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戦略記事

鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」

あっという間だったプロツアー『神々の軍勢』、お見逃しはありませんか?

あっという間だったプロツアー『神々の軍勢』、お見逃しはありませんか?

 皆さんお久しぶりです!先日スペインはバレンシアで開催されたプロツアー『神々の軍勢』で、ニコニコ生放送の司会を務めました鍛冶友浩です。あっという間に過ぎてしまった3日間でしたが、プロツアー観戦の生放送はお楽しみいただけましたでしょうか?

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 発売したばかりの新セットである『神々の軍勢』が加わったテーロス・ブロックのブースタードラフトと、《野生のナカティル》に《苦花》の復活により激変したモダンという2つのフォーマット16回戦で争われた予選ラウンド。

 そして続く決勝ラウンドは、モダンのみの3回戦。勝ち組がフタを開けるまでわからないどころか、フタを開けてもわからない多種多様なアーキタイプの戦いに、最後まで試合から目を離すことができませんでした!

 決勝は18歳の若手でありながらグランプリ優勝経験のあるジェイコブ・ウィルソン/Jacob Wilson(左) と 前回のプロツアーでTop25入賞し、Magic Onlineで練習に励んだショーン・マクラーレン/Shaun McLaren(右)の顔合わせ。

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 ウィルソンは、2013年に開催されたモダンのグランプリ・アトランタ優勝者であり《出産の殻》の達人であるサミュエル・パラデー/Samuel Pardeeが制作した「メリーラ・ポッド」。

Jacob Wilson -「メリーラ・ポッド」
プロツアー『神々の軍勢』 / モダン[MO] [ARENA]
3 《
1 《
2 《草むした墓
1 《森林の墓地
1 《寺院の庭
3 《剃刀境の茂み
1 《神無き祭殿
4 《霧深い雨林
4 《新緑の地下墓地
3 《ガヴォニーの居住区

-土地(23)-

4 《極楽鳥
3 《貴族の教主
1 《臓物の予見者
2 《復活の声
2 《根の壁
1 《シルヴォクののけ者、メリーラ
1 《クァーサルの群れ魔道士
1 《漁る軟泥
1 《呪文滑り
4 《台所の嫌がらせ屋
1 《永遠の証人
1 《オルゾフの司教
2 《残忍なレッドキャップ
1 《静寂の守り手、リンヴァーラ
1 《イーオスのレインジャー
1 《目覚ましヒバリ
1 《叫び大口

-クリーチャー(28)-
2 《突然の衰微
4 《出産の殻
3 《召喚の調べ

-呪文(9)-
1 《戦争の報い、禍汰奇
1 《漁る軟泥
1 《復活の声
1 《調和スリヴァー
1 《罪の収集者
1 《強情なベイロス
1 《納墓の総督
2 《殺戮の契約
4 《思考囲い
2 《流刑への道

-サイドボード(15)-

 対するマクラーレンは、世界選手権2013を優勝したシャハール・シェンハー/Shahar Shenharとはまた違ったアプローチの「青白赤コントロール」となりました。

Shaun McLaren - 「青白赤コントロール」
プロツアー『神々の軍勢』 / モダン[MO] [ARENA]
2 《
1 《平地
1 《
2 《神聖なる泉
4 《天界の列柱
2 《蒸気孔
2 《硫黄の滝
1 《聖なる鋳造所
4 《沸騰する小湖
3 《乾燥台地
4 《地盤の際

-土地(26)-

4 《瞬唱の魔道士
1 《ヴェンディリオン三人衆

-クリーチャー(5)-
4 《稲妻
3 《流刑への道
1 《呪文嵌め
4 《稲妻のらせん
4 《マナ漏出
2 《差し戻し
3 《電解
1 《神々の憤怒
3 《謎めいた命令
2 《スフィンクスの啓示
2 《復讐のアジャニ

-呪文(29)-
1 《イゼットの静電術師
2 《斑岩の節
2 《大祖始の遺産
2 《石のような静寂
1 《天界の粛清
1 《神々の憤怒
1 《対抗変転
1 《世界のるつぼ
1 《不忠の糸
1 《機を見た援軍
1 《摩耗 // 損耗
1 《論理の結び目

-サイドボード(15)-

 そして、3日間の激闘の末、優勝のトロフィーを手にしたのは、ショーン・マクラーレン/Shaun McLaren(カナダ)でした! 彼には優勝直後にニコ生ブースに来てもらい、インタビューするチャンスをもらえましたので、そちらもどうぞ。(ちなみに、わたくし英語が得意なわけではないため通訳を手伝ってもらいました。やっぱり英語って大事ですね!)

