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Making Magic -マジック開発秘話-
メカニズム的カラー・パイ 2017年版
メカニズム的カラー・パイ 2017年版
Mark Rosewater / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru
2017年6月5日
今回は、プレイヤー諸君が私に長年に渡り求め続けてきていたことをしようと思う。カラー・パイを、(私が覚えている限り)全てのメカニズムと関連付けて並べるのだ。今までこれをしてこなかった理由は、カラー・パイはマジックそのものと同じように変わり続けるものなのに、私が書き記してしまうと何年も後になって見た人が混乱するのではないかということであった。そこで私は、これから数年ごとにカラー・パイを記し、これを更新して変遷が目に見えるようにしようと決めたのだ。
最初にいくつかの注意事項を述べておこう。
- このメカニズム的カラー・パイは、今日、2017年6月5日現在のカラー・パイを表している。ここに書いてあることが常に正しいというわけではない。実際、その逆だと言える。この中のいくつかは時とともに変わっている。比喩的に言えば、私はメカニズム的カラー・パイの今の瞬間を写真に残しているが、カラー・パイは常に成長し続けるものであり、その写真のままの姿ではないのだ。
- 私は未来のことに取り組んでいるので、すでに印刷されているカード上のカラー・パイについて語るつもりではあるが、未来がいくらか漏れてしまう可能性はある。
- 私が書いているのは、通常、中心の状態である。セットやブロックによってはカラー・パイが特定の方向に動いているので、最新の印刷されたカードにこの記事の内容が反映されているとは限らない。例えば、果敢は常盤木メカニズムで、1種色が青、2種色が赤である。セットによっては果敢と上手く噛み合わないメカニズムが存在するので、そのブロックでは果敢を減らしたりなくしたりすることがある。そうなったとしても、果敢のカラー・パイ上の位置付けは変わらない。
- 我々は常に色を実験しているので、ここで語るものの中には今試しているものがあり、その中には定着しないものがあるかもしれない。
- 私は人間であり、非常に広い範囲の話題を取り扱っている。おそらく、何か忘れていることがあるだろう。
それを踏まえて、カラー・パイの話を始めよう。
まず最初に、用語を定義することから始めよう。
1種色
その能力が最も多く存在する色のことである。その種の効果が存在する量が一番多く、レアリティが一番低い。1種色は、毎セットで使われている能力についてはその効果をほとんどのセットで得ている。また、その効果がパワー・レベル的に強化される場合、それが最も多いのも1種色である。様々な種類の効果が様々なレベルで存在するので、1種色であるということの意味にも広い幅がある。たとえば、飛行カードのほうが追加ターン・カードよりもはるかに多いので、飛行の2種色のほうが追加ターンを得る効果の1種色よりもずっと多い。
2種色
ある程度日常的にその能力が存在するが、1種色ほどではなく、1種色ほど低いレアリティに常にあるわけではない色のことである。我々がよく使うような効果がであれば、ほとんどのセットで2種色にその能力が存在する。2種色には制限があることがある。例えば、赤は飛行の2種色だが、飛行を持つのはドラゴンとフェニックスだけである。
3種色
その能力が時々存在することがある色のことである。毎セットにあるわけではない。能力によっては、何年も3種色に存在しないということもある。3種色では、その能力を使うのは非常に狭い部分集合においてのみのことがある。例えば、黒は先制攻撃の3種色で主に騎士が持つが、それは対になる白の騎士がいる場合がほとんどである。
1種色は常に存在するが、2種色や3種色は存在しないことがある。また、1種色、2種色、3種色が複数存在することもある。何かに能力を与えるようなカードはその能力の1種色か、たまに2種色であり、3種色であることはほとんどない。多色カードは、ある色らしさを表そうとする場合、1種色や2種色になっている能力を使うが、(ほとんど)3種色の能力は使わない。例えば、白は到達の3種色である。(黒は到達を持たないので)白黒のカードを作る場合に、そのカードが白の部分から到達を「得る」ことはない。
ここでもう一度強調しておきたいのは、1種色、2種色、3種色という分類はその効果が使われる頻度と関わる相対的なものである。その色が1種色である能力よりも、能力そのものの頻度が多ければ、その色が2種色である能力のほうが多いことはありうるのだ。
N
自然数(1以上の数)を指す。例えば+N/+0は未定義の量だけクリーチャーのパワーを上げるという意味である。数字を含む能力を定義する場合、我々は全ての場合をNで表すことが多い。Nが複数回出てきた場合(例えば+N/+N)、それらは同じ数であるとは限らない。
呪文
今日の議論においては、「呪文」といった場合はインスタントとソーサリーだけのことを指す。
それでは、メカニズム的カラー・パイを、その色が1種色、2種色、3種色のどれに当てはまるか分類して列記していく。その後で、それぞれの能力について辞書順で見ていくことにする。
白(1種色)
- 《放逐する僧侶》能力(このカードが戦場に出たとき、クリーチャー1体/パーマネント1つを、このカードが戦場を離れるまでそれを追放する。)
- 追加のクリーチャーをブロックする(各戦闘で、このクリーチャーは追加でN体のクリーチャーをブロックできる。)
- このターンに墓地に置かれたクリーチャー/パーマネントを戻す
- 攻撃されない(クリーチャーではあなたを攻撃できない。)
- 攻撃かブロックしているクリーチャー1体を破壊する
- このターンにあなたやあなたがコントロールしているクリーチャーにダメージを与えたクリーチャー1体を破壊する
- タップ状態のクリーチャー1体を破壊する
- パワーが4以上のクリーチャー1体を破壊する
- クリーチャーをすべて破壊する
- パワーが4以上のクリーチャーをすべて破壊する
- +N/+N(オーラ)
- -N/+N(呪文)
- -N/+N(オーラ)
- +0/+N(クリーチャー)
- +0/+N(呪文)
- +0/+N(オーラ)
- +N/+N(自軍全体、単発的)
- +0/+N(自軍全体、単発的)
- +N/+N(自軍全体、継続的)
- +0/+N(自軍全体、継続的)
- ダメージ軽減(クリーチャー/プレイヤー1つに与えられるダメージを次のN点軽減する。)
- ダメージ転嫁(クリーチャー/プレイヤー1つに与えられるダメージを次のN点軽減する。これによりダメージが軽減されるなら、このカードはその点数に等しい点数のダメージをクリーチャー/プレイヤー1つに与える。)
- 防衛
- 攻撃またはブロックしているクリーチャー1体にN点のダメージを与える
- 二段攻撃
- エンチャント除去
- 「エンチャントレス」能力(あなたがエンチャント・呪文を1つ唱えるたび、カードを1枚引く。)
- 墓地からカードを追放する
- 先制攻撃
- 「明滅」(クリーチャー/パーマネント1つを追放し、その後オーナーのコントロール下で戦場に戻す。戻るのがターン終了時であることもある。)
- 飛行
- エンチャント関連の利益
- 《ガス化》能力(このクリーチャーはダメージを与えも与えられもしない。)
- 破壊不能
- ライフを得る
- 絆魂
- 「翻弄」(呪文のカード名1つを選ぶ。このカードが戦場にあるかぎり、その呪文は唱えられない。)
- 《平和な心》能力(エンチャントされているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。)
- 処理禁止(このターン、対戦相手は呪文を唱えられない。)
- プロテクション
- 手札からエンチャントを戦場に出す
- 手札からプレインズウォーカーを戦場に出す
- 墓地からエンチャント・カード1枚を手札に戻す
- ルール定義
- クリーチャーをタップする
- 徴税
- トークン生成
- エンチャント「教示」(自分のライブラリーからエンチャント・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- プレインズウォーカー「教示」(自分のライブラリーからプレインズウォーカー・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- 警戒
- 「大将軍」(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれあなたがコントロールするクリーチャーの総数に等しい。)
白(2種色)
- アーティファクト除去
- 「バウンス」(クリーチャー/パーマネント1つをオーナーの手札に戻す。)
- ライブラリーへの「バウンス」(クリーチャー/パーマネント1つを、オーナーのライブラリーの一番上あるいはその数枚下に置く。)
- +N/+N(呪文)
- +N/+0(クリーチャー)
- +N/+0(呪文)
- +N/+0(オーラ)
- 複数対象への直接ダメージ
- クリーチャー関連の利益
- 土地関連の利益
- カウンターやトークンを増やす
- 手札からアーティファクトを戦場に出す
- 「リアニメイト」(墓地からクリーチャー・カード1枚を戦場に戻す)
- 墓地からアーティファクト・カード1枚を手札に戻す
- 墓地からクリーチャー・カード1枚を手札に戻す
- 占術
- アーティファクト「教示」(自分のライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- クリーチャー「教示」(自分のライブラリーからクリーチャー・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- クリーチャーをアンタップする
- 自身をアンタップする
白(3種色)
- 土地のクリーチャー化(ターン終了時まで、土地1つはN/Nのクリーチャーになる。)
- 基本土地計測(自分がコントロールしている、特定のタイプの基本土地の枚数に等しい数、何かの効果を行なう。)
- カードを引く
- 色変更(ターン終了時まで、このクリーチャー/クリーチャー1体は自分の選んだ色になる。)
- 打ち消し呪文
- -N/+N(クリーチャー)
- -N/-N(呪文)
- 《生命吸収》能力(クリーチャー/プレイヤー1つにダメージを与え、それと同じ点数のライフを得る。)
- 追加攻撃(このターン攻撃したクリーチャーをすべてアンタップする。このメイン・フェイズの後に、追加の戦闘フェイズとそれに続く追加のメイン・フェイズを加える。)
- 瞬速
- 《濃霧》能力(このターン与えられる戦闘ダメージをすべて軽減する。)
- 土地除去
- 《ルアゴイフ》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、自身の/すべての墓地にあるカードの枚数に等しい。)
- 果敢
- 手札からクリーチャーを戦場に出す
- 到達
