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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

第5回:ミラディン包囲戦のリリースイベントをリプレイ!

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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

2011.03.01

第5回:ミラディン包囲戦のリリースイベントをリプレイ!

 こんにちは、鍛冶です。

 前々回前回と2週に続いてお送りしたプロツアー・パリの決勝動画、みなさんいかがでしたか?
 試合時間無制限で、お互いにかかっているものも大きく、ちょっと動画が長くなってしまいましたね。
 ですが、今週からはまたMagic Onlineのリプレイに戻ります!(今回からMO動画にも音が入りました!)

 以前も紹介したのですが、2/21からミラディン包囲戦のリリースイベントが始まりました。

 Magic Online Mirrodin Besieged Release Events!

 英語のページでちょっと分かりにくいのですが、要するに包囲戦入りの8人ドラフトや16人シールドのトーナメントなどが始まるということです。

 というわけで、今回はシールドのトーナメントに参加してみたいと思います。

 MOの新セット発売時のシールドは、賞品も沢山配られるので参加者もとても多く、たくさんのトーナメントが開催されます。

 具体的には、24tixを払えば傷跡×3パック・包囲戦×3パックが配られてデッキ構築が始まり、賞品は2勝2敗で3パック、3勝1敗で8パック、4戦全勝だと13パックにアバターというおまけも配られるという大盤振る舞いさですね。

 ちなみに、いまのパック相場では3-1すればもう一回シールドに参加してお釣りが来ますよ!

 さて、10分も待たずに16人が集まったので、さっそくですがシールドのカードプールを見てみましょう。

シールド カードプール
{W} {U} {B}
1 《回収の斥候
1 《オーリオックの太陽追い
1 《レオニンの裁き人
1 《ノーンの僧侶
1 《オーリオックの模造品
1 《主の呼び声
1 《刃の歩哨
1 《ガルマの保護者
1 《枝モズ

1 《魂の受け流し
1 《大あわての回収
1 《謎鍛冶
1 《金切り声のシルカウ
1 《板金鎧の海うろつき
1 《宝物の魔道士
1 《ヴィダルケンの解剖学者
1 《血清掻き
1 《闇滑りのドレイク
2 《空長魚の群れ
1 《尖塔の海蛇

1 《空への跳躍
1 《形勢一変
1 《目的のための燃料
1 《媒介のアスプ
1 《敗血のネズミ
1 《屍気を飛ばすもの
1 《災いの召使い
1 《堕落した収穫者

1 《汚れた一撃
1 《恐ろしき天啓
1 《悪性の傷
1 《ファイレクシア化
1 《病的な略取
2 《感染の賦活
{R} {G} {0}
1 《カルドーサの再誕
1 《オキシダの向こう見ず
1 《鉄を食うもの
1 《刃族の狂戦士
1 《オーガの抵抗者
2 《カルドーサの首謀者
1 《オーガの装具奪い

1 《恐慌の呪文爆弾
1 《圧壊
1 《不純の焼き払い
1 《エズーリの射手
1 《荒廃のマンバ
1 《腐敗狼
2 《ヴィリジアンの堕落者
1 《シルヴォクの模造品
1 《荒廃後家蜘蛛
1 《絡み森のカマキリ
1 《酸の巣の蜘蛛
1 《ファングレンの匪賊

1 《不自然な捕食
1 《暴走の先導
1 《苦行主義
1 《荒々しき力
1 《ボーラスの工作員、テゼレット

1 《金のマイア
2 《銀のマイア
1 《鉄のマイア
2 《マイアの種父
1 《絡み線の壁
1 《刻まれた勇者
1 《訓練する徒食者
1 《剃刀ヶ原のサイ
1 《ファイレクシアの巨大戦車

1 《調和者隊の盾
1 《叫び角笛
1 《胆液の水源
1 《液鋼の塗膜
1 《太陽の宝球
1 《転倒の磁石
1 《ピストン式大槌
1 《磁力地雷
1 《感染の三角護符
1 《生体融合外骨格
1 《マイアのタービン


 まず、なにより目を引くのが包囲戦のトップレアの《ボーラスの工作員、テゼレット》です。

 4ターン目に忠誠値:-1の能力でアーティファクトを5/5に出来ればゲームはかなりの場合、圧勝することが出来ると思うのですが、青黒という構築はいかがなものでしょうか。
 この構築にはちょっと時間が掛かりそうなので、2枚ある《ヴィリジアンの堕落者》を使った感染デッキを先につくってみたいと思います。

シールド 感染デッキ[MO] [ARENA]
8 《
9 《

-土地(17)-

1 《エズーリの射手
1 《荒廃のマンバ
1 《腐敗狼
1 《シルヴォクの模造品
2 《ヴィリジアンの堕落者
1 《敗血のネズミ
1 《荒廃後家蜘蛛
1 《酸の巣の蜘蛛
1 《災いの召使い
1 《ファイレクシアの巨大戦車

-クリーチャー(11)-
1 《調和者隊の盾
1 《不自然な捕食
1 《悪性の傷
1 《暴走の先導
1 《病的な略取
1 《転倒の磁石
1 《感染の三角護符
2 《感染の賦活
1 《生体融合外骨格
1 《苦行主義
1 《荒々しき力

