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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ボロス召集:期待度MAXな新戦力!(スタンダード)
『タルキール:龍嵐録』、テーブルトップのカードは今週末に発売!ということで今回からは全カードリストが公開されている中、新環境のデッキを考察していこう。今回はカード1枚をピックアップし、それがフィットしそうなデッキをご紹介する形式で。
《前線への猛進》!かつてのタルキールらしさを思わせつつ、新たなデザインでもあるインスタントだ。これは2つのモードを持ち、どちらかを選択する類の呪文。1つはゴブリン・トークンを2体生成。2マナで1/1が2体ということで標準的な性能ではある。タルキールでは《軍族童の突発》を筆頭にゴブリンを生成するカードが収録されており、これらを思い起こさせる何とも懐かしいものだ。特別、打点が高いというわけでもないがカード1枚でクリーチャー2体を得られるということで、様々なシナジーが見込める。そしてもう1つのモードは、自身のクリーチャーの数だけクリーチャーをサイズアップさせるというもの。所謂コンバット・トリックというやつで、戦闘中に唱えることでブロックしたりされたクリーチャーを強化して打ち勝ったり、クリーチャーのタフネスを高めて除去を回避したり、対戦相手に予想外の大ダメージを与えたりという使い方でゲームを有利に進めるインスタントだ。
それぞれのモードのカードは過去に幾度も類似品を目にしたが、これらが1つにまとまっているというのは新しい。クリーチャーの頭数が欲しければトークン生成、数は十分でフィニッシュに至る一撃を叩き込みたい時には強化と使い分けできるのが素晴らしく、既存のデッキでも良い働きを見せてくれそうだ。
4 《戦場の鍛冶場》 4 《感動的な眺望所》 4 《サンビロウの境界》 2 《ミレックス》 5 《平地》 3 《山》 -土地(22)- 4 《入れ子ボット》 4 《ひよっこ捜査員》 2 《内なる空の管理人》 4 《毅然たる援軍》 2 《威厳あるバニコーン》 4 《イモデーンの徴募兵》 2 《血滾りの福音者》 4 《イーオスの遍歴の騎士》 -クリーチャー(26)- |
4 《上機嫌の解体》 4 《門道急行の事件》 2 《戦導者の号令》 3 《ボヤージャーの滑空車》 -呪文(13)- |
4 《塔の点火》 1 《エルズペスの強打》 3 《別行動》 3 《邪悪を打ち砕く》 2 《安らかなる眠り》 2 《ゴバカーンへの侵攻》 -サイドボード(15)- |
というわけでスタンダードの「ボロス(赤白)召集」デッキを振り返り。このデッキは《イーオスの遍歴の騎士》のコストを召集能力で支払うためにクリーチャーを多数横並びさせる。《ひよっこ捜査員》《入れ子ボット》などの軽量アーティファクトを餌にして《上機嫌の解体》を唱えてゴブリンを3体を得て、一気に召集コスト3マナ分にあて、早ければ2ターン目に遍歴の騎士が戦場に出てくる。そうやって低コストクリーチャーを並べ、遍歴の騎士から手に入った《イモデーンの徴募兵》で全体のパワーを底上げし、全軍突撃!ブン回れば手の付けようがなく、土地をタップ状態で出してターン終了しているような相手を一方的にノックアウトする光景は圧巻だ。
このアーキタイプに《前線への猛進》はフィットすること間違いなし。2マナでインスタント・タイミングで1/1×2体分の《毅然たる援軍》がこのデッキのレギュラーになっているのだ。赤マナが必須であるとはいえ同じ2マナで同じことができて、後半にドローした時には援軍よりもずっと嬉しいカードである《前線への猛進》を採用すればデッキパワーの底上げになるだろう。
このデッキは召集以外の勝ち筋として《門道急行の事件》《戦導者の号令》でトークンらを強化して殴るというルートと、それらとは異なる一点突破の戦法も備えている。《内なる空の管理人》《ボヤージャーの滑空車》といった、クリーチャーをタップすることで強化できる飛行での攻撃だ。地上がお互いにクリーチャーを並べてにらみ合いになれば、航空戦力で決着を狙う。エンチャントで強化と航空戦力、そのどちらとも《前線への猛進》は噛み合う。クリーチャー数を求めるエンチャントはもとより、飛行を得た管理人や滑空者を猛新でパンプアップさせることで、二桁ダメージでも夢ではない。
色が合う新カードと言えば《強風岩峰の包囲》も気になる。2つのモードから選んだ方の働きをしてくれるエンチャント、包囲サイクルの1つである。赤白のこれはマルドゥとジェスカイのモードから選択し、その後者であるジェスカイはゴブリン・トークンを毎ターン生成。自分のアップキープに誘発するためタイムラグはあるものの、そのトークンは絆魂と速攻を得てすぐさま戦力になってくれる点が優秀だ。瞬発力はないため、ブン回り上等のメインデッキでは少々使いづらいかもしれないが、長期戦にもつれそうな相手用のサイドボードとして使えば良い働きを見せてくれそうな予感。クリーチャーの攻撃のより能力が誘発する時、それをもう1回追加で誘発させるというマルドゥのモードが活かせるのであればメインデッキでの採用も大いにアリ。《上機嫌の解体》の対象にもってこいな《ヨーティアの前線兵》などは、地味ながらも2回誘発すれば鬱陶しいこと間違いなし。こんな感じで攻撃時に何か誘発させるカードを、既存のものから『タルキール:龍嵐録』までくまなくチェックしてみよう!
タルキール産でゴブリン・トークンを生成するカードは強い!というイメージがあるため、《前線への猛進》には大いに期待している。堅実にトークンを出すモード、そして不意に大ダメージを叩き出すコンバット・トリック。2つのモードを使い分け、新スタンダードでの大勝を目指そう!
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