領域にあるこのカードを執拗コストで唱えてもよい。)
デザイン・チームはこのアンコモンのスロットをクリーチャーからスロットにすべきだと判断した。(おそらく、ファイルのどこかでした変更によるものだろう。)この時点で、エリック/Erikは執拗を成立させようと試みていた。ここで彼は執拗コストからファイレクシア・マナを取り除いている。増殖は2回するのにふさわしい効果なので、執拗の良いデザインができた。また、それによって軽い執拗呪文を作ることもできていた。
《論議を呼ぶ計画》(バージョン#4)
{1}{U}
インスタント
増殖を行う。カード1枚を引く。
執拗がファイルから取り除かれたので、このカードを再デザインする必要が生じた。この時点で、このスロットは再びコモンに戻っている。このスロットで何をすべきか決まっていなかったので、セットデザイン・チームは単純な再録にしている。
〈増強された中核〉(バージョン#5)
{2}{U}
インスタント
あなたのライブラリーの一番上にあるカード4枚を見る。うち1枚をあなたの手札に、残りをあなたのライブラリーの一番下に好きな順番で置く。増殖を行う。(望む数のパーマネントやプレイヤーを選び、その後、すでにそこにあるカウンター1種類につき、そのカウンター1個を与える。)
このセットにはカード濾過を増やす必要があったので、彼らはこの増殖コモンを濾過カードにした。このデザインは「《衝動》+増殖」になったが、最終的には「《予期》+増殖」なのでコストは{1}{U}にできた。
このカードのアート指示は以下の通り。
舞台:『Lacrosse』
色:青マナの呪文
場所:外科区画(p 54-65)の作業場
行動:ファイレクシア人の科学者(p 126d)が外科手術でファイレクシア人の頭を覗いているところを描いてください。
焦点:手術
雰囲気:科学とホラー
注記:これは血まみれの手術ではなく、機械と有機物を使ったほぼ機械的なものです。
《次元の撹乱》
通常、白にはクリーチャー対策となるオーラがコモンに1枚ある。通例では(開発部語で)攻撃もブロックも止める《平和な心》系か、攻撃もブロックも能力の起動も止める《拘引》系である。《平和な心》系であれば{1}{W}、《拘引》系であれば{2}{W}が標準となる。これは20年以上変わってこなかった。
〈修道士の短所〉(バージョン#1)
{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントしているクリーチャーではブロックできない
堕落 ― 対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っているなら、エンチャントしているクリーチャーでは攻撃できない。
興味深いことに、このスロットは最初《平和な心》の変種だったのだ。最初のこのバージョンは、堕落後には《平和な心》になる堕落カードとして作られた。それによってコストは白1マナにできたのだ。
〈修道士の短所〉(バージョン#2)
{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントしているクリーチャーのコントローラーが{2}を支払わないかぎり、それでは攻撃もブロックもできない。
堕落 ― 対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っているなら、エンチャントしているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。
最初のバージョンはプレイテスト結果が良くなかったので、序盤でもっと働くバージョンに変更された。課税は、中長期戦になるまでクリーチャーを効率的に対策すると言える。
〈修道士の短所〉(バージョン#3)
{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントしているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。
堕落 ― あなたのアップキープの開始時に、対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っている場合、あなたは1点のライフを得る。
《平和な心》への強化が過小評価されていたなので、ライフを得る呪文へと強化される《平和な心》に変更された。
〈修道士の短所〉(バージョン#4)
{2}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントしているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。
堕落 ― {2}{W}:エンチャントしているクリーチャーを追放し、有毒1を持つ無色の1/1のファイレクシアン・ダニ・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。この能力は、対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っているときにしか起動できない。
これは展望デザインが堕落版を作ろうとした最後の試みである。1つ前のバージョンが少しばかり弱かったので、最初は{2}{W}の《平和な心》で、その後そのクリーチャーを除去してそれと引き換えにダニを手に入れるというバージョンを試したのだ。
〈穏健派主義〉(バージョン#5)
{1}{W}
エンチャント ― オーラ