- トランプル
- 土地「教示」(自分のライブラリーから土地・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
青(1種色)
- 「バウンス」(クリーチャー/パーマネント1つをオーナーの手札に戻す。)
- ライブラリーへの「バウンス」(クリーチャー/パーマネント1つを、オーナーのライブラリーの一番上あるいはその数枚下に置く。)
- ブロックされない
- カードを引く
- カード濾過(自分のライブラリーの一番上からN枚を見て、N枚を自分の手札に加え、残りを好きな順番でライブラリーの一番下に置く。)
- 土地変更(土地1つは自分の選んだ基本土地タイプになる。)
- 色変更(ターン終了時まで、このクリーチャー/クリーチャー1体は自分の選んだ色になる。)
- パーマネントの永続的コピー
- 打ち消し呪文
- 起動型/誘発型能力1つを打ち消す
- +N/-N(クリーチャー)
- -N/+N(クリーチャー)
- -N/-0(クリーチャー)
- -N/-0(呪文)
- -N/-0(オーラ)
- -N/-0(敵軍全体、単発的)
- 《好奇心》能力(このクリーチャーが対戦相手1人に戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。)
- 瞬速
- 「明滅」(クリーチャー/パーマネント1つを追放し、その後オーナーのコントロール下で戦場に戻す。戻るのがターン終了時であることもある。)
- 飛行
- クリーチャー「凍結」(クリーチャー1体をタップする。そのクリーチャーはコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。)
- アーティファクト関連の利益
- インスタント、ソーサリー関連の利益
- 呪禁
- 「幻影能力」(このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。)
- カウンターやトークンの増加
- 「封鎖」(エンチャントされたクリーチャーはアンタップしない。)
- 対戦相手の手札を見る
- 「ルーター」能力(カードを1枚引き、カード1枚を捨てる。)
- 「時間操作」(ターンを終了する。)
- 《マロー》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ自分の手札にあるカードの枚数に等しい。)
- ライブラリー破壊(プレイヤー1人は自分のライブラリーの一番上からN枚のカードを自分の墓地に置く。)
- エンチャント/カウンター移動
- ライブラリーの一番上からコストを支払ってカードをプレイする
- 果敢
- 手札からアーティファクトを戦場に出す
- 墓地からアーティファクト・カード1枚を手札に戻す
- 墓地からインスタント・カード1枚を手札に戻す
- 占術
- 呪文のコピー(インスタントかソーサリーである呪文1つをコピーする。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。)
- 呪文の移し替え(単一の対象をとる呪文1つの対象を変更する。)
- パーマネントを永続的に奪う
- パワーとタフネスの交換
- 《Time Walk》能力(このターンの後で追加の1ターンを得る。)
- 「変容」(クリーチャー1体は、パワーがNでタフネスがNの[色]・[タイプ]になる。)
- アーティファクト「教示」(自分のライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- インスタント/ソーサリー「教示」(自分のライブラリーからインスタントかソーサリーであるカード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- 《ぐるぐる》能力(クリーチャー/パーマネント1つをタップ/アンタップする。)
- クリーチャーをアンタップする
- 自身をアンタップする
- 「ホイーリング」(各プレイヤーはそれぞれ自分の手札を捨て、カードをN枚引く。)
青(2種色)
- 基本土地計測(自分がコントロールしている、特定のタイプの基本土地の枚数に等しい数、何かの効果を行なう。)
- 《放逐する僧侶》能力(このカードが戦場に出たとき、クリーチャー1体/パーマネント1つを、このカードが戦場を離れるまでそれを追放する。)
- 打ち消されない
- パーマネントの一時的コピー
- +N/+N(オーラ)
- +0/+N(オーラ)
- 防衛
- 攻撃強制(このターン、クリーチャー1体は可能なら攻撃する。)
- 土地関連の利益
- 《ガス化》能力(このクリーチャーはダメージを与えも与えられもしない。)
- 《変身》能力(クリーチャー1体を追放する。それのコントローラーはクリーチャー・カードが公開されるまで自分のライブラリーを一番上から1枚ずつ公開する。そのプレイヤーはそのカードを戦場に出す。)
- 手札からクリーチャーを戦場に出す
- 《再供給》能力(墓地から複数のカードを自分のライブラリーに戻す。)
- 墓地からソーサリー・カード1枚を手札に戻す
- ルール定義
- クリーチャーをタップする
- トークン生成
- クリーチャー「教示」(自分のライブラリーからクリーチャー・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
青(3種色)
- 土地のクリーチャー化(ターン終了時まで、土地1つはN/Nのクリーチャーになる。)
- +N/+0(オーラ)
- +N/-N(オーラ)
- -N/-N(呪文)
- +N/+N(自軍全体、継続的)
- 破壊不能
- 《ルアゴイフ》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、自身の/すべての墓地にあるカードの枚数に等しい。)
- プロテクション
- 手札からエンチャントを戦場に出す
- トランプル
- 土地「教示」(自分のライブラリーから土地・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- 土地をアンタップする
黒(1種色)
- 《The Abyss》能力(毎ターン、プレイヤー/対戦相手はそれぞれクリーチャー1体を生け贄に捧げる。)
- 基本土地計測(自分がコントロールしている、特定のタイプの基本土地の枚数に等しい数、何かの効果を行なう。)
- これではブロックできない
- 墓地から呪文を唱える
- クリーチャー1体を破壊する
- プレイヤー1人がコントロールしているクリーチャーをすべて破壊する
- +N/+N(クリーチャー)
- +N/+0(呪文)
- +N/-N(呪文)
- +N/-N(オーラ)
- -N/-N(クリーチャー)
- -N/-N(呪文)
- -N/-N(オーラ)
- -N/-N(敵軍全体、単発的)
- -0/-N(敵軍全体、単発的)
- -N/-N(敵軍全体、継続的)
- 接死
- 「悪魔の取引」パーマネント(力をもたらすが代償が必要なカード。)
- 手札破壊
- 《生命吸収》能力(クリーチャー/プレイヤー1つにダメージを与え、それと同じ点数のライフを得る。)
- 墓地からカードを追放する
- 「カバル」能力(他のクリーチャーが1体死亡するたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
- ライフの喪失
- 《ロボトミー》能力(土地でないカード名1つを選ぶ。プレイヤー1人の墓地、手札、ライブラリーからそのカード名のカード全てを探し、それらを追放する。)
- 威迫
- 「リアニメイト」(墓地からクリーチャー・カード1枚を戦場に戻す)
- カウンター除去
- 墓地からクリーチャー・カード1枚を手札に戻す
- クリーチャーを生け贄に捧げさせる(プレイヤー1人/すべてのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。)
- 「センギア」能力(このクリーチャーにダメージを与えられたクリーチャー1体が死亡したとき、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
- 「スペクター」能力(このクリーチャーが対戦相手1人に戦闘ダメージを与えたとき、そのプレイヤーはカード1枚を捨てる。)
- 任意のカード「教示」(自分のライブラリーからカード1枚を探し、そのカードを手札に入れる。)
- 「敗北しない」(これが戦場にある限りコントローラーはゲームに敗北しない。ただし別の敗北手段があることが多い。)
黒(2種色)
- カードを引く
- タップ状態のクリーチャー1体を破壊する
- クリーチャーをすべて破壊する
- +N/+N(呪文)
- +N/+N(オーラ)
- +N/+0(オーラ)
- +N/-N(クリーチャー)
- -N/-0(呪文)
- -N/-0(オーラ)
- +N/+0(自軍全体、継続的)
- 防衛
- クリーチャーやプレイヤーにN点のダメージを与える
- このターンにダメージを受けているクリーチャー1体にN点のダメージを与える
- クリーチャー1体を生け贄に捧げ、クリーチャー/プレイヤー1つにその生け贄に捧げられたクリーチャーのパワー/タフネスに等しい点数のダメージを与える
- 飛行
- 土地関連の利益
- 速攻
- 破壊不能
- 土地除去
- 《ルアゴイフ》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、自身の/すべての墓地にあるカードの枚数に等しい。)
- ライフを得る
- 絆魂
- 対戦相手の手札を見る
- 一時的マナ生成
- ライブラリー破壊(プレイヤー1人は自分のライブラリーの一番上からN枚のカードを自分の墓地に置く。)
- 「懲罰者」能力(対戦相手が2つのうちどちらの効果が発生するか選ぶ。)
- ルール定義
- 占術
- トークン生成
- クリーチャー「教示」(自分のライブラリーからクリーチャー・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
黒(3種色)
- 土地のクリーチャー化(ターン終了時まで、土地1つはN/Nのクリーチャーになる。)
- 色変更(ターン終了時まで、このクリーチャー/クリーチャー1体は自分の選んだ色になる。)
- +N/+N(自軍全体、継続的)
- 先制攻撃
- 瞬速
- 「明滅」(クリーチャー/パーマネント1つを追放し、その後オーナーのコントロール下で戦場に戻す。戻るのがターン終了時であることもある。)
- 永続的マナ生成
- プロテクション
- 手札からクリーチャーを戦場に出す
- パーマネントを永続的に奪う
- トランプル
- 土地「教示」(自分のライブラリーから土地・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
赤(1種色)
- アーティファクト除去
- 基本土地計測(自分がコントロールしている、特定のタイプの基本土地の枚数に等しい数、何かの効果を行なう。)
- 打ち消されない
- パーマネントの一時的コピー
