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鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」

第21回:Paulo Vitor Damo da Rosaの「青白Delver-Blade」をリプレイ!

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鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」

2012.01.31

第21回:Paulo Vitor Damo da Rosaの「青白Delver-Blade」をリプレイ!


 こんにちは、鍛冶です。

闇の隆盛 2月3日発売

 みなさん、「闇の隆盛」のプレリリースには参加されましたか?
 自分は寝坊で不参加というプレイヤーの風上にも置けない失態で、逆にちょっと寂しい週末でした。
 現実世界では残念なことをしてしまいましたが、MagicOnlineでもプレリリースが行われる予定ですので、こちらで発売記念のお祭りは楽しみたいと思います。
 詳しいスケジュールについてはまだ発表されていませんので、オンラインプレイヤーの方は続報をお待ちください!

 さて今週は、津村の週刊連載でも2週間にわたって(第86回第87回)解説&対策講座が開かれた、「青白Delver-Blade」の動画をお送りしたいと思います。

Paulo Vitor Damo da Rosa
グランプリ・オーランド2012 3位[MO] [ARENA]
9 《
1 《平地
4 《金属海の沿岸
4 《氷河の城砦
3 《ムーアランドの憑依地

-土地(21)-

4 《秘密を掘り下げる者
4 《瞬唱の魔道士
3 《不可視の忍び寄り
2 《マーフォークの物あさり
3 《聖トラフトの霊

-クリーチャー(16)-
3 《ギタクシア派の調査
3 《はらわた撃ち
4 《思案
3 《蒸気の絡みつき
4 《マナ漏出
2 《深夜の出没
2 《ルーン唱えの長槍
2 《戦争と平和の剣

-呪文(23)-
2 《幻影の像
1 《精神的つまづき
1 《蒸気の絡みつき
2 《神への捧げ物
1 《否認
2 《四肢切断
2 《雲散霧消
2 《忘却の輪
2 《機を見た援軍

-サイドボード(15)-

 攻撃クリーチャーは、デッキ名にもなっている1マナの《秘密を掘り下げる者》から始まり、白い理由でもある3マナの《聖トラフトの霊》と、超軽量ながらも非常に重たいパンチ力を持った高クロック・クリーチャーで固められています。

 また、サポートに《マナ漏出》や、《瞬唱の魔道士》といった顔ぶれは、なんだかレガシー的なカードチョイスですね。

 しかも、このデッキを構築したのは「今週のリプレイ!」第19回でも紹介したトリッキーなデッキを好むPaulo Vitor Damo da Rosaです。
 今、非常に流行している「青白Delver-Blade」ですが、いったいどんな動きをするのかまずは確認してみましょう!


Game 1 vs. 緑単エルフ(メインデッキ)


埋め込み動画は、スマートフォン版では非表示となっています。
下記リンクから動画をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=JCvVSyIbQd0


0:00
 《瞬唱の魔道士》のフラッシュバックする対象にも事欠かない、最高に良いハンド。
 インスタントと土地もバランスが取れていて、2枚の《秘密を掘り下げる者》で序盤も安心!

0:12
 アップキープは《》だったが、これで《氷河の城砦》もアンタップインできるぞ。
 《はらわた撃ち》で《ラノワールのエルフ》を除去し、追加の《秘密を掘り下げる者》をキャスト。
 次のライブラリーのトップが非常に気になるね!

0:26
 ここで一番嬉しい《思案》を公開&トップデック!
 2体のアタッカーが《昆虫の逸脱者》へと変身し、ダメージクロックは3ターン目にして飛行で6点。
 《蒸気の絡みつき》を持っていることだし、ここはエンドに《瞬唱の魔道士》を戦場に追加してアタックするプランを選択だ!


 そしてここからは巷で頻出しているであろう「青白Delver-Blade」同士のミラーマッチに注目してみました。
 相手のクリーチャーに干渉できないデッキは、Game 1の対戦相手のようにあっという間にボコボコにされてしまうけれど、同型となると話は別。
 スピードも基本戦略も同じで、カードアドバンテージを得る手段も、サイドボードも同じだったらどんなところで差が出るんだろうか?


