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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!《氷耕しの探検家》で土地と墓地を大収穫(スタンダード)

岩SHOW


涼しくなってキタァ!ハックショイ!

 少し前までのノリで夜、布団被らずに寝ると……寝冷えしたのかくしゃみが止まらんぜ。暑い暑いと言い続けてきた夏もいよいよ終わり、10月は秋の空気を味わえそうだ。急に気温が下がってそれはそれで寒いという、人間ってのは難儀な生き物だね。というわけでスタンダードをとことん遊びとことん楽しむ!そんな仲間に捧ぐデッキ紹介コラム、今回は『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』環境がスタートしたスタンダードから、収穫の秋を感じるデッキをご紹介!早速行ってみよう!

laa11 - 「ゴルガリ・ランプ」
Magic Online Standard League 5-0 / スタンダード (2025年9月26日)[MO] [ARENA]
4 《花盛りの湿地
4 《ウェイストウッドの境界
2 《眠らずの小屋
3 《導路の塔門
4 《寓話の小道
2 《
5 《
-土地(24)-

4 《ラノワールのエルフ
3 《脱皮の世話人
3 《腹黒茸
4 《町の歓迎者
2 《正直者のラトスタイン
1 《変容する悪党、サンドマン
4 《氷耕しの探検家
1 《被害対策の作業員
2 《破壊の嵐孵り
3 《蜘蛛を貪る者、モーラン
-クリーチャー(27)-
4 《幻獣との交わり
1 《沼地の晩餐会
4 《損失の季節
-呪文(9)-
2 《強迫
3 《除霊用掃除機
1 《苦々しい勝利
1 《保安官を撃て
1 《逃げ場なし
1 《シードシップの衝突
1 《緊急の検死
2 《虚ろなる匪賊
3 《極悪非道の盗人
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 個性的なゴルガリ(黒緑)カラーのデッキ、キーカードは《氷耕しの探検家》!コイツは毎ターンプレイできる土地の枚数を+1してくれるマナ加速であり、また墓地から土地がプレイ可能になるという、かなり主張の激しい1枚。土地をプレイすると上陸により切削が行われ、それで落ちた土地を……と動いても良いが、より都合よく恩恵に与るならば《寓話の小道》と組み合わせよう。生け贄に捧げて代わりの基本土地をライブラリーから戦場に出す、所謂フェッチランドである小道。能動的に墓地に落ちるので、これを探検家で拾って使いまわすという動きで毎ターン確実に土地を2枚ずつ増やしていけるのである。

回転

 土地を伸ばしつつ切削で墓地を肥やしていける探検家はまさしく秋の実りの収穫に相応しいクリーチャーだ。これにより膨れ上がった墓地を利用しない手はない、というわけで《脱皮の世話人》で墓地をマナに変換したり、あるいはクリーチャーカードを《正直者のラトスタイン》で拾ったりと墓地シナジーを形成するカードらでこのデッキは組まれている。《幻獣との交わり》は諜報で墓地を増やすだけでなく、ドロー操作で欲しいものを引き込む確立を少しでも高めてくれる。さらにフラッシュバックで墓地から唱えられ、その際にはクリーチャーに変身するという……切削でポロッと落ちるとよっしゃと小さくガッツポーズできる、ナイスなソーサリーだ。2点回復も地味ながら確実に染み渡るものだ。

 さらに他のデッキではなかなか見かけない《損失の季節》というチョイスはこのデッキならでは。クリーチャーの生け贄を要求したり、このターン死亡した自分のクリーチャー分のドローが出来たりするが、このデッキにとってのメインモードは3つ目。墓地のクリーチャーの数だけ対戦相手のライフを失わせる!この豪快な一発で対戦相手のライフをドカンと削る、コンボチックな動きがロマンに溢れていて……良いッ!語彙が乏しくなるレベルのカッコよさだ。《氷耕しの探検家》をはじめ、様々なカードが切削や諜報で墓地を耕し、豊かな実りをもたらしてくれる。《被害対策の作業員》で《損失の季節》を回収し連打、グッドゲーム。

 

 このリストに採用された『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』のカードも興味深い。まずは土地が伸びてマナが増えることから、これを使わない手はないと《蜘蛛を貪る者、モーラン》!払ったマナだけデカくなり、X点ダメージを対戦相手に。絆魂を持っているため、相手のライフを一気に減らしながらこちらのライフを安全圏に引っ張り上げてくれる、現スタンダードでも使用率をジワジワと伸ばしている勝負の決め手になる切り札的な吸血鬼だ。

 またモーランと同じく悪人からは《変容する悪党、サンドマン》の姿も!土地の枚数分のパワー/タフネスになるサンドマン、打点も高い上に墓地から戦場に戻る能力も有している。この能力は墓地の土地と共に彼を戦場に戻し、逆に言えば土地がなければ戻ることができない。通常のデッキではこの起動に手を焼くかもしれないが、このリストにはそのような不安はナッシング。サンドマンを戻しつつ土地も伸ばして、気分はまさにスーパーヴィラン。パワー2以下にブロックされないという回避能力も現環境ならかなり機能してくれそうだ。

 これまでのスタンダードのデッキとはテイストが異なる、墓地利用型のランプ(土地を増やす)デッキ。こういう面白い構築ができる人をデッキビルダーと呼ぶのだろう。勉学や芸術を追求するのに最高の季節である秋、スタンダードのデッキをとことん組んで、とことん極めてみてはいかがかな。でも夜更かししすぎて風邪ひくなよ!というわけで、俺の言いたいことは以上だ!

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