- +N/+0(クリーチャー)
- +N/+0(呪文)
- +N/+0(オーラ)
- +N/+0(自軍全体、単発的)
- +N/+0(自軍全体、継続的)
- クリーチャーやプレイヤーにN点のダメージを与える
- このターンにダメージを受けているクリーチャー1体にN点のダメージを与える
- クリーチャー1体を生け贄に捧げ、クリーチャー/プレイヤー1つにその生贄に捧げられたクリーチャーのパワー/タフネスに等しい点数のダメージを与える
- クリーチャー/プレイヤー1つにN点のダメージを与える。Nは自分/対戦相手の手札の枚数に等しい
- 複数対象への直接ダメージ
- 二段攻撃
- 追加攻撃(このターン攻撃したクリーチャーをすべてアンタップする。このメイン・フェイズの後に、追加の戦闘フェイズとそれに続く追加のメイン・フェイズを加える。)
- 先制攻撃
- 攻撃強制(このターン、クリーチャー1体は可能なら攻撃する。)
- ブロック強制(このターン、クリーチャー1体はブロックしなければならない。)
- 土地「凍結」(土地1つをタップする。その土地はコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。)
- 速攻
- 「衝動的ドロー」(自分のライブラリーの一番上からN枚追放する。ターン終了時まで、この方法で追放されたカードをプレイしてもよい。)
- 土地除去
- 一時的マナ生成
- 威迫
- 攻撃義務
- 《恐慌》能力(このターン、クリーチャー1体ではブロックできない。)
- ライブラリーの一番上からコストを払うことなくカードをプレイする
- 《変身》能力(クリーチャー1体を追放する。それのコントローラーはクリーチャー・カードが公開されるまで自分のライブラリーを一番上から1枚ずつ公開する。そのプレイヤーはそのカードを戦場に出す。)
- 「懲罰者」能力(対戦相手が2つのうちどちらの効果が発生するか選ぶ。)
- 無作為破壊効果(唱える時点で結果がわからない破壊。)
- 墓地からソーサリー・カード1枚を手札に戻す
- 「赤ルーター」能力(カード1枚を捨て、カードを1枚引く。)
- アーティファクトを生け贄に捧げさせる(プレイヤー1人/すべてのプレイヤーはアーティファクト1つを生け贄に捧げる。)
- パーマネントを生け贄に捧げさせる(プレイヤー1人/すべてのプレイヤーはパーマネント1つを生け贄に捧げる。)
- 呪文のコピー(インスタントかソーサリーである呪文1つをコピーする。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。)
- 呪文の移し替え(単一の対象をとる呪文1つの対象を変更する。)
- パーマネントを一時的に奪う
- 「ホイーリング」(各プレイヤーはそれぞれ自分の手札を捨て、カードをN枚引く。)
赤(2種色)
- 土地のクリーチャー化(ターン終了時まで、土地1つはN/Nのクリーチャーになる。)
- 「バウンス」(クリーチャー/パーマネント1つをオーナーの手札に戻す。)
- これではブロックできない
- カードを引く
- 墓地から呪文を唱える
- +N/+N(オーラ)
- +N/-N(クリーチャー)
- +N/-N(オーラ)
- 防衛
- 飛行を持つクリーチャー1体にN点のダメージを与える
- 格闘
- 一方的格闘(クリーチャー1体は、それのパワーに等しい点数のダメージを別のクリーチャー1体に与える。)
- 飛行
- インスタント、ソーサリー関連の利益
- 土地関連の利益
- 「カバル」能力(他のクリーチャーが1体死亡するたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
- 制限付き《寄せ餌》能力(このターン、このクリーチャーは可能ならブロックされなければならない。)
- 果敢
- 手札からクリーチャーを戦場に出す
- 到達
- 「リアニメイト」(墓地からクリーチャー・カード1枚を戦場に戻す)
- 墓地からインスタント・カード1枚を手札に戻す
- ルール定義
- 占術
- パワーとタフネスの交換
- トークン生成
- トランプル
- クリーチャー「教示」(自分のライブラリーからクリーチャー・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
赤(3種色)
- -N/-N(呪文)
- +N/+N(自軍全体、継続的)
- 瞬速
- 破壊不能
- 《ルアゴイフ》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、自身の/すべての墓地にあるカードの枚数に等しい。)
- 「時間操作」(ターンを終了する。)
- プロテクション
- 《Time Walk》能力(このターンの後で追加の1ターンを得る。)
- 土地「教示」(自分のライブラリーから土地・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
緑(1種色)
- 土地のクリーチャー化(ターン終了時まで、土地1つはN/Nのクリーチャーになる。)
- アーティファクト除去
- 基本土地計測(自分がコントロールしている、特定のタイプの基本土地の枚数に等しい数、何かの効果を行なう。)
- 追加のクリーチャーをブロックする(各戦闘で、このクリーチャーは追加でN体のクリーチャーをブロックできる。)
- 打ち消されない
- 飛行を持つクリーチャー1体を破壊する
- +N/+N(クリーチャー、1回限り)
- +N/+N(呪文)
- +N/+N(オーラ)
- 「クリーチャーボール」(このクリーチャーは+1/+1カウンターがX個載った状態で戦場に出る。)
- 「不屈」(このクリーチャーはパワーが2以下のクリーチャーによってはブロックされない。)
- 飛行を持つクリーチャー1体にN点のダメージを与える
- エンチャント除去
- 格闘
- 一方的格闘(クリーチャー1体は、それのパワーに等しい点数のダメージを別のクリーチャー1体に与える。)
- 《濃霧》能力(このターン与えられる戦闘ダメージをすべて軽減する。)
- クリーチャー関連の利益
- 土地関連の利益
- カウンターやトークンを増やす
- 《ルアゴイフ》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、自身の/すべての墓地にあるカードの枚数に等しい。)
- ライフを得る
- 《寄せ餌》能力(このクリーチャーをブロックできるクリーチャーはすべてこれをブロックする。)
- 制限付き《寄せ餌》能力(このターン、このクリーチャーは可能ならブロックされなければならない。)
- 永続的マナ生成
- 《マロー》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ自分の手札にあるカードの枚数に等しい。)
- 手札からカードを戦場に出す
- 手札からクリーチャーを戦場に出す
- 手札から土地を戦場に出す
- 到達
- 《再供給》能力(墓地から複数のカードを自分のライブラリーに戻す。)
- 墓地からカード1枚を手札に戻す
- 墓地から土地1枚を手札に戻す
- 「忍び寄り」(このクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってはブロックされない。)
- 「スーパートランプル」(このクリーチャーがブロックされなかったかのように戦闘ダメージを割り振ってもよい。)
- トークン生成
- トランプル
- クリーチャー「教示」(自分のライブラリーからクリーチャー・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- 土地「教示」(自分のライブラリーから土地・カード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- クリーチャーをアンタップする
- 土地をアンタップする
緑(2種色)
- 《放逐する僧侶》能力(このカードが戦場に出たとき、クリーチャー1体/パーマネント1つを、このカードが戦場を離れるまでそれを追放する。)
- 攻撃されない(クリーチャーではあなたを攻撃できない。)
- カードを引く
- カード濾過(自分のライブラリーの一番上からN枚を見て、N枚を自分の手札に加え、残りを好きな順番でライブラリーの一番下に置く。)
- 色変更(ターン終了時まで、このクリーチャー/クリーチャー1体は自分の選んだ色になる。)
- 起動型/誘発型能力1つを打ち消す
- +N/+N(クリーチャー)
- +N/+0(クリーチャー)
- +N/+N(自軍全体、単発的)
- +N/+N(自軍全体、継続的)
- 《好奇心》能力(このクリーチャーが対戦相手1人に戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。)
- 接死
- 防衛
- 「エンチャントレス」能力(あなたがエンチャント・呪文を1つ唱えるたび、カードを1枚引く。)
- 瞬速
- ブロック強制(このターン、クリーチャー1体はブロックしなければならない。)
- エンチャント関連の利益
- 呪禁
- 破壊不能
- 土地除去
- ライブラリーの一番上からコストを支払ってカードをプレイする
- 手札からエンチャントを戦場に出す
- 「リアニメイト」(墓地からクリーチャー・カード1枚を戦場に戻す)
- ルール定義
- 占術
- 警戒
- 「大将軍」(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれあなたがコントロールするクリーチャーの総数に等しい。)
緑(3種色)
- +N/+0(オーラ)
- -N/-N(呪文)
- 飛行
- 速攻
- プロテクション
ここから、全ての能力を辞書順に並べている。それぞれの能力の制限について、どの色に存在しうるかとともに詳しく描写しているので、色がどう能力を共有しているかを見ることができるだろう。
《The Abyss》能力(毎ターン、プレイヤー/対戦相手はそれぞれクリーチャー1体を生け贄に捧げる。)
1種色:黒
時々、黒はゆっくりと殺すことを好む。
土地のクリーチャー化(ターン終了時まで、土地1つはN/Nのクリーチャーになる。)
1種色:緑
2種色:赤
3種色:白、青、黒
土地とクリーチャーに最も深く関わる色として、緑は土地をクリーチャー化させ、大抵は土地でもあり続けるようにすることが一番多い色である。そうする場合、我々は土地に速攻を与えることでその土地をそのターンにプレイしたかどうか(そうであれば召喚酔いの影響を受ける)を懸念する必要が無いようにすることが多い。緑がクリーチャーに速攻を与えることは少ないが、これは土地だけの特別な例外である。赤はこの能力を、攻撃することで1回限りのダメージを与えるカードのように使う。すべての色がこの種の能力を使うことがあるが、頻繁にあることではなく、ほとんどの場合はそれぞれの色に対応する基本土地をクリーチャー化するだけである。
アーティファクト除去
1種色:赤、緑
2種色:白
