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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!ロボット登場、迎え入れるデッキは……(スタンダード)

岩SHOW

幕張行って……キタキタキタァ!

 行ってきたとも幕張メッセ、相変わらず関西から行くのはなかなかの長旅になるね。出発前と移動中はテンションも落ちるのだが……いざ現地入りして会場に入ると、旅の疲れも吹っ飛ぶというものだ。そこかしこで皆カードを拡げてマジックをやっている!その光景だけで気分が軽やかに。というわけでプレイヤーズコンベンション千葉2025、今年最初のビッグイベントに今年もスタッフ参加だ。スタンダードをこよなく愛する者へと贈る当コーナーとしては、ジャパンスタンダードカップのスタッフとして参加したかったが……今回はモダンにて競われたチャンピオンズカップファイナルのフィーチャーに関するお仕事だった。

 スタンのフィーチャーも観たかった、だって新環境のフライング気味なスタートなんだから!でもまあしょうがない、砂かぶり席で観戦とはいかなかったが、仕事の合間にジャパンスタンダードカップの対戦風景を眺めてきた。プレイヤーの邪魔にならないように遠目から見てたんでデッキ詳細とかはわからなかったが、みんな楽しそうだったり競技の真剣な空気感があったり、良い雰囲気だったなぁ。そして帰宅、帰路はもう晴れ晴れした気持だったから足取りも軽かったな。早く帰って新スタンのデッキリストをチェック!その気持ちに突き動かされて楽々の帰阪。そしてありがたくデッキリストたちを拝見……まさか正式発売日を前にトーナメントで躍動したデッキ達を拝めるなんて、こんな嬉しいサプライズはないよね。というわけで今週も元気いっぱいフルスロットル!とことんスタンの話をしようぜ。

とことん!ロボット道!

回転

 

 『霊気走破』では新しいものは色々と登場しているが、個人的におっと思ったのはロボットというクリーチャー・タイプ。このタイプは今回が初登場というわけではないが、そのタイプを持ったカードは過去いずれ「ウォーハンマー40,000」だったり「トランスフォーマー」だったりと、他のコンテンツとのコラボカードにのみ見られるものだった。マジックでも所謂ロボット的な存在は過去いくつもカード化されてきているが、それらには構築物やゴーレムなどのタイプが割り当てられていた。

 しかし今回、それまで構築物が与えられていた自律機械たちにロボットのタイプが割り振られ、スタンダードで使用可能な通常セットに遂にこのタイプが参入することになった。このタイプを参照したりするカードがあるというわけではないが、ガイドライト・ボヤージャーズというチームの構成員がロボットという形で他のアーティファクトと区別化されている。彼らは多元宇宙のどこかからやってきて、そして故郷へ帰還する手段を求めてレースに参加することに。

kent kakigi - 「ボロス召集」
ジャパンスタンダードカップ:『霊気走破』 発売記念スペシャル 6-2 / スタンダード (2025年2月20日)[MO] [ARENA]
4 《戦場の鍛冶場
4 《感動的な眺望所
4 《サンビロウの境界
4 《ミレックス
3 《平地
3 《
-土地(22)-

4 《内なる空の管理人
4 《ひよっこ捜査員
4 《入れ子ボット
1 《機械仕掛けの打楽器奏者
4 《毅然たる援軍
4 《イモデーンの徴募兵
3 《血滾りの福音者
4 《イーオスの遍歴の騎士
-クリーチャー(28)-
4 《上機嫌の解体
4 《門道急行の事件
2 《戦導者の号令
-呪文(10)-
2 《安らかなる眠り
3 《幽霊による庇護
2 《塔の点火
2 《地盤の危険
2 《邪悪を打ち砕く
3 《ゴバカーンへの侵攻
1 《ウラブラスクの溶鉱炉
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 

 さて、こんな前フリをしたということは、今回は新型のロボットを採用したジャパンスタンダードカップのデッキを紹介するということ。「ボロス(赤白)召集」、《イーオスの遍歴の騎士》を軸としたアグレッシブなデッキである。トークンを含む低コストのクリーチャーを全力展開、それらをタップしてイーオスの召集コストを支払い、この騎士で更に手札を補充。小粒のトークンらを《イモデーンの徴募兵》《血滾りの福音者》《門道急行の事件》《戦導者の号令》といったあらゆる手段で強化、一瞬で殴り切ることを狙うアツく激しいデッキだ。また《内なる空の管理人》を育てて単騎で空から攻めるという手段も持つ、意外と多角的な攻めを見せるアグロである。

 

 召集デッキにとって最大の起爆剤は《上機嫌の解体》!1マナにして3体のゴブリンをもたらす驚異のトークン生成カードだ。自分のアーティファクトを対象にして破壊する必要があるため、召集デッキでは《ひよっこ捜査員》などを使ってアーティファクトを用意する。今回その枠に抜擢されたのが新ロボット、《入れ子ボット》だ。1マナ1/1、これが破壊されると1/1の霊気装置が飛び出してくる。このボットを解体するとカード2枚と2マナでトークンが4体並ぶことに。1ターン目《入れ子ボット》→2ターン目《上機嫌の解体》、トークン4体タップと1マナで《イーオスの遍歴の騎士》……文句のないブン回りだ。またこのボットはエンジン始動!という新能力も持っている。攻撃してダメージを与えていく召集デッキであれば最高速度への到達も狙いやすいだろう。このボット自身は最高速度でパワーが1上昇するだけといえばそれだけだが、だったら何か他の最高速度系カードと組み合わせてみるのも良いかも?《求道神、ハゾレト》なんて面白そうだ。

 

 『霊気走破』でスタンダードにやってきたロボットたち。アーティファクトをキーとしたデッキで、今後目にする機会が増えるかもしれない。スタンダー道を共に歩むのは機械の友達になるのかも?そんなところで、ああMTGアリーナでも『霊気走破』がリリースされて気軽に新環境遊べるようになったなぁ。ここらで切り替えて、遊ばせてもらうぜ!

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