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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

陰湿な根に差し込む、ローウィンの月の影……(スタンダード)
『ローウィンの昏明』……刺激的なカードが多くないか?プレビューの時点で強そうに見えるカードがゾロゾロと……2026年のトップバッターを担うセットとして、期待が高まるというものだ。カードのビジュアル、名前、デザイン……あらゆる面で筆者がビビっときたカードの1つが《月影》!こんなシンプルな名前のカード、今までなかったんだなという意外性、そしてグロテスクであり美しいイラストが強く印象に残る。1マナ7/7というぶっ飛んだスペックも、思わずプレイしたくなるというものだ。
威迫まで持っておりかなりの高打点が見込めるわけだが、勿論デメリット持ちで-1/-1カウンターが6個も乗って戦場に出るという、そちらの面でもド派手なクリーチャーだ。パーマネント・カードが墓地に落ちるたびにこのカウンターは減少していく。これはつまり以下のようなカードと組み合わせることが推奨されている。
- パーマネントを生け贄に捧げる、もしくは自身が生け贄となるカード
- 手札を捨てるカード
- 切削または諜報するカード
- カウンターを取り除くカード
同じセットに新カードでこれらに該当するカード探してみると……《真夜中の耕作》のように切削を行うカードは多く用意されており、これらでゴリゴリと掘り進んで《月影》を育てるというのも楽しいだろう。また想起という軽いコストで唱えられる代わりに、戦場に出た後に生け贄となってしまうエレメンタル達も、自動的に《月影》の条件を満たすことができる。こういったカードを固めたデッキを構築すれば、《月影》を毎ターンめきめきと育てて対戦相手を圧倒できるデッキに仕上がるはず!
新デッキをゼロから考えるのも良いが、ハードルが高いなら既存のデッキをベースにして新カードを取り入れる構築からチャレンジするのも十分楽しいし刺激的なチャレンジだ。というわけで《月影》を取り入れやすそうなデッキを紹介するとしよう。
| 4 《花盛りの湿地》 4 《ウェイストウッドの境界》 4 《ただれた峡谷》 2 《バーシンセー》 6 《森》 2 《沼》 -土地(22)- 4 《ラノワールのエルフ》 4 《脱皮の世話人》 4 《アナグマモグラの仔》 4 《恐血鬼》 3 《影の帯の盲信者》 4 《ウロボロイド》 3 《ベイフォン家の賞金稼ぎ》 4 《ベイルマークの大主》 -クリーチャー(30)- |
4 《浚渫機の洞察》 4 《陰湿な根》 -呪文(8)- |
1 《突き刺し》 2 《苦々しい勝利》 1 《大渦の脈動》 2 《腹黒茸》 1 《破壊の嵐孵り》 2 《魂標ランタン》 1 《アガサの魂の大釜》 1 《鋭い目の管理者》 1 《失われし伝承の歩哨》 2 《古からの確執》 1 《ビビアン・リード》 -サイドボード(15)- |
これは現スタンダードの「ゴルガリ(黒緑)陰湿な根」、その名の通りキーカードは《陰湿な根》!このエンチャントは墓地からクリーチャー・カードが離れた際に誘発して植物トークンを生成する。0/1とちっぽけなトークンだが、これが戦場に出た後に全て植物が+1/+1カウンターを得てサイズアップ。つまりこれを用いるデッキは、墓地にクリーチャーを落とすカード&それを離れさせるカードで構成されている。
《ベイルマークの大主》《浚渫機の洞察》といったカードでライブラリーを切削や諜報し、墓地にクリーチャーを眠らせる。然るのちに根を置いた上で、それらのクリーチャーを《脱皮の世話人》で追放したり、土地を戦場に出すことで《恐血鬼》を戦場に戻すなどというアクションで、根から植物を生成。繁茂した植樹で対戦相手を叩きのめすというのが狙いのデッキだ。根はクリーチャー・トークンをマナ供給源にする能力まで持っているため、植物が茂り出すとどんどん展開力も増していく。《アナグマモグラの仔》が絡めば……凄まじいことになるね。戦場にクリーチャーを並べて殴り合う戦いは、まさしく望むところ。トリッキーでありながら超武闘派のアーキタイプだ。
先に挙げた《恐血鬼》はこのデッキに秘められた無限コンボのパーツでもある。《影の帯の盲信者》で《恐血鬼》は生け贄に捧げ、これにより《ベイフォン家の賞金稼ぎ》の能力が誘発。土の技が行われ土地がクリーチャーになる。これもまた生け贄に捧げてしまう。土の技でクリーチャー化した土地は墓地に置かれると戦場に戻る。それで上陸が誘発して《恐血鬼》も戦場に戻ってくる。これによりグルグルと延々ループさせることが可能。これだけでは何も起きないが、土地が《ただれた峡谷》であれば戦場に出た時に1点ダメージを飛ばせる。無限ダメージの完成というわけだ。このコンボはうっかり決まればラッキー、そうでなくとも各パーツは《陰湿な根》との相性が良かったりするので、デッキの邪魔をせずにサブプランとして無限コンボが仕込まれているという具合だ。サブといえばもちろん狙える時は全力で決めに行く、コンボがダメでも植物ビートで叩きのめす!こういう二つの勝ち筋を備えたデッキ、実に良いものだ。
《月影》をこのデッキに放り込めば、ここまで紹介してきた各カードでカウンターをスムーズに取り除けるんじゃないかと思える。第三の勝ち筋になるか?そもそもこのゴルガリというカラーリング、シンプルに土地が増えるのが嬉しい……待望の《草むした墓》がスタンダードに登場だ!合計5種類やってくる2つの土地タイプを持った土地、通称ギルドランドorショックランド。ライフの支払いも惜しくない攻めのデッキは、これでより安定したマナ基盤を手に入れることが可能に。《ウェイストウッドの境界》などもかなり使いやすくなるね。
新カードが加わることで、すべてのスタンダードのデッキが要注目の存在に。環境が本格的にスタートする前のこのタイミング。毎日デッキリストを妄想して、刺激に満ちたワクワク感を味わおう!
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