大抵の場合、赤と緑にはコモンにアーティファクト除去カードが1枚存在する。緑はアーティファクトとエンチャントの両方を破壊できる呪文でもあることが多い(「エンチャント除去」参照)。白のアーティファクト除去は、大抵がアンコモンである。
《放逐する僧侶》能力(このカードが戦場に出たとき、クリーチャー1体/パーマネント1つを、このカードが戦場を離れるまでそれを追放する。)
1種色:白
2種色:青、緑
これは特にリミテッドにおいて白の最も効率的な対策カードの1つである。多くはクリーチャーが持つ能力だが、他のパーマネントが持つこともある。この能力を持つのは必ずパーマネントで、多くはクリーチャーかエンチャントである。我々は青や緑でこの能力をクリーチャーを「食べる」というフレイバーで戦場に出たときの誘発型能力として使うことがある。
基本土地計測(自分がコントロールしている、特定のタイプの基本土地の枚数に等しい数、何かの効果を行なう。)
1種色:黒、赤、緑
2種色:青
3種色:白
全ての色でこの能力を使うことがあるが、多いのは黒、赤、緑である。
追加のクリーチャーをブロックする(各戦闘で、このクリーチャーは追加でN体のクリーチャーをブロックできる。)
1種色:白、緑
この能力はかつては白にだけ存在していたが、ゲームプレイ的な理由で緑に必要だと感じたので緑にも持たせることにした。緑でこの能力を使う数が増えれば、白の数を減らすことはありうるだろう。
「バウンス」(クリーチャー/パーマネント1つをオーナーの手札に戻す。)
1種色:青
2種色:白、緑
青はあらゆる種類のパーマネントをバウンスできるが、最近は土地をバウンスできることは少ない。また、クリーチャーを戦場に出たときの能力でバウンスすることも多い(開発部ではこの能力を最初に使ったカードになぞらえて《大クラゲ》能力と呼んでいる)。白がバウンスするのは、自分のパーマネントを守るためだけである(それでクールなコンボになることもよくある)。緑がクリーチャーをバウンスするのは大型クリーチャーを使う代価であり、アップキープ・コストであることも多い。
ライブラリーへの「バウンス」(クリーチャー/パーマネント1つを、オーナーのライブラリーの一番上あるいはその数枚下に置く。)
1種色:青
2種色:白
青はこれを超《送還》として行なう。一方、白は遅延戦術というフレイバーで行なうことが多い。
このターンに墓地に置かれたクリーチャー/パーマネントを戻す
1種色:白
寛容の色である白は、破壊されたものをそのターンに救う色である。
攻撃されない(クリーチャーではあなたを攻撃できない。)
1種色:白
2種色:緑
そう多いわけではないが、そのターン攻撃されないようにする能力と、その能力を持つパーマネントが戦場にある間攻撃されないようにする能力が存在する。
ブロックされない
1種色:青
この能力をキーワード化しようとしたことがあるが、変種が多すぎて不可能だった。キーワードであるという誤解を解くため、英語での記述は「unblockable」から「can't be blocked」に変更されている。青には、この能力を持ったクリーチャーも、この能力を与える呪文やオーラも存在する。
打ち消されない
1種色:赤、緑
2種色:青
赤で打ち消されないものは呪文が多く、緑で打ち消されないものはクリーチャーが多い。青で打ち消されないものは、量は比較的少ないが、コントロール寄りのカードであることが多い。
これではブロックできない
1種色:黒
2種色:赤
長い間、我々は黒ではクリーチャーに「これではブロックできない」を持たせ、赤ではクリーチャーに攻撃義務を持たせるという形で赤と黒に差をつけていた。やがて、「これではブロックできない」という制限のほうがゲームプレイを向上させることがわかってきたので、赤でも時折これを使うことにした。
カードを引く
1種色:青
2種色:黒、緑
3種色:白、赤
カードを引くことに関しては青が一番である。量も多く、制限もない。黒でカードを引く場合は他のコストが必要で、そのコストとはほとんどの場合はライフの支払いで、ときによってはパーマネントを生け贄に捧げることである。緑でカードを引く場合、大抵はクリーチャーに関係しているが、土地に関係していることもある。白は(たとえばデッキに装備品を満載するなど)特定の戦略に集中したときにだけカードを引くことができる、非常に狭いものである。全ての色にキャントリップ(カード1枚を引かせる呪文)は存在する。赤はカード・アドバンテージを得ることはできない。この例外は、衝動的ドローとホイーリングだけである(「衝動的ドロー」と「ホイーリング」参照)。
カード濾過(自分のライブラリーの一番上からN枚を見て、N枚を自分の手札に加え、残りを好きな順番でライブラリーの一番下に置く。)
1種色:青
2種色:緑
青は情報の色なので、何を引くかを選ぶことができるようになることを望んでいる。カード濾過は数枚のカードを引いてから同じぐらいの枚数のカードを捨てるルーター能力と似ているように見えることもある。緑がこれを行なう場合、手札に入れられるのは一部の種類のパーマネント・カードだけであることが多い。
墓地から呪文を唱える
1種色:黒
2種色:赤
黒は墓地にもっとも焦点を置いた色である。特に墓地にあるインスタントやソーサリーであるカードにフラッシュバックを与えられるようなセットにおいては、赤にもこの種類の能力を多少持たせている。
土地変更(土地1つは自分の選んだ基本土地タイプになる。)
1種色:青
近年は土地変更はあまり行なっていないが、この能力が必要な環境においては今でも青の能力である。多色環境において、この能力を使うことで青は他の色を使うこともできる。
色変更(ターン終了時まで、このクリーチャー/クリーチャー1体は自分の選んだ色になる。)
1種色:青
2種色:緑
3種色:白、黒
青は自分のクリーチャーも含むあらゆるクリーチャーの色を変更できる。緑にこの能力がある場合、それは自身の色を変えられるようなクリーチャーで、多くの場合はフレイバー的にカメレオンのような能力である。白と黒にこの能力があることは稀で、何かを自身の色にするものである。色を参照する能力の数を減らしているので、最近はこの能力はあまり使われていない。
パーマネントの永続的コピー
1種色:青
青には、何かを選び、そしてその後ゲーム終了まで(あるいはそのパーマネントが新しい何かをコピーすることを選ぶまで)その選んだものであり続けるパーマネントが存在する。
パーマネントの一時的コピー
1種色:赤
2種色:青
赤には、一時的に他のクリーチャーになるパーマネント(あるいはこの効果を生み出す呪文)が存在する。大抵はターン終了時まで続く。この種類の青のカードは、変化はするが何になるかをコントローラーが完全に選ぶことはできない(たとえば、最後にプレイされたクリーチャーをコピーするものがある)。
打ち消し呪文
1種色:青
3種色:白
打ち消し呪文とは、ずっとほとんど単一の色だけに存在していた珍しい能力の1つである。徴税や遅延型の打ち消し呪文という形で、白もこの種の能力を少し扱っている。
起動型/誘発型能力1つを打ち消す
1種色:青
2種色:緑
しばらくの間はこれは緑の能力だったが、青に寄せるようにしている。
クリーチャー単体除去
- クリーチャー1体を破壊する
1種色:黒
黒はクリーチャー除去の王であり、無条件で殺せる唯一の色である。
- 攻撃かブロックしているクリーチャー1体を破壊する
1種色:白
白がクリーチャー破壊をする場合、以下の4種類のどれかであることが多い。戦闘中、攻撃クリーチャーのみ、ブロック・クリーチャーのみ、あるいは破壊するのではなく追放する。
- このターンにあなたやあなたがコントロールしているクリーチャーにダメージを与えたクリーチャー1体を破壊する
1種色:白
白は、何らかの形で自身を傷つけたものを、その後で破壊することもある。
- タップ状態のクリーチャー1体を破壊する
1種色:白
2種色:黒
白は、自身を傷つけたものを傷つけるのと同じようなフレイバーに基づいて、タップ状態のクリーチャーを破壊することもできる。
- パワーが4以上のクリーチャー1体を破壊する
1種色:白
小型クリーチャーの支持者なので、白は大型クリーチャーも破壊できる。
- 飛行を持つクリーチャー1体を破壊する
1種色:緑
緑が殺せるのは、飛行クリーチャー(緑は飛行に対する色である)と、アーティファクト・クリーチャー(「アーティファクト除去」参照)の2種類のクリーチャーだけである。
クリーチャー全体除去
- クリーチャーをすべて破壊する
1種色:白
2種色:黒
白はクリーチャー全体除去が最も多い色であり、ほとんどのセットでレアか神話レアに存在する。黒のクリーチャー全体除去はそれほど頻繁ではない。赤にも、全てのクリーチャーに大ダメージを与えるという同じような能力が存在する(「直接ダメージ」参照)。
- プレイヤー1人がコントロールしているクリーチャーをすべて破壊する
1種色:黒
白は均衡と平衡を信じているので、プレイヤー1人のクリーチャーを殺すのは黒だけである。
- パワーが4以上のクリーチャーをすべて破壊する
1種色:白
大型クリーチャーを殺すのは白の能力なので、それとクリーチャー全体除去が融合することはありうる。もっとも多く閾値となるパワーは4だが、いくらか上下することはある。
クリーチャー修整
- +N/+N(クリーチャー)
1種色:黒
2種色:緑
黒では、これはほとんどの場合シェイドの能力であり、黒マナを必要とすることが多い。緑で起動に制限がないことがあるが、大抵の場合は長期戦にならない限り複数回起動できないよう、起動コストが重くなっている。
- +N/+N(クリーチャー、1回限り)
1種色:緑
我々が《ルートワラ》能力と呼んでいるものである。これは《巨大化》がついているという状態を作ろうとしたものである。緑以外にはほとんど存在しない。
- +N/+N(呪文)
1種色:白、緑
2種色:黒
これの最も多い使われ方は緑の《巨大化》系能力であり、大抵は+3/+3だがいくらか変動することがある。白の与える修整は大抵が+2/+2かそれ以下だが、同時に何か能力を与えることがほとんどである。白における例外は、ブロック・クリーチャーに制限される代わりにより大きな修整を与えることがある。黒の修整は小さいが、大抵は能力を与えるものである。この3色全てで、この能力は基本的にインスタントである。
- +N/+N(オーラ)
1種色:白、緑
2種色:青、黒、赤
全ての色に+N/+Nを与えるオーラは存在する。青は大抵+1/+1までで、白、黒、赤は+2/+2まで。+3/+3以上をオーラで与えられるのは基本的に緑だけである。
- +N/+0(クリーチャー)
1種色:赤
2種色:白、緑
複数回起動できるこの能力のことを、我々は《炎のブレス》と呼んでいる。もっともよく存在するのは赤のクリーチャーである。白は+1/+0を1回だけできることが多い。緑は、格闘で生き残ることを意図しない場合に+N/+0が与えられる。
- +N/+0(呪文)
1種色:黒、赤
2種色:白
黒や赤には、タフネスを上げずにパワーだけを上げる呪文が存在する。白でもコンバット・トリックとしてこれを行なうことがあるが、+1/+0までであることが多い。
