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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!同族デッキで遊ぼう(スタンダード)

岩SHOW

2025年、キタキタキタァ!

 昨年はスタンダードがかつての勢い、人気を取り戻すためのきっかけになった一年だった。イベントの参加者が増え、スタンダードのデッキを組む人も増えた。さあ、この2025年はさらなる飛躍の一年だ。なんだったらかつてのとか言わず、かつてないほどの勢い!かつてないほどの人気!スタンダードここにありと満天下に叫ぶ、そんな一年にしてやるって!と、気合いが入ったスタート。今年もスタンダードという道を共に歩もう、スタンダー道。どうぞよろしく。

とことん!同族道!
 

 さて、新年最初のセットは2月にリリース予定だ。それまで少しではあるが間が空く。そんな時にはどうするか……スタンダード、変則的なルールで遊んで待つのはどうかな。たとえば……同族デッキ構築とかどうかな。そのまんまタイトル通り、同種族のクリーチャータイプでデッキを構築して対戦する。デッキ内のクリーチャータイプは全カードにおいて統一する、あるいは共通のタイプを持ったクリーチャーをX枚以上採用、という具合に縛りを設けて、同種族が一堂に会するデッキを作って対戦だ!

 同族デッキはマジックの華、大昔から大人気だ。現在スタンダードのカードプールは広く、様々なクリーチャータイプのデッキを組むことをサポートするカードが存在している。ハツカネズミのようにそのメカニズムがスタンダードの人気デッキに取り入れられているものもあれば、皆大好きな恐竜なんて種族をテーマにすることも可能だ。スタンダードに数多存在する種族でそれぞれに思い思いのデッキを組む……このフォーマットならではの楽しさがあるぞ。というわけで今回紹介するのは……

エルフ・ボール!
Igarashi Hiroyuki - 「緑単エルフ」
月曜日のスタンダード[3回戦] 3-0 / スタンダード (2024年12月9日)[MO] [ARENA]
20 《
2 《三本木市
-土地(22)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《シタヌールの重鎮
4 《ドゥイネンの精鋭
4 《葉冠の幻想家
2 《僻境生まれの保護者
4 《エルフの大ドルイド
4 《傲慢な完全者
2 《猛打者、タイヴァー
-クリーチャー(28)-
4 《起源の波
4 《親族旗
2 《世界樹への貢納
-呪文(10)-
2 《尾の強打
4 《羅利骨灰
1 《再利用の賢者
3 《漁る軟泥
4 《タイヴァーの抵抗
1 《ビビアン・リード
-サイドボード(15)-
晴れる屋 より引用)

 

 

 エルフッ!同族デッキと言えばエルフだな、やっぱり。主に森林に棲み、自然と融和して生きるエルフたち。単体でも戦闘力の高い者もいるが、エルフの真骨頂はやはり団結の力。仲間意識が強く、群れで巨大な的にも立ち向かうエルフ。《ラノワールのエルフ》など軽量のマナ加速担当と、そこから繰り出される《傲慢な完全者》などの全体強化……同族が増えれば増えるほど強くなる、そんなエルフらしさを体現した1枚が《エルフの大ドルイド》だ。全体に+1/+1修整、そしてエルフの数だけ緑マナを捻出。大ドルイドが機能しだしたら、そこから更なるエルフに繋がり……盤面展開勝負なら負けることはない!

 この大ドルイドからの超展開をさらに後押しするのが《葉冠の幻想家》。こちらも強化役であり、さらにエルフ呪文を唱える際に追加コストを支払えば1枚ドローだ。盤面を作って手札がスッカラカンという危険な状況を防ぎ、途切れない怒涛のラッシュを成立させる……これら2大ロード(強化役)が現スタンダードに存在するのだから、完成度の高いエルフデッキが組めるということだ。

 

 マナを増やしやすいエルフデッキは「エルフ・ボール」とも表現される。ボールは《火の玉》のようなX呪文の意味で、エルフを並べてドカッとマナを捻出したら、それをX呪文に注いでとんでもないことをしよう!というのが勝ち手段の一つになっている。このリストでは《エルフの大ドルイド》らと共に『ファウンデーションズ』からやってきた《起源の波》!これはライブラリーを上からX枚にあるXマナ以下のパーマネントを戦場に出す。これでオーバーキル気味にテーブルにカードを並べまくろう。X=5以上で唱えて、《親族旗》を叩きつけるところを目標に。このアーティファクトは同族の数だけサイズアップさせる仲間・カウンターで盤面を超絶強化。か細いエルフ達が急にドラゴンや恐竜やエルドラージさえもバキバキと踏み潰す大怪獣クラスに!

オマケで天使道!

 折角なのでもう一つ同族を集めたスタンのデッキをご紹介。こちらは白単、テーマは天使!

A_moreno85 - 「白単天使」
Rapsolo's Arena Tournament トップ4 / スタンダード (2024年12月17日)[MO] [ARENA]
21 《平地
3 《魂石の聖域
-土地(24)-

4 《アジャニの群れ仲間
4 《希望の源、ジアーダ
4 《輝かしい天使
3 《光の模範
2 《徴税の大天使
2 《オレリアの立証者
2 《加護をもたらす戦乙女
2 《黎明をもたらす者ライラ
-クリーチャー(23)-
4 《失せろ
1 《邪悪を打ち砕く
4 《手つかずの饗宴の事件
2 《ゴバカーンへの侵攻
2 《大天使エルズペス
-呪文(13)-
2 《領事の権限
2 《水晶のバリケード
3 《大都市の改革家
3 《やらせはしない
3 《幽霊による庇護
2 《安らかなる眠り
-サイドボード(15)-
MTGTop8 より引用)

 

 

 こちらも『ファウンデーションズ』で大量に天使が増えたことで組めるようになったデッキだ。《希望の源、ジアーダ》によるマナ加速で4マナ以上の天使をスムーズに展開、ジアーダはそれらに他のエルフの数だけの強化も与えるため、こちらもエルフに負けず劣らず天使を出せば出すほど強い盤面を作れるデッキになっている。久しぶりにスタンダードに帰ってきた《黎明をもたらす者ライラ》は本人の戦闘力もさることながら、全天使を強化した上に絆魂までもたらすため、同族デッキ同士との殴り合いでは天下無敵な強さを見せつけることになりそうだ。

 

 《輝かしい天使》など、天使はライフ回復に関する能力を持った者も多い。中でも注目は《光の模範》、ライフを得ればサイズアップするだけでなく、カードも引ける。天使デッキを組むなら貴重なアドバンテージ源となってくれるだろう。こういったライフ回復を自然と行えるため、《アジャニの群れ仲間》も採用。そして《手つかずの饗宴の事件》で回復量を増やそうという寸法だ。《希望の力線》も面白いかもしれないね。

 今年もスタンダードは間違いなく、アツく燃えてとことん楽しい、最高のシーズンを届けてくれるだろう。超期待のセット達も控えるスタンダード、ともに駆け抜けていこうぜ!じゃあ、マジック初めのスタン初めといこう。今年を占いマリガンチェック、なんだかドキドキするなぁ!

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