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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
第9回:津村健志の「青白コントロール」をリプレイ!
読み物
鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
2011.03.29
第9回:津村健志の「青白コントロール」をリプレイ!
こんにちは、鍛冶です。
今週も津村の週刊連載で紹介されていた「青白コントロール」をリプレイしてみたいと思います。
解説は先週掲載分に詳しく書かれています。
5 《島》 4 《平地》 3 《天界の列柱》 4 《氷河の城砦》 4 《金属海の沿岸》 1 《沸騰する小湖》 1 《湿地の干潟》 3 《地盤の際》 1 《惑いの迷路》 -土地(26)- 3 《前兆の壁》 1 《宝物の魔道士》 1 《ワームとぐろエンジン》 -クリーチャー(5)- |
4 《定業》 4 《糾弾》 2 《呪文貫き》 3 《マナ漏出》 1 《剥奪》 2 《伝染病の留め金》 2 《転倒の磁石》 2 《審判の日》 1 《イシュ・サーの背骨》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 2 《ギデオン・ジュラ》 2 《滞留者ヴェンセール》 -呪文(29)- |
2 《呪文貫き》 3 《光輝王の昇天》 3 《瞬間凍結》 2 《神への捧げ物》 2 《審判の日》 3 《神聖の力線》 -サイドボード(15)- |
対「Caw-Blade」の解説にかなりの分量が割かれていますが、実際にどうプレイすればいいの?
ということで、今週もリプレイを見ながら考えてみましょう!
Game 1
http://www.youtube.com/watch?v=qojh5exI_1c
0:00
《前兆の壁》に《マナ漏出》と、序盤を凌ぎやすいカードと十分な土地に恵まれた、とてもいいハンド。
色マナも問題なく、《天界の列柱》と《地盤の際》も含まれているのも嬉しいところ。
0:35
《忍び寄るタール坑》スタートだったので、青黒かなと思えば《湿地の干潟》からの《石鍛冶の神秘家》。「Caw-Bladeタッチ黒」のようです。
《饗宴と飢餓の剣》を装備されても3/4と考えると、壁で攻撃は止まってはいるものの、2ターン目にしてプレッシャーを感じる。
1:08
先手第4ターン、《精神を刻む者、ジェイス》を出すかどうか。
《マナ漏出》される可能性も十分あるが、ここで動き出さないことも後々問題になってしまう。
打ち消された上で、次のターンに《精神を刻む者、ジェイス》をキャストされると仮定しても、こちらの《滞留者ヴェンセール》が通ることになる。
最悪、お互い「ターンごとにリソース+1」な状態が続くだけだし、忠誠度:-8の能力でパーマネント処理も可能なのでここは攻めどきか。
もちろん、《石鍛冶の神秘家》用のマナを拘束できるし、打ち消されない可能性もあるしね!
2:21
さっき予測したとおり、《マナ漏出》される→相手にジェイス→こちらからヴェンセール、の展開で、お互いに選択肢がここまでない状態だったが、ここからが難しいところ。
まず、マナを立てた相手に《地盤の際》を使い、半強制的に《石鍛冶の神秘家》を使わせタップアウトにさせる。
その後、《前兆の壁》を取り除きつつ、《審判の日》をキャストした。
これで《滞留者ヴェンセール》の忠誠度が7になり、あと2ターン凌げばゲームを掌握できそうだ。
《惑いの迷路》もあることだし、《糾弾》も引いていい感じに。
3:16
相手の行動が《戦隊の鷹》+もう1枚くらいの読みが、2枚の《コジレックの審問》だったのでちょっと再考。
ここは《惑いの迷路》でアタックを防ぐつもりで、タップインの《金属海の沿岸》を置いてしまう。
しかし、これはミスプレイだったと相手の行動でハッとさせられる。
仮に、ここで《湿地の干潟》を置いていれば、《惑いの迷路》を《地盤の際》されても、代わりに《天界の列柱》をアクティブに出来た。
たまたま《滞留者ヴェンセール》の忠誠度が9だったからよかったものの、残したマナは全く使えず、《饗宴と飢餓の剣》の一撃で逆転されてしまうレベルのプレイだった。反省・・・。
4:05
ここでプランを考えなおして、《滞留者ヴェンセール》を囮にすることに。
《精神を刻む者、ジェイス》を相殺しつつ、《忍び寄るタール坑》を《地盤の際》した。
都合よく、《審判の日》と《伝染病の留め金》もあるので、後続の《戦隊の鷹》も怖くない。
4:46
ここから一方的なゲームに。
さすがに片方だけがプレインズウォーカーをコントロールしている状態が続いてはゲームにならず、《伝染病の留め金》で忠誠度も増殖し出してゲーム終了。
ここでサイドボード。
このプランも、津村の記事と同じin、outで試してみました。
out | in |
1 《宝物の魔道士》 1 《ワームとぐろエンジン》 2 《審判の日》 |
2 《呪文貫き》 2 《神への捧げ物》 |
Game 2
http://www.youtube.com/watch?v=-n7ZIaBv4lM
0:16
またも《石鍛冶の神秘家》でゲームが始まるが、今回は《前兆の壁》がない。
《糾弾》を構えつつ、序盤にして「ミスったら即負け」な展開に。
0:34
土地がまだあるので、ここで焦らず《定業》はプレイせずキープ。
《糾弾》と《マナ漏出》を構えてエンド。
1:00
相手も《饗宴と飢餓の剣》の装備などにかかるマナを気にして、大ぶりな動きはしてこない。
こちらもそのままマナを立てつつ、《定業》で土地を探しにいくと《神への捧げ物》を発見!
