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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!4色ズアーにいぶし銀(スタンダード)
エンジン全開!
スタンダード『霊気走破』のシーズンが開幕して少し経ったころ合い。皆、どんな感じ?……良い感じか!なら良かったぜ。スタンダードをこよなく愛するプレイヤーは同志だ、同じ道を歩む者だ。スタンダードという道を歩む仲間は多ければ多いほど良い。プレイヤーが多い方が大きなイベントが開催され、遊ぶ場所が増えるのだから……というわけでスタンダー道、今週も元気よくいってみよう。
『霊気走破』プレリリース期間のジャパンスタンダードカップから始まり、正式発売日を経てオンライン上での研究が進行中。これを書いているのはプロツアーでどのような結果が出るのかを待っている段階だ。競技目線で見た場合、まだまだこのセットのカードは未知数なところが多く、《アフターバーナーの専門家》と消尽能力を持ったものいくつかを採用したデッキが存在感を示したくらいか。
今回は突き抜けるような全く新しいデザインのカード群というわけではないため、新デッキをゼロからガツンと生み出すというよりは……ジワジワと試して実力を測っていくような、そんなシーズンになるのだろう。ぶっ飛んだ世界観に反してシブいカードが多いってことかな。そんなセット内でも特にいぶし銀の職人技を披露している1枚があるね。
とことん!ズアー道!
4 《草萌ゆる玄関》 2 《行き届いた書庫》 2 《薄暗い裏通り》 2 《地底の遺体安置所》 4 《ハッシュウッドの境界》 1 《ブリーチボーンの境界》 1 《ウェイストウッドの境界》 3 《魂の洞窟》 2 《平地》 1 《島》 1 《沼》 2 《森》 -土地(25)- 4 《永遠の策謀家、ズアー》 2 《跳ねる春、ベーザ》 4 《ホーントウッドの大主》 1 《フラッドピットの大主》 3 《ミストムーアの大主》 -クリーチャー(14)- |
3 《失せろ》 4 《全損事故》 4 《力線の束縛》 2 《審判の日》 1 《害獣駆除》 1 《太陽降下》 4 《豆の木をのぼれ》 2 《花粉の分析》 -呪文(21)- |
2 《跳ねる春、ベーザ》 2 《邪悪を打ち砕く》 1 《羅利骨灰》 2 《害獣駆除》 2 《ドッペルギャング》 2 《否認》 2 《強情なベイロス》 2 《安らかなる眠り》 -サイドボード(15)- |
というわけで今週紹介するスタンダードのデッキは「4色ズアー」!赤以外の4色で構成され、その名の通り《永遠の策謀家、ズアー》が主役だ。《ミストムーアの大主》などの大主サイクルを、兆候コストで安く唱えて戦場へ。このクリーチャーではない状態のエンチャントをズアーの能力でクリーチャー化させ、呪禁・絆魂・接死と能力も持たせて攻撃!それらの能力を誘発させてアドバンテージを取りつつ、高い打点で押し切るパワフルなデッキだ。『ダスクモーン:戦慄の館』シーズンより成立したデッキで、無駄が省かれてリストが完成した今、最盛期を迎えている。《ホーントウッドの大主》によるマナ加速、《審判の日》《太陽降下》など全体除去の質の高さと、白と緑が中心となったこのデッキは所謂ランプ系のコントロールデッキで、スタンダードの攻めるデッキ達を受け止め跳ね返すパワーの持ち主だ。
このズアーデッキを支えるカードが《豆の木をのぼれ》。大主たちを兆候で唱えることでこのエンチャントの誘発条件は満たされ、ドローをもたらしてくれる。尽きない手札こそズアーデッキの最大の武器!中でもホーントウッドがもたらす土地によりコストが軽減される《力線の束縛》、これと豆の木の相性は今更語るまでもないね。支払うマナは少なく、しかし呪文としてのマナ総量は大きく……これがズアーデッキの求めるクオリティ。
そんな要求にこたえるのが『霊気走破』の《全損事故》!名前がイカツイこの除去は5マナでありながら、タップ状態のパーマネントを対象に取るなら支払うマナは2マナで済む。インスタントでクリーチャー、場合によっては機体も除去できるのであれば2マナは標準的な値で……そして追放するというのであればこれはかなり優秀だ。2マナで唱えつつ豆の木でドロー、この動きに隙は無いぜ。地味ながらデッキを確実に強くした《全損事故》、これに対する保険を用意しておくのがクリーチャーデッキの常識となるかな。
その他のいぶし銀たち
《全損事故》のようにジワリと使用率を上げている、派手さはないがシブいカード達も紹介しておこう。《勢い挫き》は《税血の刃》と同様、対戦相手にクリーチャーの生け贄を要求する。このエンチャントの面白いところは機体も生け贄にさせることができるし、それらのパーマネントがないなら手札を捨てさせることも可能という点。そしてエンジン始動!により速度を得られる。これを生け贄にすると速度分のライフが得られるため、いざという時には最大で4点回復して耐える……というわけでスタンダードで流行中の、軽量エンチャントらを出し入れするデッキにて採用されれている。
また白い軽いデッキ、特にアーティファクトになんらかのボーナスを与えるようなデッキでは《ボヤージャーの滑空車》という選択肢も見られる。1マナの機体で、搭乗とは別の形でクリーチャー化させられる。3体のクリーチャータップを要求するが、飛行とサイズアップを得るのでチャンスがあれば空から高打点をねじ込める。こうした軽いカードを中心にスタンダードでその姿を目にするようになった新カード達。この助走を経て、温まったエンジンが火を噴くかもしれない。現実的なカードからスタートしつつ、あらゆるカードを試してみよう!そういうわけで、俺が言いたいことは以上だ……それじゃ先にサーキットで待ってるぜ!
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