油性5(これは油カウンター5個が置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、これの上から油カウンター1個を取り除く。最後のカウンターが取り除かれたとき、これを生け贄に捧げる。)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントしているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。
これの上から油カウンター1個を取り除く:クリーチャー1体を対象とする。これをそれにつける。あなたがソーサリーを唱えられるときにしか起動できない。
この時点で、ファイルはセットデザイン(最初のリードはエリック・ラウアー/Erik Lauerで、2ヶ月後にアダム・プロサック/Adam Prosakに引き継がれた)に渡っていた。エリックは展望デザインが提出した、クリーチャーが一定数の油カウンターが置かれた状態で戦場に出るという浸油/oiledメカニズムを、消失系(毎ターン1個カウンターを取り除き、最後のカウンターを取り除いたときにそのパーマネントを生け贄に捧げる)油性/oilyメカニズムに変えていた。
〈穏健派主義〉(バージョン#6)
{1}{W}
エンチャント ― オーラ
油性6(これは油カウンター6個が置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、これの上から油カウンター1個を取り除く。最後のカウンターが取り除かれたとき、これを生け贄に捧げる。)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントしているクリーチャーでは攻撃もブロックもできず、それの起動型能力は起動できない。
プレイテストの結果、1つ前のバージョンでは、特に先のターンのことを計画している場合には、手間がかかって追うのも複雑だとわかった。このバージョンでは単純化して、《平和な心》を《拘引》にして油カウンターの数を5から6にしている。これは事実上初の{1}{W}の《拘引》カードである。(ただしその後も変更された。)
《金への捕縛》(バージョン#7)
{2}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(パーマネント)
エンチャントしているパーマネントでは攻撃もブロックも機体への搭乗もできず、それの起動型能力はマナ能力でないかぎり起動できない。
油性がなくなり、セットデザインはスロットを埋めるため再録カードに変更した。
《拘引》(バージョン#8)
{2}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャーかプレインズウォーカー)
エンチャントしているパーマネントでは攻撃もブロックもできず、それの起動型能力は起動できない。
今回も再録だが、単なる《拘引》になっているのはおそらく機体の対策よりもプレインズウォーカー対策のほうが重要だったからだろう。(このセットにはプレインズウォーカーが10枚あり、『灯争大戦』以外のどのセットより多いのだ。)
〈ノーンの拘引〉(バージョン#9)
{2}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(アーティファクトかクリーチャーかプレインズウォーカー)
エンチャントしているパーマネントでは攻撃もブロックもできず、それの起動型能力は起動できない。
アーティファクトにも作用する新バージョンに変更された。ファイレクシア人はアーティファクトと長い関わりがあるので、このセットには多いのだ。プレイデザインによって1つ重要な変更がなされている。コストが、《拘引》の通例である{2}{W}から、{1}{W}に引き下げられた。プレイデザインはリミテッドのためにこれを強化したいと考え、構築に悪影響はないと判断したのだ。(プレイデザインからは、構築デッキに入れるなら〈骨化〉だと言われた。)
このカードのアート指示はこうだった。
舞台:『Lacrosse』
色:白の呪文
場所:記念ファサード(p 15-24)
意図:このカードはこの発売以後の物語上の瞬間を描くものです。放浪者と魁渡が新ファイレクシアに現れますが、敵対的力場が2人の力に干渉して放浪者が消えてしまいます。
行動:放浪者と魁渡がお互いに手を伸ばしますが、彼女の手は透明になって彼をすり抜けています。キャラクターデザインについては添付資料参照。大気が毒性の埃(p 19, 23)に満ちていても構いません。描写についてどんな手法を用いるかはおまかせします。
焦点:消えゆく放浪者
雰囲気:「行くな!」親友である2人が邪悪な力で分かたれつつある。
注記:魁渡の狸ロボットは入れないでください。
コモンの大地
『ファイレクシア:完全なる統一』のコモン数枚のデザインの話を楽しんでもらえたなら幸いである。いつもの通り、今日の記事や私が語ったカード、『ファイレクシア:完全なる統一』についての感想を楽しみにしている。メール、各ソーシャルメディア(Twitter、Tumblr、Instagram、TikTok)で(英語で)聞かせてくれたまえ。
それではまた次回、さらなる『ファイレクシ:完全なる統一』のカード個別の話をする日にお会いしよう。
その日まで、あなたが多くのコモンをプレイしますように。
(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)
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