1:14
相手の《マナ漏出》を構えた《饗宴と飢餓の剣》でのアタックを、《糾弾》を囮にした《神への捧げ物》でかわす。
これで頭から離れなかった《忍び寄るタール坑》への意識を緩められる。
1:57
3マナを残した《ジェイス・ベレレン》に対し、あえて《マナ漏出》で仕掛けていく。
理由は簡単で、津村の解説記事にもあるが《滞留者ヴェンセール》を通しておきたいからだ。
具体的に優位性を分析するならば、カードアドバンテージ面では「ジェイスの忠誠-1」と「ヴェンセールの忠誠+2」がほぼ同じ能力であるが、+と-の差が中期的にはこちらに傾く理由になる。
さらに、この忠誠度の差3点を埋めるために《忍び寄るタール坑》をアタックに使ってくるならば、それはそれで土地4枚を拘束していることになる。
もちろん、何も対処しないならば-8の紋章がゲームを強制終了させるので、相手に選択肢はないのだが・・・。
つまり、ここでの《マナ漏出》は「カードアドバンテージ的」には損をするが、「テンポ的」にかなりの優位を創りだす《暗黒の儀式》だ。
2:59
《忍び寄るタール坑》のアタックを、ハンドの《転倒の磁石》で阻止するつもりが、《強迫》で抜かれてしまう。
しかし、《滞留者ヴェンセール》は忠誠度が高いので、焦らず《定業》でハンドを整える。
3:34
《糾弾》を引けば、相手も《コジレックの審問》、と攻防が続くが、さきほどのテンポの優位が大きくなってきた。
ここで《コジレックの審問》に対し、《マナ漏出》。
3マナを支払えば《忍び寄るタール坑》は使えないが、こちらが本当に残したい《糾弾》は相手に見えていないため、《マナ漏出》を使わせたことで満足してくれる可能性があり、実際そうしてくれた。
カードアドバンテージ的には損する可能性があるが、テンポ面を意識させる使い方でハンドに《糾弾》を残すことに成功、これで《忍び寄るタール坑》を処理できた。
3:53
この《糾弾》が決まった時点で勝負ありかに見えたが、《戦隊の鷹》が続いて現れる。
4:10
土地を置いて6マナ使える状況で、《ギデオン・ジュラ》を唱えるか、《精神を刻む者、ジェイス》と《伝染病の留め金》か。
相手の《ジェイス・ベレレン》の忠誠度は3だ。
ここでの行動はとても難しかったが、みなさんならばどうするだろう?
5:13
《天界の列柱》で《精神を刻む者、ジェイス》にアタックをすると、チャンプブロックされるつもりが通ってしまう。
《滞留者ヴェンセール》で《伝染病の留め金》をブリンクして、《戦隊の鷹》を破壊する。
これで《滞留者ヴェンセール》の紋章が使える準備が整ってしまい、対戦相手、さすがに投了。
ちなみに、これはトーナメントに参加した時のものなので、2ターン目まで相手が「Caw-Blade」とは気付きませんでした。
タッチ黒や、赤に純正ものといろいろ派生するのはデッキのポテンシャルが高いからですね。
自分の体感では、《石鍛冶の神秘家》や《戦隊の鷹》を序盤に唱えられるだけでかなりキツイですが、その分中盤から後半は《滞留者ヴェンセール》ががんばってくれます。
《伝染病の留め金》や《転倒の磁石》という自分の嫌いなカードも入っていましたが(笑)、使ってみると採用されている理由も分かってきました。
カードは毛嫌いせず、いろいろ試してみるものですね。
それではまた来週!
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