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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:オーコ、故郷に帰還。グリフィン・コンボ!(レガシー)

岩SHOW


 マジックという最高にクールなコンテンツを語る今週のCool Deck。クールなカード、クールなデッキを知ればあなたもクールな世界の一部に……というわけで今回はあるキャラクターをピックアップしてみよう。それは……オーコ!

 

 『エルドレインの王権』で《王冠泥棒、オーコ》としてデビューしたプレインズウォーカー。余りにも強力なカードとして登場したため、一気にプレインズウォーカー最強格というイメージが定着したオーコ。彼はフェアリーであり、実は出身はローウィン次元……厳密にはその次元の夜の姿であるシャドウムーアで生まれた。この次元のすべての妖精の母であり女王とされる、ウーナによる創造物である。

 実はエルドレインにて初登場した時には違う設定が用意されていたが、こういう変更はマジックの歴史でもいくつも例がある。細かいことは気にしないのがクールなファンというものだ。オーコはウーナに反発し、ローウィンを去り……紆余曲折を経て『ローウィンの昏明』にて生まれ故郷に帰還したわけである。

回転

 

 昼と夜の2つの顔を持つ次元に相応しく、オーコは両面カードとしてデザインされている。《ローウィンの主、オーコ》と《シャドウムーアの末裔、オーコ》の2つのモードを、毎ターンマナを支払って変身し、行き来させることができる。《ローウィンの主、オーコ》はクリーチャーにすべてのタイプを持たせるという特殊な能力、そしてクリーチャーのパワーを下げるというディフェンシブなモードを持つ。《シャドウムーアの末裔、オーコ》は大鹿トークンを生成するという、これまでのオーコと共通するクリーチャーを得られる能力が印象に残る。ローウィンの主は忠誠度をプラスする能力のみ、シャドウムーアの末裔はマイナスする能力のみを持っているというデザインがクールだ。

 さて、今回はこの新たなオーコを採用したクールなデッキリストを紹介しよう……それはなんとレガシーのもの!強くてクールなカードがひしめくレガシーで、一体どんな形でオーコが用いられているというのか……?

Toya Yanagi - 「グリフィン・コンボ」
第175回 マッサンのなんでも放送局 おうちでレガシー 2-1 / レガシー (2026年1月24日)[MO] [ARENA]
4 《霧深い雨林
2 《Tropical Island
1 《迷路庭園
4 《バーシンセー
4 《グリフィンの峡谷
1 《天上都市、大田原
1 《セジーリのステップ
1 《マダラの鉤爪門
2 《ウルザの物語
1 《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ
1 《残響する深淵
1 《Glacial Chasm
1 《イス卿の迷路
1 《The Tabernacle at Pendrell Vale
1 《
2 《
-土地(28)-

4 《アナグマモグラの仔
1 《自然の怒りのタイタン、ウーロ
-クリーチャー(5)-
4 《むかしむかし
4 《モックス・ダイアモンド
2 《踏査
4 《輪作
4 《壌土からの生命
3 《邪悪鳴らし
2 《森の知恵
4 《ローウィンの主、オーコ
-呪文(27)-
2 《攪乱のフルート
4 《活性の力
1 《耐え抜くもの、母聖樹
2 《四肢切断
1 《カラカス
1 《不毛の大地
4 《記憶への放逐
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 

 レガシーというフォーマットは、1・2マナやあるいは0マナ、唱えるのにマナ不要のカードなどが強い環境。なので、土地の枚数はそれほど多くなくても十分に戦える……総数が20枚に満たないリストを皆も見たことあるんじゃないかな。それはそれとして、レガシーには優秀な土地も多い。《ウルザの物語》を筆頭に、《マダラの鉤爪門》などなどマナを咥えるだけでなく攻めや守りにも貢献する土地、さらには《イス卿の迷路》《Glacial Chasm》《The Tabernacle at Pendrell Vale》のようにマナ能力を持たないが、それ故に盤面に影響の大きい能力を持つ土地……こういったカードを使うために、土地をたっぷりと盛り込んだデッキも見られるのが、このフォーマットのクールなところだ。

 こちらのリストは28枚、デッキの約半数が土地。上記のような土地たちを《踏査》から繰り出したり《輪作》で引っ張ってきたり、《モックス・ダイアモンド》から捨てて《壌土からの生命》で拾ったりと……土地を活かして戦うデッキは昔から「Lands」と分類される。かなり「Lands」寄りの構成のこのリストであれば《シャドウムーアの末裔、オーコ》の[-1]でかなりの確率でなんらかの土地が手に入るだろう。切削が《自然の怒りのタイタン、ウーロ》とも噛み合っているし、クリーチャーの総数は少ないデッキにおいて[-3]も盤面を固めて勝ちに行くためのクールな一手になる。

 

 シャドウムーアの末裔の方も良い味を醸し出すが、しかしこのリストで真に重要なのは《ローウィンの主、オーコ》の方である。このデッキには実は無限コンボが搭載されている。まず、《アナグマモグラの仔》《バーシンセー》と、土の技を行うカードが必須。これで土地をクリーチャー化させるわけだが、その対象は……《グリフィンの峡谷》!この土地は、グリフィンをアンタップして+1/+1修正を与える。これをクリーチャー化させたのちに、ローウィンの主の[+2]ですべてのクリーチャータイプを持たせる。これにより、峡谷自体がグリフィンになる。自身を対象に能力を起動し、アンタップしてパンプアップ。またタップして自分を……と、無限にパワーとタフネスを上昇させることができる。一撃必殺のクリーチャーを準備できるのだ。

 もちろんこれには回避能力などはないので、適当にクリーチャーでブロックされると凌がれてしまうが……土の技の特性上、《致命的な一押し》や《剣を鍬に》などをされても土地を失うことはない。戦場に戻ってきたそれをまた《バーシンセー》でクリーチャーにして、オーコで……という具合にしつこく攻めよう!こういうロマンあふれるクールなコンボが、この世界には必要だ。

 まさかオーコが帰ってきて、それにより《グリフィンの峡谷》が注目されることになるとは。長く遊べばキャラクターの歴史が分かり、様々なデッキの誕生に立ち会える……マジックって本っとクールなものですね。それじゃあ今週はここまで。Stay cool!Let’s play Oko again!!

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