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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!スーペリアなリアニメイト(スタンダード)

岩SHOW


どっぷり浸るぜ、新環境ッッ!

 スタンダードの醍醐味は変化だ。マジックには変わらずいつまでも同じデッキをプレイできる公式フォーマットや遊び方もあり、昔に組んだデッキをずっと使い続ける、変化のないことを堪能できるという側面もある。そしてその逆、時に激しく変化することを楽しむという側面をスタンダードが担っている。1年の間に新セットがいくつもリリースされ、ローテーションで使えなくなるカードもあり、デッキは常に変化し続ける……ただ、ゴリゴリの競技プレイヤーでもない限りは、自身に可能な範囲で変化と付き合っていけば良いのだ。

 というわけで『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』が公式発売日を迎え、いよいよ本格的に新環境がスタートを迎えた。この秋はどっぷり浸るしかない、というわけでスタンダードをとことん楽しむプレイヤーのためにデッキを紹介する当コーナー、今週も楽しいデッキを紹介しよう!

Murakami Yuuya - 「グリクシス・リアニメイト」
晴れ川ホリデーSP 3-0 / スタンダード (2025年9月21日)[MO] [ARENA]
4 《始まりの町
4 《湿った墓
2 《マルチバースへの通り道
4 《リバーパイアーの境界
2 《ブレイズマイアの境界
2 《オズコープ社
1 《地底街の下水道
1 《大音声の劇場
2 《不穏な浅瀬
1 《
1 《
1 《
-土地(25)-

4 《逸失への恐怖
4 《ノーマン・オズボーン
2 《オリジナル、アシエン・エメトセルク
3 《スーペリア・スパイダーマン
2 《フラッドピットの大主
1 《人造魔導士、ケフカ
3 《嘶くカルノサウルス
1 《終わらぬ歌、ウレニ
3 《召喚:バハムート
-クリーチャー(23)-
3 《削剥
3 《苦々しい勝利
2 《戦略的裏切り
4 《ゾンビ化
-呪文(12)-
4 《強迫
2 《三歩先
2 《メテオストライク
2 《一巻の終わり
2 《除霊用掃除機
1 《人造魔導士、ケフカ
2 《狡猾な侵入者、魁渡
-サイドボード(15)-
晴れる屋 より引用)

 

 

 新環境で使用されたグリクシス(青黒赤)カラーの……リアニメイト!墓地に大型クリーチャーを埋めて、それを黒い呪文で戦場に戻す。マナコストを踏み倒して大型クリーチャーを得て、それが破壊されてもまた釣り直して攻めるという、コンボ要素の強いアーキタイプだ。現スタンダードにもいくつかリアニメイト呪文はあるが、最もシンプルで信頼のおける1枚が《ゾンビ化》。墓地から戦場にクリーチャーを戻す以外のことは書かれていないが、余計なことも書かれておらず、色マナも黒1つのみを要求するコストの手軽さが強みだ。

 これを使って《召喚:バハムート》《終わらぬ歌、ウレニ》、《嘶くカルノサウルス》などなど……サイズも大きく、対戦相手のパーマネントに干渉したりこちらにお得をもたらすアドバンテージ差を発生させるクリーチャーを手軽に戦場へ。そのカードパワーで押し切ることを狙うデッキだ。

回転

 このデッキの追加の《ゾンビ化》となるべく投入されたのが《スーペリア・スパイダーマン》!精神と肉体が入れ替わったこのスパイダーマンは、墓地のクリーチャーのコピーとなることができる。サイズは4/4のままだが、4マナで強力なクリーチャーの能力を持つことになる。《終わらぬ歌、ウレニ》を追放してコピーになれば飛行に白と黒へのプロテクションを持つ、まさしくスーペリア(優れた)なスパイダーマンが降臨する。またコピーとして戦場に出るため、戦場に出た時に誘発する能力もしっかりと機能するので、上述のクリーチャーらの能力でアドバンテージを取っていこう。

 また墓地に大型クリーチャーを送り込む手段は《逸失への恐怖》《オリジナル、アシエン・エメトセルク》などで手札を捨てるという形で、この枠にも新顔《ノーマン・オズボーン》が参戦!ブロックされないノーマンで対戦相手を攻撃し、戦闘ダメージを与えれば謀議を行ってカードを引き、その後大型クリーチャーを捨てるとしよう。ノーマン自身もサイズが上昇して脅威となり、対戦相手の除去を使わせるデコイ的な役目も兼ねる。色もあっているので《グリーンゴブリン》として唱えるオプションもバッチリ機能するぞ。

 

 そんなノーマンと相性◎な土地にも注目!《オズコープ社》はグリクシス3色土地であり、色マナ事故を防ぐ有難い存在。この土地はなんと墓地から戦場に出すことが可能!大混乱という新能力で、自分のターンにこれを捨てていたのであれば、そのターンのメインフェイズでこれを墓地からプレイすることができるのだ。墓地から出ると2点のライフが失われるので状況によっては痛いものになるが、それでも手札を捨てるというデメリットを帳消しにする働きは魅力的。ライフに余裕がある時に大混乱を実行してみよう。

 土地といえば、現在《湿った墓》などの2種類の土地タイプを持つギルドランドやショックランドと呼ばれるサイクルが5種類のみ再録されている。この土地がある色の組み合わせ都内組み合わせでちょっとした格差が生まれているわけだが、これを緩和してくれると期待されるのが《マルチバースへの通り道》。選んだ土地タイプを持つ能力を持ち、加えられる色マナは1種類の身になるが、今欲しいマナを確実に得られることは多色デッキにとって嬉しいポイント。そして基本土地タイプを持つため《リバーパイアーの境界》《ブレイズマイアの境界》などの境界サイクルを機能させて2種類のマナを加えることをサポートしてくれる。ギルドランドがない色の組み合わせを備えるデッキは、マルチバースの力を頼ってみよう。

 

 リアニメイトといえば《刑務所破り》という新たなソーサリーもあるので、こちらも検討してみてほしいね。『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』参入による新環境、自分ならではのデッキを組んでとことん遊ぶ!とことん楽しむ!このスタンスで冬に向かう道を駆け抜けていきたいね。それじゃあ、どこかで対戦することがあったらどうぞよろしく!

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