Game 2 vs. 青白Delver-Blade ミラーマッチその1(メインデッキ)


埋め込み動画は、スマートフォン版では非表示となっています。
下記リンクから動画をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=Tl3ZIYHMf2g


0:00
 ちょっと重いのが気になるが、ダメージ・クロックは十分にある。
 3マナ目までストレートに伸びるかが勝負所?

0:28
 なんと、対戦相手も同じデッキ!
 ファイレクシア・マナへのライフの支払いや、《秘密を掘り下げる者》を変身させられるかが大事なゲームになりそうだ。
 でも3ターン目に《聖トラフトの霊》を出せたので、今のところは先攻の分で若干有利か?

0:58
 《昆虫の逸脱者》のアタックで《瞬唱の魔道士》の存在はわかっていたが、ケアし続けるということは《聖トラフトの霊》も何もしない死にカードと化すということ。
 それならば「攻撃」から相打ちで解決、フラッシュバックの選択肢を奪ってみよう。
 ここで《はらわた撃ち》までは予想外だったが、後続に《不可視の忍び寄り》ならOKだ。

1:17
 非常にタイトなダメージレースで、どちらが有利なのかさっぱりわからない。
 だが、ここで引いた《思案》は最高に良いトップデックということに間違いない。
 ドロー呪文を連鎖できれば《ルーン唱えの長槍》でぎりぎり間に合う?

1:47
 《秘密を掘り下げる者》を変身されなかったので、勝負はあと1ターン延長!?
 墓地にはインスタントが2枚。相手のライフは残り8。ダメージは見た目3点。
 そして手札にはインスタントがあるのはあるのだけれど・・・それは《マナ漏出》。
 あれ、でも自分の《瞬唱の魔道士》を《マナ漏出》すれば、足りてる!


Game 3 vs. 青白Delver-Blade ミラーマッチその2(サイドボード後)


埋め込み動画は、スマートフォン版では非表示となっています。
下記リンクから動画をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=w7xWUHhRPOM


0:00
 土地が多めだが、《思案》+《秘密を掘り下げる者》コンボと《ムーアランドの憑依地》を持っていることからキープしてみた。
 高速なデッキ同士のミラーマッチということもあり、アクションの多そうなハンドをキープしたかったが、わざわざマリガンするほどでもないだろう。

0:18
 相手が《思案》をキャストしての《秘密を掘り下げる者》アタックに、実はインスタントがないという疑惑がある。
 だが、こちらの手札はゲームを長引かせることで有利になる《マーフォークの物あさり》と《ムーアランドの憑依地》、《思案》であることから、ここはブロックの一択だ。
 ダメージレースで混戦に持ち込むよりも、着実に有利になるプランを選ぼう。

0:30
 この《蒸気の絡みつき》はのちに大きな意味を持つので要注意。
 対戦相手がここで取った行動は、1マナと手札1枚を使って、こちらの2マナクリーチャーを手札に戻し、1点のライフを奪ったのみ。

0:40
 ここで今のプランに最適なカード、《機を見た援軍》をドロー!
 《瞬唱の魔道士》の効果で奪われたカードアドバンテージを取り返すことができ、それだけだけじゃなく、押せ押せな相手のプランを崩す必殺技だ。
 だが相手はファイレクシア・マナにライフを支払っていたので、効果を最大限に発揮するときまでもう少し温存しよう。

1:25
 狙いすまして、《蒸気の絡みつき》で《瞬唱の魔道士》を戻すというカード的に損な交換をしつつも、ライフの推移が最大になるようにプレイを選んだ。
 ダイナミックに戦況が変わり、これで相手の2枚の《不可視の忍び寄り》も相対的に貧弱なクリーチャーに見えるようになったのでは?
 まさに形勢逆転!

1:45
 しかし、対戦相手も簡単には優位を譲ってくれなかった。
 《機を見た援軍》をキャストし、ライフとトークンを呼び出すと、戦場はイーブンに!
 こっちにはもう1枚の《機を見た援軍》があるし、いざとなれば更にフラッシュバックも可能なのだが、これは地味ながらも、毎ターン起動している《マーフォークの物あさり》の能力が効いているのだ。

2:15
 相手の手札には、戻した《瞬唱の魔道士》がある。
 今までの対戦相手のゲームの組み立て方を考えると、こちらが《ムーアランドの憑依地》のトークンを出せば《蒸気の絡みつき》を唱え、ダメージを優先してくるだろう。
 そこでもう一度、引きつけてから《機を見た援軍》!
 先に《機を見た援軍》では《瞬唱の魔道士》をキャストさせるのは難しかっただろう。

