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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!赤単アグロとタッチ緑(スタンダード)
開花の季節がキタキタキタァ!
春だなぁ……随分暖かくなったもんだ。ダウンジャケットのような冬の装いを片づけて、いざ春服でカードショップに赴こう。というわけでスタンダードについてアツく語り皆でなんかこう良い感じになろう!という意志で続けているとことん!スタンダー道!実は4月にはスタンダードのイベントをやってみようと考えているので、時間が空いていればスタンダー道を歩む諸君にも是非参加していただきたい。
『タルキール:龍嵐録』の情報も公開されはじめ、テンションの上がるこの春。今週は早速デッキリストをチェックの時間だ!
15 《山》 4 《岩面村》 2 《魂石の聖域》 -土地(21)- 4 《雇われ爪》 4 《僧院の速槍》 4 《心火の英雄》 4 《熾火心の挑戦者》 4 《多様な鼠》 4 《叫ぶ宿敵》 3 《陽背骨のオオヤマネコ》 -クリーチャー(27)- |
4 《噴出の稲妻》 2 《稲妻の一撃》 2 《魔女跡追いの激情》 4 《巨怪の怒り》 -呪文(12)- |
4 《石術の連射》 4 《塔の点火》 1 《抹消する稲妻》 1 《魔女跡追いの激情》 2 《紅蓮地獄》 1 《陽背骨のオオヤマネコ》 2 《ウラブラスクの溶鉱炉》 -サイドボード(15)- |
赤単色のアグロ!スタンダードにおける最も前傾姿勢なアーキタイプと言えばこれ。《心火の英雄》《熾火心の挑戦者》に《多様な鼠》で二段攻撃を与えるパッケージを中心に、《雇われ爪》《叫ぶ宿敵》などダメージを与えることを得意とする低コストクリーチャーで固め、序盤から全力展開。相手のブロック役や時にプレイヤー本体に《噴出の稲妻》《稲妻の一撃》を叩き込み、対戦相手の態勢が整う前にゲームを終わらせる……一方的にも見えるほどのラッシュ力、赤単派スタンダードで相変わらず強い!
この赤単はサイドボードの定番カード《陽背骨のオオヤマネコ》をメインから投入しているところが注目ポイント。4マナと赤単にしては重めのクリーチャーだが、パワー5という確かな打点と、プレイヤーがライフを得られずダメージは軽減できないという能力がアグロデッキとっては最高のサポートになる。そして戦場に出た時に誘発する能力は、各プレイヤーにそのプレイヤーの基本でない土地分のダメージを与える!攻めて攻めて攻めまくりのこのオオヤマネコ、サイドインすることが多いのならメインから入れてしまえの精神ってわけだ。序盤に全力投球するアグロも、中盤・終盤のことを考えた方が良い環境になっているってことかもしれないね。
4 《カープルーザンの森》 4 《銅線の地溝》 4 《ソーンスパイアの境界》 7 《山》 -土地(19)- 4 《騒音の悪獣》 4 《心火の英雄》 3 《僧院の速槍》 4 《熾火心の挑戦者》 4 《精鋭射手団の目立ちたがり》 2 《無感情の売剣》 -クリーチャー(21)- |
4 《巨怪の怒り》 4 《弱者の力》 4 《蛇皮のヴェール》 4 《裏の裏まで》 4 《残響の力線》 -呪文(20)- |
3 《噴出の稲妻》 2 《石術の連射》 1 《戦慄大口の怒り》 2 《脚当ての陣形》 1 《除霊用掃除機》 2 《多様な鼠》 4 《探索するドルイド》 -サイドボード(15)- |
さて、赤いアグロにもバリエーションがあり、今回はそれらの一部を紹介しよう。先ほどのリストが正調式であるならば、上記のものは力線型と呼ばれるもの。ハツカネズミらや《巨怪の怒り》は共通するが、《残響の力線》を使って自分のインスタントをコピーし、クリーチャーのサイズを上げて殴ることを突き詰めたカードチョイスになっている。《裏の裏まで》などをコピーし、一点集中大ダメージを狙っていくスタイルだ。
