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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!ウロボロイドをとことん活かす構成、そして新カード(スタンダード)

岩SHOW

ヤアヤア!アバターがキタキタキタァ!

 スタンダードをとことん楽しむ人に捧げるデッキ情報、とことん!スタンダー道!のコーナーだ。さてスタンダードと言えば見逃せないイベントがやってくる。そう、ジャパンスタンダードカップ!

 日本独自のイベントとして、専用プロモも用意されているジャパンスタンダードカップ。2025年シーズンの最終イベントが11月23日(日)に横浜にて開催される。この日程、勘の良い人なら気付いているはず……そう、『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』がテーブルトップ、すなわち紙のカードとしての発売日を迎えるその週末だ。

 オンラインで少し早く遊べたり、プレリリースでカードが手に入り次第構築で使用可能であるとはいえ……新たなスタンダード環境、そこでどんなデッキが躍動するのかはまだ誰も知らないタイミング!つまりこのジャパンスタンダードカップで活躍したデッキは、今後のスタンダード環境に多大なる影響を与えることになるのは間違いない。参加するプレイヤーは自分のデッキを世に知らしめるチャンス、残念ながら当日横浜に来れないというスタンダー道を歩む者にとっても、絶対に見逃せないトーナメントなのである!

 当日僕は運営に携わるスタッフとして、特等席で拝ませていただくよ……フフフ、これぞ役得。というわけで後日このコーナーでもこの夢とロマンに満ちたイベントで躍進したデッキ達を紹介する予定だ。こうご期待!

 さて、では『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』が参入するタイミングのスタンダードについて考えてみよう。まずは現環境で良いポジションにいるデッキをおさらいすると……

Hamuda - 「シミック・ウロボロイド」
Magic Online Standard Challenge 32 トップ4 / スタンダード (2025年11月1日)[MO] [ARENA]
4 《繁殖池
3 《マルチバースへの通り道
4 《植物の聖域
3 《ウィローラッシュの境界
1 《目覚めの安息地、エヴェンド
1 《魂石の聖域
5 《
-土地(21)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《遺伝子送粉機
3 《脚当ての補充兵
3 《血液共生のダニ
4 《群青の獣縛り
4 《フラッドピットの溺れさせ
4 《天才遺伝学者、ジャッカル
2 《猛打者、タイヴァー
1 《ティシャーナの潮縛り
4 《ウロボロイド
2 《量子の謎かけ屋
-クリーチャー(35)-
1 《蛇皮のヴェール
3 《亭主の才能
-呪文(4)-
3 《龍を狙い撃つ者
2 《声も出せない
1 《溶かし歩きの消散
2 《腹黒茸
2 《鋭い目の管理者
4 《排撃の変異
1 《ティシャーナの潮縛り
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 「シミック(緑青)ウロボロイド」!現スタンダードの緑のクリーチャーの中でも最強クラスの《ウロボロイド》を最大限に活用するデッキだ。自身のパワー分の+1/+1カウンターを味方の全クリーチャーに授けるというド派手な全体強化。この恩恵を最大限に享受するには、横に複数体のクリーチャーが並んでこそ。《ラノワールのエルフ》《遺伝子送粉機》などのマナ加速クリーチャーから《群青の獣縛り》《フラッドピットの溺れさせ》といった盤面に触れられるクリーチャーらを展開し、ウロボロイドでの強化に繋げていくのがデッキのメインコンセプト。

 そこに《天才遺伝学者、ジャッカル》が加わったことでこのデッキの完成度は高まった。ジャッカルのパワーと同じマナ総量のクリーチャーを唱えることでそれをコピーし、ジャッカルも強化されるという能力。これを活かして低コストのクリーチャー軍団をババッと展開し、ウロボロイドで強固な戦場を作る。このジャッカルの一度目の誘発を起こすために1マナ域のクリーチャーがたっぷりと採用されているのが本デッキの特徴でもある。

 

 そんな1マナ域に採用されているクリーチャーの中でも印象的な1枚が《血液共生のダニ》。このダニ、緑単色のアグロなどでも注目されている見た目以上にやりよるクリーチャーだ。これがタップ状態になると他のクリーチャーに自身のパワー分の+1/+1修正を与える。これで他のクリーチャーを育てるのが狙いなわけだが、ダニで攻撃する以外にこれをタップする手段が用意されているのもポイント。《遺伝子送粉機》と共にタップしたり、《目覚めの安息地、エヴェンド》に配備したり……あるいは《猛打者、タイヴァー》に破壊不能を与えたり。タイヴァーは《審判の日》などの全体除去への耐性を高めるものであり、また彼も全体強化を行えるフィニッシュ役も務める。

 さてそんなカード達でダニをタップして強化したいのは……ブロックを回避する能力を持つ《群青の獣縛り》や《量子の謎かけ屋》も良いが、ここはやっぱり《ウロボロイド》でしょう!パワー分のカウンターということで、通常1回目の誘発では1個のカウンターを撒くウロボロイド。これでも十分ではあるが、ダニでその個数を水増しすることでより早く絶望的な陣容を作りだせることだろう。ダニがジャッカルでコピーされるともう手が付けられない!

 そんな「シミック・ウロボロイド」に新戦力として入り得る『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』のカードをチェックしてみよう。

 

 まず《ウロボロイド》が求める頭数に繋がりそうなカードと言えば、土の技。土地をクリーチャー化させる能力であり、これを行うクリーチャーはカード1枚で2体分のクリーチャーとしてカウントできる。《アナグマモグラの仔》などはウロボロイドで強化する甲斐があり、またマナ加速役にもなる。土地・クリーチャーだけでなく《ラノワールのエルフ》《遺伝子送粉機》らが加えるマナにも緑マナが1つ追加されるため、1ターンでも早いウロボロイドを実現してくれる期待の1枚。《盲目のギャング、トフ》もかなりの高パワーになる可能性を持ち、特にジャッカルでコピーすることで脅威の破壊力を発揮してくれることだろう。

 

 ウロボロイド以外にもクリーチャーの強化役として機能しそうなのが《熱心な飼育係》!人間以外のクリーチャーをサイズアップしてくれるこの同盟者、そのサイズ修正は各クリーチャーの持つタイプによって変動する。例えば《群青の獣縛り》ならネズミとならず者で+2/+2、かなり分厚く逞しいボディへと変貌させてくれるのだ。勿論ウロボロイドも..そう考えると.次期スタンダードでは緑のマッチョなクリーチャーらが戦場を埋め尽くす光景が見れそうな予感!

 そんな感じで、アバター環境のスタンダードが楽しみになってきたところで、今回はここまでとしよう。自然の力を巧みに操る技を持ったキャラクター達が多数登場するアニメが元なだけあって、マジックの雰囲気と合致したデザインのカードが多数登場する『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』。新カードの数々が生み出す新たなデッキと、そして繰り広げられる激闘を体験するのが今から楽しみだ。それじゃあリリース日までもとことん!スタンダードという道、駆け抜けていこうぜ!

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