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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!セレズニア・ユウナでおなかいっぱい(スタンダード)

岩SHOW

食欲の秋がキタキタキタァ!

 あー何食ってもウマイわ、旬のものが美味すぎる。サンマに酢橘ふって、新米のおかずに。栗ごはん、松茸ごはん、最高や……フルーツも美味すぎる、季節限定のスイーツもついつい……食欲の秋だものね。しょうがない、こればっかりはしょうがない。食いたいもん食おうぜ!食べられることは幸せ、これを享受せずしてどうするものか。というわけで最近食欲が増幅中の岩SHOWです。こういう時はね、変に我慢せずガッツリいくのが一番。その分運動したりすりゃ良いのよと。大盛り無料?喜んでしろ、むしろ特盛りまでいこう!

 この秋はマジックもガッツリいこうじゃないか、スタンダードでもドカ盛りパワフルなデッキを使おうぜ。というわけでとことんスタンダードを追求する当コラム、今週は実りの秋を体現するぎっしり詰まったハイカロリーなデッキをご紹介!

Nocturne_ - 「セレズニア・ユウナ」
Magic Online Standard Challenge 32 第10位 / スタンダード (2025年10月15日)[MO] [ARENA]
4 《始まりの町
2 《魂の洞窟
4 《ハッシュウッドの境界
4 《吹きさらしの要塞、アダージア
3 《目覚めの安息地、エヴェンド
2 《平地
5 《
-土地(24)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《救助のけだもの、コーナ
3 《スピラの希望、ユウナ
3 《ホーントウッドの大主
4 《ミストムーアの大主
3 《召喚:バハムート
2 《召喚:ナイツオブラウンド
-クリーチャー(23)-
4 《幻獣との交わり
2 《密輸人の驚き
2 《領事の権限
1 《真昼の決闘
3 《浚渫機の洞察
1 《セリーマ号
-呪文(13)-
3 《縫い目破り
1 《別行動
2 《失せろ
2 《受け継ぎし地の開墾
2 《真昼の決闘
1 《安らかなる眠り
3 《勝利の楽士
1 《嵐の討伐者、エルズペス
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 セレズニア(緑白)カラーのユウナデッキ!その名の通りキーとなるのは《スピラの希望、ユウナ》。エンチャント・クリーチャーにトランプル、絆魂、護法{2}と能力をたっぷり与える強化役であり、そしてターン終了時に墓地からエンチャントを戦場に戻すという盤面を構築する強力な能力も併せ持つ。彼女の能力で巨大なエンチャントをコスト踏み倒しで戦場に出すのがこのアーキタイプ。緑白の2色に3色目を足す構成が多く見られたものだが、最近は2色にまとめられたシンプルなリストが目立ってきた。

 エンチャントを繰り出す手段として《救助のけだもの、コーナ》を採用。これを《セリーマ号》《吹きさらしの要塞、アダージア》《目覚めの安息地、エヴェンド》といったカードの配備能力でタップ。その状態で第2メインを迎えて生存能力を誘発させ、手札のパーマネントを戦場に繰り出すのだ。このコーナによる手札からの直出しの方が早いターンに決まるため、そちらをメインに。墓地にエンチャントを落とす手段は《幻獣との交わり》《浚渫機の洞察》くらいに留め、ユウナはバックアップ役という形に調整されたリストになっている。

 

 コーナ&ユウナから繰り出すエンチャントは《ミストムーアの大主》など高コストに見合う華一定力の高いクリーチャー達。中でも最もテンションが上がる1枚は《召喚:バハムート》!9/9という特大サイズもさることながら、とりあえず戦場に出ればパーマネント破壊で相手のリソース1枚は最低もぎとっていく。2枚ドロー、大ダメージのメガフレアまで繋がれば勝ったも同然、バハムートの真似して腕組みポーズ不可避だ。

 《召喚:ナイツオブラウンド》もめちゃくちゃ硬い!破壊不能で戦場に居座り、毎ターン騎士をばら撒く。2/2が3体、それが4ターン連続ってシャレにならんぜ。こんなドカ盛り、完食(完全に除去するという意味)するなんて絶対無理だろ。これらの召喚獣をマナコスト踏み倒して叩きつけ、あるいはゲームが長引けば素出しも狙える。《ラノワールのエルフ》《ホーントウッドの大主》や《召喚:幻獣マディン》などマナを増やす手段は豊富にあるのだ。

 

 スタンダードをとことんやっていれば、この類のデッキと遭遇することになるだろう。どう戦うかを考えるのも、スタンダードという道を極めるには大事なプロセス。この構成はコーナとユウナ、ベクトルが異なるカードで大型クリーチャーを展開してくるため、墓地対策を置けば良しというわけにはいかないのが難しいところ。いっそのこと、踏み倒してくることを対抗するよりも元を断つというアプローチも良いかもしれない。

 クリーチャー破壊と、その後墓地にあるカードと同名のカードをすべて追放する《死人に口無し》、あるいはカード名を指定して4枚追放する《古からの確執》で、手札・墓地・ライブラリーからメインディッシュとなるカードを引っこ抜き、最悪の事態を事前に防ぐという戦いかもある。もちろん複数種類のカードで攻めてくるため、これ1枚を抜けばおしまいというものでもないが……コーナやユウナの誘発が起きる前に除去するインスタントと共にこれらのカードを備えれば、召喚獣を繰り出す動きを抑え込める可能性は高まるというものだ。

 いっぱい食って、いっぱいマジックしたら……睡眠もしっかりと。もちろん、適度な運動も忘れずに。エレベーターじゃなく階段で、その小さな努力が結果に繋がる。千里の道も一歩から、スタンダー道も同じである。過ごしやすい秋を豊かなものに。スタンダードをとことん楽しもう!

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