-呪文(12)-

 ここまでの構築で使った時間は2分ほどだったので、残り18分をゆっくり非感染デッキの構築に当てたいと思います。

 カードプールを色別でよくみると、白にいいところはなく、赤に除去は1枚ありますがその他は微妙な感じ。
 青は4,5マナの飛行が充実していて、《銀のマイア》も2枚あり主色にするには十分な枚数がありました。
 黒は感染向きのカードが多く、除去に不安が残ります。
 最後の緑も枚数こそありますが、感染カードばかりでいまいち。

 カードパワーで青緑という選択肢も考えましたが、そうなると30点デッキ(ライフ20点と毒カウンター10点を狙うどっちつかずなデッキ)になってしまうおそれがあるので悩ましいですね。

 うーん。
 なら、青タッチ黒赤の除去と《ボーラスの工作員、テゼレット》な構築なんてどうだろう? 土地配分どうしよう?

 そうこうしていると、気がつけばタイムアップ。
 結局、最初に作った感染デッキでエントリーされて、Round1が始まりました。


Round 1

http://www.youtube.com/watch?v=t4vRVa88fNA

1:19 《病的な略取》をドローしたことで、相討ちでアドバンテージを稼ぐプランに。

2:22 《シルヴォクの模造品》と《飛行機械の組立工》の交換。ラッキー。

2:52 必要がないのに《蔵製錬のドラゴン》がアタックしてきた!
 おかげでコモン2枚でドラゴンを打ちとってしまった。こうマナを構えている自分としては、何もされないほうがこちらにとってキツい選択だったと思います。

3:27 もうハンドの枚数だけでかなり有利なのに、都合よく《》をドロー!


Round 2

http://www.youtube.com/watch?v=071xF6iPfAE

0:45 テンポを取りつつ毒カウンターを相手に与え、《敗血のネズミ》も強化される。

2:37 サイドボードの《ファングレンの匪賊》が大活躍。感染相手にサイズが大きいことは重要ですね。

3:50 《苦行主義》があるのに《転倒の磁石》を出される。
 残りの相手の手札は、《病的な略取》で回収した《ファイレクシアの巨大戦車》と《ファイレクシアの消化者》ですから、心配はありません。

 ちょっと早くゲームが終わったので、コーヒーを煎れつつRound3を待ちます。
 MOだと、このラウンドの合間の時間を有効につかえるのはよいところですね。
 僕の場合は、このあいた時間で部屋が少しだけ綺麗になります(笑)


Round 3

http://www.youtube.com/watch?v=r_GWfHnJBSE

1:00 《地平線の呪文爆弾》は《粗石の魔道士》のサーチ用?
 3色な可能性があり、《感染の賦活》で《鉛のマイア》も処理できることから呪文爆弾を破壊することを選択。

1:40 相手にクロックがないことと《苦行主義》が手札にあるので、クリーチャーを温存しながら《感染の賦活》。

3:10 《苦行主義》に守られた感染クリーチャーは止まらない!
 相手がどんなシステムクリーチャーをコントロールしていようが、対象に出来なければ意味が無い。

4:00 さすがは神話レアの《聖別されたスフィンクス》。
 こちらのデッキにあれを除去する手段がないので、これ1枚にもう負けそう。《転倒の磁石》が頼み。

4:27 《腐敗狼》で1枚ドローすれば相手は2枚のドロー。うーん、引けません。

5:38 《クローンの殻》で追加のブロッカーを呼ばれたくないので、誘発に対応して破壊!

6:14 何故か対戦相手はブロッカー2体しかいない状況でターン終了。《苦行主義》を勘違いしていたのか、《転倒の磁石》でゲームを終える。


Round 4

http://www.youtube.com/watch?v=yi63uKY85Sk


0:54 後手で《》9枚なのに厳しいドロー。相手にクロックが無いのが救い。

1:17 《》さえ引ければ手札のすべてアドバンテージにつながるカードに!

2:50 3-0しているだけあって、対戦相手のデッキには強いカードが多い。

6:14 実質、感染クリーチャーが全滅した格好に。

6:45 《飲み込む金屑ワーム》を対処出来るカードはデッキに入ってません!

10:23 トップデックした再生持ち、《荒廃のマンバ》で戦線を維持できそうになる。

11:00 さらに、相手の勘違い《闇の掌握》で有利になったかと思いきや。

11:18 こちらも《飲み込む金屑ワーム》の能力を勘違いしていました。
 ブロック時にも誘発しちゃうんですね。 うーん、勉強になりました・・・。


 最後は勘違いでかっこ悪くゲームに負けてしまいましたが、十分に楽しめました。

 やっぱり、20分という短い時間で最善のデッキ構築するのは難しいですね。
 シールドはサイドボードも重要で、デッキをまるごと40枚変更して色変えを行ったりもよくある話ですし、ラウンドの合間にもトーナメントの為にできることがたくさんあります。

 そんな奥の深いフォーマットですし、3/9までお祭りが続きますので時間があるかたは参加してみてはどうでしょう?

 それではまた来週!

Magic Online

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