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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!スゥルタイ・コントロールのアドバンテージ源(スタンダード)

岩SHOW


じっくり、焦るなよ……好機を待つんだ……

 マジック大好き、スタンダードにどっぷりのめり込んでる!そんな仲間のためにデッキ情報を共有する、とことん!スタンダー道!スタンダードという道は長く、歴史のあるもの。最近はガンガン攻める短距離派なデッキが主流となっているが、時期によってはどっしりと構えて落ち着きはらってこそ真価を発揮する、ロングゲーム上等なコントロールデッキが主流な時代もあった。それこそ僕が初めてスタンダードのデッキを組んだ時代などは、アグロが下火で青いコントロールの同型戦が頻発、大会優勝デッキも青単や青系コントロールがズラリという時代だったなぁ……。

 『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』環境のスタンダードではアグロが主流だが、だからと言ってコントロールが不在というわけではない。焦らず、慌てず。他のデッキの猛攻をしのげる構築を施せば、コントロールにも好機は巡ってくる!というわけで今回はスタンダードのコントロールデッキの一例をご紹介!

ヤマグチ タクロウ - 「スゥルタイ・コントロール」
THE LAST SUN 2025 スタンダード予選 ファイナリスト / スタンダード (2025年10月4日)[MO] [ARENA]
1 《華やかな宮殿
4 《湿った墓
2 《繁殖池
3 《グルームレイクの境界
2 《ウェイストウッドの境界
3 《ウィローラッシュの境界
2 《眠らずの小屋
1 《地底街の下水道
1 《寓話の小道
2 《
3 《
1 《
-土地(25)-

2 《災厄の占い師、グラルブ
2 《ゴミあさりの執政
2 《牙の番人の使い魔
1 《ルクサの体現、サブ=スネン
2 《マラング川の執政
2 《蜘蛛を貪る者、モーラン
-クリーチャー(11)-
2 《古のヤギ角
3 《苛性の吐息
3 《保安官を撃て
2 《長い別れ
1 《死人に口無し
2 《緊急の検死
2 《払拭の吐息
3 《三歩先
4 《ラクシャーサ流取り引き
1 《誉れある死者の目覚め
1 《執念の徳目
-呪文(24)-
2 《軽蔑的な一撃
1 《否認
1 《強迫
1 《突き刺し
1 《長い別れ
1 《保安官を撃て
2 《一巻の終わり
1 《緊急の検死
1 《受け継ぎし地の開墾
3 《カルシの帰還者
1 《奔流川の記念碑
-サイドボード(15)-
晴れる屋 より引用)

 

 

 コントロールに求められるものは、とにもかくにもパーマネント除去。対戦相手が繰り出すクリーチャーなどのパーマネントを破壊したり追放したりして、盤面の危機を排除してロングゲームに引きずり込む。そして、ただ脅威を排除して1:1交換を繰り返していくだけでは、手数勝負で負けてしまう可能性がある。何らかの形でアドバンテージを得て、対戦相手と手札などのリソース差をつける手段が必要だ。

 このリストはパーマネント除去に長けた黒と緑、そこに青を加えたことで打ち消しの要素も加わったスゥルタイと呼ばれるカラーリングのコントロール。アドバンテージという問題をクリアするのはスゥルタイ・カラーの多色カードだ。《ラクシャーサ流取り引き》はライブラリーの上から4枚見て2枚を手札に加える。手札1枚が2枚分になり、単に2枚引くよりも状況にフィットしたカードが手に入る可能性が高い、量と質を両立するナイスなインスタントだ。《三歩先》などの打ち消しを構えつつ、問題があればそれらを唱える。何もなければこの《ラクシャーサ流取り引き》で手札を蓄え、次なる脅威に備えるのだ。

 また《災厄の占い師、グラルブ》はライブラリーの上から土地をプレイしたり4マナ以上の呪文が唱えられる。《緊急の検死》や《死人に口無し》を唱えるというのも強いが、先述の《ラクシャーサ流取り引き》は3マナで唱えられる呪文でありながらそのマナ総量は実は6と重たい。グラルブの条件に当てはまり、これを手札消費なしで唱えられればかなり美味しい思いが出来る。パーマネント除去と打ち消し、合間にアドバンテージ獲得。そうやってズルズルとこちらの土俵に持っていく、スタミナ勝負でアグロらを打ち倒す!

 

 4マナ以上のカードには《牙の番人の使い魔》のようなコントロール要素もあれば、ゲームに勝つための所謂フィニッシャーの姿も。中でも存在感を放っているのが神、《ルクサの体現、サブ=スネン》!到達・トランプル・破壊不能と強力なキーワードが3つ。しかしながらこの神は偶数分のカウンターが乗っていなければ戦闘に参加できない。最初は0個なので、出したターンにはブロックには参加できると。そして第一メインフェイズの開始時には+1/+1カウンターが乗り、それが合計で奇数であれば2枚ドロー!つまり攻撃するターンとドローするターンが交互にやってくると。そういう意味で勝利するには時間がかかるフィニッシャーではあるが、常に手札を満たしながら確実に勝利に向かって詰めていくという独特の動きは癖になるだろう。

 瞬間的なダメージとなると《蜘蛛を貪る者、モーラン》が稼ぎ出してくれる。戦場に出た時にX点ダメージ、絆魂を持つためこのダメージは自身にとっての潤いにもなる。ライフが危険域に落ち込んでいても、モーランでグビグビ吸って逆転を狙っていこうぜ。

 秋の夜長、どうせなら焦らずじっくりまったりと。とことんロングゲームを楽しむなら、コントロールデッキでいこうぜ。どう生き延びて何で逆転するか?それを考えながらリストを調整しているうちに、夜が更けていく……。

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