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 プロツアー『神々の軍勢』・日本語カバレージページ

ニコニコ生放送 タイムシフト視聴
日程放送日放送時間放送ページ
1日目2月21日(金)PM5:00~翌AM5:00放送ページ
2日目2月22日(土)PM5:00~翌AM5:00放送ページ
3日目2月23日(日)PM6:00~翌AM4:00放送ページ

(タイムシフト視聴には、事前予約またはプレミアム会員登録が必要です)


 長時間のイベントでしたが、個人的にこの生放送で一番印象に残ったゲームは、準々決勝でのパトリック・ディックマン/Patrick Dickmann 対 クリスチャン・サイボルト/Christian Seiboldです。

 この二人は同世代で同郷のドイツ出身、サイボルトの使用したデッキリストは、ディックマンのシェアしたもの、といった複雑な関係...!

 そしてマッチアップは親和(ロボッツ)にタルモ双子と、1ゲーム目は当然アーティファクト・クリーチャーたちの超展開で圧倒してのサイボルトが先取かと思われましたが、のらりくらりと呪文をうまく使ってゲームスピードをコントロールしたディックマンが逆転勝利を収めました。

 さすがは約1600人のモダンイベントとなったグランプリ・アントワープで、テンポ双子で優勝しているだけはありますね。一瞬だけ映像に写された彼の《殴打頭蓋》のトークンには驚かされましたが、その辺りは試合動画をどうぞ!

 Pro Tour Born of the Gods Match Coverage(英語版、YouTube動画)

 グランプリやプロツアーの日本語カバレージページにはプロプレイヤーのキャラクターがうかがえる人気のコラム「トップ8プレイヤープロフィール」として、決勝ラウンドに残ったプレイヤーへのインタビューが掲載されています。今回のプロツアー『神々の軍勢』のトップ8プレイヤープロフィールも面白いのでぜひ見てみてくださいね。

 また、ニコニコ生放送中にもお話したのですが、わたくしプロツアー開催2日前にバレンシア入りしたところ、なんと宿泊ホテルに会議室を借りて「チャネルファイアーボール(CFB)」の面々がプロツアーへ向けて最終調整に励んでいるのを発見しました!

CFB.jpg

 そこでCFBのメンバーである中村 修平氏に少し見学させてもらえないかと交渉してもらっている時に気がついてしまった、会議室を使用している団体のお名前。

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 これは世を忍ぶ仮の姿、おそらく最近オペレーションズ・リサーチ(数学の分野)で博士号を取得したフランク・カーステン/Frank Karstenの仕業でしょう。近々、なかしゅー世界一周のプロツアー「神々の軍勢」編も掲載されるそうですので、そちらにもご期待下さい。

 なかしゅー記事でもよく紹介され、日本でのグランプリ優勝経験もあるチェコのトッププレイヤー、マーティン・ジュザ/Martin Juzaがあんまりにもカルピスが好きということで幾つかおみやげを持っていったところ、渡したこちらが驚くほど喜んでもらえました。

juza_cifka.jpg

 一緒にいたプロツアー『ラヴニカへの回帰』チャンピオンのスタニスラフ・ツィフカ/Stanislav Cifkaにも1本渡し、仲良く写真撮影。こちら含め、Facebookにはイベント中の写真をまとめたアルバムもアップされていますよ! ちなみに以下の写真にはジュザ本人から「いいね!」を頂きました!

juza_kaji.jpg

 では、最後に次の国内グランプリとプロツアーのスケジュールをご確認下さい!

グランプリ・名古屋2014
  • 開催日:2014年4月11~13日
  • フォーマット: 『テーロス』『神々の軍勢』シールドデッキ+ドラフト
プロツアー『ニクスへの旅』
  • 開催日:2014年5月16〜18日
  • フォーマット:『テーロス』ブロック構築 / 『テーロス』ブロック・ドラフト
プロツアー『ニクスへの旅』予選

 最後に、現在開催されているへのプロツアー『ニクスへの旅』予選での上位デッキリストのリンクをこちらに掲載しておきますね。スタンダードの研究にご活用下さい!

 それでは皆さん、またプロツアーで!

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