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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

新環境スタート!最初期は赤単アグロで楽しもうぜ(スタンダード)

岩SHOW


 「新たな環境はアグロでスタートする」……古くからマジック界に伝わる教えだ。新セットがリリースされた直後の真っ新な新環境……特に新セットの影響を受けやすいスタンダードにおいて、スタート直後にはアグロデッキを使うことが良い結果に繋がるとされている。それはなぜか?まず一つに、新しいカードを取り入れたデッキをゼロから構築した場合……環境最初期のそれらはよほどのことがない限り、完成度は高くないものとなる。そういったデッキの問題点や隙を突くには、正攻法のアグロで殴りかかるのが一番だ。

 それから新環境のコントロールデッキは少し組みにくいというのもある。相手がどんなカードで攻めてくるかを理解し、それらへの対処法を備えるというのがコントロールの基本だ。流行りのデッキがどういったカードで構成されているかを把握しきれていない環境初期に、完璧なコントロールを組むのは困難というわけである。

 そのため新環境スタート時はアグロデッキ……軽量クリーチャーを中心とした、ガンガン攻めて殴り勝つデッキがオススメとされるわけである。『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』プレリリース期間中に見られたスタンダードのリストにも、その教えを実行するような「赤単アグロ」が見られた。新カードも採用された興味深いリストを2つ、お届けしよう!

kageyama hiroki - 「赤単アグロ(ラファエロ型)」
フライデー・ナイト・マジック 3-0 / スタンダード (2026年2月27日)[MO] [ARENA]
20 《
2 《岩面村
-土地(22)-

4 《焼き切る非行士
4 《グリスレンチのゴブリン
4 《雇われ爪
4 《カヴァーロンの侵略機
1 《次元の先駆者、ケラン
1 《逃げ足速い生存主義者、ノリン
3 《咆吼部隊の重量級
3 《ナイトウォッチャー、ラファエロ
4 《新星のヘルカイト
-クリーチャー(28)-
4 《噴出の稲妻
2 《ショック
4 《稲妻の一撃
-呪文(10)-
2 《除霊用掃除機
2 《雷魔法
2 《焦熱の射撃
3 《焼きつけ
4 《陽背骨のオオヤマネコ
2 《刺し背の恐怖
-サイドボード(15)-
晴れる屋 より引用)

 

 

 《雇われ爪》《焼き切る非行士》などの定番軽量クリーチャーで構成された赤単……なのだがこのリストの特徴は、それらに加えて《グリスレンチのゴブリン》《カヴァーロンの侵略機》などの珍しい顔ぶれも並ぶこと。実に計18枚の1マナクリーチャーが採用された、手数でラッシュを仕掛ける特性を強く打ち出したリストだ。

 これに採用されている新カードが《ナイトウォッチャー、ラファエロ》!赤いハチマキがトレードマークの忍者亀は、隠密という忍術の亜種になる能力を持つ。攻撃クリーチャーの中でブロックされなかったものを手札に戻すことで、この隠密コストを支払って唱えられる。そうやって戦場に出たクリーチャーは攻撃している状態であり、1マナクリーチャーの群れで攻撃して通ったものを戻してラファエロに攻撃させるというのがこのリストの狙いなわけだ。ラファエロは攻撃クリーチャーに二段攻撃を持たせる……攻撃クリーチャー全てに適応されるので、小粒のクリーチャーであってもかなりのダメージを弾き出してくれることだろう。ババッと並べてガガッと攻撃、ドロンと隠密でザシュザシュッと二段攻撃!わかりやすく言えばそんなデッキだ。

 

 《咆吼部隊の重量級》はゴブリンに速攻を持たせて自身もゴブリン・トークンを生成する。軽いゴブリンらをすぐさま攻撃に向かわせるとともに、この重量級はゴブリンの数だけの赤マナを加えられる。素出しはちょっと重めな4マナのラファエロも、このゴブリンがいれば問題なく展開できるというわけ。また隠密を通すために集団で攻撃を仕掛けた際に、対戦相手のクリーチャーにブロックされて討ち取られてしまうというクリーチャーはどうしても出てくるものだ。《逃げ足速い生存主義者、ノリン》はそれを少しでも和らげられるかもしれない、面白いチョイス。こういったカードと組み合わせることで《ナイトウォッチャー、ラファエロ》がその真価を発揮するというわけだなぁ。これまでの赤単と似て非なる、独自のプレイ感を持ったリストである。

Endo Takatomo - 「赤単アグロ(トッカとラーザー型)」
店舗イベント 3-0 / スタンダード (2026年2月28日)[MO] [ARENA]
17 《
4 《岩面村
-土地(21)-

4 《狂信的扇動者
4 《雇われ爪
4 《呪詛の壊し屋
4 《魔道士封じのトカゲ
4 《熾火心の挑戦者
4 《剃刀族の棘頭
4 《手に負えない二人組、トッカとラーザー
-クリーチャー(28)-
4 《噴出の稲妻
4 《稲妻の一撃
3 《ピリ辛オートミールピザ
-呪文(11)-
3 《陽背骨のオオヤマネコ
2 《最深の力、オヘル・アショニル
3 《新星のヘルカイト
2 《ショック
3 《焼きつけ
2 《推進機構の切断
-サイドボード(15)-
晴れる屋 より引用)

 

 

 こちらは2マナクリーチャーが16体と厚めにとられたリストである。その2マナ域に加わっているのが《手に負えない二人組、トッカとラーザー》!子どもの頃に観た映画を思い出すこの二人組、まず2マナで3/2威迫持ちで打ち消されないと、軽いのに強い!伝説なので複数体並ばないことを加味しても、かなりのハイスペックを与えられている。

 そして面白いのが、プレイヤーが呪文を唱えた際に誘発する能力。マナ総量と実際に払われたマナに差がある場合、この二人組はそのプレイヤーに3点のダメージを与える。これはどういうことか?たとえば《ばあば》によりコストが軽減された呪文を唱える……本来3マナ必要な呪文が軽減されて2マナで唱えられたという場合、トッカとラーザーはそのプレイヤーに3点という重いダメージを叩き込んでくる。スタンダードには他にも《量子の謎かけ屋》のようにワープで唱えるクリーチャーだったり、調和で唱えた《自然の律動》がこれに当てはまることがあったりと、トッカとラーザーに罰せられるシチュエーションは案外多い。《魔道士封じのトカゲ》《剃刀族の棘頭》など相手の行動にダメージというペナルティを与えるクリーチャーを積極的に採用したこのリストは、単に殴って勝つだけでなく相手の首を絞めるいやらしさも兼ね備えている。また3マナで4点ダメージを与える《ピリ辛オートミールピザ》にも注目だ。対戦相手のライフを焼くこともできるので、スパイシーな一撃でフィニッシュとしてやろう。

 新カードを取り入れたリストもとても魅力的に見える「赤単アグロ」。新環境のスタート時はもちろん、研究が進んだタイミングでも環境変化に合わせて、理想のリストを組み上げてレッツファイト!ちょっとの違いが生み出す大きな変化を楽しもうぜ!

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