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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

『華麗だが』ラクドス・モニュメント『無礼者』(スタンダード)

岩SHOW
 

 他のコンテンツとマジックの夢のコラボセットとなる「ユニバースビヨンド」。このシリーズには新しい能力やメカニズムが盛り込まれることはもちろん、マジックの過去のデザインからその世界観に噛み合ったものも大量に再録されている。

 たとえば『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』というセットにおいて、エンチャントをとってみても通常のエンチャントとオーラは当然として、さらにエンチャントのサブタイプとして英雄譚とクラスという2種類の人気なメカニズムが再録されている。どちらも特有の挙動を見せ、独特のプレイ感覚がユーザーを楽しませてくれるものだ。

 特に今回のセットでは、タートルズ4人にそれぞれのクラスが用意されている。これの元ネタの祭限度を語るときりがないので置いておくとして……今回のコラムでは4種のクラスの中でも、リリース前から話題を集めた1枚をフィーチャーしたデッキを紹介しよう。では早速リストをcheck it!!

jussupinator - 「ラクドス・モニュメント」
Magic Online Standard League 5-0 / スタンダード (2026年3月6日)[MO] [ARENA]
4 《マルチバースへの通り道
4 《始まりの町
4 《血の墓所
4 《ブレイズマイアの境界
3 《
3 《
-土地(22)-

4 《略奪するアオザメ
4 《月影
4 《鉄盾のエルフ
2 《太陽の執事長、インティ
4 《恐血鬼
4 《炎跡のフェニックス
-クリーチャー(22)-
2 《噴出の稲妻
2 《苦々しい勝利
4 《血茨のフレイル
4 《華麗だが無礼者
4 《忍耐の記念碑
-呪文(16)-
3 《強迫
3 《報いの呪詛
2 《死の印
2 《シュレッダーの奥義
1 《真紅の混沌、カーネイジ
2 《魂標ランタン
2 《真紅の鼓動の事件
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 「ラクドス(黒赤)モニュメント」!黒と赤の手札を捨てるカードを多数備えているのが最大の特徴となるアーキタイプだ……捨てるのは対戦相手?いいや自分だ!《苦々しい勝利》や《太陽の執事長、インティ》など、マジックは何かをするための代償=コストとして手札を捨てるということを要求してくるカードがある。こういったデメリットになり得るディスカード(手札を捨てること)系のカードと組み合わせるのがモニュメントこと《忍耐の記念碑》!手札を捨てることで能力が誘発し、そのターンにまだ選んでいないモードを3つの中から選び、恩恵を受けられるというアーティファクトだ。ドロー・宝物生成・対戦相手がライフ3点ルーズとどのモードも強力だが、特にこのラクドスでは3点ルーズがキーポイントになる。アグレッシブなデッキなので、対戦相手のライフをいち早く削り取るのが狙いだ。

 そんな記念碑と共に、ディスカードを肯定するカードが《月影》!これが登場したことがラクドスカラーのモニュメントデッキを成立させたと言っても良い。パーマネントカードが墓地に落ちることで-1/-1カウンターを取り除くという形でパワーアップする1マナクリーチャーだ。これと《略奪するアオザメ》らを早いターンから繰り出し、《鉄盾のエルフ》などで手札を捨てて打点を強化。記念碑でフィニッシュ……それがこのコンボ的な要素を備えたアグロデッキの狙いである。

 

 さて、冒頭で触れた新たなクラス・エンチャントを紹介しよう。《華麗だが無礼者》!ラファエロの性格を表したこのクラスは、クリーチャーで攻撃することで能力が誘発し手札を1枚捨ててカードを1枚引くという、ルーター能力が誘発。これで記念碑などを誘発させつつ、手札の内容を良い感じにすることを狙えるわけだ。そしてレベル2に上げてからがこのエンチャントの本領発揮!手札を捨てると対戦相手に2点ダメージ!1ターンに何度でも誘発するので、躊躇なく手札を捨てて対戦相手のライフを削り取るべし!1ターンに複数枚捨てられる《血茨のフレイル》などを使ってゴリゴリにディスカード!勝負所にはすべてを捨て去り、華麗なフィニッシュにもっていこう!

 

 ディスカードは、やっぱりなんだかんだで損をすることでもある。そこを補ってこそ、この手のデッキは安定感を増す。なので「捨てて良いカード」というものが必須だ。このリストでは墓地から戦場に戻るというクリーチャーがこの枠を担う。土地を戦場に出すことで戦場に戻る《恐血鬼》は、速攻を絡めて相手のライフをこそぎ落とす最後の一押しになるだろう。《炎跡のフェニックス》はパワー4以上のクリーチャーをコントロールしているという条件があるが、《月影》や《血茨のフレイル》でそれはクリアできるだろう。墓地から駆けつけて飛行と速攻で確実にライフを詰めていくいぶし銀の1枚だ。こういう捨てられる役割を担いつつ、素出ししてクリーチャーとして機能するようなカードがあるからこそ、このモニュメントデッキは成り立っているのだ。

 今回の『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』の4つのクラスはどれも面白く、ファンは勿論タートルズを知らない人にも使ってみて欲しいカードに仕上がっている。今後のユニバースビヨンドでも、様々な再録メカニズムが他のコンテンツの世界観を広げてくれることだろう。2026年、今後のカードにもますます注目だ!

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