- +N/+0(オーラ)
1種色:赤
2種色:白、黒
3種色:青、緑
赤はパワーだけを強化する(《炎のブレス》能力を含む)オーラが最も多い色である。白や黒にも時折存在する。白は+2/+0までであることが多い。青や緑にも稀に存在するが、青は白と同じく+2/+0以下である。
- +N/-N(クリーチャー)
1種色:青
2種色:黒、赤
青でこれを使うのは、ほとんどの場合エレメンタルかシェイプシフターで、フレイバー的には形を変えることを表している。黒や赤で時折これを使うのは、無謀さを表すためである。
- +N/-N(呪文)
1種色:黒
これはほとんどの場合除去呪文として使われ、ほとんどの場合は黒である。
- +N/-N(オーラ)
1種色:黒
2種色:赤
3種色:青
これは「調子に乗る」というフレイバーであることが多く、クリーチャー除去の意味もある。黒ではタフネスが-3されることがあるが、赤は-2までのことが多い。青には時折「シェイプシフター化する」というフレイバーのオーラが存在することがある。
- -N/+N(クリーチャー)
1種色:青
3種色:白
これも青ではエレメンタルやシェイプシフターに使われ、+N/-Nと同じカードにあることが多い。白でも稀に存在し、その場合はこれを防御的に用いる起動型能力である。
- -N/-N(クリーチャー)
1種色:黒
クリーチャーの場合、この能力はほぼ他のクリーチャーに影響するものだけであり、ほぼ黒だけに存在する。
- -N/-N(呪文)
1種色:黒
3種色:白、青、赤、緑
呪文で-N/-Nする色は黒だけである。他の色では、-1/-1カウンターを使うセットでダメージを与える代わりに-1/-1カウンターをクリーチャーに置くというものが多い。
- -N/-N(オーラ)
1種色:黒
この種の能力は黒だけが使う傾向にあり、対戦相手のクリーチャーに使うものである。この能力は時折有利になる能力と組み合わせられていることがあり、その場合は自分のクリーチャーにも使えるカードになる。
- -N/+N(呪文)
1種色:白
この種の呪文はまず作らないが、作るとしたら白になるだろう。
- -N/+N(オーラ)
1種色:白
これもまず作らない種類のカードである。
- -N/-0(クリーチャー)
1種色:青
これを自分のクリーチャーに使う理由は存在しない。クリーチャーのパワーを下げさせる場合、同じだけタフネスを増加させるようにしている。対戦相手のクリーチャーを対象にして起動する、この能力を持つクリーチャーを作ることはある。これは、呪文で見られる「縮小」のフレイバーと関連している。
- -N/-0(呪文)
1種色:青
2種色:黒
青では、これは対象を縮小するものである。黒では大抵の場合、拷問的なものである。
- -N/-0(オーラ)
1種色:青
2種色:黒
我々はオーラを、呪文と同じように扱うことが多い。
- +0/+N(クリーチャー)
1種色:白
以前は白にこの種の能力が多く存在したが、単に盤面を膠着させるだけの傾向にあるので減らした。
- +0/+N(呪文)
1種色:白
これも、かつて白には多かったが、最近はタフネスを強化する場合パワーも強化している。
- +0/+N(オーラ)
1種色:白
2種色:青
これも現在そう多くないが、使う場合には最も防御的な2色で使われる。
クリーチャー修整(自軍全体、単発的)
- +N/+N
1種色:白
2種色:緑
白は自軍全体を強化することが一番多い色で、そのほとんどは+1/+1であるが、時折+2/+2を与えることがある。緑の全体強化は+3/+3以上で、同時にトランプルを与えることが多い。
- +N/+0
1種色:赤
パワーだけを強化する全体強化が一番多いのは赤であり、大抵は攻撃クリーチャーに影響する。
- +0/+N
1種色:白
この種の呪文はもはや少なくなっているが、白の領域である。
クリーチャー修整(敵軍全体、単発的)
- -N/-N
1種色:黒
これは黒にとってクリーチャー除去の一般的な方法である。全てのクリーチャーに影響することもあれば、対戦相手のクリーチャーだけに影響することもある。
- -N/-0
1種色:青
青は、単一のクリーチャーを「縮小」できるのと同じように、全体を「縮小」することもできる。
- -0/-N
1種色:黒
これはあまり使われない能力である。
クリーチャー修整(自軍全体、継続的)
- +N/+N
1種色:白
2種色:緑
3種色:青、黒、赤
この種の能力はほとんどの場合パーマネントが持つものであり、中でもクリーチャーやエンチャントであることが多い。この能力が最も多いのは白で、+1/+1に限られる。緑の強化はもう少し大きいことが多い。部族のロード(特定のクリーチャー・タイプに+1/+1の修整を与えるクリーチャー)を作る場合、全ての色がこの能力を使うことができる。この強化とともに他の能力を与えることが多い。
- +N/+0
1種色:赤
3種色:黒
赤が長期的な強化を行なう場合、大抵はパワーだけを強化する。攻撃時のみ強化することも多い。
- +0/+N
1種色:白
盤面を膠着させる傾向にあるこの種の能力の数は減っているが、白の領域である。
クリーチャー修整(敵軍全体、継続的)
- -N/-N
1種色:黒
黒は時折対戦相手のクリーチャー全体のパワーとタフネスを減少させることがあるが、大抵は-1/-1だけである。
「クリーチャーボール」(このクリーチャーは+1/+1カウンターがX個載った状態で戦場に出る。)
1種色:緑
どれだけの大きさになるかを決定するXをコストに持つクリーチャーである。
《好奇心》能力(このクリーチャーが対戦相手1人に戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。)
1種色:青
2種色:緑
最初この能力は青だけの能力だったが、クリーチャーと関連したカードを引く能力と相性がいいので緑にも与えた。
ダメージ軽減(クリーチャー/プレイヤー1つに与えられるダメージを次のN点軽減する。)
1種色:白
この種の能力の数は減っているが、作るとなればまず間違いなく白である。
ダメージ転嫁(クリーチャー/プレイヤー1つに与えられるダメージを次のN点軽減する。これによりダメージが軽減されるなら、このカードはその点数に等しい点数のダメージをクリーチャー/プレイヤー1つに与える。)
1種色:白
これも、かなり減らしている、白の能力である。
「不屈」(このクリーチャーはパワーが2以下のクリーチャーによってはブロックされない。)
1種色:緑
これは緑で少しだけ試している能力である。これが常盤木メカニズムになるかどうかは分からないが、可能性はある。
接死
1種色:黒
2種色:緑
この能力はしばらくの間、黒と緑の両方が1種色だったが、黒のほうが必要性も高くフレイバー的にもふさわしいということがわかった。
防衛
1種色:白
2種色:青、黒、赤、緑
基本的にはどの色にも防衛はありうるが、理念的な意味でもっとも防御的な色である白に多くなっている。
「悪魔の取引」パーマネント(力をもたらすが代償が必要なカード。)
1種色:黒
黒は「あらゆる代償を払って力を求める」色なので、最初は利益をもたらすが最終的には有害になる(ことが多い)パーマネントが存在する。最も多いのはクリーチャーやエンチャントだが、他の形であることもある。
単独対象への直接ダメージ
- クリーチャーやプレイヤーにN点のダメージを与える
1種色:赤
2種色:黒
赤は直接ダメージの王であり、さまざまな形が存在するが、最も直接的なものも存在する。黒はクリーチャーやプレイヤーに直接ダメージを与え、その後でライフを得る(《生命吸収》参照)。黒は懲罰としてプレイヤーにダメージを与えることもある。かつてはプレイヤーのライフを失わせることが多かったが、黒にプレインズウォーカー対策の手段を与えるため、ダメージを与えることを増やしている。
- このターンにダメージを受けているクリーチャー1体にN点のダメージを与える
1種色:赤
2種色:黒
黒や赤は弱者を餌食にする色である。
- クリーチャー1体を生け贄に捧げ、クリーチャー/プレイヤー1つにその生け贄に捧げられたクリーチャーのパワー/タフネスに等しい点数のダメージを与える
1種色:赤
2種色:黒
赤では、これはクリーチャーを投げつけるというフレイバーである。黒では、儀式のための生け贄という面が強い。
- クリーチャー/プレイヤー1つにN点のダメージを与える。Nは自分/対戦相手の手札の枚数に等しい
1種色:赤
赤が呪文をテーマとしているセットでこれを使うことが多い。
- 攻撃またはブロックしているクリーチャー1体にN点のダメージを与える
1種色:白
白の直接ダメージは戦闘中にしか発生しない。
- 飛行を持つクリーチャー1体にN点のダメージを与える
1種色:緑
3種色:赤
対飛行の2色なので、赤と緑は飛行クリーチャーにダメージを与える。緑は赤よりもかなり多いが、これは赤の直接ダメージが飛行クリーチャーに当てられるからである。
複数対象への直接ダメージ
1種色:赤
2種色:白
赤はあらゆるクリーチャーにもクリーチャーの一部にもダメージを与える。少量のダメージを与える(1~2点で小型クリーチャーを殺す)ことも、ほとんどのクリーチャーを殺すような大量のダメージを与えることもある。赤のこの種類の能力では、自分のものも含むクリーチャーすべてにダメージを与えることがほとんどである。白は複数のクリーチャーに与えたり、攻撃クリーチャーすべてあるいはブロック・クリーチャーすべてに与えたりすることがある。
手札破壊
1種色:黒
1色にしか存在しない大型能力の1つである。一番近い能力を持つのは青で、対戦相手に対しても使えるカード濾過能力を持っていることがある。
二段攻撃
1種色:白、赤
白と赤は先制攻撃の1種色でもある。先制攻撃の3種色である黒は二段攻撃を持たない。
《生命吸収》能力(クリーチャー/プレイヤー1つにダメージを与え、それと同じ点数のライフを得る。)
1種色:黒
3種色:白
他の色でもダメージを与えることやライフを得ることはあるが、両方を同時に行なうのは黒だけである(ああ、厳密に言えば赤と白を組み合わせると可能だ)。黒は何度も《生命吸収》効果を繰り返すような誘発型能力や起動型能力を、大抵は{1}のコストで持つこともある。白はオルゾフのセット(つまり『ラヴニカ』のセット)でこの能力に足を踏み入れている。
エンチャント除去
1種色:白、緑
白と緑は大抵コモンに1枚エンチャント除去カードを持つ。緑のものは大抵アーティファクトとエンチャントのどちらでも破壊できる呪文である(「アーティファクト除去」参照)。
「エンチャントレス」能力(あなたがエンチャント・呪文を1つ唱えるたび、カードを1枚引く。)
1種色:白
2種色:緑
この能力は最初、『アルファ版』で《新緑の女魔術師》という緑のカードに存在した。長年緑のままだったが、狭いデッキのテーマにおいて白でカードを引くという実験の一環として白に移行していった。この能力はまだ緑にもいくらか存在している。
墓地からカードを追放する
1種色:黒
2種色:白
この能力は墓地から使える能力があるカードへの対策として用いられている。黒が一番多いが、白も必要なセットでは行なうことがある。
