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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
豆の木シーズン2?5マナ以上を唱えて戦うデッキをおさらい(スタンダード)
いつの間にそんなに月日が流れたのか!?と驚くことが増えてきた。たとえばつい最近出たと思った『エルドレインの森』、実はリリースされてからもう1年と4ヶ月が経過している。マジで?光陰矢の如しって本当だなぁ。このセットのカードも色んなフォーマットですっかりお馴染みのものとして定着した感がある。中でも特別なものはやっぱり《豆の木をのぼれ》。
《豆の木をのぼれ》は、緑に時折登場する特定の条件を満たすとドローをもたらすエンチャント。これの定めた条件はマナ総量5以上の呪文を唱えるということ。これの重要なポイントは、5マナ以上払って呪文を唱えることを求めているわけではない、ということ。マナ総量が5以上であれば、その呪文を唱える際に払われるコストに関しては問わない。
マナ・コストが軽減されたり、なんらかの代替コストが設定されているカードというものは色々とあるもので、各フォーマットのそういったカードと組み合わせることで数々のドローをもたらしている。レガシーであればそれこそマナを1つも支払わない代替コストで唱えた《意志の力》がドローをもたらす。このお手軽さと、豆の木自身も戦場に出た時にカードを1枚引けるという、即座に対処されても損をしない作りになっているのが超エライ。いつの間にか2年目を迎えていた豆の木、これを使ったデッキの一例を振り返ってみよう。
1 《低木林地》 4 《ハッシュウッドの境界》 2 《行き届いた書庫》 1 《薄暗い裏通り》 4 《草萌ゆる玄関》 2 《迷路庭園》 3 《魂の洞窟》 3 《平地》 1 《島》 1 《沼》 1 《山》 2 《森》 -土地(25)- 4 《怒りの大天使》 2 《跳ねる春、ベーザ》 4 《ホーントウッドの大主》 3 《偉大なる統一者、アトラクサ》 -クリーチャー(13)- |
4 《力線の束縛》 3 《一時的封鎖》 3 《失せろ》 4 《太陽降下》 4 《群れの渡り》 4 《豆の木をのぼれ》 -呪文(22)- |
2 《脚当ての陣形》 1 《邪悪を打ち砕く》 3 《温厚な襞背》 2 《強情なベイロス》 2 《否認》 2 《ティシャーナの潮縛り》 2 《完成化した精神、ジェイス》 1 《向上した精霊信者、ニッサ》 -サイドボード(15)- |
スタンダードの「版図(ドメイン)」デッキ!豆の木と言えばこのアーキタイプがまず思い浮かぶ。豆の木と最高の相性を誇る《力線の束縛》を備えたコントロールだ。この6マナのエンチャントは基本土地の数だけコストが軽減される版図能力を持つ。これを極力コスト軽減するために基本土地タイプを持った土地を並べていく……それによりマナも増えるので、《偉大なる統一者、アトラクサ》などの重いカードでも勝負するヘビー級なデッキになっている。
最近ではマナ加速兼基本土地確保役として《ホーントウッドの大主》も備えるのが定番だ。大主は戦場に出た時に「遍在地」というトークンを生成。これはすべての基本土地タイプを持った5色土地なので、この大主1枚で力線のコストを最大軽減できるし《群れの渡り》がビースト5体を連れてくるようになるわけだ。そして大主は兆候能力で本来のコストよりも軽く唱えられる。ホーントウッドは3マナで、このコストで唱えようがそれのマナ総量は5であることに変わりはない。2ターン目豆の木→3ターン目ホーントウッドの黄金ムーブは痺れるものだ。《太陽降下》など他の5マナ以上の呪文も用いて、カードパワーで圧倒しつつ手札をしっかり補充して勝負しよう。
2 《硫黄泉》 2 《ラノワールの荒原》 4 《銅線の地溝》 2 《ブレイズマイアの境界》 2 《ソーンスパイアの境界》 3 《地底の遺体安置所》 3 《眠らずの小屋》 1 《魂の洞窟》 1 《沈んだ城塞》 2 《噴水港》 2 《沼》 1 《山》 1 《森》 -土地(26)- 1 《黙示録、シェオルドレッド》 4 《ホーントウッドの大主》 4 《ボイラービルジの大主》 2 《ファイレクシアの肉体喰らい》 -クリーチャー(11)- |
2 《塔の点火》 2 《逃げ場なし》 3 《喉首狙い》 3 《死人に口無し》 1 《羅利骨灰》 2 《大渦の脈動》 4 《豆の木をのぼれ》 1 《泥沼の略奪》 4 《群れの渡り》 1 《ビビアン・リード》 -呪文(23)- |
3 《紅蓮地獄》 2 《覆い隠し》 1 《一巻の終わり》 2 《温厚な襞背》 2 《強迫》 2 《除霊用掃除機》 1 《強情なベイロス》 1 《極悪非道の盗人》 1 《向上した精霊信者、ニッサ》 -サイドボード(15)- |
こちらは同じくスタンダードのリスト。5色ではなく3色、緑に黒と赤を添えたコントロールだ。「ジャンド(黒赤緑)豆の木」と言おうか。《力線の束縛》は捨てて、黒いクリーチャー除去を主体として盤面を捌いていく。
《ファイレクシアの肉体喰らい》は素で唱えられればドでかいサイズと絆魂&威迫で対戦相手を圧倒してくれるだろうが、無理せずに試作コストで唱えてブロック役に回してもOKだ。残念ながら試作は呪文のマナ総量も変えてしまうので、これで豆の木ドローは得られないが……それは贅沢というものだ。3マナのクリーチャーが、後半引いてきた時には豆の木を誘発させられるという逆の考えで運用した方が良いかもしれない。
《ボイラービルジの大主》は大主サイクルの1枚で、このデッキはこれでの勝利を狙っている。超高コストなら4マナで唱えられ、4点ダメージを任意の対象に与える。クリーチャーやプレインズウォーカーを除去っても良いし、勝っている盤面なら対戦相手本体をあぶり焼きにして一気に詰める。これで豆の木を誘発させドロー、複数枚のボイラービルジを降臨させ、攻撃時にも誘発する4点ダメージで対戦相手をノックアウト!
今はまさに《豆の木をのぼれ》シーズン2の冒頭。相性の良いカードがこの2025年にどれだけ出現するのかも楽しみなところ。コスト軽減、代替コスト持ちのカードを見つけたら豆の木と組み合わせて遊んでみよう!
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