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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
第4回:プロツアー・パリ決勝戦をリプレイ!?後編
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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
2011.02.22
第4回:プロツアー・パリ決勝戦をリプレイ!~後編
どうも、鍛冶です。
今週も前回に引き続き、パリで行われたプロツアーの決勝戦のリプレイ動画を見てみましょう!
プロツアー・パリのカバレージへは、上記バナーから飛べます。また、Game 1・2の結果を見逃してしまった方は、こちらからどうぞ。
1対1で迎えたGame 3はかなり緊張感が高まっており、ここが勝負の分かれ目です。
熱い試合なだけに、videoが4本になってしまいましたが、ぜひ最後まで楽しんでくださいね!
ところで、プロツアーの決勝ラウンドは、3本先取なのでサイドボードがより大切になってきます。
みなさんには、そういった所も意識してゲームを見ていただきたいので、まずは二人のデッキリストを御覧ください。
5 《島》 4 《平地》 4 《天界の列柱》 4 《氷河の城砦》 4 《金属海の沿岸》 1 《霧深い雨林》 4 《地盤の際》 -土地(26)- 4 《戦隊の鷹》 4 《石鍛冶の神秘家》 -クリーチャー(8)- |
4 《定業》 4 《呪文貫き》 3 《マナ漏出》 1 《剥奪》 1 《冷静な反論》 4 《審判の日》 1 《シルヴォクの生命杖》 1 《饗宴と飢餓の剣》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 3 《ギデオン・ジュラ》 -呪文(26)- |
2 《悪斬の天使》 4 《失脚》 3 《漸増爆弾》 2 《神への捧げ物》 2 《瞬間凍結》 1 《否認》 1 《肉体と精神の剣》 -サイドボード(15)- |
5 《山》 5 《平地》 4 《乾燥台地》 4 《湿地の干潟》 4 《沸騰する小湖》 1 《ぐらつく峰》 3 《進化する未開地》 -土地(26)- 4 《ステップのオオヤマネコ》 4 《ゴブリンの先達》 1 《トゲ撃ちの古老》 4 《戦隊の鷹》 4 《板金鎧の土百足》 3 《石鍛冶の神秘家》 2 《ミラディンの十字軍》 2 《オキシド山の英雄》 -クリーチャー(24)- |
3 《稲妻》 2 《未達への旅》 2 《冒険者の装具》 1 《肉体と精神の剣》 1 《饗宴と飢餓の剣》 1 《槌のコス》 -呪文(10)- |
4 《狡猾な火花魔道士》 3 《コーの火歩き》 1 《ミラディンの十字軍》 4 《電弧の痕跡》 1 《反逆の印》 1 《バジリスクの首輪》 1 《槌のコス》 -サイドボード(15)- |
Ben Starkのデッキは先週の津村 健志の記事でも解説されていますが、メインボードの構成は、Rietzlのボロスに有利とは言えず、1マナからはじまるビートダウンに《呪文貫き》や《マナ漏出》などのユーティリティであるはずのカウンター呪文が全くの無駄カードになってしまいます。
なので、サイドボードには10枚近くのビートダウン対策が含まれており、特に《失脚》は《ステップのオオヤマネコ》への最良の解答です。
もちろん、《悪斬の天使》も除去をサイドアウトさせにくくさせたり、その《未達への旅》にも効果的な《漸増爆弾》と、2ゲーム目以降は有利な構成であることは間違いありません。
また、逆にPaul Rietzlのメインボードには無駄が少ない反面、サイドボードはStarkの青白には心もとなく感じますね。
《狡猾な火花魔道士》や、《コーの火歩き》、《電弧の痕跡》は明らかに違うデッキを意識していますし、多くカードを変更しても、デッキのマナカーブが崩れてしまう恐れもあります。
こういった意味で、予選ラウンドと決勝でマッチアップされるのでは二人のどちらが有利かは変わってくるわけですね。
ではそろそろメインボードを乗り切ったStark、これから厳しいRietzlの試合を見てみましょう!
Game 3
http://www.youtube.com/watch?v=MIBpyW_N64c
2:08 2枚目の《ゴブリンの先達》を追加する。
実は、このプレイこそが3ゲーム目最も難しい一手だと思う。
Starkの4ターン目を《審判の日》と仮定すれば、ここで出す《ゴブリンの先達》がアタック出来るのは2回。
Rietzlの5ターン目に《ゴブリンの先達》のアタックが出来ることを考えても、4ダメージか2/2+2ダメージのトレードオフだ。
これは正しい決断だろうか?
3:16 この《ぐらつく峰》も手札に持っており、その他の手札がすべて土地だったRietzlとしてはゲームを長引かせることはより不利になってしまうので、ライフを詰める選択をしたのだろう。
結果、Starkは残り4になるがRietzlのドローは相変わらずだ。
4:00 もちろん、《審判の日》。
4:38 今までプレイに選択の余地がまったくなかったStark、はじめて手札と相談する。
4:42 火力があったら使って欲しいので、攻めの《精神を刻む者、ジェイス》。
7:08 手堅く《ギデオン・ジュラ》加えるStark。
8:36 これだけの攻撃でも《ギデオン・ジュラ》は破壊できず、忠誠度:1残ってしまう。
10:24 Rietzlの手札が《戦隊の鷹》なのを知っているStarkはライブラリートップを確認しての、再度《審判の日》。
11:03 さっき下へ送られたカードを《戦隊の鷹》キャストでシャッフルのみするRietzl。
http://www.youtube.com/watch?v=tAoP-d9mEQs
1:23 このStarkの《戦隊の鷹》で、ほぼ詰んでしまった。
8:56 《饗宴と飢餓の剣》を装備した《ギデオン・ジュラ》の速攻でゲームを終える。
Game 4
http://www.youtube.com/watch?v=v37X1K-dwFQ
1:18 Rietzl、先攻ダブルマリガンでゲーム開始。
1:33 《ゴブリンの先達》で土地が公開され、Starkのハンドへ。
1:51 しっかり《失脚》で増えた手札を使い切るStark。
4:54 《戦隊の鷹》のチャンプで《肉体と精神の剣》のアタックは通らない。
7:33 Rietzlはやっと3枚目の土地を引き、《ゴブリンの先達》に《肉体と精神の剣》を装備させ速攻でアタック。狼トークンを得る。
10:04 頼みの《肉体と精神の剣》が、ついに《神への捧げ物》で破壊されてしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=Qo1ilaFK8E4
0:15 《天界の列柱》でカードを消耗させる為に攻めのブロックをするStark。
3:34 このアタックで《精神を刻む者、ジェイス》が生き残ってしまった時点で、勝負あり。
ここからはStarkの最後の詰め。
6:34 エンドカードを兼ねた《ギデオン・ジュラ》登場。
8:19 《審判の日》でクリーチャーを一掃し、逆転の芽を摘む。
みなさん、プロツアーの決勝動画はいかがでしたか?
通信速度や動画の画質が上がったこと、twitterなどのメディアでプロツアーの臨場感が伝わりやすくなったと思いますが、やっぱり会場での生のゲームも格別です。
今年は名古屋でもプロツアーが開かれますので、お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。そしてその当事者になりたい方は、プロツアー名古屋予選が開催中です。
そして3月19-20日には、プロツアー予選も兼ねたグランプリ・神戸も控えています!
ちなみに名古屋の種目は、次期スタンダードを担うアーキタイプの原石たちが活躍する、ミラディンの傷跡ブロック構築ですよ!
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