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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

グルール力線で温まろう、新戦力にも期待!(スタンダード)

岩SHOW


 寒い!今年はダウンジャケットいらないかもな、なんて思っていた12月。甘かったぜ……この1月は寒いね!こんな中無理して出なくてもよろしい!我々には最高のインドア趣味、マジックがあるではないか。ということで膝にブランケットをかけて温かい飲み物をちびちびやりながらPCに向かうのが日課になっている……そんなマジックプレイヤー、いっぱいいるんじゃないかな。あるいはしっかりと着込んで、カードショップや友人とのたまり場だったりに出かけて、暖房が効いた室内でテーブルトップのマジックに興じる……これも最高だ。風邪だけは引くなよ!

 というわけで今回取り上げるのは、心身ともにポッカポカにしてくれるスタンダードのデッキだ。

Kris Hamann - 「グルール力線」
地域チャンピオンシップ予選(オークレア) 準優勝 / スタンダード (2026年1月3日)[MO] [ARENA]
4 《踏み鳴らされる地
4 《ソーンスパイアの境界
1 《ブレイズマイアの境界
11 《
-土地(20)-

4 《雇われ爪
4 《闘技場の花形
4 《熾火心の挑戦者
4 《精鋭射手団の目立ちたがり
2 《探索するドルイド
3 《無感情の売剣
-クリーチャー(21)-
4 《裏の裏まで
4 《急抗直下
3 《戦慄大口の怒り
2 《弱者の力
3 《蛇皮のヴェール
1 《かさ上げ
4 《残響の力線
-呪文(21)-
1 《除霊用掃除機
4 《魔道士封じのトカゲ
4 《脚当ての補充兵
2 《探索するドルイド
1 《剃刀族の棘頭
3 《陽背骨のオオヤマネコ
-サイドボード(15)-
MTGTop8 より引用)

 

 

 こちらは赤系アグロの中でも特別な爆発力を誇る「グルール(赤緑)力線」!力線とは《残響の力線》のこと。自分のクリーチャーを1体のみ対象とするインスタントやソーサリー呪文を唱えた場合、それをコピーするというエンチャントだ。本体は4マナと重めだが、戦場に出して一度でも誘発させれば元が取れる。さらに力線サイクル特有の、ゲーム開始時に手札にあればそのまま戦場に出すことができるというビックリ能力持ちだ。マリガンチェック後、挨拶代わりに叩きつけられる力線……これにより1ターン目にクリーチャー→2ターン目に早くもインスタントやソーサリーをコピーというブン回りが可能になる。

 自分のクリーチャーに対して唱える呪文は、赤と緑から集めたクリーチャー強化を行うもの。ターン終了時までパワー/タフネスに修正を与えたり、+1/+1カウンターを乗せるなどの効果でクリーチャーの戦闘能力を高める。これを力線でコピーすることで1体の巨大なクリーチャーを作りだしたり、あるいは複数体を強化したり……これらの呪文は《裏の裏まで》《蛇皮のヴェール》のように単にサイズアップを促すだけでなく、他の効果ももたらして強い戦場を維持することを後押しするカードも採用されている。対戦相手のクリーチャー除去にも、これらの呪文と力線で対抗が可能という強みを持つアーキタイプに仕上げられているのだ。

 

 このブン回り重視の爆熱アグロデッキは、クリーチャーのチョイスも重要だ。《雇われ爪》《闘技場の花形》のような1マナで高打点のクリーチャーは必ず採用したい。それらに加えて、自分のクリーチャーを対象とする呪文だったり、インスタントやソーサリーと相性の良いカードも必ずピックアップするべし!呪文の連打でパワーがグングンと上昇する《精鋭射手団の目立ちたがり》は外せない。同じく果敢でサイズが上がり、また雄姿という能力がデッキの方向性と噛み合い、手札が枯渇しがちなデッキの弱点をカバーしてくれる《熾火心の挑戦者》も、他の赤系アグロよりもさらにそのポテンシャルを発揮してくれること間違いなし。

 そして《無感情の売剣》……このデッキの土地構成でこのクリーチャーはどうやって戦場に出すのか、と思われるかもしれないが、実はこのクリーチャーを唱える場面はないので憂慮の必要なし。重要なのは出来事モードである《合同火葬》。自身のクリーチャーを対象にしてそのパワー分のダメージを対象に与えるというソーサリーだ。パワーが膨れ上がったクリーチャーを、これの対象にして大ダメージを対戦相手にぶち込む!そのクリーチャーは生け贄となってしまうが、フィニッシュに繋がるならそんなものは些細なことだ。この出来事も自身のクリーチャーを対象としているので力線でコピーされる。2体並べたクリーチャーをそれぞれブン投げて、瞬きする間にゲームを終わらせよう!

 手札が噛み合った時の爆発力は他のスタンダードのデッキを置き去りにするレベルの「グルール力線」。ムラのあるデッキではあるが、それぐらいのじゃじゃ馬の方が乗りこなしがいがあるというものだ。このデッキは『ローウィンの昏明』でどのような新戦力を得られるのだろうか?まずは赤いデッキ全般に影響を与える1枚から紹介しよう。

 

 プレビューでも話題のスゴイやつ、《呪詛の壊し屋》。呪文が打ち消されなくなり、全てのクリーチャーは護法を持つように。その護法のコストは2点のライフの支払いであり、クリーチャーを討ち取ってライフを保ちたい対戦相手にとって、鬱陶しいことこの上ない妨害となる。たでさえ《蛇皮のヴェール》などをちらつかせ、1体のクリーチャーを葬り去るのに2枚以上の除去を求めてくるような力線アグロ。そこに2点のライフの支払いや打ち消し妨害が絡むとたまったものではないな。本人が2マナ2/2と扱いやすいスペックなのもGood。

 

 そして力線アグロ的には大収穫と呼べそうなのは《無礼な突入》!クリーチャー1体に速攻とトランプルを持たせる。サイズの修正こそはないが、《探索するドルイド》などを戦場に出した際にラグなく攻撃を仕掛けられ、《熾火心の挑戦者》《精鋭射手団の目立ちたがり》らがトランプルを持って強引に詰めに行けるのは魅力的。そんなソーサリーが1マナで……ドロー付き!手札を減らさずに動ける、さらに力線でコピーした暁には手札の枚数が増える!似たようなカードに《弱者の力》があるが、今後そういったカードのスロットがこの《無礼な突入》に置き換わったり、併用するようになる可能性は大いにアリだ。

 真冬にリリースされる『ローウィンの昏明』。この新セットが我々の身も心も温めて、スタンダードをはじめ各種構築フォーマットに熱をもたらすことに期待しよう。発売日まで……あったかくして寝ろよ!

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