追加攻撃(このターン攻撃したクリーチャーをすべてアンタップする。このメイン・フェイズの後に、追加の戦闘フェイズとそれに続く追加のメイン・フェイズを加える。)
1種色:赤
3種色:白
2回攻撃するのは赤の領域である。テーマ的に、白が行なうことがあっても問題はない。
格闘
1種色:緑
2種色:赤
これは緑の主なクリーチャー除去である。赤も使うことがあるが、その量はずっと少ない。
一方的格闘(クリーチャー1体は、それのパワーに等しい点数のダメージを別のクリーチャー1体に与える。)
1種色:緑
2種色:赤
これは赤の能力だったが、緑のクリーチャー除去はクリーチャーに関連すべきで、赤には他にも直接ダメージ呪文が大量にあったので緑にこそ必要だとわかった。そのため、赤の頻度は下がっている。
先制攻撃
1種色:白、赤
3種色:黒
白と赤は訓練を受けた戦士の色(白は軍団、赤は常に情熱的に戦う強さ)である。黒は3種色で、今日ではほぼ騎士でしか使用されない。
瞬速
1種色:青
2種色:緑
3種色:白、黒、赤
どの色でも瞬速を使うことはできる。青はその対応して使うという青のプレイスタイルのためにもっとも多い。緑はクリーチャー除去の一形態として瞬速を持つ。白、黒、赤は、対応して使うような戦場に出たときの能力など、カードの能力を使えるようにするために必要なときに瞬速を持つ。
「明滅」(クリーチャー/パーマネント1つを追放し、その後オーナーのコントロール下で戦場に戻す。戻るのがターン終了時であることもある。)
1種色:白、青
3種色:黒
この能力は白と青に存在する。黒には、クリーチャーを追放するのではなく墓地に置くというこの能力のバリエーションがある。
飛行
1種色:白、青
2種色:黒、赤
3種色:緑
白と青は飛行の主な2色である。青にはほとんどの飛行クリーチャーがある。白にはほとんどの効率的な小型飛行クリーチャーがある。青は飛行を与えることも多く、白にも時折存在する。赤の飛行はほとんどがドラゴンとフェニックスに限られており、弱く小さい飛行クリーチャーはたまにしか存在しない。緑は3種色となっているがむしろ4種色と言うべきで、非常に稀にしか飛行は存在しない。
《濃霧》能力(このターン与えられる戦闘ダメージをすべて軽減する。)
1種色:緑
3種色:白
この能力は長年に渡り、5色中4色に存在していた。最初は緑で、長年色々と変動して、最終的に白になったが、その後で本来の位置である緑に戻った。
攻撃強制(このターン、クリーチャー1体は可能なら攻撃する。)
1種色:赤
2種色:青
この能力はあまり使わないが、使うときには赤と青で使う。赤はフレイバー的に感情を揺らす色であり、青は精神支配の色である。
ブロック強制(このターン、クリーチャー1体はブロックしなければならない。)
1種色:赤
2種色:緑
この能力はあまり使わないが、クリーチャーにブロックを強制する色は赤と緑である。
生け贄強制
- クリーチャーを生け贄に捧げさせる(プレイヤー1人/すべてのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。)
1種色:黒
黒は自分のクリーチャーを殺すことも、自分にクリーチャーを殺させることもある。
- アーティファクトを生け贄に捧げさせる(プレイヤー1人/すべてのプレイヤーはアーティファクト1つを生け贄に捧げる。)
1種色:赤
赤はアーティファクトを生け贄に捧げさせることができる。
- パーマネントを生け贄に捧げさせる(プレイヤー1人/すべてのプレイヤーはパーマネント1つを生け贄に捧げる。)
1種色:赤
赤は、パーマネントを生け贄に捧げさせることもできる。
クリーチャー「凍結」(クリーチャー1体をタップする。そのクリーチャーはコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。)
1種色:青
開発部では近年、これは青の能力だということが気に入られている。
土地「凍結」(土地1つをタップする。その土地はコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。)
1種色:赤
これを赤の「ちょっと土地除去」として実験している。
カード・タイプ関連の利益
これには、そのカード・タイプを助ける(唱えるためのコストを下げる、何らかの形で強化する、効果を生み出すためにそれを使う、など)ものと、そのカード・タイプが助ける(そのカード・タイプをプレイすると有利な効果が得られる、戦場、手札、墓地に特定の数だけ存在すれば能力が得られる、リソースとして生け贄に捧げることができる、など)ものがあり、幅広いものが含まれ得る。
- アーティファクト関連の利益
1種色:青
青はアーティファクトが大好きだ。
- クリーチャー関連の利益
1種色:緑
2種色:白
緑と白は主なクリーチャーの色であり(呪文に比べたクリーチャーの割合が最も高い)、クリーチャーを出していることを好む色である。
- エンチャント関連の利益
1種色:白
2種色:緑
白と緑は最もエンチャントの価値を認めている2色でもある。
- インスタント、ソーサリー関連の利益
1種色:青
2種色:赤
クリーチャーの色がクリーチャーを好きで、呪文の色はインスタントやソーサリーが好きである。
- 土地関連の利益
1種色:緑
2種色:白、青、黒、赤
土地を一番愛している色は緑だが、どの色も対応する基本土地タイプのことは大好きである。
《ガス化》能力(このクリーチャーはダメージを与えも与えられもしない。)
1種色:白
2種色:青
この能力は最近は減っているが、何年も前に青から白に移動させたものである(そして最初期には《濃霧》の変種として緑に存在していた)。白はこの能力をクリーチャーに与えることが多く、青はこの能力を持つクリーチャーがいることが多い。
速攻
1種色:赤
2種色:黒
3種色:緑
速攻は奇妙な状況である。赤は1種色である。黒は2種色だが、主にリミテッドのためである。緑は3種色だが、これは構築のためにデベロップが使ったものである。したがって、緑の速攻クリーチャーは数は多くないが、質が高い傾向にある。これは、デザインとデベロップが速攻を必要とする色が異なっていることから起こっている。両グループが満足するような妥協なのだ。
呪禁
1種色:青
2種色:緑
青には、呪禁を持つクリーチャーもいるし、疑似打ち消し呪文として呪禁を与えることも多い。緑では、回避能力を持たない大型クリーチャーが呪禁を持つことが多い。
「幻影能力」(このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。)
1種色:青
この能力は最初黒のスピリットが持っていて、「卑屈」と呼ばれていたが、青に移され、幻影に紐付けられている。
「衝動的ドロー」(自分のライブラリーの一番上からN枚追放する。ターン終了時まで、この方法で追放されたカードをプレイしてもよい。)
1種色:赤
これは赤がカードを引く主な方法であり、赤の持つすぐに動きたいという衝動的性質を使っている。
カウンターやトークンを増やす
1種色:青、緑
2種色:白
この能力は、カウンターやトークンが作られる時点でその数を増やすものもあれば、すでに存在しているものの数を増やすものもある。2倍にすることもあれば、単純に1~2個増やすこともある。青や緑に最も多いが、白にも認められるようになっている。
破壊不能
1種色:白
2種色:黒、緑
3種色:青、赤
白と、それよりは少ないが緑に、最初から破壊不能を持ったクリーチャーがいる傾向にある。黒と緑は、再生の代わりとしてターン終了時まで破壊不能を与える起動型能力を持つことが多い。白は、以前はプロテクションを使っていた状況で一時的な破壊不能を用いることがある。神々のサイクルのようなものを作るときは、全ての色で破壊不能を用いることがある。
「カバル」能力(他のクリーチャーが1体死亡するたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
1種色:黒
2種色:赤
この能力は初めてこの能力を持ったクリーチャーである『アラビアンナイト』の《Khabál Ghoul》にちなんで「カバル」と呼ばれている。黒は死の色なので、これは長い間黒の能力だった。しかし、時折赤にも持たせるようになっている。
土地除去
1種色:赤
2種色:黒、緑
3種色:白
この分類は、昔に比べてかなり数が減ったことによって歪んでいる。土地除去能力のほとんどは赤のままで、黒と緑がそれに次ぐ。白は全体土地除去的なものでのみ土地を破壊する。白のカラー・パイの一部ではあるが、あまり行わない。
《ルアゴイフ》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、自身の/すべての墓地にあるカードの枚数に等しい。)
1種色:緑
2種色:黒
3種色:白、青、赤
《ルアゴイフ》は最初は緑で、その後黒にも広がった。稀に、他の色もこの能力を扱うことがあり、それはサイクルであるか、あるいは墓地にある特定の種類のカードを参照するかする。他の変更点として、常時チェックし続けるのではなく、唱えるときに枚数を参照し、+1/+1カウンターを使ってその値を固定するというものであることがある。
ライフを得る
1種色:白、緑
2種色:黒
白と緑は、単にプレイヤーがライフを得るという能力がある2色である。黒もライフを得ることはあるが、それは何かを生け贄に捧げるか、絆魂を用いるか、他のクリーチャーやプレイヤーにダメージを与えるかしたときだけである(《生命吸収》能力参照)。白は、他のクリーチャーが戦場に出たときにライフを得ることがある。黒は、他のクリーチャーが死亡したときにライフを得ることがある。
ライフの喪失
1種色:黒
黒は、《生命吸収》能力以外にも単純にプレイヤーにライフを失わせることがある。最近は《生命吸収》能力のほうが頻度が高くなっている(あるいは直接ダメージになっている)。これは、ダメージならプレインズウォーカーにも対処できるからである。
絆魂
1種色:白
2種色:黒
白と黒はこの能力に関して全く異なるフレイバー的裏付けを持っているが、どちらもほとんどのセットで存在している。
「封鎖」(エンチャントされたクリーチャーはアンタップしない。)
1種色:青
これはリミテッドにおける青の主なクリーチャー対策の1つである。これはほとんどがオーラである。一時的なものについては同じく青の「凍結」を参照のこと。
《ロボトミー》能力(土地でないカード名1つを選ぶ。プレイヤー1人の墓地、手札、ライブラリーからそのカード名のカード全てを探し、それらを追放する。)
1種色:黒
この能力が最初に作られたのは『テンペスト』の青黒のカード《ロボトミー》だが、その後で黒だけの能力へと移行した。
対戦相手の手札を見る
1種色:青
2種色:黒
単にこの能力を使う色は青だけである。黒は、手札破壊の際にどのカードを捨てさせるかを選ぶためにのみ相手の手札を見る。我々はこの能力がゲームプレイを遅くする傾向にあるので、この能力の量を減らしている。一方で手札破壊呪文は作り続けているため、興味深いことにこの能力は青よりも黒でよく見られるようになっている。
「ルーター」能力(カードを1枚引き、カード1枚を捨てる。)
