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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ボロス召集:岩SHOWオススメのデッキ、そしてチーム戦を遊ぼう!(パイオニア)

岩SHOW

 いきなり私事だけども、今年もチーム戦に行ってきたよ。5つの構築フォーマットで同時に対戦する5人チーム戦、これぞマジックならではの遊び方!マジックを通じて出来た、かれこれ15年にもなる付き合いの面々。あの頃バイトだったヤツは店長になったり、家庭を築いていたり……皆それぞれの生活は出会った頃と変化しても、変わらないのはみんな気が合うこと!そしてマジックがあれば何時間でも遊んでいられること!これだけはいつまでもこうあってほしいしありたいもんだなぁ。

 5人チーム戦のフォーマットはスタンダード/パイオニア/モダン/レガシー/パウパー。5名が向かい合ってマッチ対戦を行い、3勝した側のチームが勝利というルールで行われた。テーブルの上がなかなか壮観な図になり、色んなカードを見たい欲も満たされる。前回に同じルールの大会に参加した際に僕が担当したのはスタンダードだったが、今回は気分を変えてパイオニアをやらせてもらうことに。

 さてデッキをどうしようかな~とMTGアリーナを起動して練習を開始。デッキ分布的日本名筋の黒単やラクドス(黒赤)、さらに赤単アグロも試したが……どれもしっくりこない。なんか違うんだよなぁ感が拭いきれぬまま回しているうちに「こんなんどうかな」となんとなく回してみたリストが……ビビッときた。これでいこう!というわけで当日持っていったのが以下のデッキ。

Arkany1 - 「ボロス召集」
Magic Online Pioneer Challenge 32 トップ8 / パイオニア (2025年9月7日)[MO] [ARENA]
4 《聖なる鋳造所
4 《戦場の鍛冶場
4 《感動的な眺望所
4 《針縁の小道
1 《皇国の地、永岩城
1 《反逆のるつぼ、霜剣山
1 《シェフェトの砂丘
1 《平地
1 《
-土地(21)-

4 《羽ばたき飛行機械
4 《内なる空の管理人
4 《ひよっこ捜査員
4 《スレイベンの検査官
4 《ヴォルダーレンの美食家
4 《コスモグランドの頂点
4 《イーオスの遍歴の騎士
4 《敬慕されるロクソドン
-クリーチャー(32)-
4 《上機嫌の解体
3 《幽霊による庇護
-呪文(7)-
3 《塔の点火
4 《ポータブル・ホール
2 《摩耗 // 損耗
1 《邪悪を打ち砕く
2 《失せろ
1 《幽霊による庇護
2 《安らかなる眠り
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 赤白(ボロス)カラーの召集デッキ!召集と言えば夏のローテーション前のスタンダードにも存在していたアーキタイプだね。

 クリーチャーをタップすることでマナの支払いの代わりにできる召集能力。これで《イーオスの遍歴の騎士》を速やかに唱え、4/4というサイズで押すとともに手札を補充する。このイーオスと同じコストで同じサイズの召集クリーチャーがパイオニアにはもう1種。《敬慕されるロクソドン》!このロクソドンを唱えるためにタップしたクリーチャーにはそれぞれ+1/+1カウンターが置かれて強化される。ロクソドン本人と共にそれをバックアップしたクリーチャーらが高打点を生み出し、一瞬でゲームを終わらせてくれる。これらの召集クリーチャーを白と赤のカードを使って、最速で2ターン目には繰り出せる。コンボ要素を強く持ったアグロデッキなのである。

 

 召集デッキのブン回り、それこそ2ターン目イーオスorロクソドンというムーブを可能にしているのが、《スレイベンの検査官》や《ひよっこ捜査員》のようなアーティファクトであるトークンを生成する1マナクリーチャー。白いこれら2種は手掛かりを生成、これはカードを引くのに使っても良い。あるいは《内なる空の管理人》のタップコストに充てるのも重要な役目。

 しかし最大の仕事となると《上機嫌の解体》の餌だ。このソーサリーはアーティファクトを破壊するのだが、その対象が自分のコントロール下であれば、ゴブリン3体をプレゼントしてくれる。クリーチャーから湧いてきたトークンであればタダのようなもので、遠慮なく破壊してゴブリンに変換できる。白い2種に《ヴォルダーレンの美食家》と、1マナにアーティファクトを用意するクリーチャーが12体!これらと解体が合わさることで2ターン目に召集クリーチャー降臨という動きが可能となるのである。

 

 《羽ばたき飛行機械》も{0}と最軽量で解体の餌となり、また召集コストとなってくれる便利なカード。0/2といえど飛行持ちで、ロクソドンで寝かせせて強化すれば戦力としてカウントできる。そしてこのカードの役目はもう1つ、《コスモグランドの頂点》と組み合わせるという重要なポジション。コスモグランドは同一ターンに2回目の呪文を唱えることで能力が誘発する。{0}の飛行機械であれば3ターン目にコスモグランド→飛行機械で最速誘発が狙えるのだ。このコスモグランドの能力もデッキのやりたいことと噛み合っている。全クリーチャーをカウンターでサイズアップ、これは横並びデッキにとって最も嬉しい恩恵だ。そしてもう1つの人間2体を生成するモードも、召集コストの頭数がほしい時に効果的だ。コスモグランド+飛行機械+人間2体で合計4体分、あと1体何かがいればマナ不要で召集クリーチャーが唱えられる!どう、簡単でしょう?

 デッキが相当に強いので、コンバットのミスが多い僕でもポカすることなく勝ち越すことができたし、今後パイオニアをやることがあれば同じデッキで遊びたいという気持ちである。まあ結果としてチームは上位に勝ち残ることはできなかったが、どのラウンドも同じ釜の飯を食った仲間らと肩を並べて遊ぶのは最高に楽しかった!というわけで、みんなも機会があれば、絶対にチーム戦を経験するように!負けた時は「しゃーないドンマイ」勝った時は「ナイスゥ〜」、この時間こそがマジック人生最大の財産なんだよなぁ。

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