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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:エスパー合成機の豊富なサーチ手段(スタンダード)

岩SHOW


 2026年もよろしく!というわけで今年初のCool Deckのお時間だ。2025年のマジックのクールさはそれまでの年とレベルが違うものだった……今年も益々クールさに磨きがかかることを願っている。このクールなコンテンツのカードやデッキをしっかりと確認し、そのクールさにどっぷりと浸ろうではないか。知っていれば人生のクールさがほんのり増す、クールデッキの世界へ、いざ……

Christian Joric Cruz - 「エスパー合成機」
地域チャンピオンシップ予選(フィリピン) トップ4 / スタンダード (2026年1月3日)[MO] [ARENA]
3 《始まりの町
4 《マルチバースへの通り道
4 《湿った墓
1 《神無き祭殿
4 《フラッドファームの境界
4 《グルームレイクの境界
4 《ブリーチボーンの境界
-土地(24)-
3 《鏡に願いを
4 《団結の最前線
3 《領事の権限
3 《ソウル・ストーン
4 《氷魔法の秘宝
4 《危険な罠
4 《ピナクルの星檻
4 《再利用隔室
4 《身代わり合成機
1 《世界歩きの兜
1 《火のクリスタル
1 《不死鳥艦隊の飛行船
-呪文(36)-
1 《不屈の屑鉄ボット
3 《別行動
2 《天井に隠れろ
1 《否認
3 《安らかなる眠り
1 《千の月の鍛冶場
4 《勝利の楽士
-サイドボード(15)-
MTGTop8 より引用)

 

 

 今週紹介するのはスタンダードのデッキ。次期セット『ローウィンの昏明』は特定のクリーチャータイプを参照するカードがズラリ。そんなセットが控える中で、あえてピックアップしたのがこの……メインにクリーチャーカードが0枚のデッキ!対照的にアーティファクトは26枚!ということでこのリストはアーティファクトが主役、スタンダードでアーティファクトを軸にするということは……そう、《身代わり合成機》!3マナ以上のアーティファクトを戦場に出すと誘発する能力を持ち、それで構築物トークンを生成する。このトークンはアーティファクトの数を参照したサイズを持つため、アーティファクトをどんどん並べて巨大なマシン軍団を結成できる。7/7くらいのサイズは余裕、どれだけクリーチャー除去をされようが合成機自体が残っていれば簡単に再展開が可能と、爆発力と持続性の高い強力でクールな1枚だ。

 これを《ピナクルの星檻》などのアーティファクトと組み合わせて盤面をコントロールしつつ巨大なクリーチャーを繰り出してぶん殴る……機械でありながら実に暴力的なこのアーキタイプ。重要な1枚は《団結の最前線》。ライブラリーの上から7枚見て、土地でもクリーチャーでもないパーマネントを2枚戦場に出せる。3マナ以下のもの限定でソーサリーではあるのだが、4マナで最大6マナ分のパーマネントを展開でき、アドバンテージが取れるのは魅力的だ。《危険な罠》などの除去を探しに行ってもヨシ、うっかり合成機が2枚見つかったりすると……クールすぎて背筋がゾクッとしちゃうぜ。

 

 欲しいアーティファクトを探す手段は《団結の最前線》以外にも用意されている。《再利用隔室》はアーティファクトを生け贄に、それよりもマナ総量が1つ上のカードを探して戦場に直接出す。これで《氷魔法の秘宝》あたりを生け贄にして合成機に繋げるというわけだ。またアーティファクトを生け贄にとなると《鏡に願いを》も協約コストを支払って唱えれば、持ってきた4マナ以下のカードをそのままマナコストの支払いなしで唱えられる。この黒マナが濃いカードを唱えるため、そして上記2種の生け贄とするために《ソウル・ストーン》が2マナ域に採用されているというのがなんともクールだ。

 

 そしてそれらのサーチ手段でマナを支払わずに繰り出せる、ということで《火のクリスタル》が1枚挿しされているのがなんともクールだ。このクリスタルは赤い呪文のコスト軽減……これはこのデッキには意味のない一文だが、もう1つの能力は全てのクリーチャーに速攻を与える。これはこの《身代わり合成機》デッキにとっては有用だ。構築物が即座に攻撃を仕掛けられれば、確かなチャンスを逃さずに勝ちを掴み取れる。白青黒のエスパーからにこの真っ赤なクリスタルが1枚挿されているのはビジュアル的にもクールだ。

 そして1枚挿し枠にもう1つ、《不死鳥艦隊の飛行船》の姿も。何らかのパーマネントを生け贄にしていたターンの終了時に、コピーが生成されるというクールな能力を持つ機体。これを《再利用隔室》や《鏡に願いを》から繰り出していたなら、出したターンに即座に2機になり……次のターンはそれらがそれぞれにコピーを生成。構築物のサイズアップや生け贄用として貢献するだけでなく、この艦隊が8機以上並ぶとそれは搭乗せずともクリーチャーになる。4/4飛行が戦場を埋め尽くすクールな光景……地上はマシン軍団、見上げれば戦艦の大編隊……この絶望の光景、一度は体験しておく価値ありだぜ。

 マジックには時にセットの独自色が色濃く出るものがある。『ローウィンの昏明』はキスキンやマーフォークや巨人……特定のタイプがメインテーマである。しかしそれらで必ずデッキを組まなければならないという、義務的なものじゃない。マジックはいつだって自分なりのクールさを追求して良いのだ。クリーチャーが主役のセットが出ても、ブレずにアーティファクト・デッキに磨きをかけたってOKなんだぜ。それじゃ今週はここまで。Stay cool! Make your own machine!!

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