READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

チャンピオンズカップファイナルの最多勢力!イゼット果敢(スタンダード)

岩SHOW


 マジックのお祭りが7年ぶりに京都で開催!ということで行ってきました、プレイヤーズコンベンション。このお祭りでは日本のマジックの祭典の一つで、場内では様々なイベントが開催されており、その中でもメインに相当するのがチャンピオンズカップファイナル。日韓の予選を勝ち抜いたプレイヤー達が集結し、プロツアーへの参加権利をかけて争う招待性の競技イベントだ。今回の京都でも例に漏れず開催され、いま最もホットなフォーマットであるスタンダードで、熾烈な争いが繰り広げられた。

 そんなわけで今回はプロツアー参加権利を獲得したリストの1つをピックアップ!

堀内 真 - 「イゼット果敢」
チャンピオンズカップファイナル シーズン4ラウンド2 トップ4 / スタンダード(2026年3月14日~15日)[MO] [ARENA]
4 《蒸気孔
4 《尖塔断の運河
4 《リバーパイアーの境界
3 《マルチバースへの通り道
1 《コーリ山の僧院
5 《
-土地(21)-

4 《神出鬼没のカワウソ
4 《精鋭射手団の目立ちたがり
2 《量子の謎かけ屋
-クリーチャー(10)-
4 《選択
4 《手練
2 《食糧補充
4 《噴出の稲妻
4 《ブーメランの基礎
2 《洪水の大口へ
2 《塔の点火
1 《激しき乗りこなし
4 《嵐追いの才能
2 《咆哮する焼炉 // 蒸気サウナ
-呪文(29)-
3 《魂標ランタン
2 《炎魔法
1 《舷側砲の一斉射撃
2 《呪文貫き
2 《呪文嵌め
1 《無効
2 《渦泥の蟹
2 《轟く機知、ラル
-サイドボード(15)-
 

 「イゼット(青赤)果敢」!今大会の中心的存在、全参加者の約18%が使用した使用率1位のアーキタイプだ。果敢とはクリーチャーではない呪文を唱えた時に+1/+1修正を受けるというクリーチャーの能力。果敢デッキとはこれを持った低コストのクリーチャーと、それらの果敢を誘発させるための軽い非クリーチャー呪文とで構成されるアーキタイプである。

 主に果敢を扱う青と赤が自然とデッキの色になることが多く、特に青は《選択》《手練》など手札の枚数を減らさずに果敢を誘発させるカードが揃っているため必須の色であると言える。青で軽くて果敢と言えば言わずもがな、《嵐追いの才能》!1マナで果敢持ちのカワウソを生成、クリーチャーでありながらこの呪文自体はクリーチャーではないというのが偉すぎる!他の果敢持ちをサイズアップさせられるからね。

 そしてこれと組み合わせる不可欠な相方が《ブーメランの基礎》!自身のパーマネントを手札に戻すと、カードが1枚引けるソーサリー。これで才能を戻して出し直すことで、カワウソを量産しつつ打点もアップ。手札の枚数は減らず……才能をレベル2に上昇させ、その誘発で墓地のブーメランを回収。そのブーメランで才能を戻して……というループを繰り返すと、それだけで対戦相手を圧倒してしまえる。

 この果敢デッキを象徴するエンジンを中央に据えて、《食糧補充》など手札を稼ぐカードと、赤からは《噴出の稲妻》《塔の点火》など相手のクリーチャーを除去する呪文を採用し、軽くてガンガン攻めるデッキとして組まれているのが「イゼット果敢」だ。最大勢力は伊達ではなく、実際にプロツアー参加権利獲得ラインの上位16名にこのアーキタイプを選択したプレイヤーが6名入賞。人気と共に確かな地力を示したのであった。

 

 「イゼット果敢」と一口に言っても、その構成パーツはリスト毎に細かい部分で異なる。その差異がそれぞれのプレイ感を大きく異なるものにする。たとえばこのリストに採用されている《量子の謎かけ屋》の枠は、他のリストでは全く異なるクリーチャーであったりする。プレイヤーが重視しているもの、好みによりこの手のクリーチャーの枠や除去の枚数などは異なるわけだが……ほとんどのリストでブレない枠があることも把握しておきたい。

 それは《精鋭射手団の目立ちたがり》、飛行と速攻を持ち、クリーチャーではない呪文を唱えるとパワーが2上昇するスーパー果敢と言える能力を持つ……すっかりお馴染みの2マナ域だ。計画で追放しておき、後から0マナで唱えられるという点も果敢デッキにとっては注目すべきポイントだ。対戦相手が隙を見せているタイミングで出撃、唱えるのにマナが不要ということは、浮いたマナを使って《手練》《選択》その他の呪文を連打して大ダメージに……まあこのお約束カードは4枚採用が当然であるとして。

 そして目立ちたがりと共にもう1種の定番カードとなっているのは《神出鬼没のカワウソ》!これは1マナ1/1で果敢持ち、そして……自分よりパワーが低いクリーチャーにはブロックされないという回避能力を持っている。これを活かして、ブーメラン×才能コンボなどで果敢を誘発させパンプアップ→相手のクリーチャーを無視して本体に大ダメージというムーブが可能!最近になるまでスタンダードであまり見かける機会のないカードだったが、それが不思議なくらいの優秀な1マナ果敢持ちだ。ゲーム終盤、対戦相手の盤面が固められても《激しき乗りこなし》から駆けつけてガツンと一撃叩き込める、小さいのに頼もしいやつだ。これは出来事のモードも持っており、クリーチャーに+1/+1カウンターをばら撒ける。あまり積極的に狙うモードではないが、唱えられるようにしておくことでデッキの引き出しが拡がる。《マルチバースへの通り道》など緑マナを加えられる手段をデッキに入れておくと、アドリブが利いてグッドだ!

 このタイミングで果敢デッキが人気を獲得し結果を残すとは、これだからスタンダードは面白い。今後も快進撃つづけるか、対策をしたデッキが台頭するかは……プレイヤー達の選択次第。今後も競技シーンのスタンダードから、眼を離すな!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索