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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

春を感じる旬のデッキ、5色エレメンタル(スタンダード)
すっかり春がやってきたなぁ。日差しがもたらすポカポカとした気候が嬉しい。タンポポや桜などの花も咲き、あちこちから生命力が漲るのを感じる。昔の人々はこういう瞬間に自然界に存在する目に見えないものを感じたのではないだろうか。精霊、エレメンタルである。
マジックのスタンダードにおいても、エレメンタルは今まさに旬を迎えているアーキタイプの1つだ。エレメンタルではないクリーチャーデッキ全般に対して効果特大、勝負を決める一手になり得る《刻み群れ》。エレメンタル以外をオーナーの手札に戻す豪快なバウンスに、自身のエレメンタルのマナ総量に合わせてコストが軽減されるという能力を併せ持つ。
様々なエレメンタルを投入してこの《刻み群れ》をお守りとするエレメンタルデッキが、スタンダードで躍動している……デッキの組み方で亜種に分類分けできるアーキタイプだが、今回はその中でもオーソドックスな「5色エレメンタル」をご紹介しよう!
| 4 《魂の洞窟》 4 《閑静な中庭》 4 《始まりの町》 4 《蒸気孔》 2 《繁殖池》 2 《尖塔断の運河》 1 《轟音の滝》 1 《コーリ山の僧院》 1 《捧げ物の穴》 2 《島》 -土地(25)- 4 《再点火、アシュリング》 4 《炎束ね》 3 《うろつく玉座》 4 《鮮麗》 4 《幽愁》 3 《欺瞞》 2 《刻み群れ》 -クリーチャー(24)- |
4 《噴出の稲妻》 1 《焼きつけ》 1 《送還》 1 《跳ね弾き》 2 《冬夜の物語》 2 《間の悪い爆発》 -呪文(11)- |
1 《欺瞞》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《紅蓮地獄》 1 《焼きつけ》 1 《跳ね弾き》 1 《舷側砲の一斉射撃》 1 《魂標ランタン》 1 《除霊用掃除機》 1 《捧げ物の穴》 1 《刻み群れ》 2 《跳ねる春、ベーザ》 2 《全てを喰らうもの、イグラ》 -サイドボード(15)- |
5色のエレメンタルデッキ……これが成立するのは、スタンダードの素晴らしいマナ基盤あってこそ。《蒸気孔》や《繁殖池》はもちろんのこと、同一クリーチャータイプでデッキを組むことを後押しする《魂の洞窟》《閑静な中庭》の存在が大きい。リストによっては《蝕界》も揃えて、エレメンタルを唱えるための色マナに困らない構成になっている。
これらの土地に加えて《炎束ね》《再点火、アシュリング》がこれまた任意の色マナを加えてくれる。これらのマナはエレメンタル、4マナ以上の呪文と使用用途が限られるが、2マナのクリーチャーが継続して2マナ加えるのは非常〜に強力。2ターン目にポンと出されたこれらに対処できなければ、次ターンには4マナ、5マナ分のムーブを披露されることになってしまう。序盤からプレッシャーをかけられるかというのはスタンダードのデッキにおける重要課題だが、エレメンタルはその点抜かりなし。
さて、エレメンタルデッキといえばやはり《うろつく玉座》は外せない。玉座は指定したタイプのクリーチャーが能力を誘発させる際に、もう1回ボーナスで同じ能力を誘発させる。例えばアシュリングとの組み合わせ、これは第1メイン開始時にマナを加える能力を2回引き起こすので、4マナも加えられるという大盤振る舞いっぷり。このように各種エレメンタルの誘発型能力を倍増させて味わい尽くすのがこのアーキタイプの狙い。
そしてそれらのエレメンタルはインカーネーションのタイプも併せ持った面々……これらは想起という、通常より軽いコストを備えており、それで唱えた際には戦場に残らず生け贄に捧げることに。しかし2マナという低コストで戦場に出た時の能力を誘発させられるので、序盤はそれで時間稼ぎをし、6マナ用意できる状況であれば玉座を繰り出しつつ、インカーネーションを想起で繰り出してすかさず2回の誘発でアドバンテージを取りに行く...というのがエレメンタルの基本ムーブだ。
《欺瞞》はパーマネントのバウンスと手札破壊、《幽愁》は2枚ドローして1枚捨て、アーティファクトやエンチャントを追放。これらが2倍になれば盤面や手札への影響力は絶大だ。そして《鮮麗》、コイツがエレメンタルデッキの中でも特に輝きを放っていると個人的には感じている。3点ダメージは対象を選ばないので、クリーチャーやプレインズウォーカーを除去したりとコントロール手段でありながら、対戦相手に撃ち込んでライフを奪う勝ち手段にも。そして緑マナの能力、ライフ回復と土地サーチ……これがプレイヤーの腕の見せ所だ。
土地を増やすのはただ単にマナは増やすだけのことではない。《捧げ物の穴》を持ってくれば、これで対戦相手の墓地を掃除して再利用への妨害が行える!《コーリ山の僧院》であれば長期戦にもつれ込んだ時の息切れを防げる!このリストには不採用だが、《眠らずの蔦茎》のようなクリーチャー化する土地を忍ばせておけば、このサーチが攻め手の確保にも繋がる!こういう細かいテクニックを使いこなしてこそ、エレメンタルデッキはシビアな勝負に競り勝てるのだ。
エレメンタルデッキはサイドボードにも注目!マナサポートが優秀なのも手伝って、5色のエレメンタルすべてが採用候補になるのも強みだ。特によく目にするのは《跳ねる春、ベーザ》。4マナ4/5のがっしりボディで、対戦相手の攻撃を阻む壁役に適任。そして対戦相手よりも劣るリソースにつき、それぞれトークンやライフ、手札を得られる。特にライフゲインと魚トークンの生成が、各種アグロデッキに対して命を繋ぐ手段として効果的に働く。ガンガン攻めてくるデッキ相手にはベーザで流れを食い止めよう。
そしてこのリストにはもう1種伝説のエレメンタルが……《全てを喰らうもの、イグラ》!イグラはパイオニアではコンボを成立させているが、スタンダードでその姿を目にすることは珍しい。イグラはすべてのクリーチャーを食物にするという唯一無二の能力を持つ。それらはトークンなどで目にする食物と同じく、2マナ払って生け贄にする事で3点のライフをもたらす。自分のクリーチャーを回復薬として消費してライフを繋ぐという恩恵もあるが...対戦相手のそれらも食物になる。そしてそれらはアーティファクトのタイプを得るので、《幽愁》の能力で追放できるようになる!イグラは食物が墓地に置かれることで+1/+1カウンターを2個得るので、これは想起で唱えたインカーネーションが墓地に落ちることでもサイズアップする。
そして重要なのは、このカードの持つ護法。食物を生け贄に捧げなければこれを対象にした除去は機能しなくなる。クリーチャーをほとんど出してこないようなコントロール系、つまりは「イゼット講義」のようなデッキを相手にサイドインすれば、除去されずにグングンとサイズを成長させていく化け物として暴れ回る!間に合いそうな相手に試して、そのオンリーワンの能力を味わい尽くそう。

エレメンタルに関するカードは『ストリクスヘイヴンの秘密』にも収録されている。これを書いている今のところは、トークン生成だったりインスタントやソーサリーに関係する能力を持つものが判明している……それらは今回のようなエレメンタルデッキに合うかというとそうではないだろうが、5色どんなカードでもエレメンタルデッキは受け入れ体制万全だ。魅力的な新エレメンタルが見つかれば、基盤が出来上がっているこのデッキで試してみれば良いさ!迷わずゆけよ!
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