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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:The Rockの妙技を味わえ(Premodern/プレモダン)

岩SHOW


 クールさを追い求める者はマジックに行きつく、そう信じて日々クールなデッキを探求するCool Deckのコーナーだ。今週は、フィーチャーマッチでプレイされているところを見届けたデッキの中から「こりゃたまらんな!」とクールなため息が漏れ出た、そんな勝ち方について語ろうと思う。フィニッシュシーンについて触れる前に、まずはデッキリストから。

Okada Wataru - 「The Rock」
プレモダン選手権 優勝 / Premodern(プレモダン) (2026年3月15日)[MO] [ARENA]
4 《ラノワールの荒原
4 《樹上の村
2 《やせた原野
3 《平穏な茂み
1 《ヴォルラスの要塞
4 《不毛の大地
6 《
4 《
-土地(28)-

3 《土を食うもの
4 《猟場番
-クリーチャー(7)-
4 《強迫
4 《陰謀団式療法
3 《無垢の血
2 《燻し
1 《チェイナーの布告
4 《破滅的な行為
4 《獣群の呼び声
1 《占骨術
1 《死体のダンス
1 《クローサ流再利用
-呪文(25)-
1 《悪魔の布告
4 《仕組まれた疫病
3 《帰化
1 《地に平穏
2 《ファイレクシアの炉
3 《貪欲なるベイロス
1 《消えないこだま
-サイドボード(15)-
bigweb より引用)

 

 

 先日京都にて開催されたプレモダン選手権!モダン以前というフォーマット名が示す通り、プレモダンで使用可能なカードは『第4版』~『スカージ』までのセットが使用可能だ。過去のカードのみを用いるということは、過去のデッキを再現するのみ……そう思えてしまうが、これがちょっと違う。確かにベースとなるのはそれらのセットがスタンダードや過去のフォーマットで現役だった頃のアーキタイプだったりするが、当時は評価されていなかったカードが今の価値観で再評価されたり、ルール変更の関係でスポットライトが当たるようになるカードがあったり……とにかく、知っているはずのカードで未体験のマジックが遊べる、このフォーマットでだけ体験できるマジック感をしっかりと備えた魅力的な環境だ。

 そんなプレモダンの記念すべきに日本初の大型イベント、優勝を飾ったのがこの「The Rock」。まずデッキ名がカッコいいよな、最高にクールだ。某プロレスラーが元ネタであるこのデッキ名は、最初にそれを名乗ったリストがクリーチャーを主体とする黒緑のコントロールデッキであったことから、その精神性を受け継ぐ黒緑系のデッキ全般に継承された。始祖「The Rock」と大きく異なるリストになっても黒緑ならこのデッキ!

 特にその象徴的な1枚は《破滅的な行為》だ。Xマナ支払ってマナ総量がそれ以下のパーマネントをゴリゴリとすべてすり潰す、パワフルな全体除去!これと《燻し》などのクリーチャー除去、《強迫》などの手札破壊を組み合わせて、対戦相手のゲームプランを崩す。そうして動きが悪くなった相手を《獣群の呼び声》から繰り出される象や《樹上の村》たちで殴る……これぞ「The Rock」!在りし日のクールすぎるムーブが今蘇る!

 

 この環境で最も痺れるクリーチャーは《土を食うもの》!墓地の土地を参照したパワー/タフネスとトランプルを持ち、《不毛の大地》出の土地は下位を行い、《汚染された三角州》など生け贄に捧げる土地も主要デッキに採用されているこの環境。《土を食うもの》の活躍する土台は整っている。そして、これを戦場に繰り出す手段として採用されているのが《猟場番》!シッブぅぅシブすぎる!このエルフは死亡するとこれを追放し、クリーチャーが公開されるまでライブラリーを捲っていく。これで公開されたクリーチャーはそのまま戦場に出て、残りのカードは墓地に行く。《土を食うもの》を戦場に着地させつつ、同時に墓地に土地を送る手段となってくれるのである。《破滅的な行為》で巻き込んで破壊するのはもちろんのこと、自身の《無垢の血》や《陰謀団式療法》のフラシュバックコストとして生け贄に捧げることで、能動的に《猟場番》を墓地に送り込める!これがスマートで超クール、コントロールしつつ決定打を叩きつけろ!

 

 さて、冒頭で触れた「最高にクールな勝利」について。優勝がかかった決勝戦をカバレージスタッフとして見届けていた時のこと。一本目はこの「The Rock」が先取し優勝に王手。2ゲーム目では対戦相手のコンボデッキが手札破壊を受けつつもコンボを完遂、Rock側のライブラリーを全て切削しライブラリーアウトで勝負あり……と思ったら、プレイは続行される。何故か?それは切削により墓地に落ちたカードの中に《クローサ流再利用》が潜んでいたからだ。このインスタントはフラッシュバックで墓地からプレイ可能で、墓地のカード2枚をそのプレイヤーのライブラリーに戻して混ぜる。悩んだ末に《破滅的な行為》と《帰化》の2枚がライブラリーの戻る。これにより確定で対戦相手の《サーボの網》を破壊できるようにして、そして《ヴォルラスの要塞》が毎ターン起動できる状況を作り上げた。

 これによりライブラリーアウト負けはなくなり、《土を食うもの》が戦場に降臨し、一撃で全てを終わらせる状況に……このフィニッシュシーンには、痺れまくったね!長丁場の仕事の疲れも吹き飛ぶ、最高にクールな体験に感謝の気持ちを込めて、このコーナーでプレモダン日本王者のデッキを取り上げさせてもらったよ。「The Rock」最高!それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Just bring it!!

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