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開発秘話

Making Magic -マジック開発秘話-

2つのホントと1つのウソ

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2つのホントと1つのウソ

Mark Rosewater / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru

2014年6月2日


 ほぼ毎晩、私の家族は揃って、家で作った夕食を食べる。夕食の話題はその日にあったこと、そして時間があればゲームも楽しむ。子供たちはみなゲームを楽しんでいるが、中でも一番下のサラ/Sarahは、彼女曰くディナー・ゲームに情熱を燃やしている。彼女は本を買い、そしてインターネットで夕食中にできるゲームを探している。先週、彼女は新しく「2つのホントと1つのウソ/Two Truths and a Lie」というゲームを見付けたと言ってきた。おそらく彼女の両親よりも古くからあるであろうこのゲームを、そうとは知らず新しいものだと信じている姿は本当に可愛いものだった。

 「2つのホントと1つのウソ」をプレイしたことがない諸君のために説明すると、このゲームはそのタイトルそのままだ。1人が自分について3つの「事実」を言う。そのうちの2つは本当で、1つは嘘なのだ。その嘘がどれなのかを当てる、というゲームである。サラがこのゲームを持ってきたのを見て、「2つのホントと1つのウソ」を使えばいい記事が書けると思い立ったので、今回はそれを披露する。「2つのホントと1つのウソ」を通して、諸君のマジックに関する知識を試してもらうとしよう。


天秤》 アート:Randy Gallegos

 これから、マジックに関する3つの「事実」を提示するので、その中のどれがウソなのかを推測してもらいたい。その後、答えを公開して、その事実について解説しよう。この上なくシンプルな話だ。それでは、用意はいいかね?

第1問

 第1問は、『ニクスへの旅』に関する問題だ。

事実1:『ニクスへの旅』のデザイン・チームは土地・エンチャントを作ろうと時間を費やした。

事実2:星座メカニズムは、かつて『ラヴニカへの回帰』のアゾリウスのメカニズムとして試されたものだ。

事実3:デザイン・チームは《輝く透光》(『未来予知』のミライシフト・カードにあった史上初のクリーチャー・エンチャント)をトークンとしてこのセットに入れることを検討していた。

 さあ、どれが嘘か当ててくれたまえ。決められたかね? 正解は――


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