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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

お馴染みボロス・マウス、そのサイドに新兵器!(スタンダード)
今回もジャパンスタンダードカップの結果よりデッキをピックアップしてご紹介。皆は新環境のスタート時、どうやってデッキを組んでいるだろうか?新カードをもとに全く新しいデッキを組むというのも、難しいことだけどもやりがいもあり、そして何より楽しい。ある程度他の人がデッキを組んだ結果を見て、それを参考にやってみるのも無難な方法だ。
もっとも多いアプローチは、すでに組んであるデッキをベースに新カードを取り込むというものだろう。しっかりとデッキとして成立しているものに、新たなエッセンスを取り込んでみる。これは特に勝ちを意識するマジックにおいては顕著で、環境最初期のトーナメントは実績のある前環境のデッキを土台として、そこに新カードを取り込む……あるいはほとんど用いないというスタイルのデッキが結果を残すことが多い。そりゃあそうだ、強さが判明していて、かつやりこんでいるデッキがあるならそれを持ち込むに越したことはない。そしてそんな折り紙付きのデッキだからこそ、新カードで実験してみても勝てるので安心してお試し採用をすることができる。
プレイヤーズコンベンション千葉2025のジャパンスタンダードカップは『霊気走破』のプレリリース期間にて開催された。そのため、そもそもカードが集まりきらないという問題もある。そんな特殊な状況下で、トップ8入賞を果たしたデッキをご紹介!
4 《平地》 5 《山》 4 《感動的な眺望所》 4 《戦場の鍛冶場》 1 《魂の洞窟》 4 《サンビロウの境界》 -土地(22)- 4 《花足の剣豪》 4 《小癪な家ネズミ》 4 《心火の英雄》 4 《熾火心の挑戦者》 4 《多様な鼠》 3 《岩山炎の後継者、メイブル》 -クリーチャー(23)- |
2 《ボロスの魔除け》 4 《噴出の稲妻》 4 《巨怪の怒り》 4 《幽霊による庇護》 1 《凶獣化》 -呪文(15)- |
2 《ボロスの魔除け》 3 《邪悪を打ち砕く》 1 《安らかなる眠り》 3 《灯を追う者、チャンドラ》 4 《ガスタルの激ヤバ車》 2 《稲妻のらせん》 -サイドボード(15)- |
ボロス(赤白)カラーのハツカネズミ!昨夏『ブルームバロウ』のリリース以降、一気に一線級に躍り出た種族、ハツカネズミを揃えたタイプ統一デッキだ。ハツカネズミと言えば《心火の英雄》《熾火心の挑戦者》が知られる。これらはそのコストの軽さとそれに見合わない打点の高さを買われて赤単やそれに色を足したアグロデッキで用いられ、すっかり環境を代表するカードに。
ハツカネズミらは雄姿という、呪文や能力の対象に名た時に誘発する能力を与えられている。そしてそれを誘発させる《多様な鼠》との組み合わせは、お手軽に大ダメージを発生させる。これらハツカネズミの定番3枚に加えて、雄姿によりハツカネズミ全体をパンプアップさせる《花足の剣豪》、そしてハツカネズミのロード(全体強化役)であり装備品により融資の誘発も促す《岩山炎の後継者、メイブル》らで固め、《巨怪の怒り》《幽霊による庇護》など雄姿と相性の良いカードを加えた「ボロス・マウス」はその強さが前環境より保証されているデッキだ。ジャパンスタンダードカップで使う候補としてはうってつけのデッキの一つである。
このリスト、メインデッキはほぼ前環境のままである。土地の枠に《サンビロウの境界》を採用しているのが新要素だ。白マナを供給し、《平地》か《山》をコントロールするという条件を満たした時には赤マナも加えることが可能。この条件を意識して、《平地》と《山》を多めに採用、同族デッキの定番である《魂の洞窟》は抑え目な構成だ。打ち消しを多用するデッキが溢れかえる環境であれば洞窟を優先したいところだが、環境最初期がそのようになるとは想定せず……そして《幽霊による庇護》《ボロスの魔除け》などの非クリーチャー呪文のための色マナをしっかり用意することを意識するならば《サンビロウの境界》はまさしく待望の1枚。同族を意識しないボロスはもとより、ハツカネズミデッキなどでもこちらを優先すべき構築もあるということだね。
そしてメインデッキでは新カードは少ないものの、サイドには『霊気走破』のハイテンションなカードが居並ぶ!《ガスタルの激ヤバ車》は名前もヤバいし能力もぶっ飛び。3マナでパワー4の速攻&トランプルというパンチのある1枚、機体でありながら戦場に出したターンは自動操縦で突っ込んでいくのが最高だ。ソーサリーの除去を主体として相手には、機体というメリットを活かして触れられないクリーチャーとして攻め立てる。破壊や打ち消しなどをされても、起動型能力で戦場に戻ってくる様はまさしく激ヤバ車!
そしてクリーチャー除去に強いと言えば《灯を追う者、チャンドラ》!彼女も機体であるトークンを生成、そしてそれをクリーチャー化させて攻撃させる能力を持ち、継続して戦場を展開していけるプレインズウォーカーだ。手札入れ替えも行えるため長期戦に強く、アグロデッキのサイドボードとして頼もしい用心棒。これらと《ボロスの魔除け》などでガンガンライフを狙っていくスタイルにシフトすることで、サイド後にハツカネズミへの対策を盛り込んできた相手に軸をずらして勝負を挑む。今回はこのプランが上手くハマって好成績につながったのだろう。
ハツカネズミという実績のあるデッキ。そのサイドボードに激ヤバ車やチャンドラをお試し的に搭載する……これは新環境のスタートを切るにはスマートなやり方で、実際に好発進を決めるに至った。皆も試してみたいカードがあれば、まずは馴染みあるデッキのサイドボードに入れてみる!そんなチャレンジ法でも良いかもしれないね。
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