1種色:青
青は、自分のライブラリーを掘り進めて解決手段を探す色である。
《寄せ餌》能力(このクリーチャーをブロックできるクリーチャーはすべてこれをブロックする。)
1種色:緑
この能力は『アルファ版』からマジックに存在しているが、その頻度は次第に下がっていた。現在は頻繁には存在しないし、リミテッドでの影響の大きさから高いレアリティにしか存在していない。
制限付き《寄せ餌》能力(このターン、このクリーチャーは可能ならブロックされなければならない。)
1種色:緑
2種色:赤
これは《寄せ餌》能力の控えめなバージョンである。誰かはブロックしなければならないが、全員がブロックしなければならないわけではない。赤でもこの能力を時折使うようになっている。
永続的マナ生成
1種色:緑
3種色:黒
土地を探す色であることの他に、緑はマナを毎ターン生み出して素早くマナを揃え、大型呪文を唱えられるようにするパーマネントの色でもある。黒も稀にこの能力を持ち、大抵は何らかの代償を必要とする。
一時的マナ生成
1種色:赤
2種色:黒
一時的にマナ加速を行なう色の一番は赤である。単発的な呪文や、単発的な誘発型能力を持つパーマネントや、使うために生け贄にする必要があるものが存在する。黒もマナを得ることはできるが、大抵は何らかの代償が必要となる。代償として最も多いのは、他の何かを生け贄に捧げることである。
「時間操作」(ターンを終了する。)
1種色:青
3種色:赤
この能力は頻繁に存在するものではないが、存在する場合には青で時間操作というフレイバーになる。赤でも一度、「次のターンの終了時に敗北する」という一文をつけて存在した。
《マロー》能力(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ自分の手札にあるカードの枚数に等しい。)
1種色:青、緑
青は知識の色であり、緑は知恵の色である。つまり、この2色が「知っている」ことを参照する色である。
「翻弄」(呪文のカード名1つを選ぶ。このカードが戦場にあるかぎり、その呪文は唱えられない。)
1種色:白
『インベイジョン』の《翻弄する魔道士》(クリス・ピキュラ/Chris Pikulaのインビテーショナル・カード)にちなんで呼ばれているこの能力を持っているのは、大抵はクリーチャーかエンチャントであり、特定の呪文を唱えることを禁止する。事前対策的なので、白である。
威迫
1種色:黒、赤
この能力は最初、名前がつけられていなかった頃は赤だったが、キーワード化されたとき、威嚇がなくなって飛行以外の回避能力が必要だった黒にも与えられた。3色目が2種色か3種色かどちらであるべきかの議論が重ねられている。
ライブラリー破壊(プレイヤー1人は自分のライブラリーの一番上からN枚のカードを自分の墓地に置く。)
1種色:青
2種色:黒
この能力は長年青だけに存在していたが、最近は黒にも認めるようになってきている。
エンチャント/カウンター移動
1種色:青
青はついているものを動かす色である。装備品はまだ動かしていないが、いつか動かす可能性はある。
攻撃義務
1種色:赤
これのフレイバーは赤においては素晴らしいが、ゲームプレイが素晴らしいとは限らないということがわかってきた。そこで、これの頻度を下げている。
《平和な心》能力(エンチャントされているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。)
1種色:白
これはリミテッドにおける白の最強のクリーチャー除去の1つであり、大抵はオーラである。稀に、クリーチャー以外に使われることもある。その呪文が、クリーチャー/パーマネントが起動型能力を使うことを禁止することもある。また、攻撃だけ、ブロックだけを禁止することもある。
《恐慌》能力(このターン、クリーチャー1体はブロックできない。)
1種色:赤
この能力はほとんどの場合呪文だが、時折高いレアリティで起動型能力としても存在する。
ライブラリーの一番上からコストを支払ってカードをプレイする
1種色:青
2種色:緑
この能力は大抵は自分のライブラリーの一番上を公開してプレイするようにするパーマネントが持つ。その後で自分のライブラリーの一番上から唱える。緑がこの能力を使う場合、大抵、プレイしてよいのは一部のパーマネントだけである。
ライブラリーの一番上からコストを払うことなくカードをプレイする
1種色:赤
この能力はかつては青のものだったが、(何が起こるのかわからないという)混沌らしさがあり、一方で赤にはさらに多くの能力が必要だったので、赤に移動した。
《変身》能力(クリーチャー1体を追放する。それのコントローラーはクリーチャー・カードが公開されるまで自分のライブラリーを一番上から1枚ずつ公開する。そのプレイヤーはそのカードを戦場に出す。)
1種色:赤
2種色:青
長い間、この能力は青のものだった。赤を拡張する場所を探していて、我々はこの《変身》のパイを分割することにした。結果がわかっている変身は青に、結果がわからない変身は赤に割り振ることにしたのだ。青は結果を把握したときにだけ変身させたいと考える一方で、赤は喜んでリスクを取るからである。また、赤は多くのことが一度に変化するような大きな混沌の能力を使う。
処理禁止(このターン、対戦相手は呪文を唱えられない。)
1種色:白
白は事前対策的な色であり、何かが起こる前に止める色である(青が何かが起こるときに止める、対応する色であることとは対照的である)。
プロテクション
1種色:白
3種色:青、黒、赤、緑
プロテクションは常盤木(ほとんどのセットに存在する)メカニズムから落ちて落葉樹(必要なときに使うことができる)メカニズムとなったが、それでも時々登場する。主に白の能力だが、他の色でも存在でき、その場合には大抵その色が嫌うもの(敵対色や、緑から見たアーティファクトなど)へのプロテクションである。
果敢
1種色:青
2種色:赤
3種色:白
この能力は最初は『タルキール覇王譚』のジェスカイのキーワードだった。この能力が青と赤に存在した隙間を埋めるものだったので注目を集めることになった。白には『タルキール覇王譚』ブロック以外では果敢を持つカードはまだ存在していないが、いつかは登場することになると信じている。
「懲罰者」能力(対戦相手が2つのうちどちらの効果が発生するか選ぶ。)
1種色:赤
2種色:黒
赤では、2つの能力のうち一方は大抵の場合その選択を行なう対戦相手へのダメージであり、もう一方はカラー・パイ上では赤が通常しないようなことである。黒もこの能力を持つことがあるが、そちらはカラー・パイを曲げるような一面は存在しないことが多い。
手札からカードを戦場に出す
- 手札からカードを戦場に出す
1種色:緑
それほど頻繁に作るわけではない能力だが、使う場合には緑である。
- 手札からアーティファクトを戦場に出す
1種色:青
2種色:白
青はこれを「アーティファクト関連の利益」の色として行なう。白がこれを行なうのは、装備品が関わる場合である。
- 手札からクリーチャーを戦場に出す
1種色:緑
2種色:青、赤
3種色:白、黒
緑が最も多くこの能力を持つ。青は大抵の場合変身というフレイバーを伴い、クリーチャーを1体手札に戻す。赤がこれを行う場合、そのクリーチャーはターン終了時に生け贄に捧げられたり手札に戻されたりする。その色に対応するクリーチャー・タイプを扱う場合、全ての色でこの種類の能力を使うことがある。
- 手札からエンチャントを戦場に出す
1種色:白
2種色:緑
3種色:青
これもあまり数が多くない能力である。白と、興味深いことに青は、これをオーラに絞っている一方で、緑はあらゆるエンチャントを戦場に出す。
- 手札から土地を戦場に出す
1種色:緑
緑はかつていつもこれを行なっていた。今でも行っているが、昔ほど多くはない。
- 手札からプレインズウォーカーを戦場に出す
1種色:白
まだこの能力は存在していないが、おそらくは白になるだろう。
無作為破壊効果(唱える時点で結果がわからない破壊。)
1種色:赤
赤は混沌の色なので、時折、エンチャントでないパーマネント(部分集合である場合もある)を無作為に破壊する能力を与える。
到達
1種色:緑
2種色:赤
3種色:白
緑はほとんど飛行を持っていないので、緑が他のプレイヤーの飛行クリーチャーに対抗する手段の1つがこれである。つい最近、赤をこれの2種色にすることを決めた。白が3種色なのは、ほとんど射手のせいである。
「リアニメイト」(墓地からクリーチャー・カード1枚を戦場に戻す)
1種色:黒
2種色:白、赤、緑
黒は死体を生き返らせることに最も長けた色である。何を戻すかについて実際上の制限は存在しない。白は、点数で見たマナ・コストが2以下程度の小型クリーチャーをリアニメイトする傾向にある。また、主に白のクリーチャー・タイプ(天使、人間など)をリアニメイトすることもある。赤にはフェニックスが存在する。緑は自分で墓地から戻ってくるクリーチャーがいる。黒と白はときおりクリーチャー全体を一度にリアニメイトすることがある。
カウンター除去
1種色:黒
黒はカウンターを取り除く色であるが、プレイヤー上ではなく戦場にあるパーマネント上のものに限られる。
《再供給》能力(墓地から複数のカードを自分のライブラリーに戻す。)
1種色:緑
2種色:青
これは、自分の墓地にあるカードを自分のライブラリーに戻すという能力である。これは「生命のサイクル」というフレイバーで緑が行なうことがほとんどだが、時折青も行なうことがある。また、手札も一緒に切り混ぜ、その後でカードを引きなおすこともある。
墓地からカードを手札に戻す
- 墓地からカード1枚を手札に戻す
1種色:緑
任意のカードを戻すという能力は主に緑で行われ、大抵はアンコモン以上のレアリティである。
- 墓地からアーティファクト・カード1枚を手札に戻す
1種色:青
2種色:白
青はアーティファクトと最も親和性が高い(親和だけに)。したがって、最もアーティファクトを戻す色である。ただし、白も可能である。装備品がテーマのセットであれば、白は装備品だけを戻すことがある。
- 墓地からクリーチャー・カード1枚を手札に戻す
1種色:黒
2種色:白
黒は自分の墓地からあらゆるクリーチャーを戻すことができる(他のプレイヤーのカードを手札に入れることはできない)。また、黒は《グレイブディガー》能力と呼ばれる戦場に出たときの誘発型能力でこれをすることがある。《グレイブディガー》は初めてこの能力を持ったカードである。大抵、白で戻すことができるのは点数で見たマナ・コストが小さいクリーチャーだけである。
- 墓地からエンチャント・カード1枚を手札に戻す
1種色:白
エンチャントを戻すのは主に白の能力である。
- 墓地からインスタント・カード1枚を手札に戻す
1種色:青
2種色:赤
青と赤は呪文の色である(この2色はクリーチャーに対する呪文の比率が最も高い)。したがって、インスタントを戻すことができるのはこの2色である。この2色を区別する場合、青はインスタントを戻すことが多く、赤はソーサリーを戻すことが多い。
- 墓地から土地1枚を手札に戻す
1種色:緑