この力線型は赤単でも組めるが、緑を足すのが主流。《巨大化》など緑は自身のクリーチャーを強化する呪文を扱う色であるためだね。ただこの緑の足し方が、ほんのーり少しだけという感じなところに注目。メインデッキでは除去を回避できる《蛇皮のヴェール》を足すに留まっている。こうしたほんのわずかなカードを投入して色を足す構築を”タッチ”と表現する。赤緑2色のデッキはギルド名になぞらえてグルールと分類されるものだが、ガッツリ均等2色の構成と、このリストのように4枚の……それも勝敗に直結しない要素を盛り込んだ形のものとを同じグルールに扱って良いのか?というのはデッキ紹介者として常に気になっているところだ。個人的にはこのリストはグルールではなく赤単タッチ緑と表現するようにしているね。
それはさておき、サイドボードには《探索するドルイド》の姿が。このカードは出来事が赤いインスタントで、カード2枚分の手数をもたらす可能性がある。アドバンテージ源でありつつ、ドルイド本人として唱えなおせばクリーチャーとしても運用できるため、赤いアグロの中盤以降を支えてくれる1枚になり得る。最初に紹介したタイプの赤単にこのドルイドのみを投入したリストもあり、それもタッチ緑とかタッチドルイドとか呼ぶことで相手にデッキのニュアンスが伝わりやすくなるだろうなと。
4 《カープルーザンの森》 4 《銅線の地溝》 4 《ソーンスパイアの境界》 1 《不穏な尾根》 2 《岩面村》 1 《魂石の聖域》 6 《山》 -土地(22)- 4 《雇われ爪》 4 《心火の英雄》 4 《熾火心の挑戦者》 4 《多様な鼠》 2 《探索するドルイド》 4 《名もなき都市の歩哨》 -クリーチャー(22)- |
4 《塔の点火》 2 《噴出の稲妻》 1 《焦熱の射撃》 4 《巨怪の怒り》 1 《蛇皮のヴェール》 1 《無鉄砲》 3 《亭主の才能》 -呪文(16)- |
2 《石術の連射》 1 《噴出の稲妻》 1 《紅蓮地獄》 4 《証人燃やし》 3 《脚当ての陣形》 2 《探索するドルイド》 2 《叫ぶ宿敵》 -サイドボード(15)- |
こちらのリストも緑のカードで継続戦闘能力を高めた赤単ベースのアグロデッキだ。《探索するドルイド》はもちろんのこと、クリーチャー強化とハツカネズミの雄姿を誘発させる要素として《亭主の才能》《無鉄砲》を採用。とくに才能はコストが軽いのに毎ターン+1/+1カウンターを乗せる高性能なエンチャントであり、レベル2レベル3になればさらに強力に。この才能を取り込んだ赤系アグロはここ半年ほど使われ続けている定番のもの。
このリストはそこに更に《名もなき都市の歩哨》まで採用しているのが特徴的だ。3/4と優れたサイズのこのマーフォーク、中速デッキで目にすることが多いため赤系アグロでの採用はなかなかに意外。警戒を持つため殴り合いに強く、またこれが生成する地図はクリーチャーを対象にするため、ハツカネズミらとの相性も◎。緑の要素が多くちりばめられ、これにより赤単と趣が異なるリストになっているので、これはもうタッチの域を超えてグルールと分類しても良いのではないかな?
結局のところアーキタイプの呼び方は個々人で決めればよく、どんなデッキのことを言っているのかスムーズに伝わればなんでも良いというのが僕の考え方だ。ほんのり足してありあってもなくても良いタッチ、メインカラーよりは枚数は少なくともデッキの個性に結びつくのであれば2色。そんな感じで今後もデッキを取り上げていこうと思うので、どうぞよろしく。
赤単とそれに緑を足したデッキ、タルキールまでの期間もいっぱい目にすることになるので、相手の雰囲気からどのタイプなのか判断し、適切な対応をしていこう!自分で使う場合はどのタイプがしっくりくるのか、マイベストアグロを見つけてくれ!
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