2:45
 我慢比べはまだまだ続き、対戦相手も2枚目の《機を見た援軍》だ!
 さっきのターンに《瞬唱の魔道士》を引き出しておいたおかげで、安心してこっちは3回目の《機を見た援軍》!
 前のターンのプレイを間違えていたならば、対戦相手に3回目の《機を見た援軍》をキャストされてしまっていただろう。
 もしそうだったならば、確実に負けていたはずだ。

3:25
 この《忘却の輪》に勝利を確信。
 あとはクリーチャー同士の相打ちを繰り返し、お互いのリソースを減らしながら残ったパーマネントの数で勝負だ!


 さて、このゲームを最後まで見て0:30の《蒸気の絡みつき》はなぜ正しくないプレイだったか考えてみよう。
 一つは、《機を見た援軍》へ自分のクリーチャー、ライフへ同時に干渉できる唯一の呪文だからだ。
 そしてもう一つ、戦場に残りがちな《瞬唱の魔道士》を経由して、他のより効果の強いカードへ変換することができたからだ。
 たった1マナのカードといっても、視点を変えればプレイの幅は広がるぞ!


 というわけで、ミラーマッチに注目したリプレイはどうでしたか?
 自分の経験から考えると、ミラーマッチというのは、瞬殺コンボでない限り、消耗戦の果てに決着がつくもの。
 同じデッキでも、コントロール的なプレイだったり、ビートダウン的に攻めなければならない瞬間も訪れるわけですが、そのバランスを見極めるのはやっぱり難しいですね。
 この《機を見た援軍》のシーソーゲームなんかは本当にハラハラしていたんですが、こういうゲームは好きですか?

 それではまた来週!



☆今週のイベント・インフォメーション!

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 Magic Onlineの最新情報・イベント結果・デッキリストがわかる公式情報ページはこちら!(リンク先は英語)
 What's Happening?


マジック・オンライン プロツアー予選:バルセロナ・アヴァシンの帰還

開始時間: 下記スケジュールをご参照ください。
開催場所: 「Scheduled Events room.」
参加費: 30チケット
プロダクト: モダン構築のデッキを用意する必要があります。
参加人数: 33人~768人
イベント内容: モダン構築戦。参加者数に応じた回戦数のスイスラウンド、Top8ではシングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。ブースターパックの種類は、そのイベントの時点でMagic Onlineで利用可能なマジック:ザ・ギャザリングのセットからウィザーズ・オブ・ザ・コースト社によって選ばれたものになります。

順位 賞品 QP
優勝 プロツアー・アヴァシンの帰還の参加権利
及びスーパードラフトの招待
ブースターパック 48個
6
準優勝 ブースターパック 48個 5
3,4位 ブースターパック 36個 4
5-8位 ブースターパック 24個 3
9-16位 ブースターパック 12個 0
17-32位 ブースターパック 6個 0
33-64位 ブースターパック 3個 0
65-128位 ブースターパック 2個 0
129-256位 ブースターパック 1個 0


開催スケジュール

開催日 開始時刻
2月4日 AM0:00
2月6日 AM4:00
2月21日 AM1:00
2月26日 AM4:00
3月5日 AM0:00
3月12日 AM3:00
3月17日 PM10:00
3月19日 AM3:00
3月24日 PM7:00
3月25日 AM3:00
4月1日 PM11:00

プロツアー予選への参加資格
プロツアー予選がクラッシュしてしまった場合について
プロツアー:アヴァシンの帰還 スーパー・ドラフト

 以上につきましては、第18回の記事をご覧ください。


Magic Online Championship Series(MOCS) - シーズン 1

MOCS-QP-1

QP獲得期間:1/4~2/1(ダウンタイムまで)
プロモカード:《Demonic Tutor

チャンピオンシップ
開催日時:2/5 AM0:00 (日本時間)
種目:モダン構築戦

 詳しくは、英語記事「2012 Magic Online Championship Series」をご覧ください。


参加人数によるラウンド数
参加人数 ラウンド数
8 3
9-16 4
17-32 5
33-64 6
65-128 7
129-226 8
227-409 9
410人以上 10
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