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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!ボガート集結、待望のゴブリンデッキ(スタンダード)

岩SHOW

『ローウィンの昏明』キタキタキタァ!

 2026年最初の新セットは、長くやっているプレイヤーには懐かしく、キャリアが若いプレイヤーには新鮮な世界観……人間不在の次元ローウィンが舞台。牧歌的な空気だった昼の世界を描いたセット『ローウィン』『モーニングタイド』、一転して殺伐な夜の世界を描いた『シャドウムーア』『イーブンタイド』。これらの4セットで描かれた雰囲気は今もなお新鮮であり、独特の雰囲気を放っている。

 そんなローウィンは今や昼と夜が混沌を織りなす次元へと変貌しており、『ローウィンの昏明』も過去のセットへのリスペクトを込めた上でそれらを進化させた……リストを見る限りでは非常に個性的なセットとなっている。これがスタンダードに参入し、2026年マジックは新年を迎えたという感じがする……というわけでスタンダードを愛する皆と共に道を極めるコラム「とことん!スタンダー道!」、今回は過去のローウィンにおいて筆者が好きだった種族をピックアップ!

 その種族とはゴブリン!マジック最古のクリーチャー・タイプの一つであり、定期的に同族で固めたデッキを組むことを促すカードがリリースされている。今回のローウィンで久しぶりにメインテーマの1つとなり、黒赤を担当する種族となっている。ローウィンのゴブリンは他の次元のものと比べて角が生えていたり、肌の色も様々で見た目のバリエーションに富んでいる。

 ローウィンのゴブリンの文化も面白いもので、それらはボガートと呼ばれる。ボガートは未知の味覚を求める食欲と、他者に対するイタズラをしたいという欲に満ちている。経験のある年長者は婆と呼ばれる。初代ローウィンではゴブリンのタイプを持つ非クリーチャー呪文《タール火》がリリースされ、汚らしい見た目(褒め言葉)も相まって僕はボガート達にガッチリとハートを掴まれた。新ローウィンでもまずはカードリストをゴブリンで絞り込み検索!

 

 今回のセットでは各種属に「蝕甚化した○○」という名のクリーチャーが用意されており、これらは戦場に出た時にライブラリーの上からカードを見て4枚見て、2種類の基本土地タイプを持った土地か、同一種族のカードを手札に加えられる。ゴブリンというタイプで固めたデッキを組む際、重要なのはもちろんクリーチャーの数。それを参照する《斉射の古参兵》や《群衆の親分、クレンコ》のようなカードがあるからね。

 なので総枚数はたっぷりと盛り込みたい……しかし同じく、土地も必要なのがゴブリンデッキの伝統。1ターンのアクション数を多くしたいし、なんだかんだで強力なゴブリンは3マナ以上だったりするので、土地も欲しい……そんなジレンマを、この《蝕甚化したボガート》は解消してくれそうだ。クリーチャーと土地だけでなく、再録された《名も無き転置》を拾えるのも良い。いざという時に除去を確保!また今セットの注目カードでもある同族ソーサリー《グラブの命令》なんかを潜ませておけば……というデッキにロマンと遊び心を盛り込めるのは良いことだ。

 

 今セットのゴブリンは並べて全体強化!というよりは、ちょっとクセのあるカードで絡め手で勝つというデザインになっているように思える。《ボガートの造呪師》がそれを体現している。ゴブリンが死亡する度に対戦相手に1点ダメージ、一見するとネガティブな能力に見えるが……これをいかに引き起こしていくか、腕の見せ所だ。

 《ボガートの悪戯》も同様にゴブリンの死亡により誘発し、対戦相手のライフをドレインする。これらのカードでプレッシャーを与えれば、対戦相手はこちらのゴブリンに除去を打ったりブロックして討ち取ったりしてもライフが減ってしまう。なんだったら攻撃している側なのに、ちっぽけなゴブリンにブロックされて、ダメージレースで負けているなんていう事態も……純粋な暴力ではない、いたずらで勝負するのがボガート流だ!

回転

 

 自分のゴブリンが死亡すると有利になるのであれば、能動的に落とす手段も欲しいところ。その点は今セットの黒と赤のもう1つのテーマになっている枯朽を用いるとしよう。《ボガートの悪戯》などに見られる能力のことで、クリーチャー1体に-1/-1カウンターを置くという処理を行う。これで自分の低タフネスのゴブリンをプチッと潰して嫌がらせしようって魂胆だな。《汚れ背のたかり屋》は毎ターンこのカウンターを置く処理により宝物トークンという報酬が得られる。クリーチャーを完全に死亡させずとも、ちょっとパワーダウンさせるくらいに留めても良い。上手く使ってゴブリンが並んでは散っていく。盤面を作っていくとしよう。《泥デコの呪い投げ》を潰して相手のクリーチャーも道連れにするのは気分が良いだろうな。

 《名高き女族長、グラブ》は変身して《悪名高き婆、グラブ》になる。攻撃する度に枯朽1を行い、カウンターを乗せたクリーチャーのコピーを生成。これにより書くゴブリンの能力を使いまわしてアドバンテージを取りつつ、そのトークンが生け贄になったことでさらに能力が誘発して……こういうガチャガチャうるさいデッキ、マジ好物なんだよなぁ。

岩SHOW - 「ラクドス(黒赤)ゴブリン」
スタンダード (2026年1月15日)[MO] [ARENA]
4 《血の墓所
4 《ブレイズマイアの境界
1 《魂石の聖域
7 《
6 《
-土地(22)-

4 《泥デコの呪い投げ
4 《鍾乳石の追跡者
2 《焼き切る非行士
3 《焦がし切りのゴブリン
4 《ボガートの造呪師
4 《汚れ背のたかり屋
4 《蝕甚化したボガート
2 《名高き女族長、グラブ
2 《ハーフボレーの爆弾兵
2 《斉射の古参兵
1 《群衆の親分、クレンコ
-クリーチャー(32)-
3 《名も無き転置
2 《ボガートの悪戯
1 《グラブの命令
-呪文(6)-

 

 

 というわけでスタンダードのゴブリン軍団とローウィンからやってくるボガートらを集結させたサンプルリストを組んでみた。あくまで僕がこういうの使いたい!という視点で組んだものなので、なんかの参考に読み流しつつ皆もゴブリンデッキを考えて頂戴。

 キスキン、マーフォーク、フェアリー、巨人、エルフ、エレメンタル……その他の種族も一気にデッキを組めるレベルに集まったので、それぞれにビビッとくるカードでデッキを組んでみよう。もうすぐプロツアーも控えており、ヒートアップすること間違いなしなスタンダード。とことん!どこまでも!楽しもうぜぇぇっ!

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