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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
全体除去最盛期!白系コントロール2選(スタンダード)
カード1枚で複数枚のパーマネント、特にクリーチャーを破壊したり追放するカードを、全体除去と呼ぶ。現在のスタンダードはかつてないほどの全体除去・全盛期!クリーチャーを大量に追放しながら大型クリーチャーを確保する《太陽降下》を筆頭に、3マナで使いやすい《別行動》など選択肢も豊富。『ファウンデーションズ』ではこの手の全体除去の基本であり使いやすい《審判の日》も加わって、白い全体除去界が最高潮に達しつつある。
そんな環境なのだから、白いコントロールが組まれるのは当然の話だ。今回はスタンダードにおける白単系統のコントロールデッキを紹介しよう。
4 《行き届いた書庫》 3 《理想的な浜方》 4 《噴水港》 13 《平地》 -土地(24)- 4 《永劫の無垢》 4 《跳ねる春、ベーザ》 -クリーチャー(8)- |
4 《軍備放棄》 3 《エルズペスの強打》 4 《失せろ》 3 《太陽降下》 4 《人参ケーキ》 3 《フェイ花のいたずら》 4 《世話人の才能》 3 《大天使エルズペス》 -呪文(28)- |
3 《領事の権限》 4 《一時的封鎖》 1 《中止 // 停止》 2 《救済の波濤》 2 《過去と未来の剣》 3 《完成化した精神、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
まずは白単にタッチ青のトークン式コントロール!このデッキは魚や兎、兵士などのトークンを生成するカードを多数搭載。それらでブロックすることで対戦相手の攻撃をしのぎながら、《太陽降下》で盤面をリセット。相手の攻め手が尽きたら一転してそれらのトークンで攻め、勝利する。ロングゲーム仕様の根っからのコントロールというデッキだ。
このアーキタイプの特徴といえばやはり《世話人の才能》だ。毎ターン、トークンを戦場に出すことでカードを1枚引ける。このエンチャントと《噴水港》などを組み合わせ、パーマネント除去で減った手札を補充しながら戦っていく。またトークンの大半が条件を満たすため《永劫の無垢》も併用。パワー2以下のクリーチャーが戦場に出れば1ドロー、これと世話人の併用で《人参ケーキ》などからアドバンテージを獲得、対戦相手と大きなリソースの差を生み出して勝利する……これぞ横綱相撲!
この白単ベースのデッキに青が足されている理由は《フェイ花のいたずら》の採用による。このインスタントもまたフェアリー・トークンを生成。1枚で2体生み出すことができるだけでなく、対戦相手のクリーチャーを1体タップできるというオマケ付き。これで相手の攻撃を1体分封じ込めつつ2体分のブロック役を確保できるのが地味に強い。飛行持ちなので《世話人の才能》レベル3までいけばゲームを終わらせるフィニッシャーとしての役目も存分に果たしてくれるだろう。
4 《解体爆破場》 4 《噴水港》 3 《ミレックス》 16 《平地》 -土地(27)- 4 《跳ねる春、ベーザ》 -クリーチャー(4)- |
4 《領事の権限》 4 《別行動》 4 《太陽降下》 4 《白の太陽の黄昏》 4 《ウルザの酒杯》 4 《窯焼きの煉瓦》 4 《内なる太陽、チミル》 4 《永遠の放浪者》 -呪文(32)- |
4 《安らかなる眠り》 4 《魂標ランタン》 4 《不安定な断層》 -サイドボード(12)- |
今回はリストをもう一つ。こちらは全体除去ガン積み、対象を取るピンポイント除去は必要ないという開き直ったスタイルだ。《太陽降下》に《別行動》とお馴染みのソーサリーに加え、《白の太陽の黄昏》や《ウルザの酒杯》も盛り込んだ、破壊神の如き構成がカッコイイ。黄昏はライフ回復とダニを出しながら、他のクリーチャーを薙ぎ払う。
《ウルザの酒杯》は特に珍しいチョイス、お互いに土地6枚以外のパーマネントが統べて吹き飛ぶというなかなかにぶっ飛んだ性能。オマケで{2}を支払えばプレインズウォーカーを手札に加えられるので、これで《永遠の放浪者》を引っ張ってきてさらなるクリーチャー除去、あるいは侍らを繰り出してゲームを終わらせにかかる。なんともシブいデッキリストだよ。
このデッキの動力源は《内なる太陽、チミル》、毎ターン発見を行いカードを1枚もたらしてくれる。ここから全除去をガンガン唱えてゲームを完全支配するのがデッキの狙うゴールだ。発見から除去が捲れた時、それで除去するものがないとあんまり得した気分にはならないのだが……だからこそ置いておける《ウルザの酒杯》というチョイスなのだろう。
そしてこの酒杯でチミルを巻き込まないように、一時的に追放しておくためにも《永遠の放浪者》が良い仕事をする。チミルをどかしておいて酒杯起動ですべて流し去り、戻ったチミルで対戦相手を突き放す……並ぶものを許さないプライドの高いデッキと言えるだろう。
白系のコントロールが全体除去の選択肢で困ることはない。あるとすればどれを何枚使うかという贅沢なお悩みだ。どれにもそれぞれの長所短所があるので、個人でベストなバランスを目指してデッキを構築しよう。困ったら、とりあえずリセットボタン。オールデリートしてから考えよう!
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