緑はどのカードでも戻すことができるが、カード・タイプごとに区分するとなると、緑は土地を戻すことが多い。
- 墓地からソーサリー・カード1枚を手札に戻す
1種色:赤
2種色:青
インスタントを戻すのと同じだが、色は逆になる。
ルール定義
1種色:白
2種色:青、黒、赤、緑
これらのカードはパーマネントであり、ほとんどはクリーチャーやエンチャントである。これらのカードはマジックの基本的なルールを変更する。どの色にもこの種の能力はいくらか存在するが、白が一番多い。
「赤ルーター」能力(カード1枚を捨て、カードを1枚引く。)
1種色:赤
赤には赤の「ルーター」能力が存在するが、赤の考えのなさからカードを引くよりも前にカードを捨てる。
占術
1種色:青
2種色:白、黒、赤、緑
すべての色に占術は存在するが、青が一番多い。また、占術の数字は青が一番大きく、赤が一番小さい。
「センギア」能力(このクリーチャーにダメージを与えられたクリーチャー1体が死亡したとき、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
1種色:黒
この能力は『アルファ版』の《センギアの吸血鬼》が持っていたもので、以降も時折黒に存在している。クリーチャーが+1/+1カウンターを得ないことが多々あるので、近年はしばしばこれの変種が存在している。
「スペクター」能力(このクリーチャーが対戦相手1人に戦闘ダメージを与えたとき、そのプレイヤーはカード1枚を捨てる。)
1種色:黒
この能力はクリーチャー・タイプのスペクターと関連付けられることが多い。《好奇心》能力がカードを引く色にあるのと同様、「スペクター」能力はカードを捨てさせる色である黒に存在する。
呪文のコピー(インスタントかソーサリーである呪文1つをコピーする。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。)
1種色:青、赤
この能力が存在するのはほぼレアにだけである。青と赤とどちらにふさわしいか何度も変更したが、最終的に両方でできることにした。
呪文の移し替え(単一の対象をとる呪文1つの対象を変更する。)
1種色:青、赤
呪文のコピーと同じことが呪文の移し替えに関しても起こっていた。そしてこちらも最終的には同じ結論に到り、両方の色で可能になった。
「忍び寄り」(このクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってはブロックされない。)
1種色:緑
これは大抵の場合3/3以上のクリーチャーで用いられる。
パーマネントを永続的に奪う
1種色:青
3種色:黒
青は他のプレイヤーのパーマネントのコントロールを奪う色である。あらゆるタイプのパーマネントを奪うことができるが、奪うことが最も多いのはクリーチャーである。黒も稀に奪うことが認められる。赤も奪うことがあるが、必ず一時的である(下記参照)。
パーマネントを一時的に奪う
1種色:赤
赤はパーマネント、主にクリーチャーのコントロールを、1ターンの間奪い、速攻を与え、そしてターン終了時には返す。
「スーパートランプル」(このクリーチャーがブロックされなかったかのように戦闘ダメージを割り振ってもよい。)
1種色:緑
この能力はそう頻繁に使うものではないが、使う場合は緑である。
パワーとタフネスの交換
1種色:青
2種色:赤
最も多いのは青だが、赤も時折行なうことがある。自身のパワーとタフネスを入れ替える能力を持つクリーチャーが存在することもある。
クリーチャーをタップする
1種色:白
2種色:青
クリーチャーをタップする主な色は白である。青がクリーチャーをタップする場合、大抵はアンタップする能力も持つ(《ぐるぐる》能力参照)。これの例外は、クリーチャーを「凍結」させるときである(「凍結」参照)。
徴税
1種色:白
徴税カードとは、対戦相手が通常追加コストなしでできる行動をする際にコストを支払わせるカードのことである。徴税カードのほとんどはクリーチャーやエンチャントであるが、時折単発的呪文で行われることもある。
《Time Walk》能力(このターンの後で追加の1ターンを得る。)
1種色:青
3種色:赤
追加ターンを得る主な色は青である。大抵は神話レアで存在する。赤も稀に《Time Walk》能力を使うことがあるが、その場合は追加ターンの終了時にゲームに負けるなどの重いペナルティが課せられている。
トークン生成
1種色:白、緑
2種色:青、黒、赤
全ての色でクリーチャー・トークンを作ることができる。クリーチャーの主な色である白と緑が最も多い。白は1/1などの小型のクリーチャー・トークンを作ることが多く、緑は3/3以上といった大型のトークンを作ることが多い。白のトークンは小さいので、同時に複数のトークンが生成されることが多い。黒が作るのは2/2のゾンビが最も多い。赤は1/1のゴブリンが最も多い。赤のトークン・クリーチャーの中にはいくらか大きい代わりにターン終了時に追放されるものもある。
トランプル
1種色:緑
2種色:赤
3種色:白、青、黒
トランプルの主な色は緑であるが、赤の比率は時とともに増えてきている。高レアリティの大型のクリーチャーであれば、全ての色でトランプルを使うことができる。
「変容」(クリーチャー1体は、パワーがNでタフネスがNの[色]・[タイプ]になる。)
1種色:青
変容には、単発的呪文によるそのターンの間だけの一時的なものと、大抵はオーラによる比較的永続的なものがある。この能力はクリーチャーの基本のパワーとタフネスを上書きする。この能力はかつては青と白の両方に存在したが、青に集約することに決めた。
「教示者」(自分のライブラリーからカード1枚を探し、それを手札に入れる。)
- 任意のカードの「教示」
1種色:黒
『アルファ版』に《Demonic Tutor》というカードがあり、そのため任意のタイプのカードを教示する色は黒に固定されている。理念的には青のほうがふさわしいという議論は長年存在しているが、この能力の色は変更されていない。
- アーティファクト「教示」
1種色:青
2種色:白
青はあらゆる種類のアーティファクトを探すことができる。白は装備品や機体といった特定の部分集合に限られることが多い。
- クリーチャー「教示」
1種色:緑
2種色:白、青、黒、赤
クリーチャーを教示する主な色は緑である。場合によっては直接戦場に出すこともある。どの色も、自分の色のクリーチャー・タイプを教示することはできる。例えば、赤であればドラゴンを教示してくることができる。
- エンチャント「教示」
1種色:白
ライブラリーからエンチャントを探す色は白である。
- インスタント/ソーサリー「教示」
1種色:青
教示する場合、この2種類の呪文はひとまとめに扱われることが多く、青が探す。
- 土地「教示」
1種色:緑
3種色:白、青、黒、赤
緑は土地の色の1つであり、土地を教示することに最も長けた色である。直接戦場に出すこともある。他の4色も、それぞれ対応する基本土地タイプの土地を教示してくることができることがある。
- プレインズウォーカー「教示」
1種色:白
この種のカードは1枚しか存在せず、それは白であった。
- ライブラリーの一番上からN枚の中から「教示」
シャッフルの回数を減らすため、ライブラリーの一番上の一部のカード、大抵は4~5枚からだけ「教示」するという能力を増やし始めている。この節で記載した各色の能力はそのままこの項目にも適用される。
《ぐるぐる》能力(クリーチャー/パーマネント1つをタップ/アンタップする。)
1種色:青
『アルファ版』で《ぐるぐる》が作られて以来、青はパーマネントをタップしたりアンタップしたりする能力を持ち続けている。クリーチャーだけに影響を及ぼすことが最も多い。青で単にタップするだけ、アンタップするだけということは少なく、その両方の選択肢がある。これの例外は、クリーチャーをタップして1ターンの間アンタップさせないという「凍結」である。
クリーチャーをアンタップする
1種色:緑、青
2種色:白
クリーチャーをアンタップする能力は以前は白の領域だったが、クリーチャー対策となるようにクリーチャー1体をアンタップさせる能力を緑に移動させた。自軍のクリーチャー全てをアンタップさせたり、防御的と定義されている呪文によってクリーチャー1体をアンタップさせたりすることは今でも白で可能である。青でアンタップさせる能力は、大抵の場合タップさせる能力と対になっている(《ぐるぐる》能力参照)。
土地をアンタップする
1種色:緑
3種色:青
土地をアンタップすることが最も多い色は、土地と最も相性がよくマナを生み出す色である緑である。青もいくらかこれを行なうことがある。
自身をアンタップする
1種色:青
2種色:白
これは、自身をアンタップする起動型(あるいは誘発型)能力を持つクリーチャーである。ほとんどは青だが、警戒を使うとタイミング的に問題がある場合に警戒の代わりとして白に持たせることがある。
警戒
1種色:白
2種色:緑
白はパワーよりもタフネスのほうが大きいクリーチャーでこの能力を持つことが多く、パワーはほとんどの場合3以下である。緑は白との差別化のため、大型クリーチャーでこの能力を持つことが多い。
「大将軍」(このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれあなたがコントロールするクリーチャーの総数に等しい。)
1種色:白
2種色:緑
この能力は最初、『アルファ版』の赤の《ケルドの大将軍》が持っていたものだった。後にクリーチャーの色である緑に移動し、さらに軍隊の色であり大量の小型クリーチャーを並べることで有利を得る白に移動した。今でも緑にいくらか存在するが、ほとんどは白である。
「ホイーリング」(各プレイヤーはそれぞれ自分の手札を捨て、カードをN枚引く。)
1種色:青、赤
これが赤の能力であるべきかどうか、開発部では激論が起こっている。もちろん、これのもとは『アルファ版』の《Wheel of Fortune》だが、赤が苦手であるべきカード・アドバンテージそのものである。現時点では、これはカラー・パイの赤(と青)のままになっている。
「敗北しない」(これが戦場にある限りコントローラーはゲームに敗北しない。ただし別の敗北手段があることが多い。)
1種色:黒
これは『アルファ版』の《Lich》が最初であり、それ以降も稀に使われてきている。
ふう!
正直なところ、始めた時点ではこれほどの大事業になるとは思わなかった。このかなり網羅的なメカニズム的カラー・パイを楽しんでもらえたなら幸いである。プレイヤー諸君がこの記事を参照すると思われるので、何か足りないものや間違っていると思われるものを見つけたら修正できる(あるいは反論できる)ように教えてもらいたい。メール、各ソーシャルメディア(Twitter、Tumblr、Google+、Instagram)で(英語で)聞かせてくれたまえ。
それではまた次回、間違いなく諸君の話題に登ることになる記事でお会いしよう。
その日まで、あなたが私と同様にカラー・パイの探索を楽しみますように。
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